ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿
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 今回でμ'sとAqoursの合同合宿編はラストとなります!
 ですが華々しいラストでこんなことをしても良かったのだろうか……?


夕焼けの欲望

 

 μ'sとAqoursの合同合宿は無事に全ての予定が終了し、あとは帰宅するだけとなった。本来はスクフェスで行われるコラボライブに向けての練習がメインだったのだが、いつの間にか俺の秘密暴露大会になっていたのは言うまでもない。でもそのおかげで歩夢たちと本気で向き合えるようになったし、Aqoursにもこれまでかくしたことを全て話すことができて心が軽くなった。誰に対しても秘密が明かされた今こそ、本当の意味での始まりなのかもしれない。

 

 Aqoursに全てを話した後、練習はいつも通り続行し、μ'sとの最後の合同練習も終えた。千歌たちの様子を見ていると心持ちがいつも以上に明るくなっており、逆境を乗り越えたことで精神的にも成長していた。それを見たμ'sも安心した面持ちで、俺とAqoursの関係は保たれたのだと察したようだ。そのおかげか合同練習は未だかつてないほどに一体感が見られ、もう一緒にグループを組んじゃえと言いたくなるくらいにはμ'sとAqoursの息はピッタリだった。気持ち1つ変わるだけでここまで彼女たちの実力を引き出せるのなら、もっと早くから秘密を明かしておけば良かったと思うよ。まあ今回は虹ヶ咲の登場でなし崩し的に過去や秘密がバレた形になるから、もし歩夢たちが現れなかったらスクフェス終了後まで引っ張っていたと思う。どちらが良かったなんて今更比較するつもりはなく、もう明かしてしまったんだからその現実を受け入れて彼女たちに対する責任を持つ。それが今、俺のすべきことだろう。

 

 俺もAqoursも新たな覚悟ができて気合の入るところだが、ほとんどの子が車の中で眠っていた。秋葉の運転する車が揺りかごのようにゆらゆら揺れるだけでなく、この3日間の練習の疲れがここに来て襲ってきたのだろう。合宿初日の騒がしさとは打って変わって、車内は静寂に包まれていた。

 

 

「ん……」

「どうした千歌、眠いのか?」

「はい……。さすがにあれだけ練習したら疲れちゃって……」

「あれからすげぇ頑張ってたもんなお前。やる気を出すのはいいけど張り切り過ぎだ」

「だってぇ……先生のことをたくさん知れたことが嬉しくて、だから頑張ろうって……」

「俺のことを知って頑張ろうと思ったって、むちゃくちゃな理由だな」

「理屈なんていいんですぅ……ん……」

 

 

 俺の隣に座っている千歌は、今にも寝そうなくらいにうとうとしていた。俺との会話もちゃんと受け答えしているように感じるが、彼女の様子を見れば思いつくがままに言葉を発しているだけってことが分かる。Aqoursの中でも千歌は特に気合を入れており、日中は自分の体力を全て練習につぎ込みフルスロットルで臨んでいた。そのせいで車に乗り込む前から既に眠そうだったのだが、そろそろ限界みたいだ。むしろここまでよく耐えたと褒め称えてあげたい。俺の隣に座ることになった喜びでずっと起きていると宣言していた千歌なのだけど、やはり睡魔には勝てなかったようだ。

 

 そして、電車内で良くある事象が発生する。

 隣に座っている千歌の頭が、座席の頭部分から俺の肩にずり落ちてきたのだ。そうなれば必然的に俺の肩を枕にして眠る千歌の構図が完成し、傍から見ればまるで恋人同士に見える。電車内でこの行為をされたらこちらは何も悪くないのに痴漢扱いされそうで緊張するが、今回はまた別の意味で緊張していた。現役JKにしなだれ掛かられるだけでなく、耳元で心地よさそうな寝息を浴びせられてドキッとしない方がおかしいだろう。しかも相手は未来の恋人候補であり、相思相愛と言っても過言ではない存在。いくらμ'sで女の子慣れしようとも、()()恋人ではない女の子と恋人みたいなシチュエーションになるのはいつになっても気持ちが高ぶってくる。

 

