ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 遂にスクフェス編が完結!
 スクフェスで優勝したグループとは? そして、零と()()()()()との関係は……?


恋空Jumping Heart

「優勝おめでとう」

 

 

 自分たちの控室に俺がいるとは思わなかったのか、みんなは目を丸くしてその場で立ち尽くしている。

 彼女たちが今どんな気持ちなんだろうか。優勝できて嬉しいのか、感動で泣き出しそうなのか、未だに信じられないのか、表情を見ただけでは分からない。ただ最終ライブに全力を注いだってことは、彼女たちの汗や荒い息で感じることができた。夏で気温が高いからという理由ではなく、彼女たちがスクフェスに魂を賭けていたことは観客席からでも伝わってきたことだ。そんな彼女たちに真っ向から対面したとなれば、その気迫は嫌でもこちらに伝染する。

 

 本当に、良くやったよ。

 

 

「さっきから黙ってどうしたんだ? まだ現実を受け入れられないのか?」

「あ、あの、その……な、涙が……うぅ」

「お前、最近俺と会うとよく泣くよな。なんか俺がお前を泣かせてるみたいじゃねぇか」

「だって、だって……せんせぇ……」

「ま、今回は泣きたくなってもしょうがねぇよな――――()()

 

 

 決勝ライブ開始前に、最終ライブ開始前、そして最終ライブ終了後と、俺が記憶しているだけでも今日は計3回くらい泣いてる気がする。涙脆いのは感受性豊かでいいとは思うし、結果的にそれが千歌の力となっていた訳だから、咎める必要は全くないけどね。

 

 そう、見事スクフェスで優勝を掴み取ったのはAqoursだ。もちろんあり得なくはないと思っていたが、レジェンドスクールアイドルと呼ばれるμ'sや、スクフェスの事前投票で1位だった虹ヶ咲を退けたのが事実となった今、ただただ驚くばかりだ。しかしこれも彼女たちの実力であり、他の2グループよりも自分たちの想いがより多くの人に伝わった証拠だ。

 

 俺と千歌の会話に触発されてようやく落ち着いたのか、みんなの肩の力が緩くなった。各々溜め込んでいた感情が、言葉となって一気に吐き出される。

 

 

「千歌ちゃん、優勝の文字を見てからずっと泣きそうだったもんね。そう言ってる私も我慢できそうにないけど……。まさか先生が観ている前で優勝できるなんて……」

「千歌ちゃんと梨子ちゃん、ここに帰ってくるときも2人で手を繋いでたの気付いてる? 泣きそうになってたけどとっても嬉しそうで、私はどちらかと言えば笑顔になれたかな」

「梨子も曜も、思っていることは千歌と同じか。でもいいんじゃないか、今日くらい感情を思いっきり見せつけてもさ」

 

 

 いつもは冷静に千歌の制止役として活躍している梨子も今回だけは感動を抑えきれず、柄にもなく感情的に喜んでいる。それは曜も同じで、やんちゃながらも頭ごなしには喜ばない彼女も、今は漏れだす歓喜に笑みが止まないようだ。これまで苦渋を舐めさせられていた自分たちの努力がようやく実ったんだ、そりゃ気持ちを抑えることなんてできねぇよな。

 

 

「ルビィ、とっても感動しました! これだけ多くの人に注目されて、ようやくルビィも一人前のスクールアイドルになれたんだって思うと嬉しいです……!!」

「マルも、自分がここまで輝けるなんて想像もしていなかったです。目立つのはあまり得意じゃなかったけど、今ではまた皆さんの前でステージに立ちたいと思います!」

「わ、私は別に余裕だったけどね! むしろようやくヨハネの魅力を全国に伝えることができて、下界を支配できたって感じ?」

「んなこと言って、口角上がってんぞ? こんな状況なんだから、嬉しいなら嬉しいって素直に言えばいいのに」

「だ、堕天使は高貴な存在なの! たかが優勝くらいで舞い上がるなんて……」

 

 

 スクールアイドルの頂点に立ったことに感動しつつもキャラを崩さないとは、ある意味で恐れ入ったよ。まあ舞い上がっているからこそキャラ付けで誤魔化しているのかもしれないな。

 花丸とルビィは出会った頃の性格を踏まえると、客前のステージに上がりたいと自分から言い出すこと自体が大躍進だ。最近は俺に対して積極的な行動が多く見受けられたが、その勇気はスクールアイドルによって培われたものらしい。またはその逆で、俺との関係性が進展したことによって、スクールアイドルとしてのスキルもアップしたのか。どちらにせよ、引っ込み思案だった彼女たちが人前でここまで輝けるなんて、眩しすぎて俺の目が焼けそうだよ。

