ラブライブ!~μ's&Aqoursとの新たなる日常~   作:薮椿
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 あけましておめでとうございます!
 今年もいつもと変わらず小説を投稿していきますので、お付き合いいただけると幸いです。

 とは言いつつも、もう最終回が間近なので今年1年中は続かないかもしれませんが……(笑)


掴み取った日常

 スクールアイドルフェスティバル、2日目。

 今日も昨日に引き続き快晴の空模様で、絶好のライブ日和だ。とは言っても晴れているからと浮かれ気分になる訳じゃなく、夏特有の蒸し暑さを感じるため世間一般では億劫な天気と言うべきか。しかもスクフェス会場は人も多く、ライブの熱気も凄まじいため、他の場所と比べたら気温は段違いだろう。まあそういった暑苦しさがあった方が、如何にもライブ会場って雰囲気があって楽しめるのかもしれないけどね。寒暖差に弱い俺からしたら勘弁して欲しいもんだがな……。

 

 そうは言いつつも、俺の心は穏やかに晴れ気分だ。

 それもそのはず、昨日で俺や虹ヶ咲のみんなが抱えていた問題が全て解決したんだから。俺たちは今まで何かと辛い過去を引き摺ってきたが、その問題の解決によって何も気兼ねする必要はなくなった。そのおかげで歩夢たちは後腐れなくスクフェスに挑むことができ、μ'sとAqoursにも余計な心配をかけずに済む。それに俺もようやくみんなの晴れ舞台を拝むことができるため、これほど心が躍る時はない。過去からの因縁は全て消滅し、ようやく本当の日常を掴み取ったって感じだな。

 

 スクールアイドル関連以外では、秋葉を手中に収めたことが平穏を保てる何よりの要因だ。これまで散々アイツに玩具扱いされてきたが、今となってはアイツは俺の玩具だ。意外とマゾだった秋葉をこの手で篭絡し、見事に従えさせることができたのは大きい。まあ本人は過去の悪行を全く反省していない上に、これからも訳の分からない研究や発明は続けると言っていたから油断はできないけどな。それでも秋葉を俺の傘下に入れることができたのは大きく、これでスリリングな日常からは解放されるだろう。秋葉を手に入れただけで今後の未来が安泰になるとか、今までアイツに相当毒されてきたんだなぁ俺って……。

 

 ま、何はともあれ柵を乗り越えることができてホッとしてるよ。そのせいかは知らないけど、朝から肩の力が抜けきっている。今日はμ'sとAqours、A-RISEとSaint Snowの合同ライブがあったり、スクールアイドルたちがバラエティや会場のブース紹介のテレビ番組に出演するなど、1日中目が離せない。それなのにこんなにのほほんとした状態で、1日を乗り切れるのだろうか……? 昨日みたいに幾多の問題が積み重なって、精神的に潰れるなんてことがないから心配しなくてもいいと思うけどさ。

 

 そういや、昨日は虹ヶ咲や秋葉との一件で忙しかったから影が薄くなっていた予選の結果についてだが、なんと――――――見事に全員が予選を突破した。

事前投票で人気があり実力もあるμ'sやA-RISE、虹ヶ咲はもちろん、大きな公式大会では成績を出したことがなかったAqoursとSaint Snowも無事に予選を通過した。こうして聞くと予選通過のハードルが低く思えるが、スクフェスは百以上のグループが出場していることを踏まえると、決勝にコマを進められるのは実力派だけだと分かってもらえるだろう。ま、これくらいはやってもはねぇと俺もライブを観る価値ないわな。誰かに想いを伝えるライブなら、決勝ステージという晴れやかで輝かしい舞台でないと。

 

 

 そんな訳で、みんな無事に予選通過できたことに安心しつつ、今はみんなのテレビ撮影の現場を傍観している。

 テレビ撮影とは言っても生中継なので、あまり全国に恥を晒す真似はやめて欲しいのだが――――――

 

 

「えっ、さっきの問題は穂乃果さんが答える役だったんじゃないんですか!?」

「そんな話聞いてないよ!? 穂乃果はてっきり千歌ちゃんが答えてくれるものかと……」

「まぁまぁ落ち着いてください2人共。分かる人が答える方式でいいと思いますけど……」

「じゃあ歩夢ちゃんがボタンを押す係ね!」

「あっ、それいい!」

「そ、それって答える人が押せば良くないですか!? 早押し問題なのに、お二人が分かるか分からないかを見極めてから私がボタンを押すって非効率すぎません……?」

「「た、確かに……」」

「か、考えてなかったんですね……」

 