 つうかこの光景、どこかで見覚えがあると思ったら合宿初日の車内で俺が絵里にしていたのと全く同じじゃん。女の子を枕にして寝るのも気持ちよかったけど、女の子に枕にされるのも悪くない。むしろ求められているというか、俺に心を許しているという証明にもなって高揚感がある。異性を枕にして眠るなんて、援交を除けば相手を本気で信用してないとできない行為だしな。

 

 気付けば、千歌の頭は俺の肩から更にずり落ちそうになっていた。さっきまではある程度の意識はあったようだが、今ではもう9割9分以上は睡魔に自分を乗っ取られているようだ。これでは話しかけても現実に戻ってきそうにないので、諦めて彼女の行く末を見守るしかない。行く末と言っても、結局俺の身体を枕にして寝る展開になるのは変わらないが……。

 

 間もなく、千歌の頭がゆっくり俺の膝の上に落ちてきた。予想通り膝枕のシチュエーションが完成した訳だが、膝枕をする側もされる側とは違った気持ちよさがある。女の子の柔らかい頬を脚で感じ取る偏った性癖が芽生えてしまいそうだ。

 しかし車の窓から夕日が差し込み、女の子に膝枕をしているこの構図、なんともロマンチックじゃないか。いつもなら女の子に密着されるとあらゆる煩悩が脳内を支配し、いくら自分にとって大切な子であっても手出したい欲に駆られてしまう。だがこんなドラマチックな情景を前に、汚い欲望を淫らに晒すことができようか? いや、できない。

 

 俺と千歌は一番後ろの席なので、誰が寝ていて誰が起きているのかは分からない。でもこの静まり返っている雰囲気から察するに、μ'sもAqoursもほとんどの子が居眠りをしているだろう。正直に言ってしまうとみんなが夢の中にいてくれた方がありがたく、千歌に膝枕をしているこんな光景を見られたら、下手すると21人全員に同じことをしなければならないからだ。女の子に膝枕をしてもらうのは数あれど、俺が膝枕をしてやるなんて今後もあるかないか分からないからな。

 

 

「せんせぇ……」

 

 

 夢の中でも俺が登場しているのか。もはやコイツにとってみれば現実も夢もそう変わらない生活を送っているのかもしれない。現に千歌は寝ながら笑顔になっており、夢の中で俺に何をされているのか大体分かる。意外と乙女チックなコイツのことだから、恐らく恋人になった後の妄想、つまりデートや新婚生活の夢でも見ているのだろう。寝たまま俺のズボンをきゅっと握りしめ、時折口から漏れだす高い寝息からも彼女の幸福感が伝わってくる。邪な意識をしないように気を張っていたのだが、こりゃ帰宅するまで平静を保てるか自信がなくなってきたぞ……。

 

 そんな中、千歌は頬を更に俺の太ももに密着させてくる。つうかコイツの顔がやたら俺の股に近く、何も知らない人が見たらしゃぶらせているようにしか見えない。非常に危険な香りのする状況なのだが、俺の想像はより現実に近くなろうとしていた。

 

 

「んぅ……すぅ……」

「おい、おいおい。触れてるんだけど……」

 

 

 寝ぼけているのか、千歌の手が唐突に俺の股、言ってしまえば股間部分に振れた。まだダイレクトには触られていないものの、女の子の手に少しでも触れられているってだけで一気に緊張感が高まる。さっきまで夕焼けに照らされた車内で大人のロマンチックさを堪能していたのだが、別の意味で大人の雰囲気に様変わりしそうだ。無意識に俺を求めているのだろう、さっきからズボンを掴まれているため、もしかしたらその手が俺の……いやいや、余計なことは考えない方がいいかも。ただ寝ているだけの奴に欲情しそうになってどうすんだ俺。いくら変態と罵られようとも、睡眠姦なんて特殊性癖はほんの少ししか持ち合わせてないから! 少しだけな、すこぉ~しだけ。

 

 しかし千歌の進撃は止まることを知らず、気付けば顔を俺の腹に摺り寄せようとしていた。そうなれば必然的に股の上に彼女の顔が来る訳で、もはや故意にやっているのではないかと疑ってしまうくらいだ。顔を局部に近付けられただけで興奮しそうになっている俺も俺だが、ここまで敏感になっているのもこんな状況だからだろう。静まり返った車内、周りには熟睡している女の子たち。閉鎖空間でこんな状況に陥れば、普段よりも意識してしまうに決まってる。

