ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 メンバー勧誘、9人目。
 勧誘要素は犠牲になったのだ。雪穂のサービスシーンの犠牲に……()


クーツン少女と裸の付き合い

 

 本日最後の勧誘を行うため、俺は高坂家へと赴いていた。怒涛の勧誘活動で流石の穂乃果も疲れたらしく、彼女にとっては一番接しやすいであろう妹の雪穂に狙いを絞って今日を締め括ろうとしている。1日中ずっと動き回っていたのに、家に帰ってもなお勧誘を続けるなんて物凄いバイタリティをお持ちなことで。でも最近ニート生活を極めて体力が低下していた俺にとってはいい運動になったよ。

 

 ちなみに俺は一旦自宅に帰って晩飯を取った後、高坂家にお邪魔している。そうでもしないとまた楓に帰ってこいと怒られて正座で説教された挙句、今度こそベッドに縛り付けられて一生外出できない身体にされてしまう。アイツの場合はネタじゃなく、マジでやりそうなのが怖いんだよな……。

 

 そんな訳で俺と穂乃果はそれぞれの自宅で晩飯を食った後、本日最後の勧誘をするために風呂場に集結していた。

 

 

 ――――――って、あれ? ふ、風呂!?

 

 

 

「な、なんで私、お姉ちゃんたちとお風呂入ってるんだろ……」

「こっちが聞きてぇよ……」

「いいじゃんいいじゃん! 裸の付き合いってものがあるくらいだしね!」

「それは男同士でするものであって、姉妹間や男女間でするものじゃないでしょ!」

「もう堅いなぁ雪穂は。堅くならなきゃいけないのは、むしろ零君の方なのにね♪」

「人の下半身を見て言うな」

 

 

 そうは言うものの、大きくなっていないと言えば嘘になる。だって女の子と狭い浴場の中で3人って、健全男子なら興奮しない方がおかしいだろ。流石に3人では湯船に入れないので今は穂乃果と雪穂が2人で入っているが、無理矢理あそこに突撃した場合の惨事を考えると…………想像するのはやめよう。マジでやりたくなってくるから。

 

 そもそも3人で風呂に入る事態に陥っているのは、毎度お馴染み穂乃果の強引な誘いによるものだ。既に脱衣所にいた雪穂に無理矢理便乗する形で入ることとなり、あまりの突拍子もない展開に俺以上に雪穂の方が混乱を極めているだろう。いきなり汗だくになった恋人と姉が突撃してきたのに加え、有無を言わせずに混浴するはめになったんだから。

 

 しかし穂乃果からすれば、この浴場こそが雪穂との対決の場らしい。身も心もオープンになる浴場だからこそ、お堅い雪穂を陥落させられると思っているのだろう。まあ俺としては、裸を見られて恥ずかしがっているせいで余計に心へ踏み込みにくくなっていると思うぞ?

 

 ちなみに2人は湯船に浸かっているから、当然バスタオルなど身体を纏うモノは付けていない。だから湯船を覗き込んだら最後、夢の桃源郷が広がっている訳だ。男としてその光景を皆様にお伝えしたいのだが、今回の目的はあくまで勧誘。あまりエロで尺を使うと間延びするから、ここぞという時にお披露目してやろう。

 

 

「いやぁいつの間にか雪穂も成長したねぇ~。胸、結構大きくなったんじゃない?」

「はぁ!? お姉ちゃんと言えどもセクハラ発言禁止!!」

「えぇ~いいじゃん別に姉妹なんだから! それとも、零君に自分のおっぱいを想像されるのが恥ずかしいのかなぁ♪」

「ち、ちちち違うもん!!」

「顔真っ赤だぞお前」

「こ、これはのぼせただけ!!」

「まだ入って数分しか経ってねぇだろ……」

 

 

 早速俺と穂乃果のペースに巻き込まれつつある雪穂は、既に顔が耳まで真っ赤になっていた。そういやにこほどではないが、彼女も胸にコンプレックスを持っていた気がする。高校時代に姉の穂乃果と同じ大きさまで成長しなかったのが地味に堪えたらしく、巷(μ's内)の噂では隠れて豊胸マッサージをやっているとかいないとか。まあ自分と同学年の楓が巨乳だし、亜里沙もどんどん成長しているから焦る気持ちは分からなくもない。男が下半身の長さと太さで競いたくなる気持ちと同じだろう、多分。

 

 

