ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿

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 合同合宿編、20話目
 今回は久々にμ'sが主役です。前回に引き続きシリアスっぽい話が続きますが、μ'sが達観しているおかげで重い雰囲気はかなり抑えられています。さすがレジェンド、風格が違います()


実家のような安心感

「ったく、やっぱり盗聴してやがったのか……」

「ゴメンね零君。穂乃果たちも止めようと思ったんだけど、暴走したことりちゃんに巻き込まれたくない一心で……」

「いいよ別に。俺の携帯を盗聴しようと画策していることりの様子なんて、想像するだけで気が重くなる」

 

 

 目の前には、俺の携帯の画面が綺麗に映し出されているパソコンがある。しかもワンクリックで携帯のありとあらゆる機能を操作可能であり、携帯を通じて流れる音声もテレビ録画のようにはっきりと聞こえる。確かにこれだけ誰かの携帯を好き勝手できるのなら、ちょっと魔が差して盗聴したい気持ちになるのも分からなくはないが……。

 

 ダイヤとルビィの一件で俺と歩夢たちの過去をみんなに聞かれていたことを知った俺は、お互いの認識合わせも兼ねてまずはμ'sと話をすることにした。その際にどうやって俺たちの話を盗聴していたのかを聞き出し、目の前のパソコンに辿り着いた次第だ。結果的に盗聴してしまったものの、みんなは秋葉の策略にハマって俺の過去を聞かされていただけなので、特に咎めることもない。とりあえずこのパソコンは没収しておいて、後で有効的に使わせてもらおう。

 

 1つ言っておくが、盗聴目的ではないからな? このパソコンには昨晩の会話が全て録音してあるらしく、事実確認をしたい時に聞き返すことができるためだ。そもそも盗聴なんてしなくても、俺はみんなのことを信用しているから大丈夫だ。だから興味本位で、面白そうだからって理由でそんな……そんな……うん、まあ然るべきの時のために俺が厳重に保管しておいてやろう!

 

 

「あ~ん、それがあればいつでも零くんを感じられたのにぃ~。ことりの人生、終わっちゃった……」

「これを渡すと俺の人生が終わるんだけど……。お前に一日中監視されるとか堪ったもんじゃねぇよ」

「ことりは零くんに監視されっぱなしでもいいけどね。お部屋もお風呂も、それにトイレも♪」

「全く気にならないと言えば嘘になる自分が情けない……」

 

 

 いくらことりが歩く猥褻物であろうとも、見た目だけは超絶美少女だ。秋葉原を歩いているだけでメイド喫茶にスカウトされ、しかも短期間でカリスマメイドにまで昇り詰める魅力を持つ彼女の私生活を覗き見ることができるなんて、俺以外の男だったら数百、数千、数億出しても叶わないだろう。それが俺の場合はタダで、しかも向こうが自ら承諾をくれるなんて普通に考えればあり得ない事態だ。でも今のことりの性格を知っているのなら、そんな話にホイホイ乗っかる方が間違っているとすぐ分かる。どうせ自分の裸を見せる対価に俺の身体も見せろとか言ってくるだろうから、彼女の策略には最初から付き合わない方が無難だ。

 

 つうか、今はそんなことよりも歩夢たちの話をしたい。もう5年以上も俺と一緒にいたμ'sなら、俺から言及しなくても自分たちで折り合いをつけることは可能だろう。だからこそ今の俺の気持ちを穂乃果たちに話しておきたいんだ。これからどうするのかを含めて、決意表明をしておかないと無駄に心配させちまうからな。

 

 

「聞いてたんだろ? 昨晩の会話の内容全部……」

「……うん。最初は盗聴するのはどうかなぁ~って思ったんだけど、零くんが他の子と話してる声が聞こえたからつい聞き入っちゃって……。でもそれはみんなもそうだったよ。千歌ちゃんたちも含めてみんないたのに、ずっと黙ったまま聞いてたんだ」

「別にお前が俺の携帯を盗聴してたとか、穂乃果たちがお前を止めなかったことを今更咎めるつもりはないよ。それよりも、あの話を聞いてどう思ったかが知りたいんだ。何も覚えてなかった俺が言うのもアレだけど、変な誤解をされたままでいて欲しくないしな」

 

 