 

 

「私たち、ずっと夢だったんですよね。ダイヤと鞠莉と、こうしてステージに立ってライブをすることが。今は千歌たちも一緒で、共に夢を叶えることができたことが嬉しいんです」

「そういや、最初はお前ら3人でスクールアイドルをやってたんだっけ。一度断念した夢を掴み取れて良かったじゃねぇか」

「それだけじゃなくて、先生にもやっと私たちの想いを伝えられらことが感激だよ! 私たちの気持ち、先生のHeartに届いた?」

「あぁ、十分すぎて零れ落ちそうなくらいにな」

「Aqoursとしての目的は終わっていませんが、スクフェスでの目標は全て達成できました。夢も想いも、どちらも形になりましたし。これも、先生のおかげですわ」

 

 

 Aqoursの目的は学校の統廃合阻止なので、本番はこれからだろう。いくら優勝したとは言え、その余韻に浮かれてばかりではないってことを理解してるみたいで良かったよ。ま、グループ内でその意識が根付いてるなら、もしかしたらこの先もまた奇跡を起こせるかもな。

 

 もちろん、今この現状を喜ぶなとは言わない。果南たちにとっては念願の大舞台であり、一度は挫折したスクールアイドルで優勝まで漕ぎ着けられたことは千歌たち抱く喜びよりも大きいだろう。しかも今回は3人ではなく9人で、学校の存続を背負ったり、想いの人が観ているという特殊な状況ながらも、こうして優勝できたのは自分たちの気持ちが強くなったからかもしれない。学校を救いたい、千歌たちと一緒に輝きたい、そしてとある人に想いを伝えたい、そんな気持ちがな。

 

 それに、想いを伝えたいのは俺も同じだ。決勝ライブの結果がどうであれ俺の気持ちが揺らぐことはないが、スクフェスの看板を持ち帰ってくるなんてシチュエーションは他にはないくらい最高だ。ま、どうせ気持ちを伝えるなら、相手の凹んでないと時の方がいいしな。優勝して和気あいあいとしている今こそ絶好のチャンスだろう。

 

 

「俺さ、人生であそこまで興奮したことってなかったんだ。μ'sや虹ヶ咲のライブを観て心が躍らなかった訳じゃないけど、お前たちの輝きは別格だった。最初は浦の星で別れてからどれだけ成長したかなぁと親のような気分でいたけど、いつの間にか1人のファンとして盛り上がってたよ。自分で言うのもアレだけど、俺って冷めてるから何かに感動すること自体があまりないんだよな。でも俺の心はお前たちに動かされた。だから今回の優勝は、お前らが思っている以上に誇っていいと思うぞ」

 

 

 俺の人生を変えるほどの感動を味わった経験は何度かある。μ'sの旧メンバー9人との血生臭い争いを解決した時や、μ'sの解散ライブ、アイツらやシスターズと結ばれた時が俺の中のトップ3だ。そして今回、その感動劇に新たなページが追加された。高校を卒業してからもμ'sと一緒にいたから、もうアイツら以外とは思い出を作れないだろうと思っていたからこその感動もある。久々に心を揺れ動かされ、沸き立つ感情を抑えきれなくなりそうだった。やっぱりいいよな、女の子たちが笑顔で輝いてる姿ってのはさ。

 

 そして、感動したのはライブだけではない。千歌たちの気持ちがライブそのものとなり、こちらに伝わってきたことが何よりも嬉しかった。

 

 

「お前たち1人1人の魅力も、Aqours9人としての輝きも、しっかり堪能させてもらったよ。浦の星で別れる時に、屋上で俺が言ったことをこんな短期間で実践してくれるなんて思ってなかったから、ちょっと、いやかなり驚いてるけどな。でもそれだけ、お前たちは俺に自分の気持ちを伝えたかったってことだろ? そう考えたら俺も嬉しくなっちまって、いつの間にか、お前たちにのめり込んでた」

 

 

 千歌たちは黙って俺の話を聞いている。スクフェスを制し躍動感がいっぱいのはずなのに、こうして何も言わず耳を傾けているあたり、コイツらにとっても大切な話の前置きだってことは理解しているのだろう。俺の本心を最後に聞いたのは浦の星で別れる前だから、もうかなり前のことだ。そりゃ心待ちにもするわな。

 

 