「そもそも裸を見られても平気なお姉ちゃんたちがおかしいんだよ。元々μ'sがおかしな人たちの集まりだってことは知ってたけどさぁ……」

「おかしい!? 誰が!?」

「お姉ちゃんでしょ? ことりちゃんでしょ? 海未ちゃんもたまに暴走するし……もうみんなだよ」

「それには同意だな。みんな癖がありすぎて目立つから、穂乃果たちが集まってるだけで周りから注目されるんだよ」

「いやいや、零君が一番おかしいから」

「おいおい、穂乃果たちと一緒にされんのか……」

「残念ながら穂乃果もそう思ってるし、他のみんなも満場一致で賛同すると思うよ」

「嘘、だろ……?」

 

 

 今まで5年も一緒にコイツらと毎日を過ごしてきたのだが、俺は穂乃果たちの癖の強い性格に圧倒されっぱなしだった記憶しかない。だが穂乃果たちは一番偏屈なのは俺だと言い張るどころか、この中で最も淫乱で変態なのも俺だと口を揃えて言う。果たして本当にそうなのか? これは一度どこかで検証を行う必要があるな。もし穂乃果やことりよりも淫乱だって結果が出たら、賢者になるため山に籠る予定なのでそのつもりで!

 

 

「でもμ'sが全員おかしな人たちなら、雪穂だっておかしな人だよ?」

「私だけはまともだよ。誰よりも常識人な自信があるし、お姉ちゃんたちみたいにいちいちエッチなことで暴走しないから」

「それだと穂乃果たちが変態みたいじゃん……」

「さっきからそう言ってるよね!? だからお姉ちゃんや零君と一緒にお風呂に入るのが怖いんだって! 何をされるのか分かったものじゃないから……」

「ほほう、雪穂は一体何をされることを想像してたのかなぁ~?」

「そ、それは……も、もうっ! この話は終わり!!」

 

 

 湯船のお湯をばしゃばしゃして、恥ずかしさを紛らわせている雪穂が可愛い件について。確かに彼女は自分でも自慢している通り常識人なのだが、こうやって平静を保つことには慣れていない。普段はクールでかつツンデレでもあり、その2つを組み合わせた所謂"クーツン"なのだが、こうやって裸になったり猥談になったりすると途端に羞恥心が爆発する。しかも淫乱っ子たくさんのμ's内で猥談が発生しないことはまずないから、雪穂のキャラがブレブレになるのはもはや日常的だった。

 

 まあ普段澄ました顔の子が、羞恥心に煽られて顔を赤くする様は見ていて楽しいけどね。特に妹属性という最強の萌え属性を携えている雪穂だからこそだ。

 

 

「それでどうして私がお姉ちゃんと零君と一緒にお風呂に入らなきゃいけないの? まだその理由を聞いてないんだけど……」

「穂乃果たち、これから家族になるんだよ? だからこれはその予行演習だよ」

「…………もう出るよ」

「あれぇいいのかなぁ~? 今湯船から出ると、タオルを巻いていない雪穂の生まれたままの姿が零君に♪」

「あ゛っ、そうだった……」

「…………っ!!」

「なに鼻の下伸ばしてるの零君!!」

「し、仕方ねぇだろ男なんだから!!」

 

 

 女の子と一緒に入浴というシチュエーションで、女の子の裸体を想像するなと言われる方が無理あるだろ! ただでさえさっきから雪穂が羞恥心に駆られ暴れているせいか、胸が見えそうで見えなかったりと俺の目がお預けを食らっているのだ。胸の谷間まで見えているのに、そこから見ようにも見えないなんて生殺しにも程がある。しかもちょっと覗き込めば一糸纏わぬ姿を拝めるため、なおさら欲求が掻き立てられる。ここで理性を無視してガッツかないあたり、俺も成長しただろ?

 

 そして今にも忘れそうになっていたが、一緒に風呂に入ってる理由って勧誘のためなんだよな? もうさっきから雪穂や穂乃果の裸体をどう目に焼き付けようか、その努力で精一杯で危うく忘れるところだった。

 

 

「もうエッチな子ばかりだなぁ、雪穂も零君も♪」

「お前に言われたくねぇよ……。ていうか、早く本題に入ってやれ。このままだと雪穂が本当にのぼせちゃうから」

「そうだよ勧誘だよ勧誘! 妹の身体の成長を微笑ましく見てたら忘れてたよ」

「その微笑ましくは、私の身体が貧相だからって言いたい訳……?」

「いやいや、雪穂の身体って白くてもちもちしているから、食べちゃいたいなぁって思って。あっ、今の食べちゃいたいっていうのは、決して雪穂の花びらを散らしたいって意味じゃないからね!!」

