ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は真姫&ダイヤ回です!
 そしてあの大人気(?)のすれ違いシリーズでもあるのですが、今回はいつにも増して女の子たちの扱いがヒドイような……?


愛するあの人は溜まってる

 

 当たり前なのだが、スクールアイドルは"スクール"と名を冠していることから、学生が結成したアイドルグループのことである。一言で"学生"と言っても小学生から大学生まで広い範囲に渡るが、実はスクールアイドルに年齢制限はない。だから結成しようと思えば小学生ばかりのロリキャラグループや、今のμ'sのような大学生ばかりのアダルティなグループなど、それぞれの立場を存分に活かすことができる。元々スクールアイドルは高校生を対象としたグループのことを指していたらしいのだが、流行に乗った小中学生や高校を卒業したあと大学でも続けたいと思う人が増加し、現在のような小学生から大学生に対象を広げたと言われている。

 ちなみにスクールアイドルとは、あくまで学生が部活やサークルでアイドルをやっていたことが世間で有名になったことからメディアによって付けられた名であり、公式本社は便宜上その名を使ってスクールアイドルの宣伝を始めたという過去がある。世間一般で使われている呼び名を公式も便乗して使う話はよくあるので、ここで特に言及したりはしない。注目すべきは学生だけで結成されたというところだ。

 

 μ'sの中では穂乃果たちと絵里たちが直面した課題なのだが、学生という立場上どうしても受験の壁が立ちはだかる。特に中学三年生や高校三年生の受験は己の未来を決める重要な岐路となるので、いくらスクールアイドルに情熱を注ごうとも無視できない。特に現在のスクールアイドルは中高生の数が圧倒的に多いため、この問題にぶち当たる子たちは多いだろう。

 

 その問題はAqoursにも言えることだ。特に現在絶賛受験生の果南、ダイヤ、鞠莉は受験勉強と並行してスクールアイドル活動を続けなければならない。今はスクフェスへ向けての練習のために夏休みを利用して東京に来ているのだが、もちろん受験勉強も兼ねてのことだ。だから2年組や1年組とは違い、練習を終えて本日の予定は終了という訳にはいかない。むしろ練習を終えて家に帰った後が本番なのだ。スクールアイドル活動と受験勉強の両立は決して簡単なものではないが、3年組は夢を叶えたいという強い意志を持って毎日しっかりとどちらの予定もこなしているらしい。

 

 

 ――――と、そうやって擁護したのはいいのだが、本当のところ若干だけど勉強が疎かになっているとダイヤからひっそりと連絡があった。果南と鞠莉の詳しい状況は特に連絡がないため分からないのだが、ダイヤは受験勉強に少し危機感を覚えているらしい。Aqoursの中では誰よりも要領よく作業をこなすイメージがあったためそんな連絡を寄こしてきた時には驚いたのだが、逆にスクールアイドルに熱を入れ過ぎてしまう彼女の性格上の問題もある。そのためうっかり受験勉強を疎かにしてしまっても何ら不思議ではなかった。

 

 そんな経緯があり、今日は俺がダイヤの勉強を見てやることになった次第だ。ついでに作曲作業に来ていた真姫もこの勉強会に巻き込み、これほどまでにない万全な講師2人を携えての勉強会となっている。まあ最初は真姫の姿を生で見たダイヤが感動のあまり気絶しそうになっていたのだが、μ'sメンバーと出会った時はいつものことなので今更気にしない。この調子ではスクフェスでいざμ'sメンバー全員と対面した時にどうなることやら……。

 

 そして勉強会の開始から1時間。リビングでの涼みながらの勉強は順調に進んでいた。

 

 

「あなた、私が教えるまでもなく勉強できるじゃない。必死に頼み込んできたからどれだけ切羽詰まってるのかと思ったけど、これなら心配なさそうね」

「でもこれはまだ基礎の段階ですから。応用になると自信がありませんわ……」

「この調子なら大丈夫だから安心しなさい。凛や穂乃果に教えてたから大体分かるのよ、誰が勉強ができて誰ができないとかね」

「穂乃果さんって、確か真姫さんよりも年上でしたわよね……?」

「μ'sにも色々あるってことよ」

 

 