 

 なにやってんだアイツら……。生中継だからバカを晒すなと事前に釘を刺しておいたはずなのに、おバカさんはいくら集まってもおバカさんだったか。各グループから1人ずつ選抜し、3人がトリオを組んでスクールアイドル関連の問題に答える、いわゆる早押しクイズなのだが、まさか役割分担で揉めるとか誰も想像してねぇっつうの。ああして見ると、歩夢が超常識キャラに見えるな……。他の2人が規格外におバカなだけかもしれないが。

 

 

「なに笑ってるのよ」

「真姫……。笑ってた?」

「えぇ。なんか安心しきってると言うか、穏やかそうって言うか。いつものあなただったら、『全国に恥を晒してんじゃねぇぞ馬鹿共が』って見下してそうなのに」

「俺ってそんなに毒舌か……? まぁなんつうか、いつもの日常が戻ってきたって感じがして嬉しいんだよ。多分な」

 

 

 観客席で俺と一緒に早押しクイズを観戦している真姫が、俺の様子を窺ってきた。

 真姫の言う通り、いつもの俺だったら恥晒しを徹底的に叩き潰す言葉を呟いていただろう。だが、今は心に安らぎが響いているため毒を吐く気分になれない。いつも通りの日常を送ることができて安心しており、むしろ穂乃果と千歌にはもっとおバカな姿を見せて欲しいと思うくらいだ。世間に恥を晒すなとか言っておきながら、心の中では微笑ましく思うなんてツンデレかな?

 

 ちなみに、今回起きた出来事については全てμ'sとAqoursのみんなに話した。秋葉が嘘ばかり付いていたこと、虹ヶ咲のみんなも嘘を付いていたこと――――思い返すと、アイツらが合同合宿で俺たちに語った過去話って半分以上は嘘だったんだな。そのせいか、真実を知ったみんなは合宿の時以上に唖然としていた。でもそのおかげで、俺が予選のライブに来なかった理由も、予選が終わったあと音信不通になっていた理由も汲み取ってもらうことができたのは助かったかな。それに穂乃果たちは俺が秋葉たちを許しているのならそれでいい理論らしく、過去の出来事については必要以上に追及しなかった。ま、俺たちで問題は解決してるんだし、自分たちからまた相手の傷口を広げる真似はしないか。

 

 

「やりきったって感じの顔ね。私たちはまだまだこれからだって言うのに」

「分かってる。だから何の気兼ねもなく、全力でお前らの応援ができることに安心してるんだよ。それとも、歩夢たちとギクシャクしっぱなしの方が闘争心を掻き立てられたか?」

「別にあの子たちが何者であろうと、私たちは私たちのライブをするだけ。なんの影響もないわ。それに、ギクシャクしっぱなしで困るのはあなたでしょ。μ'sとAqours、そして虹ヶ咲のみんなが同じ場所で笑顔でいられる日常。それこそ、あなたの掴み取りたかった日常なんじゃないの?」

「そうだな。だったら、俺も全力で今を楽しまないと」

 

 

 俺が望んだ日常は、今まさに目の前で広がる光景そのものだ。穂乃果と千歌、歩夢が生中継で暴れながらも楽しそうにしている様子を見ていると、俺も精神を削って過去の因縁を断ち切った甲斐があったというものだ。そりゃ女の子たちは仲良くいて欲しいもんな。特に俺がきっかけで女の子たちがいがみ合う展開は、μ'sとの例の一件でもう懲り懲りだ。あんな悲痛な惨劇を避けるためにも、今回掴み取った日常は絶対に離さねぇからな。

 

 

 クイズ会場に目を向けてみると、μ'sサイドの回答者3人が亜里沙、ルビィ、かすみの3人に変わっていた。どうやら穂乃果と千歌では戦力にならなかったらしく、歩夢のサポートも虚しくリーダーの海未によって回答者をチェンジさせられたようだ。

 

 