「言わなかったら誰も気にしなかったのに……」

 

 

 確かこの前も言った気がするが、μ's内がやたら百合百合しいのはもう目を瞑った方がいいのだろうか……? 穂乃果と雪穂が姉妹にしては仲がいいのは知っているが、官能的な関係ではないと信じたい。自分の彼女たちが姉妹でレズってる現場なんて、とてもじゃないが直視できねぇから……。

 

 

「勧誘って、もしかしてスクールアイドルなんちゃらって祭りに参加するため?」

「スクールアイドルフェスティバルだよ! 通称スクフェス……って、あれ? どうして知ってるの!?」

「お姉ちゃんが帰ってくる前に、亜里沙が嬉しそうに電話してきたんだよ。『私、もう一度μ'sに入ったよ!』ってね」

「まさかのネタバレ?!」

「なるほど。だからお前、穂乃果にいきなり勧誘されても驚かなかったのか」

「まあ私のところにも来るだろうと薄々思ってましたから。でもまさかお風呂に入りながら勧誘されるとは想像もしてなかったですけど……」

 

 

 そもそも穂乃果がみんなのところへ出向いて勧誘し歩いていると、情報がμ's内で伝達されていなかったのが奇跡に近い。俺たちの高校卒業を機にμ'sは解散したものの、携帯でたわい無い会話をするなどメンバー間の繋がりは決して切れることがなかった。それなのに今までスクフェスの情報が初耳だった人が大半だったあたり、常に暇な俺や穂乃果と違って忙しい奴らが多く、スクールアイドルに関する情報を得られていなかったのだろう。そう考えると、突然スクフェスの話題を出されてまた一緒にステージに上がろうなんて提案が更に無謀に聞こえてくる。だからなおさら穂乃果の強引な勧誘は、本人のカリスマ性と情熱があったからこそ成功したのだと実感できるな。

 

 

「でも知ってるなら話は早いよ! 雪穂、もう一度μ'sに入って!!」

「いいよ」

「そうだよねぇ~。簡単に頷かないのはみんなそうだったもん。だからここは奥の手を……って、えっ!? い、今なんて言ったの!?」

「だから、別にいいよって」

「どうしてそんなこと言うの!? あの雪穂だよ!? いつもみたいに冷たくあしらわれるだろうから、こうしてわざわざお風呂に連れ込んだのに……。冷たい雪穂の心を溶かすなら、暖かいお風呂が一番ってね」

「連れ込んだとか、エッチなビデオじゃないんだから……」

「へぇ…………」

「れ、零君!? 変な目でこっち見ないで!!」

「いやぁ、お前もそういうの見るんだなぁと思って」

「じょ、常識でしょ大人なら……」

 

 

 どうやら雪穂の常識は、世間の一般常識から大きく逸脱しているようだ。やはり天然だが淫乱思考を持つ穂乃果と同じ血を引いているだけのことはあるな。本人は至って常識人だと冒頭でも語っていたが、蓋を開けてみれば他のメンバーと同じ思考回路は桃色に染まりつつある。色物揃いのμ'sでもコイツだけは心の拠り所かと思っていたが、そろそろ認識を改める時が来たようだな……。

 

 まあ雪穂淫乱化現象はまたの機会に語るとして、驚くべきは勧誘を素直に受け入れたことだ。ことりや亜里沙の勧誘も大概イージーモードだったが、今回は余計な展開や言い争いもなくすんなりと進んだことから勧誘タイムアタックの記録大幅更新である。普段の雪穂の性格を一番良く知っている穂乃果だからこそこの展開には驚いているようで、上半身が丸見えになっていることにも気付かず目を丸くして雪穂を見つめていた。もちろん俺が穂乃果の身体に釘付けなのも気付いていないだろう。やっぱり胸、メチャクチャ成長したなコイツ……。

 

 

「本当に雪穂なの? 頭打った? ま、まさか誰かが擬態してるとか?!」

「ゲームのやり過ぎだよお姉ちゃん……。それに見えてるから早く隠しなよ」

「そうだ! 雪穂の胸を触れば、その感度で本物の雪穂かどうか分かるはず!」

「はぁ!? むしろ知ってる方がおかしいでしょ触ったことあるの!?」

「いいぞもっとやれ」

「止めてよ零君!!」

「俺はそっぽ向いておくからご自由にどうぞ」

「鏡の方を見るな!! 余裕でこっち見えるでしょ?!」

 

 

 エロ同人のごとく手の指を蠢かせている穂乃果と、鏡越しでもいいから徹底的に視姦しようとする俺。犯罪者一歩手前の連中に囲まれる雪穂だが、生憎彼女は湯船の中だ。追い詰められたら脱出の術はない。まさに『私に乱暴する気でしょ!? エロ同人みたいに!!』の展開そのものだ。テンプレ展開ながらも生でそのシーンを拝めるとは、生きていれば得はあるもんだ!