 

 

「せんせ……好き……」

 

 

 一体なにが好きなんですかねぇ……。純粋の俺のことが好きなのか、それともお前が顔を擦り付けている男の局部が好きなのか。千歌に限ってことりや楓のようなことを言い出さないとは思うが、実はコイツの夢の中も俺と同じく煩悩で溢れかえっているのでは?? 本来なら女の子から『好き』と言われたらあっさりドキッとしてしまうのに、こんな状況だから変に勘繰ってしまう。でも自分自身、千歌の顔を引き剥がさないあたりちょっと期待しちゃってるのかも……? 何をとは言わないけどさ。

 

 下手に声を出してしまうと周りに気付かれてしまうかもしれないので、何があっても耐え抜かなければならない。ただでさえ膝枕をしてるってだけでも他の子から嫉妬されそうなのに、しゃぶらせ紛いなことをしていると知られたら何を要求されるか分かったものじゃない。嬉しい悲鳴だけど、周りに女の子が多いとケアしなければならない問題も多いのだ。

 

 

「ん、ふぅ……」

「息吹き掛けるのやめてくれ。いやマジで……」

「はぁ……んっ……」

「エロい声で息漏らすなって」

 

 

 どんな夢を見ているのか、それとも元々これがコイツの睡眠スタイルなのかはしらないが、さっきからやたらと局部に息が降りかかってくる。しかもくすぐるような優しい吐息なので、何度も吹き掛けられると股がムズムズしてしまうのは言うまでもない。しかも1度や2度ではなく、呼吸と同じように一定の規則で微動を咥えてきやがるのがこれまたキツイ。もはや股間に仕込むバイブと何ら変わりねぇよこれ……。

 

 さて、この状況に冗談抜きで耐えられなくなってきた。無理矢理にでも千歌を起こすか、それとも車内で気持ちよく果てるかの2択を強いられている。もちろん後者なんて選ぼうものなら女の子たちの晒し物になってしまうのだが、もう少しだけこの快楽を味わっておきたい欲もある。女の子の顔が局部に押し付けられ、しかも息を吹き掛けられて刺激されるという新たな焦らしプレイ。どうせならもう触ってくれよと叫びたくなるのだが、それを言ってしまったら眠って意識がない女の子に屈服するのと同義だから絶対言いたくない。こんなに焦らすの上手かったっけコイツ?

 

 すると、またしても千歌に動きがあった。

 さっきまで間隔的に吐き出されていた寝息が止んだのだ。これは俗に言われる無呼吸症候群かと思って少し心配したのだが、そんな俺の気遣いなど杞憂であった。千歌の奴、徐に手を俺の局部に接近させてくる。しかも迷いなんてなく一直線に。

 

 俺は自らの身体がセクハラされるのを防ぐため、忍び寄る魔の手を自分の手でガッチリと掴んだ。

 

 

「ひゃっ!?」

「…………起きてんじゃねぇかお前」

「えっ、い、いや今起きたんですよ今!!」

「それにしては目が冴えてるし、声もはきはきしてるよなぁ? なんでかなぁ……?」

「そ、それは……ゴ、ゴメンなさぁあああああああああああああああい!!」

「静かにしろ! 周りにバレるだろ!」

「あっ……」

 

 

 いくら千歌の悪行を白日の下に晒したと言っても、膝枕をしているのには変わりない。事情が事情だから後で尋問はするが、何よりも周りに今の状況がバレない方のが先決だ。そうでないとみんなに膝枕を強請られるはめとなり、俺の脚が鋼鉄のように固くなっちまいそうだからさ。

 

 

「まさか、全てお前の作戦通りだったとはな……」

「作戦って、別に悪いことしようと思ってた訳じゃないですよ……?」

「車内という密室で、男の股間に顔を密着させ、しかも息を吹きかけて焦らした挙句、最終的には触ろうとした痴女行為が悪くないとでも?」

「そ、それは一時の気の迷いと言いますか、ほ、ほら、練習で疲れて頭がぼぉ~っとしてたんですよ!」

「お前の頭が逝っちゃってるのはいつものことだけどな」

「ひどっ!?」

 

 