「練習の指導をしたりライブを観たり、一緒に何気ない日常を過ごしたりと、お前たちの魅力を感じたことは何度もあった。だけど、決定的に俺の気持ちが変わったのは一昨日のことだよ。ほら、虹ヶ咲と秋葉の一件で絶望のどん底にいた俺を、お前たちが引っ張り上げてくれただろ? 自分たちの先生なのにあそこまで親身になってくれるお前たちの気持ち、それが嬉しかった。そしてその時に気付いたんだ。俺は――――――お前たちのことが本気で好きになったんだって」

 

 

 千歌たちは俺の言葉を聞いた瞬間に身体がピクリと動いた。

 俺が千歌たちに教師生徒の関係ではなく、男女の関係になりたいと匂わせていたことくらいはコイツらも分かっていただろう。だが、匂わせていただけでこうして言葉として口に出すのは初めてだ。だからこそ、俺からの告白に身体で反応してしまったのかもしれない。コイツらにとっては待ちに待った、念願の告白だろうから。

 

 俺自身、教育実習をしていた頃から彼女たちのことが気になっていた。でもそれを伝えるのは彼女たちが個々人として、そしてグループとしてもっと魅力的になってからだと決めていたんだ。そして、Aqoursは俺の希望を全て叶えてくれた。スクフェスの看板を持ち帰り、これ以上にない最高のシチュエーションが出来上がったのだ。

 

 

「正直、お前らがここまでやるとは思ってなかったよ。期待していなかった訳じゃなくて、俺の期待以上って意味でな。俺の見たかったお前たちの輝きは想像以上に眩しくなって、俺の心を惹きつけた。そして、俺を優しく支えてくれるその想いに、俺自身の生き方も感化された。お前らがいなかったら、今の俺はいなかったと思う。そうだ、言ってなかったからここで伝えておくよ。ありがとう」

 

 

 俺が秋葉の罠や悲痛な過去を乗り越えられたのは、間違いなくコイツらのおかげだ。俺を再起させてくれたこと、そしてなにより、俺の心をここまで理解してくれる女の子たちがいることに感動した。μ'sでも同じことができたかもしれないが、それではただ救われただけで話が終わっていただろう。今回は俺が面倒を見てきたAqoursに逆に助けられ、共に成長したという感動がある。自分はコイツらを導く立場の存在だと思っていたが、いつの間にか俺の隣にまで追いついていたんだな。そう考えると感慨深いものがあるよ。

 

 ここまでずっと黙っていた千歌たちだが、その表情に変化が見え始めた。頬をじんわりと赤くする者もいれば、自然と笑みが零れるもの、目尻に涙を溜めている者など、もう少しでも突っつけば感情が声となり行動となり飛び出してくるだろう。

 

 

「俺は、そんなお前たちともっと一緒にいたい。μ'sとあんな関係なのに、まだ女の子を求めるのかと罵られても構わない。俺は、お前たちが欲しいんだ! 1人残らず、9人全員が欲しい!」

 

 

 正直なところ、告白のセリフなんて前もって考えていなかった。だからなのか、こんな大切なシーンなのに欲望塗れのセリフしか出てこない。女の子好きという最悪な性格が災いしてか、かなり上から目線の告白となってしまった。ただ、これが俺の本心なのは変わらない。

 

 それに、やってしまったとは思わなかった。

 それは、コイツらの表情を見ていれば分かることだ。

 

 

「おい、千歌。涙で顔が大変なことになってるぞ……?」

「ぐすっ、だって、や、やっと、先生の気持ちが聞けて嬉しかったので……。私も大好きです、れ、れ……零さん!」

「!? お、お前……」

 

 

 これまで縺れ合っていた(たが)が、ようやく外れた。過激なスキンシップ……までとは行かないけど、身体を触れ合うくらいには沼にハマった仲なのに、唯一名前で呼べないことだけが俺に対するAqoursの課題だった。たった2文字の名前を呼ぼうとするだけでも多大な緊張に苛まれ、言葉を発することができなくなる。それが今までの彼女たちだった。

 

 だが、その課題すらも乗り越えた。

 ただ名前を呼ばれただけなのに、ここまで心に響くとは……。でもこれで、ようやく対等な関係になれた訳だ。これまでも教師生徒の垣根を超えるくらい親密な仲だったけど、呼び方1つでお互いが急接近した気がするよ。

 

 そして、千歌の言葉をトリガーにみんなも緊張が吹っ切れたようだった。

 

 