 

 相変わらず穂乃果はタオルなど一糸まとわぬ姿を晒し続けているが、本人に恥じらいがないせいか俺も理性が切れるほど興奮はしない。やっぱりただ全裸なだけでは色欲は唆られず、恥じらいがあってこその全裸シーンなのだと再認識したよ。そんな光景を見て思ったのだが、上半身は生まれたままの状態を晒せるのに、服を捲ってヘソを晒すのは恥ずかしいんだな。コイツの貞操観念がよく分からん。

 

 

「よく見てみれば、本物の雪穂のおっぱいはもう少し小さかったような……」

「失礼すぎるでしょ!! しかもさっき自分で『雪穂は成長した』って言ってたよね!?」

「そうだけど、この世は目に見えるものだけが真実とは限らないんだよ」

「カッコいいこと言っても騙されないからね」

「よしっ! 普通に勧誘が進んじゃうのもアレだし、雪穂のおっぱいを触って本物ならμ'sへの加入を認めてあげようかな。謂わば入団テストだね!」

「アレって何!? 意味分かんない!!」

 

 

 思わず真姫の決め台詞を奪ってしまうほど唐突な展開なのは間違いない。しかも穂乃果の奴、いつもは勧誘がすんなり行かずぐちぐち文句を言ってるくせに、いざ障害なく事が進むと途端に遊びに走りやがる。まあ遊びがなかったら、たかが勧誘だけで12話も使うような長編にはならなかっただろうな……。

 

 そして何度も言っているが、穂乃果は一度勢い付くと止まることはない。壁に手を付きながら湯船の端に雪穂を追い詰める穂乃果。姉妹同士で、しかも風呂場で壁ドンする光景は色気満載のはずなのにシュールさを感じる。もはや雪穂も上半身が見えそうになってることすら気付かないほど目の前の暴漢に集中しているくらいだ。μ'sで1、2を争うほどガードの堅い彼女がここまで肌を晒すなんて、彼氏の俺でも中々見られないぞ。

 

 

「いい子にしていれば痛くしないから……ね?」

「注射に泣く子供をあやしてるみたいじゃんそれ……」

「もう雪穂ったら、流石の穂乃果でも注射はできないよ! だって穂乃果には付いてないし……。そこまで注射してもらいたかったら、夜こっそり零君にお願いしてね♪」

「こっち見んな。この状況だと本気でそう捉えちゃうから」

「し、しませんからね!!」

「分かってるよ、うん……」

「なんでちょっと残念そうなんですか!?」

 

 

 そりゃあ……ねぇ? 雪穂が直々に懇願してくる展開なんてそうそうあるものじゃない。穂乃果の勢いに乗せられるのは癪だけど、雪穂と交わる展開になるのなら致し方ないだろう。俺だってまだ20代前半で思春期の延長線上を辿っている歳なんだ、多少性欲が旺盛で女の子に期待を抱いてもまだ許されるだろ?

 

 

「いくよ……? 大丈夫、先っちょだけだから」

「だから言い方!!」

「それじゃあ、このあと滅茶苦茶エッチしたってテロップを出しておくから」

「今まさに描写されようとしてるのに意味ないでしょ!!」

「もうっ、エロ同人だったら文句ばっか言ってると強引に襲われるんだよ! 雪穂もそうしてあげる♪」

「だ……ダメェエエえええええええええええええええええええええええええ!!」

「雪穂!?」

 

 

 雪穂は穂乃果に覆い被さられながらも、一瞬の隙を突いて湯船から脱出する。

 だがここは風呂場。足元は不安定なんてものではなく、さっきまで俺が身体を洗うために生成していた泡が床にまだ残っていた。

 そうなればもちろん、勢いよく湯船から飛び出した彼女がどうなるかはお察しのこと。床に足を着いた瞬間につるりと滑り、身体のバランスが大きく崩れ倒れそうになった。どっちに倒れそうになったかって? この展開でお約束の如く、こっちにだよ!!