 年下に勉強を教わるのはμ'sの闇の1つであり、高校時代はそれが日常的になっていたから恐ろしいもんだ。しかしその原因の一端を担ってたのが楓と真姫という化け物染みた賢さを持つ子たちであり、むしろそのイレギュラーの存在で穂乃果や凛どころか、海未や絵里レベルの秀才までもが彼女たちを頼るくらいだった。まあ年下に勉強を教わるのは情けないと思うプライドさえ捨ててしまえば、楓や真姫から勉強を習った方が自分で学ぶよりもよっぽど効率がいい。勉強なんていかに効率よく知識を学ぶかが肝だから、年下とか関係なくノウハウを持っている奴から教わるのが成績アップの近道なのだ。

 

 

 それにしても、最近は騒がしいことばかりでそれに巻き込まれがちだったから、こうして女の子たちとゆったりとした時間を過ごすのは久々だったりする。真姫とダイヤの組み合わせなんていかにも平和そうなコンビであり、こちらから下手に突かなければ俺の精神を擦り減らすような展開にはならないだろう。直近で起こったことと言えば、やれ妹が欲しいだの、やれ下着を盗んだことを認めないだの、やれ腹黒少女と強引にデートさせられるだの、もはや非日常が日常になっている毎日だったのだ。だから今日くらいはほのぼのと平和に過ごして、溜まった疲れを癒したいものだ。

 

 

「はぁ……最近()()()()()からなぁ……」

「「!?!?」」

「ん……?」

 

 

 さっきまで和気あいあいと勉強会をしていた真姫とダイヤだが、2人共いきなりこちらを見つめてきた。顔を赤くしているだけでなく、目を丸くして若干引いているような感じなのでまた俺が何か不適切な発言をしてしまったのかな……? いや、思い返しても()()()()()()()()としか発言していない。だったらどうしてコイツらは勉強の手を止めてまでそわそわしてんだ……?

 

 

「あ、あなたねぇ! いきなりなんてこと言い出すのよ!!」

「先生のせいで集中が途切れて、勉強に手が回らなくなってしまいましたわ!!」

「え? そ、それは悪かったよ……」

 

 

 あれ? どうして俺が謝る展開になってるんですかねぇ……? 疲れが溜まってると愚痴を漏らすのもいけない現場なのかここは?? ほのぼのとした勉強会だと思っていたのだが、まさか弱音を吐くことは許されないブラック企業だったとはな……。そうは言ってもダイヤもさっき応用問題なると不安だと弱気になっていたので、俺だけ攻められるのはおかしくないか? そっか、これがいつもの理不尽展開ってやつなのね。

 

 いや、理不尽展開だと悟って諦めるだけでは成長できないぞ俺。理不尽を押し付けられるからこそ抗わないと、これからの人生が女の子たちに弄ばれてしまう。だからこそ今ここでどちらの立場が上なのか、それをはっきりと分からせてやらないと。神崎零は女の子に甘いとよく言われるが、理不尽を捻じ込まれてもなお寛容に受け止める精神は生憎持ち合わせていない。つまり、今こそ逆襲の時なんだ! ここで言い包められては男が廃るぞ!!

 

 

「でもさ、最近は色々あって溜まってんだよ」

「な゛ぁ……!? い、色々って、あなたどれだけ盛ってるのよ!?」

「いや俺は穏便な生活を送りたいんだけど、みんなが激しいというか、騒がしいというか……」

「は、ははははは激しいですって!? まさかルビィも餌食に……!?」

「ルビィ? あぁ、そういや亜里沙に弄ばれてたなぁ」

「ま、まさかの女の子同士で!?」

「まあ亜里沙がどうしてもっていうからさ」

「あぁ、私のルビィが……!! それに亜里沙さん、あどけない顔をしてまさかそんな趣味が……」

「何想像してんだよお前……」

 

 

 確かにあの時は疑似とはいえ亜里沙に妹ができた訳だが、まさかあそこまでテンションが爆上げするとは思ってもいなかった。だからまた妹に興味を持ち始めて俺に妹が欲しいと懇願されると面倒なんだよなぁ。これもことりたちが亜里沙に変な姉妹像を植え付けてしまったせいだ。全く、妹増産が趣味って変人にもほどがあるぞ……。

 

 