 Aqoursだけでなくμ'sにまで昨晩の会話がバレていたのだが、ここまで来るとむしろ清々しくなってくる。逆に1から10まで全部聞いていたおかげで、こうして顔を合わせた時にもう一度同じ話をしなくてもいいので手間が省ける。いきなり核心に迫ることができるので話も早いため、結果的に聞かれていて良かったのかもしれない。もし俺からみんなに話を切り出す必要があった場合、また色々と葛藤してしまいズルズルと先延ばしにしていただろうから。ま、だからと言って盗聴の件を全て許したのかと言われたらそうじゃないけどね。今はそこは重要視してないってだけだ。

 

 歩夢たちとの過去はμ's全員が聞いていたようだが、それに関してどう思ったかの質問にはみんな口籠って中々答えない。自分たちと付き合う前から別の女の子たちと親密な関係だったから怒っている――――って訳ではなさそうだが、Aqoursのように不安気な様子でも疎外感を抱いている様子でもなさそうだった。負の感情が宿っているようでもないので、単純にこれまで体験したことのない展開に戸惑っているだけなのかも……。

 

 すると、壁にもたれかかって腕を組んでいたにこが呆れた感じで喋り始めた。

 

 

「にこたちは別にアンタが誰とどんな関係であろうが、警戒もしてないし不安でもないわ。ただ、零の心を最初に掴んだのはにこたちじゃなくて虹ヶ咲の子たちだとと知って、ちょっぴり寂しくなっただけ。それよりもAqoursの子たちの方は目に見えて落ち込んでたから、アンタよりもそっちの方が心配だったわよ」

「だろうな。俺もお前らのことだから、そこまで心配はしてないと思ってたよ」

「でしょうね。アンタがあんな話ごときでヘコまない性格ってことは、にこたちが一番よく分かってるし。もちろん、アンタの過去を聞いてる時は驚きの連続だったけどね」

「あんな話ごときって、これでも死地を潜り抜けて来たんだが……」

「でも凛たち知ってるよ! 零くんは守るべきもののためなら無茶をするって。それって凛たちが一番心配してることなんだけど、一番好きなところでもあるんだよね」

「命をかけることを当たり前となったら、人間として大切なモノを失ってる気がするよな……」

「だけど、そのおかげで凛たちも救われたんだよ。ほら、高校生の時に……」

「あぁ、そういやそんなこともあったっけか」

 

 

 以前、秋葉はこう言っていた。零君はどうして女の子たちをそこまで大切にしているのか……と。最初は質問の真意を捉えられてなかったけど、昨晩の話を聞いた今ならアイツの言いたかったことが分かる。答えは単純、俺が虹ヶ咲の子たちを命懸けで助けた過去があったからだ。その時の記憶はばっさりなくなっていたけど、自分の行動理念として知らず知らずのうちにしっかりと心に刻み込まれていた。歩夢たちとの過去によって固められた意志があったからこそ、μ'sをここまで愛することができたのかもしれない。穂乃果たちが病んだ事件の時も、その意志が俺の中で芽生えていたから彼女たちを助け出してやろうと躍起になれたのだろう。もしその意志が存在していなかったら、穂乃果たちを救うことを途中で諦めていたかもしれない。

 

 

「それで、どうするのですか? Aqoursのこと、それに虹ヶ咲の子たちのことも。これまでの関係を保ったまま、という訳にはいかないでしょう?」

「当たり前だ。むしろ虹ヶ咲の連中は、俺に何か行動を起こしてもらいたくてあの話を暴露したみたいだしな。ま、それも秋葉の策略か何かなんだろうけどさ」

「まだ何か隠している、そう思っていると?」

「多分な。お前らにまで聞かせるようにあの状況をセッティングしたとしたら、何かしら裏はありそうなんだよ。まあ確証はないんだけど……」

 

 

 秋葉と歩夢たちが結託して俺に辛い過去を思い出させないように努力していたことは、本人たちから直接伝えられた。もちろんアイツらの気持ちはありがたいけど、μ'sやAqoursにまであの話を聞かせるよう合宿計画の段階から画策していたってことは、それなりに向こうにも考えがあるらしい。ただ単に俺に歩夢たちとの過去を思い出して欲しいから、という理由だったらわざわざ穂乃果たちに聞かせる必要もないしな。

 

 海未の言う通り、秋葉はまだ俺に明かしていない真実があると思っている。証拠はないが、姉弟ゆえの感ってやつだ。今まで様々な悪行を働いてきた秋葉をそう簡単に信じようなんてはなから思っちゃいない。でも俺が歩夢たちを助け出そうとして炎の海となっている建物に入ろうとした時や、無事に全員を助け出して帰還した時は誰よりも先に身体を支えてくれるなど、一応だけど優しさは持ち合わせているみたいだ。そう考えると頭ごなしに疑うのもどうかと思っちゃうんだよな……。