「かすみはこれでもドルオタですから、こんなクイズくらい余裕ですよ。むしろかすみだけでもいいくらいですけどねぇ~」

「私だって負けません。μ'sが9人でなかった時から、ずっとファンだったんですから!」

「μ'sのファンって言うか、亜里沙さんメンバーじゃないですか……。そんなことよりも、仲良くしましょうよぉ……」

 

 

 早速チームワークがガタガタだけど、大丈夫かアイツら? しかもルビィがツッコミ役だと役不足だし、海未に撤退命令を出されるのも近いかもな……。

 つうか、かすみってドルオタだったっけ? 趣味がイタズラだから、自分のライバルと成り得るスクールアイドルを調べて良からぬことを考えていたのかもしれない。そう考えると亜里沙もルビィもスクールアイドルに詳しい部類だから、人選的には間違ってないのか。まあチームワークがボロボロの時点でまともに回答できるとは思えないが……。

 

 

「回答者が変わったところで第4問!」

「はいっ!」

「「えっ……??」」

「あっ、勢い余ってボタンを押しちゃいました!?」

 

 

「なぁ~にやってんだアイツら……」

 

 

 俺たちの予想を裏切らず、見事に亜里沙が持ち前の天然っぷりを発揮する。これにはさっきイキリ散らしていたかすみもビックリで、出題者のスタッフも目を見開いて驚いている。まあ亜里沙の天然で周りの空気が静まり返るのは、今に始まったことじゃないけどね。

 

 

「なぁ、今からでも遅くないからお前が回答席に行った方が良くないか?」

「こんな空気の中で行ける訳ないでしょ……」

「そもそも、どうして回答者にまともな奴がいねぇんだよ……。歩夢以外は介護が必要だろ?」

「別の場所の生放送に出演してるんだから仕方ないでしょ。私の出番はまだ先だけど、このクイズコーナーだけには絶対に出たくないわ」

「なんか、このまま続けるとグループの風評被害になる気がするんだけど……。ま、おバカを晒した方が世間は親近感を得られるし、これでいいのかもな」

 

 

 でもこうやってバカやってる方が、いかにも俺たちの日常っぽいけどね。これで穂乃果たちが普通にクイズを答えていたら、それはそれで拍子抜けと言うか、もっとネタを仕込めとヤジを飛ばしたくるくらいだ。こういった緩い雰囲気を見ていると、いつもの日常に戻ってきたんだと感じられて安心するよ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「次に紹介する屋台は、私がμ's加入時から通い詰めている『GOHAN屋』さんです。このお店の目玉は何と言ってもお茶碗大盛りの白米なのですが、今回はスクフェスで出店するにあたり、お客様に手軽に食べてもらえるよう特製のおにぎりを販売しています」

 

 

 クイズイベントは真姫に任せて会場を離れ、次は屋台エリアにやって来た。そこではスクールアイドルたちが出店してる屋台を1件1件紹介するという、出店側にとってはありがたい企画の最中だった。会場は広く屋台も多いため紹介するのは骨が折れるが、それ以上にスクールアイドルの数が多いので、大勢のアイドルを利用するという点ではピッタリの企画だろう。

 

 俺が来た時はちょうど花陽が例の飯屋を紹介していたのだが、意外にも冷静な言動で正直驚いた。いつもの花陽ならテレビ撮影をするってだけでもビビりそうなのに、今はまるでベテランリポーターと言わんばかりの饒舌具合だ。これもμ'sとして大勢の前でライブを披露してきた経験なのか、それとも自分が好きな店を紹介することができてテンションが上がっているのか、どちらにせよカメラの前で緊張しなくなった花陽って、なんかコレじゃない感あるよな……。ま、アイツも成長したってことか。

 

 

「なるほど、これがスクフェス出張店限定商品の焼きおにぎりですか~。店舗の方では白米が主なので、ただ焼いてあるとは言ってもこのようなアクセントは珍しいですね。常連の私はなおさら期待しちゃいます。せつ菜ちゃんはどうですか?」

「はい。この香ばしいおこげの香りで、思わず食欲が掻き立てられました。私は普段おにぎりをあまり食べないのですが、これを機にハマっちゃいそうです!」

 

 