 スクールアイドルのリーダーってクセ者が多いというか、脳内お花畑の奴が多い印象がある。千歌はもちろん穂乃果もそうだし、何なら虹ヶ咲の歩夢も淫乱色が強いから2人とは別の意味で頭がおかしい子だ。その点、ライバルであるスクールアイドルのA-RISEとSaint Snowのリーダーは知的で美人で、誰が見てもカリスマ性が高い。まあツバサの方はかなりやんちゃ属性が入ってるけど、聖良みたいな真面目な子こそリーダーに向いてると思うよ。

 

 それにしても、本当に疲れて判断力が鈍ってたからこんなことをしでかしたのか? 以前に誰もいないバスの中で服を脱いで誘惑してきたような奴だから、にわかに信じ難いのだが……。

 

 

「まあお前が意図的にやったにせよぼぉ~っとしてたにせよ、男のあれを握ろうとする思考回路が形成されてる時点で痴女なんだよ」

「ち、違います! そんなことりさんや楓さんみたいな扱いされたら心外ですよ!」

「何気に先輩たちにヒドイこと言うのな。合ってるから別にいいんだけどさ」

 

 

 とうとう後輩にまでヤバい奴認定されるとは、落ちるところまで落ちたな淫乱組。正直最初から底辺だったかもしれないが、自分のキャラがあっという間に後輩に認知されるのも才能としてみれば長所なのかもしれない。こうして俺が褒め称えないと、他にアイツらを褒めようだなんて思う奴はいないからな。せめてもの慈悲だ。

 

 

「疲れてぼぉ~っとしているのは本当です。本当ですけど、興味がなかった……と言えば嘘になります」

「やっぱり……」

「勘違いしないでください! 膝枕をしてもらおうと思って先生の膝に倒れ込んだのはわざとですが、その先のことは衝動的に……」

「つまり本能に逆らえず、いつの間にか俺のアレに息を吹きかけたり触ろうとしていたと」

「ほ、ほら! 男性ってそこを弄られると気持ちいいって言うじゃないですか? だったら私も日頃のお礼として、先生を気持ちよくさせたくって……」

「その想いは嬉しいけど、何もこんなところでやらなくても……」

「じゃあ、車の中じゃなくて外だったらいいんですか?」

「車内も野外もどっちもやべぇから……」

 

 

 そもそもの話、俺を気持ちよくさせる手段として手コキを選んでいる時点でおかしいとは思わないのかコイツ……? 普通なら肩揉みをするとかマッサージをしてあげるとか、健全な子ならそっちの発想に至るはずだ。これもμ'sと絡んだゆえにあっち方面の思考回路が形成されてしまったのか、それとも俺のせいだったりする??

 

 

「こんなことをやってますが私、先生にとっても感謝してるんですよ。だからこそ何かしら先生に恩返ししたいと言いますか、こういった日常的に先生に喜んでもらえることがあればいいなと思いまして」

「毎日毎日あそこを手で触られてたら、逆に管理されてるみたいで情けないんだが……」

「μ'sの皆さんに管理されてるんですか?」

「されてねぇよ!!」

 

 

 12人もの女の子に管理されるようになったら、それこそトイレすら誰かに付き添ってもらわないとできなくなるだろう。そういったドM思考は生憎持ち合わせていないので、そんなエピソードが語られるかもという期待はさっさと捨てていただきたい。ちなみにドM御用達である"貞操体"というエロ漫画殿堂入りの道具があるのだが、そんなものは俺たちのストーリーでは一切活躍しないのであしからず。フラグじゃないからね……?

 

 千歌の行動には難があれど、俺のために尽くしたいという気持ちだけは十分に伝わってきた。しかも恥ずかしい行為を躊躇わず実行するってことは、それだけ俺のことを信頼して、心に決めた人だってことだ。そうでなきゃこんな密室空間で、男を気持ちよくさせようなんて思わないもんな。それかコイツが身体目的のビッチかどちらかだろうが、俺は前者だと信じたい。

 

 

「先生はお嫌いですか? こういうの……」

「い、いや……どちらかと言われると……好きだよ」

「えっち」

「う゛っ! お前に言われたくねぇ……」

 

 