 

 まあ今は確証のないことをうだうだ議論するより、これからのことをじっくり考えるか。

 とは言っても、俺の中では既に決心は付いている。

 

 

「自分の過去がどうであれ、やることはもう決まってるよ。みんなを手にする。誰1人として逃したりはしない。それが俺のやり方だから」

「やっぱりそうなるのね。最低発言すぎて引っぱたいてやりたくなるくらいよ」

「真姫が言うと本当に叩かれそうだな……。でも、ここでどちらかを選んでどちらかを捨てるとか言ったらもっと酷い目に遭わせただろ?」

「そうね。あなたの性格を考えればあり得ないことだけど、もし取捨選択の道を選んだとしたら絶縁してたかも」

「相変わらず容赦ねぇなお前……。流石の俺だって色々考えてさっきの結論を出したんだよ。こちとら苦労してんのに……なぁ花陽?」

「ふぇっ、私!? え、えっと、私たちはみんな零君のそんな性格に惹かれたというか、そのおかげで私たちはずっと一緒にいられるので、零君の信念は誇っていいと思うよ!」

「いやぁそうやって言ってくれると嬉しよ。やる気出た!」

「あなた、最初から花陽に優しい言葉をかけてもらうのが目的だった訳……」

 

 

 そりゃ真姫も優しい時は優しいけどさ、ツンデレの性なのか優しい言葉にもどこかに棘がある。それに対して花陽はいつも俺に甘々なので、基本的には俺を持ち上げる発言しかしない。まあスクールアイドル関連で熱くなった時は、周りが引くくらいに頭のネジがぶっ飛んだ発言をするけど、それは言わない約束で。

 

 もちろんコイツらにどんな言葉をかけられようが、俺の決意が揺らぐことはない。それは穂乃果たちも重々承知しているようで、やはり付き合いの長さで俺の考えが手に取るように分かるのだろう。みんなを自分のモノにするといういつも通りの最低発言でも、みんなは素直に受け入れてくれたようだ。複数の女の子を手に入れる流れで話が穏便に進む辺り、俺たちの関係の異常さが浮き彫りになってるよな……。

 

 そして、次は絵里が俺に質問を投げかける。

 

 

「それで? 具体的にこの先はどうしていくかとか、その辺りは決まっているのかしら? 意思決定の速さは目を見張るものがあるけど、その先で躓くのがあなただもの。また1人で悩んだり迷ったりしないように、今からどうするのかしっかり考えておいた方がいいんじゃない?」

「忠告ありがとう。確かに俺の想定通りにシナリオが進んだことはないし、だからこそ対策を練りたいんだけど、今回ばかりはお先真っ暗でどうしようもない。お前たちと付き合うだけでも障害が多かったのに、Aqoursと虹ヶ咲の子たちを合わせたらもうどこからどう手を付けていいのか分からねぇよ。もちろん流れに身を任せるとまでは言わない。だけど1人1人と向き合った時にどうすればいいのか、その時に考えることにするよ。恋愛の計画なんて上手くいかないことなんてザラだし、下手に作戦を立ててドジった場合ってアドリブ効かないからさ」

「あなたがそれで行くって言うのなら止めないけど、何かあったらすぐに相談するのよ? さっきも言ったけど、壁にぶつかった時は1人で考え込まないこと」

「…………そうだな」

 

 

 お前は俺の親かよってツッコミを入れたくなるほど、絵里は俺の考えや行動を熟知している。それ故に的確なアドバイスや忠告をしてくれるのはありがたいんだけど、俺にも俺なりの信念ってものがある。もちろん何かあればみんなを頼りたいし、むしろ俺が彼女たちにそう言い続けてきたんだけど、今回に至っては―――――

 

 

「嘘やね」

「え……?」

「零君はま~た自分1人で突っ走ろうとしている。もう雰囲気から、ウチらには内緒にしておこうって魂胆が見え見えなんよ」

「……ま、お前に嘘ついてもすぐにバレるよな。そうだよ、今回ばかりは1人で解決したいことなんだ。もちろん本当に追い詰められたらお前らを頼るかもしれない。でも今回だけは、アイツらの気持ちには俺の純粋な想いで向き合ってやりたいんだ。自分が女の子の気持ちに疎いのも知ってるし、だからこそお前らが助言したいのも分かる。だからこそ、今回は見守っていてくれねぇか? アドバイスが余計と言ってしまうと言葉は悪いけど、誰の意見も混じっていない純粋な気持ちをアイツらに伝えてやりたいんだ」