 …………やべ、ぼぉ~っとしてたら眠くなってきた。

 μ'sやAqoursの面子に会った時って大抵騒がしくなって疲労が溜まるから、こんな平和なひと時は久しぶりだ。真姫とダイヤの組み合わせなら何も起きないと俺の身体も安心しているのだろう、女の子2人が同じ部屋にいるこの状況であっても眠気が襲ってくる。もうダイヤに勉強を教えるのは真姫に任せて、俺は日頃の溜まった疲れでも癒そうかな。眠気のせいで理不尽展開に付き合うのも飽きてきたし。

 

 

「悪い、ちょっと溜まってるからベッド行くわ」

「せ、先生!?」

「なんだよその反応……」

「女の子が家に来てるのに、普通そんなことする!? しかもわざわざ私たちに宣言するなんて、考えられないわ……」

「お前らさっきから顔真っ赤だぞ? そこまで暑いのかこの部屋?」

「あなたのせいよ!!」

「先生のせいですわ!!」

「えぇ……」

 

 

 見れば2人共首筋に少し汗をかいているため、かなり興奮しているってのは見て取れる。一体何が原因でそこまでヒートアップしているのかは知らないが、この部屋の冷房はちゃんと効いているため彼女たちが熱くなっている理由がなおさら分からない。自室のベッドに向かうだけでここまで怒られるなんて、もしかして一緒にいて欲しい……とか? そこまで寂しがりな奴らじゃないと思うんだけど、ここまで女の子に求められたら部屋を抜け出すのも気が引ける。仕方ねぇから一緒にいてやるか。

 

 それにしても、コイツらの顔をよく見てみると赤くなっている理由は単に身体が熱いからだけじゃないみたいだ。真姫もダイヤもさっきから身体をもじもじとさせてやたら恥ずかしそうにしているから、トイレを我慢しているようにも見える。でもトイレはすぐそこなんだから我慢する必要なんてないし、そもそも我慢しているだけでここまで顔が赤くなるとは思えない。女の子特有の生理かとも思ったが、それを聞いてしまうとまたデリカシーがないだの何だの言われるので下手に触れないようにしよう。無自覚な発言で理不尽展開になるのならば、最初から避けた方がいい。

 

 そうだよ、余計なことを考える前にとっとと寝よう。よくよく考えればベッドに行くまでもなくリビングのソファで寝られるしな。

 

 

「それじゃあここで寝るから」

「こ、ここで!?」

「以前から思っていましたけど、やっぱり先生って破廉恥の極みですわ……」

「なんでやねん!! 何に怒ってんのかは知らないけど、溜まってんだから許してくれよ」

「私たちが見てる前で溜まってるモノを発散させるなんて、分かってはいたけどとんだ変態ね!」

「別にいいだろ。だってお前とも何度か一緒に寝てるし、傍にいても関係ねぇよ」

「ま、真姫さん……あ、あなた先生の溜まってるモノを……!!」

「ちょっ、変な誤解しないで!! 零!! あなたって人は……!!」

「いや俺たちだったら普通のことだろ」

「普通!? 真姫さんが先生の溜まってるモノを発散させるのが……普通!?」

 

 

 ダイヤは驚きすぎて、俺たちから2、3歩後退りした。真姫も口をあんぐりを開けながら俺を睨みつけている。そこまで威嚇しなくても、真姫とは5年以上も一緒にいる関係なんだから同じ部屋で寝るくらいは別におかしい話ではないと思うけど……。特に俺と真姫は共にインドア派なためか2人きりでもどちらかの自宅にいることが多く、その時は大抵俺が日頃の疲れを癒すために昼寝をしてしまう。そんな過去もあり、彼女と一緒にいる空間で仮眠を取るのは特段珍しいことでもないのだ。

 

 そして真姫は軽度のファザコンなためか、お父さんを労わるためにツボ押しマッサージの特技を身に着けている。だから俺は自宅デートのたびにそのマッサージで疲れを癒してもらっていたんだ。だから真姫と2人きりで会う理由として、単純にデートをしたいという願望以外にも日頃の溜まった疲れを発散させる目的も持ち合わせていたりする。まあ大学に入ってからは真姫が医者になるための勉強を本格的に開始したため、そのマッサージをしてもらうどころか2人きりになる機会も減っちまったんだけどな。