 花陽と一緒に屋台をリポートをしているせつ菜だが、コイツはコイツで喋りなれているなぁと思う。せつ菜は元々しっかり者で人前に出ることに慣れている節があるから、屋台のリポートくらいは余裕でこなすだろう。見た目も雰囲気も穏やか系の2人がリポーターだったら、この生放送は安泰かもな。さっきのクイズイベントのように、チーム内で暴れ合って番組を破壊するなんてことはないだろう。

 

 これなら、俺も安心して観ていられ――――――

 

 

「それでは早速試食してみましょう。試食するのはこの方、今人気急上昇中のスクールアイドルであるAqoursから、津島善子ちゃんです!」

 

 

「はぁ? 善子!?」

 

 

「この漆黒に染まりし魔獣の卵を我に食せと? 堕天使への貢物としては陳腐だが、眷属の頼みとあらば我の闇の糧としてやろうぞ」

「え、えぇ~と、どこから訂正した方がいいのか……。まず、卵じゃなくておにぎりだからね? 形は丸いけど……」

 

 

 どうしてこんな奴を食レポに抜擢したのか、フェルマーの最終定理以上の疑問だぞ……。花丸とかダイヤとか、もっと語彙力のある奴を選べばよかったのに、もはや人選ミスどころの騒ぎじゃない。しかも善子の奴、店の商品をちょっとバカにしてなかったか? これほどまでに食レポに向いてない奴を探す方が大変そうだよな……。

 

 

「ど、どうしよう……。えぇ~っと、えぇ~と……」

「とりあえず、3人で食べてみませんか? 味が味噌、おかか、チーズとちょうど3種類あることですし」

「そ、そうですね!」

「フッフッフ、魔獣の卵を食べること、すなわち、地を這う愚民から我の眷属へ昇華する覚悟ができたということだな?」

「それでは、味噌、おかか、チーズの焼きおにぎりを1つずつください」

 

 

「スルーかよ……」

 

 

 すげぇ、せつ菜の仕切りによって軌道が完璧に戻った。やっぱりスクールアイドルになる以前からアイドルの卵として人前に立っていたこと、虹ヶ咲の中でもまとめ役になっていることもあり、人を率いる力は俺の知る女の子の中でもトップクラスだろう。善子の戯言も見事にスルーできる能力は、生放送というものが分かっているから成せる業だ。花陽のように下手に失言を拾ってしまうのは、カットできない生放送だと致命的だ。

 

 その花陽はせつ菜のサポートによって、何とか危機的状況を脱せた。最初はリポーターとして板についてると思っていたが、善子のせいで不測の事態が起きてしまい混乱した。まあ元々アイツのアドリブ力は皆無に等しいので、いつも通りの花陽が見られて安心したよ。クイズイベントを見ていた時もそうだけど、何か事あることに安心してるよな俺。それほどいつもの日常を掴み取ったことが嬉しいんだ、察してくれ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ここよ!! ユメノトビラでにこが一番可愛く映っているシーン! 家でこの映像を何回見返したことか」

「やっぱりμ'sの皆さんは素敵ですわ! にこさんのような可愛さは私にはないので、自分の長所を活かして何とか精進していかないと……」

「あんたたちならいい線いくんじゃない? にこには敵わないだろうけど、せめてにこたちと同じ土俵に上がれるくらいには頑張りなさい」

「はいっ! にこさんに激励してもらえるなんて光栄ですわ!」

 

 

 テンションたけぇなコイツら……。もうこの撮影現場はスルーしてもいいと思うくらいに、現場の空気はにことダイヤによって席捲されていた。生放送としてあんなリポートの仕方でいいのかは、これまでクイズイベントやグルメレポートを見ているとツッコミを入れる気にもならない。真面目にやってる奴の方が少ないってどういうことだよホント……。まあ本人たちは本気でやってるんだろうけどな。

 

 ちなみに今俺がいるところは、1人で会場を徘徊していた時にも来たスクールアイドルの歴史館だ。各スクールアイドルの昔のライブ映像だけでなく、今では絶版になっている映像も見られるため、スクールアイドル好きにとっては最高のブースとなっている。

 

 そのブースを紹介しているのがにことダイヤなのだが、にこは相変わらず自分の自慢を後輩に振り撒いている。そういやアイツが浦の星に来た時も、Aqoursのみんなに先輩風を吹かせて指導してたっけ。まあその指導が役に立ったかと言われればそうではないが……。