「そう……。いつも以上に頑固やね」

「そう簡単にブレないのが俺の長所でもあるからな」

 

 

 希はそれ以上、特に言及はしなかった。他のみんなも同じで、俺の無茶な決意を汲み取ってくれたのだろう。やっぱり付き合いが長いと理解が早くて助かるよ。それを言い訳に自分1人で突っ走ろうとは思っちゃいないが、俺を信じているからこそ背中を後押しして送り出してくれるんだと思ってる。だから俺も安心して1人でアクションを起こせるんだ。盗聴の経緯はあったけど、μ'sに全てを打ち明ける機会ができて本当に良かったよ。もはや実家のような安心感があるな、コイツらには。

 

 そしてここで、もう1つだけ解決しておかなければならないことがあった。

 さっきから一言も喋らず、むすっとした表情のまま会話を聞いていた楓のご機嫌を取らないといけない。秋葉が一筋縄ではいかないのは周知の事実だけど、楓も楓で面倒な性格をしている。まあそれも俺のことを大切にしているからこそ、無下にはできないってことだ。

 

 

「なぁ楓、そろそろその鋭い眼力やめてくれない? なんつうか、突き刺されてる感じがするからさ……」

「べっつに~。私は何とも思ってないしぃ~」

「ちょっと棒読みじゃねぇか!? 言いたいことがあるならはっきり言えよ」

「楓は知ってたんだよね。零くんが虹ヶ咲の人たちとの記憶がなくなっちゃったこと」

「ぶっ!? あ、亜里沙!? それは言わないでって昨日言ったでしょ!?」

「だって、さっきからずっと言いたそうな感じでウズウズしてたよね? だったら暴露しちゃった方が楽になるかなぁって」

「余計なお世話なんだけど……。でもそういうことだから、お兄ちゃん」

 

 

 知ってたって、楓も意図的に俺が辛い過去を思い出さないように隠してたってことか。俺が小学校高学年の時、楓は小学校低学年だったはずだ。確かに彼女はその時から既にブラコンだったけど、それは幼い頃の至りみたいな感じで、今のような近親相姦上等の恋愛感情なんて持ち合わせていなかったと思うんだが……違うのかな?

 

 

「お姉ちゃんから事故の話を聞いて、私もお兄ちゃんを苦い記憶から守ろうとしたんだよね。だから虹ヶ咲の子たちとの思い出となるものは全て破棄した。当時を思い出さないように、どんな些細なモノでも徹底的に」

「だから家にアイツらの痕跡が何も残ってなかったのか。写真の1枚もないから、歩夢たちが嘘を付いていると思い込みそうだったよ」

「そう、だからお兄ちゃんが猫を拾ってきた時はビックリしたよ」

「猫? あぁ、善子から託されたあの捨て猫たちか」

「うん。実はあの子たちが住んでいた施設でも猫を飼っていたから、お兄ちゃんが猫を連れて帰ってきた時、もしかしてあの時のことを思い出したのかもってヒヤヒヤしたよ。それに最近のお姉ちゃんは何故かお兄ちゃんに過去を話す気満々だったし、もう隠しきれないなぁと思っていた矢先に……」

「盗聴を通して話を聞いちまったって訳ね」

 

 

 そういや合宿初日の夜、楓と秋葉と3人で喋っていた時に俺が『家で猫を飼ったことあるか?』と質問をしたら、楓はばつが悪そうな顔をしていたことを思い出す。なるほど、実際に家で飼ったことはないが施設で飼っていたことを俺が思い出すと思って口籠ってたのね。

 そもそも楓は俺の昔話をすることはほとんどなく、したとしても如何に自分と俺がラブラブだったかを自慢げに語るだけだった。どうして俺の過去の話を避けているのかと少し不思議に思っていことはあったが、それもコイツの優しさだったって訳か。さっきの話を聞くに楓は秋葉が秘密を漏らそうとしていることに最後まで反対してたみたいだけど、その辺の対立はどうなったんだろ。

 

 

「最初は過去話を聞いて本当かどうか疑わしかったんですけど、楓の話を聞いたら現実味を帯びてきて……。本当に驚きましたよ、今までそんな過去がある素振りなんて一度も見せたことがなかったのに」

「別に雪穂たちに話すことじゃないでしょ」

「ずっと秘密にしてたんだもんね。誰にも気付かれずに10年以上も守り通してきたんだから、凄いと思うよ」

「ま、もうバレちゃったから苦労が水の泡だけどね」

 