 

 そうだ、この際だからマッサージをしてもらおうか。この溜まりに溜まった疲れを発散させる効率の良い方法は、真姫のマッサージ以外の他にない。

 

 

「真姫。溜まってるからいつものやつをやってくれよ」

「は、はぁああああああああああああああああ!?!?」

「なんで叫ぶんだよ……」

「後輩がいる手前でそんなことできる訳が……。2人きりだったらやるとも言ってないけど!!」

「何故このタイミングでツン属性発揮してんだ……?」

「やっぱり真姫さんが先生の溜まっているモノの処理を……!! これがレジェンドスクールアイドルの風格……。μ'sから感じる大人の魅力はこのせいだったのですね……」

「違うから!! いや完全に違う訳じゃないけど……やっぱり違うから!!」

 

 

 なんだかダイヤの勘違いに真姫がツッコミを入れているような感じだが、肝心のその内容が見えないのは俺の察しが悪いからなのか?

 ダイヤは指を口に当て恥じらうように俺たちから目を背けているのに対し、真姫は耳まで真っ赤にしてダイヤに弁解をしている。この2人の組み合わせだったら平穏な日々を送れると思っていたのに、結局いつものように騒がしくなっちゃうのね……。

 

 

「い、いきなりやれって言われても……その……」

「もしかしてお前、やり方忘れちまったのか? 下半身の方をさ、グッと力を込めて触ってくれればいいんだよ」

「そんなに強くしてないわよ!! 多分……」

「そんなプレイでいつも欲求不満を解消していたとは…。先生ってドMなんですのね……」

「おい。あまり聞こえなかったけど、一応マゾじゃねぇってツッコんでおいてやる」

「確かにあなたのモノは大きいから生半可な力じゃ扱いきれないけど、それを後輩の前でやるなんて……」

「いつもやってたくせに何言ってんだ今更」

「いつも!? 先生と真姫さんは誰かに公開しながらヤってたのですか!?」

「そんな訳ないでしょ!! 誰にも見せたことなんてないわよ!!」

 

 

 疲れを癒してもらおうと思っていたのだが、真姫の様子を見ている限りではそれどころではなさそうだ。何をそんなにムキになっているのかは知らないが、誰かに見られながらマッサージをするのが恥ずかしいのかな? 別に気を使ったりせずとも真姫のマッサージの腕はかなりのもので、むしろそのテクニックをダイヤに学んでもらって千歌たちに施してやればいいと思う。だけど真姫には誰にも見られたくないという職人のようなプライドがあるためか、頑なに俺の近くへも寄ってこようとしない。そこまで拒絶されると恋人として悲しくなってくるんだけど…。

 

 そしてマッサージをしてもらう気でいたからこそ、拒絶されていると分かってまた疲れが襲い掛かってきた。今日の真姫は顔をトマトにして声を荒げているだけなので、もう彼女には触れずそっとしておいた方が身のためだろう。

 でもマッサージをされたいという欲はあるため、こうなったらダメ元でいいからダイヤに頼んでみるか。完全なイメージの話になるが、彼女だったらAqoursの中でも手は器用な方なのでそれなりのマッサージはできるんじゃないかな? これが千歌や善子だったら頼む気さえ起きないだろうけど。

 

 

「なあダイヤ。せっかくだし、今日はお前がやってくれよ」

「な゛、あ゛……!? わ、私が先生の溜まってるモノをその……出せと?」

「まあそういうことになるな」

「ひゃっ!? 私が先生のアレをアレしてアレするとでも!?」

「お前、頭から湯気出てるけど大丈夫か?」

「ちょっと待ちなさい! 私がやってくれないからって、すぐ他の子に手を出すのはどうかと思うんだけど!?」

「そりゃお前がやってくれないからだろうが」

「そ、それは……。とにかく、黒澤さんにやってもらうのはダメだから!」

「そもそもさ、手を出すって言い方が悪すぎるだろ……。性欲が溜まってんのならまだしも――――って、あれ?」

 

 

 これまで真姫とダイヤが言っていたことと、俺の言っていたことが若干噛み合わないと思っていたのだが、さっきの会話で全て繋がった気がするぞ。

 そっか、そういうことだったのか。

 

 