 

 しかも、今の雪穂はさっきまで湯船に浸かっていたためか当然全裸である。上も下も、何も纏っていない生まれたままの姿。ハンドタオルも持っていないので隠れているところすらない。そんな雪穂が俺と正面衝突しようとしているのだが、俺は彼女の身体に釘付けになってしまい受身の体勢すら取れなかった。眼前に迫るおっぱいと下半身、一瞬の出来事なはずなのに、俺にとっては世界の動きが何故かスローモーションに見えた。

 

 そして、時は動き出す――――――

 

 

「きゃぁっ!!」

「う゛ぁぁっ!!」

 

 

 受身を忘れていた俺は、予想通り雪穂に押し倒される形で風呂場の床に叩きつけられる。幸いにも後頭部が風呂マットのスポンジ部分に当たったために衝撃は少なかったものの、真の衝撃は目の前の光景だった。

 

 倒れている俺の上で四つん這いになっている雪穂。胸は重力に沿って垂れており、湯や汗で湿っている髪が彼女の色気を助長させている。そこから目を降ろせば、綺麗な太ももがこれまたしっとりと濡れて艷やかになっていた。そこから股の方へ目を向けると、タオルに包まれてそそり立っている俺のモノと彼女の股の部分が…………うん、これ以上はここで語れまい。とにかく、普段そこまで色気というものを醸し出していない雪穂を、今まで以上に大人っぽく感じた瞬間だった。

 

 そして、意味もなく何故かお互いを見つめ合う俺たち。雪穂の心境は分からないが、ある意味で冷静な俺とは真逆だろう。何が起こっているのか状況が飲み込めず、ただ呆然と俺を見つめているに違いない。だが彼女の状況判断に遅れが生じれば生じるほど、俺が彼女を視姦する時間がどんどん延びていく。少し時間を掛けて身体をあと数ミリずらせば、雪穂の大切なところが丸見えになるくらいには猶予があった。

 

 無謀にも欲望に従ってその作戦を実行しようとした俺だが、この風呂場にはもう1人いたことをこの衝撃展開ですっかり忘れていた。

 

 

「きゃぁ~大胆だね2人共♪」

「はっ!? わ、私は一体なにを……!? れ、零君……?」

 

 

 雪穂は全ての状況を把握し、ようやく我に返った。だが呆然としていた方が彼女にとっては得だったのかもしれない。モロ全裸を晒しているこの状況に今度は顔を真っ赤にし、身体が小刻みに震えだした。

 

 

「よ、よぉ……。こうして見ると、成長したよな……お前の身体」

「うっ……あ、ありがと」

「え? 今なんて?」

「ば、馬鹿ァアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

「なんで!?」

「これだから零君はいつまで経ってもデリカシーがないんだよねぇ~」

 

 

 顔を真っ赤にした雪穂の罵倒が風呂場全体に響き渡り、なんとも特異な勧誘は性行為一歩手前で終了した。勧誘としてはイージーモードで上手くいったものの、俺としては若干消化不良感なんだけど……。主に性欲的な意味で。

 

 ちなみにその声は高坂家内部にまで聞こえていたようで、風呂上がりの俺たちを高坂母が笑顔で出迎えてくれた。この家の女性はみんな貞操観念おかしいよ絶対に……。

 

 

 

 

To Be Continued……




 先月末くらいにTwitterにて『雪穂、亜里沙、楓の中から妹にするなら誰?』というアンケートを実施しました。100名程度の方がアンケートに参加してもらったみたいで、突発的なアンケにも関わらずたくさんの人に回答をいただきとても嬉しかったです!

 そしてその結果なのですが、割といい勝負で雪穂が最強の妹キャラを獲得しました! 
 雪穂を選んだ回答者の意見として
  ・ツンデレなところが可愛い
  ・しっかり者な妹が欲しい
 などがあり、『新日常』の中でも正統派の妹キャラが最強だったみたいです。

 今日のお話は久々にサービスシーンが満載だったのですが、実は先程のアンケートでの勝者にそのサービスをしてもらう予定でした。今回は雪穂が勝利したので彼女が犠牲となりましたが、亜里沙や楓でも描いてみたいのは事実なので、また勧誘編が終わった頃にでも執筆してみようと思います。皆さんも見てみたい……ですよね?


 次回は希の勧誘編です!
 早朝、まだ眠っている彼女の部屋に侵入する穂乃果と零だが……?


新たに☆10評価をくださった

ソース毛さん、真面目さん

ありがとうございます!


【告知】
 私と同じくハーメルンで『ラブライブ!』を執筆されている"たーぼ"さんの小説『ラブライブ!~奇跡と軌跡の物語~』との2回目のコラボが決定しました!
 投稿日は9月8日(金)を予定していますので、何卒よろしくお願いします!
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