 

 楓や秋葉、虹ヶ咲の子たちの善意で苦い過去は封印されていた。再びあの時の悲しみを感じないように、みんなが結託して俺を守ってくれていたんだ。

 でも、俺は――――――

 

 

「こんなことを言っちまうとお前らの善意を否定しちゃうかもしれないけど、俺はこれで良かったんだと思う。あのままだと歩夢たちが俺に一生自分たちの想いを告げられないままだったし、俺にとってはそっちの事実の方がよっぽど苦しいよ。秘密を明かしたことでアイツらの心も吹っ切れたみたいで、俺だって本当の自分を知ることができて嬉しいんだ。Aqoursや虹ヶ咲の子たちの接し方はお前たちとは違う。だから気持ちを新たにできたことはチャンスだと確信してるよ。秘密を明かしたことで、もうお互いに何の柵もなくなったんだからな」

 

 

 とある秘密を知ってしまったことで葛藤するよりも、何も知らないまま人間関係が続いていく方がよっぽど怖いと思っている。確かにこの世は知らない方がいいこともあるけど、今回の秘密は知ったことで新たな道が開けたのでそれでよかったのだろう。むしろ自分の過去を知らなかったら、歩夢たちの本当の気持ちを伝えることなんてできなかっただろうから。それにAqoursに対しても、これまでの関係の延長線上でしか接することができなかった気がする。ここで心機一転できたことで、千歌たちにも本気の想いを伝える覚悟ができたんだ。

 

 

 すると、穂乃果が一歩前で出て笑顔で俺と向き合った。

 

 

「穂乃果たち、零君のこと応援するから。ファイトだよ!」

「それ、久しぶりに聞くな」

「元気出たでしょ?」

「あぁ、何事も成功する未来しか見えねぇよ。ありがとな」

 

 

 何度でも言う。やっぱりμ'sは実家のような安心感がある。コイツらと一緒にいると、どんなことでも失敗しない謎の自信が生まれてくるんだよな。でもそんな勇気を貰えるお陰で、俺も安心して先に進むことができる。昔も今も、そして未来も、俺はずっと穂乃果たちの支えられていくのだろう。女の子たちとここまで親密になれるなんて、今の行動理念を植え付けてくれた昔の俺にも感謝しなくちゃな。

 

 

 もうどんな罵声を浴びせられても構わない。

 見せてやるよ、俺がたくさんの女の子を侍らせる未来を。みんなが笑顔になれる、そんな結末をな。

 




 最近はAqoursや虹ヶ咲ばかりが出演していたのでμ'sは久々の登場になった訳ですが、こうして見るとμ'sの成長具合が半端なく感じられます。本編でも零君が語っていましたが、やはり付き合いの長さが故に彼のことを理解しているので、零君が気持ちの整理をするのにはうってつけの相手です。
 正直に言ってしまうと、このスクフェス編はAqoursや虹ヶ咲がメインとなりμ'sの出番は回を重ねるごとに少なくなるなぁと危惧していました。でもこうしてシリアスシーンで登場すると、他のスクールアイドルとは違った活躍を見せてくれるのでとても新鮮です(笑) 
Aqoursと虹ヶ咲にメインを譲ったことで、逆にこれまでの成長がひしひしと感じられて地味に感動しちゃいますね(笑) まさにレジェンドに相応しい活躍なのではないでしょうか? 個人的には穂乃果の「ファイト」を久しぶりに描くことができて満足しています(笑)

 そういえば、先日この小説がハーメルンの原作『ラブライブ!』小説において「総合評価」ジャンルで1位となりました! まさにハーレムが最強だったという証明になったので、ハーレム好きの私としては嬉しい限りです!

 ちなみにこの小説の戦績としては――

 ・総合評価1位
 ・通算UA数(閲覧数)1位
 ・平均評価1位
 ・お気に入り数7位
 ・評価の投票者数1位
 ・感想数1位

 となっています。
 これだけでもかなりのランキングを抑えてますが、やはり全部1位にしたいという欲望が……()
 サンシャインの映画も決まってまたラブライブのコンテンツも盛り上がると思うので、公式と同じくこの小説も是非応援してくださればと思います! 


 次回はAqours編です。
 アニメ展開などそっちのけで、彼女たちの未来が決まります(笑)



新たに☆10評価をくださった

はにわまんさん

ありがとうございます!
まだ評価を付けてくださっていない方、是非☆10評価を付けていってください!
小説執筆のやる気と糧になります!


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