「あのな、お前ら絶対に勘違いしてるよ。俺が溜まってるって言ったのは()()のことであって、決して()()のことじゃねぇからな?」

「「へ……?」」

「ほらやっぱり。最初から俺の性欲が溜まってると思い込んでたから、会話の中でずっと顔を赤くして悶えてたんだな。とんだ淫乱っ子だよお前らは」

「ちょ、ちょっと待って! それじゃああなたは私たちにセクハラしてたんじゃなくて……」

「突拍子もなくそんなことする訳ねぇだろ」

「先生が寝ようって言っていたのは、私たちを巻き込んで破廉恥なことをしようとしていたのではなく……?」

「本当に、マジで寝ようとしてたんだよ」

 

 

 その瞬間、2人の顔が勘違いしている時よりも真っ赤に燃え上がった。ただ勘違いしていただけならまだしも、自分たちが勝手にエロい方に意識を向けていたことに並々ならぬ羞恥心を感じているのだろう。この事実が発覚する前は俺のことを変態だの破廉恥だの罵っていたくせに、本当に変態で破廉恥なのは自分たちだと分かった瞬間にこのしおらしさ。まあ今回を機にどちらが淫乱なのかはっきりしたな。

 

 

「で? 俺に何か言うことは?」

「わ、悪かったわよ……」

「あらぬ疑いをかけて、申し訳ありませんでしたわ……」

「違うだろ? 私たちは愛する人が溜まっていると聞いて発情していた変態です、って言ってみ?」

「「言えるかぁああああああああああああああああああああ!!」」

「でも事実だしなぁ……」

「「ぐっ……」」

 

 

 真姫とダイヤは何とか反抗しようとするも、突き付けられる事実には手も足も出ない。コイツらがどれだけ上手く弁明しようが、真贋(しんがん)が明らかとなった事実の前には無意味ということだ。

 

 それにしても、さっきまで理不尽に怒られていただけにここでマウントを取れるのは物凄く気持ちがいい。しかもその相手が真姫とダイヤというのがまた優越感を助長させ、やはりツリ目で言いたいことを突き刺すように発言する彼女たちに対して優位を取れているからこそ感じる気持ちよさがある。こうして逆襲をすることに快感を覚えてしまうから、余計にサディスティックな性格になっちまうんだろうなぁ俺って。

 

 

「ま、変態なら変態ちゃんらしく、溜まってるモノを発散してもらおうかな。いやぁこちらから言い出すよりも先に人の性欲を発散しようとしてくれたみたいで、俺は嬉しなぁ~」

「「…………」」

「ん? どうした?」

「「ちょ……」」

「ちょ?」

「「調子に乗るなぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」

 

 

 俺の家に窓にヒビが入るほどの怒号が響き渡った。いくら女の子相手にマウントポジションを取ったとしても、扱いを間違えると火山が噴火するからほどほどにな。しかしいくら怒りを込めた怒号であっても、羞恥心に悶えている今の状況ではむしろ可愛らしく思える。

 

 でも今回さぁ、俺って何一つ悪くないよね……?

 

 ともかくμ'sもAqoursも着々と変態化が進んでいるようで安心……なのか?

 真姫とダイヤに一泡吹かせられたのは快感だけど、俺が捌き切れなくなるほどの変態ちゃんになるのはやめてくれよ。

 




 もはや定番となったすれ違いシリーズですが、いつにもまして女の子たちの変態心が爆発していました(笑)
しかしエロいことで恥ずかしがる女の子は描くのも見るのも大好きなので、今後もすれ違いシリーズを執筆する時は下ネタ要素をふんだんに取り入れていきたいと思います!


 そして今回を持ちまして、今年の投稿分は終了となります。
 今年の投稿話数は80話と年々減少傾向にありますが、エタるつもりは毛頭ないので2018年もよろしくお願いします!


 次回はご要望の多かったあの回を、Aqoursバージョンにリメイクします!
 どの回かは……適当に予想してみてください()



新たに☆10評価をくださった

本好きたけちーさん、美園 奏さん

ありがとうございます! 来年の励みにさせてもらいます!
1日で前作を含めた小説を全て読み切ってくださったそうで、もうお疲れ様でしたとしか言いようがありません(笑)

まだ評価をくださってない人は、是非☆10評価をお願いします!

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