 そして、ダイヤはにこが語る栄光を真に受けている。ダイヤがにこを讃えるため、それを聞いたアイツがまた調子に乗り出す負のスパイラルが形成されている。こんなのを生放送で垂れ流していいのかと思っちゃうが、μ'sの魅力を紹介するという観点では間違っていないのでギリギリ放送を許されているのかもしれない。まあどんな内容であれ、μ'sとAqoursのメンバーがコラボしてるってだけでもファンからしてみれば嬉しいことか。

 

 そんな2人のテンションに乗れず、ここで萎縮してる奴が1人――――

 

 

「しずく。お前こんなところにいていいのか? 一応このブースのリポーター役だろ?」

「お二人の勢いについて行ける気がせず、だったらお二人に場を盛り上げてもらった方がいいかと思いまして……」

「なるほど、戦略的撤退ってやつね。でも確かに、俺でもアイツらの会話に混ざりたいとは思わないな……」

「にこさんもダイヤさんもスクールアイドルに詳しくて、あのテンションでなくとも話について行けなかったと思います。こんなことならしっかり勉強してくるべきでした……」

「いや落ち込むことないぞ。アイツらのスクールアイドル熱が異常なだけだからさ。絶版となったライブ映像を熱く語れる奴らの方が特殊なんだから」

「そうですか……? そう言ってもらえると気持ちが軽くなります」

 

 

 少々困ったような笑顔を見せるしずく。だが真面目な彼女のことだから、与えられた仕事を全うできないことを気にしているのは間違いない。今回ばかりは相方となる2人が強すぎたってことで無理矢理納得するしかないな。ガチのオタク同士が集まるとどうなるのか、見事に生放送で披露してくれている。あれに混ざりたいかそうでないかと言われたら、俺は願い下げかな……?

 

 

「μ'sのラストライブはテレビに穴が空くほど見ましたわ! もう1人1人の振り付けも、次にどんなアングルで皆さんを映すのかすらも熟知しています!」

「にこのファンとしては上出来ね。それじゃあ、にこが一番可愛く映っているシーンは何分何秒?」

「25分25秒!」

「正解! 想像以上ににこの魅力を知ってくれているみたいで嬉しいわ♪」

 

 

「あのぉ零さん、お二人がちょっと怖いんですけど……」

「奇遇じゃん、俺も同じことを思ってた。お前、こっちに避難してきて正解だったかもな……」

 

 

 世間一般ではガチのオタクを紹介するのってかなり敬遠されるけど、スクフェスの公式がこのような放送をしてくれると、世の中のドルオタたちも活動しやすくなるかもしれない。スクールアイドルの歴史館なんてスクールアイドルが好きな人じゃないと足を運ばないだろうから、にことダイヤがドルオタトークを極めれば極めるほどより集客率が上がる。そういった意味では、このブースにあの2人を配置した人選は間違ってないのかもな。

 

 しかしその陰で、場の空気に耐えられず萎縮してる奴もいることを忘れてはならない……。

 

 

「こうなったら私もスクールアイドルのことをもっともっと勉強して、にこさんとダイヤさんのように――――」

「張り合わなくていいからな!? お前はいつも通り清楚なスクールアイドルでいてくれ……」

 

 

 これ以上俺の周りから清楚系が消えるのは勘弁だから、ここは何としてでもしずくを抑えないと。

 せっかく秋葉を自分のモノにできて平穏を取り戻せたのに、今度は変態なスクールアイドルばかり増えるなんてことが起きたらもう手が付けられないからさ……。

 

 

 

 

To Be Continued……

 




 最終章に入ってからはずっとシリアスな雰囲気が続いていたので、いつもの日常が戻ってきて零君と同じく私も安心しました! なんかシリアスな話の後はいつもこのようなことを後書きで言ってる気がしますが……(笑)

 そういえば明日からサンシャインの映画が放映開始となりますね。私は観に行くかまだ未定ですが、これでまた皆さんのラブライブ熱が上がって、ハーメルンの小説も盛り上がってくれればと願うばかりです。そうなればこの小説も再注目されるかもという下心も……()


 次回は今回の続きで、μ'sたちが生放送を頑張っているシーンをお届け。
 今回頑張っていたのは一部の子だけのような気がしますが……


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