 女の子に『えっち』の一言だけを端的に言われるシチュエーションって相当ドキッと来るという噂だったが、まさかこのタイミングで訪れるとは……。確かにちょっと女の子から攻められている感じがして、罵られているけど悪い気はしない。あれ、これってM属性があるってことか? いやいや、これでも俺はノーマルなはず。でもさっきの一言はかなりグッと来た。いくら自分の中で確固たる性癖を持とうとも、こうして女の子と対峙するとその子の魅力にズブズブと引き摺り込まれてしまうから、やっぱり女の子は魔性で卑怯だ。

 

 

「好きなのは確かだけど、車の中でするのはやめてくれ。みんなもいることだし」

「あはは、そうですね……。見られちゃったら私じゃなくて、先生が怒られそうですから」

「ホントだよ。みんな澄ました顔をして嫉妬深いから、見られないうちに早く――――」

 

 

「もう見てたりして」

 

 

「は!?!?」

 

 

 今まで全く気が付かなかったが、前の席から穂乃果が身を乗り出していた。いや穂乃果だけじゃない、周りの席の女の子たちの視線が俺と千歌に集結している。目を輝かせている者、頬を赤くしている者、呆れている者――――三者三様の反応をしている女の子たち。どうしてこんな大っぴらにバレたんだ!?

 

 

「零君楽しそうだねぇ。穂乃果も膝枕してもらいたいなぁ……」

「ことりは膝枕だけじゃ満足できないけどね♪」

「全く、あなたはどこでもいつも通りですね……。この期に及んで止めはしませんが、こそこそするならもっと声のトーンを落としてください」

「ち、違うんだ。これには事情が……千歌も何か言ってやってくれ」

「う~ん、ごちそうさまでした?」

「ちょっ、何言ってんのお前!?」

 

 

 千歌の一言に車内の空気が一変する。

 これもう……詰んだ??

 

 

「千歌ちゃん、先生のをアレを、そのぉ……飲んだってこと!?」

「飲んだって何を? それに梨子ちゃんすっごく顔赤いよ?」

「ふぇっ!? そ、それは……」

「墓穴掘ってんじゃねぇよ……」

 

 

 その後、車内はより騒がしくなった。さっきまでみんな寝てたのに、起きて数秒でこの賑やかっぷりは彼女たちの仲の良さを表している……のかもしれない。

 最後の最後でも一波乱あったが、とりあえず合宿の目的であるグループ間交流は無事に達成できたみたいで良かったよ。それに俺自身もAqoursや虹ヶ咲と再度向き合うことができたし、みんなにとって意味のある合宿になったんじゃないかな。前も言ったが、ここからが本当の始まりなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 そして、運転席では――――

 

 

「そうだよ零君。私からしてみても、ようやく始まったって感じかな」

 

 

 

 茜色した細長い雲が色づいた西空の中、俺たちはそれぞれの場所へ帰っていく。

 スクフェスまで残り1ヵ月もない。みんなこの合宿で得た新たなる想いと覚悟、そして欲望を胸に、夢へと突き進んでいくことだろう。

 




 前書きでも言った通り、今回で合同練習編は終わりです。
 本来の目的としてはAqoursとの関係を進展させること、虹ヶ咲の秘密を明かすことの2つだったのですが、無事に達成できたということで、これからの展開にご期待ください! 特にここまでストーリー色を強くしたのはこの小説では初めてのことなので、どこかで設定の矛盾・質問などありましたら遠慮なくコメントください。
 ちなみに目的が目的なので、μ'sとAqoursの合同合宿と謳っていてもお互いに絡むことは合宿序盤以外はあまりありませんでした。特に合宿後半はAqoursと虹ヶ咲にスポットを当てるあまり、μ'sが一緒に合宿に参加してるのかと怪しくなるくらい出番がなかったのは少し反省ですね。まあ彼女たちの物語はほぼ完結してるので、後輩を見守る先輩ポジションでいるくらいが丁度いいのかもしれません。

 そして今回の合宿編の終了を機に、Aqoursとはしばらくお別れとなります。今後はしばらくμ'sとの日常編が続くことに加え、虹ヶ咲のメンバーでまだ個人回をやっていない子たちにスポットを当てていきたいと思います。まああくまで予定なので、どこかで登場するかもしれませんが(笑)



新たに☆10評価をくださった

うるるさん

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