「私たちが欲しいって、如何にも零さんらしいですね。μ'sさんもいるのに、私たちとまで付き合っちゃっていいんですか?」

「それが俺だからな。お前の答えはどうなんだ、梨子?」

「もちろん、聞かれるまでもなくOKですよ♪」

 

「ようやくこの時が来たんですね……。零さんに応援されると水泳もアイドル活動も頑張ろうと思えるので、私が輝いてる姿、もっとも~っと魅せちゃいますよ!」

「俺も曜の明るさにはいつも元気をもらってるからな、期待してるよ」

 

「夢じゃない……? 本で読んだようなフィクションでもなく、零さんと本当に本当ずら……?」

「本当だよ。俺たち、やっと1つになれたんだ」

 

「ルビィも、まだ現実を受け入れられません……。引っ込み思案だったルビィを零さんが変えてくれて、ここまで輝かせてくれて、しかも1つになるなんて……」

「最初はステージに立つだけでも気絶しそうだったもんな。でも、よくここまで頑張った」

 

「別に私はアンタのことなんてどうでもいいけど、アンタがそこまで私のことが好きならこれからも一緒にいてやらなくもないわ。あと、その……ありがと……零」

「あぁ、どういたしまして。最後にお前の素直な気持ちが聞けて嬉しいよ」

 

「まさかAqoursのみんなで零さんとずっと隣にいられるなんて、嬉しすぎて逆に冷静になっちゃいますね……。夢も想いも、両方叶えることができて良かったです」

「両方を叶えるなんて、お前らもいい意味で欲張りだな。まぁ何かのために何かを犠牲にするなんて、そんな寂しいことしたくねぇよ」

 

「果南さんと鞠莉さんと、こうして夢を叶えることができたのはあなたのおかげです。そ、それに、私も皆さんに負けないくらい零さんのこと……す、好きですから……」

「ありがとう。こうして気持ちを伝え合えて、本当に良かったな」

 

「みんなで零とお付き合いするなんて、とっても面白いわね♪ これからの人生がexcitingになる予感……!!」

「あはは、お前らしいな。でもそれでみんなが幸せなら、それでいいじゃねぇか」

 

 

 みんなも自然と俺のことを名前で呼べるようになっており、これでようやくみんなとも対等な関係になることができた。今までお互い近くにいるのにも関わらず、教師と生徒の間柄ってだけで途方もなく遠い関係に見えたからな。今回でその柵を全て取り払うことができて安心したよ。これで教師だから生徒の女の子を……なんて気にする必要もなくなった訳だ。言い方は悪いけど、お付き合いしてる仲なんだから何をしたって周りから文句は言われないってことだろ?

 

 遂に俺たちの想いは1つとなり、結ばれることができた。千歌たち個人に向けての想いは、浦の星の屋上で語った時と変わらず。Aqoursとしての想いは、俺の期待以上の輝きを見せてくれたおかげで、見事に心を動かされた。いつかはこの関係になると分かっていたけど、いざ告白しようとするとどこか不安にもなるし、緊張もする。だからこそ、みんなが笑顔で俺の気持ちを受け止めてくれて安心したよ。

 

 

「優勝もしたし、零さんとも1つになれたし、これ以上に幸せなことはないよね! さっきからテンション上がりっぱなしだから、今からまたライブをしたいくらいだよ!」

「千歌さん、安心するのは早すぎますわ。私たちAqoursの目的は、浦の星の統廃合を阻止すること。入学希望者が集まるかどうかはこれからなんですから」

「むぅ~ダイヤさん頭堅い! 今日くらい喜んでもいいじゃないですかぁ~!」

「油断大敵という言葉があります。浮かれるのもいいですが、やるべきことはしっかりやるべきですわ」

 

 

「相変わらず千歌は千歌で、ダイヤはダイヤだね」

「でも、これがいつもの日常って感じがしていいんじゃねぇか? そしてこれからはもっと楽しくなる。いつまでも浮かれ気分でいるのもダメだし、かと言って今の喜びに浸るなとも言わないけど、お前たちが自分たちの魅力を磨き、今よりももっと輝けば自ずと結果は付いてくるから」

「零さんにそう言ってもらえると、なんだかできるって気がしてくるずら!」

 

 

 Aqoursとしてスクフェスに出場した目的は、この瞬間に全て達成された。スクフェスでAqoursと浦の星をアピールして入学希望者を募ること、もう1つは俺に自分たちの成長と輝きを伝えること。どちらも見事成し遂げたコイツらなんだ、もしかしたら本当に学校を救えるかもしれないな。

 

 そして、俺たちの日常も大きく変化することになる。ただの教師生徒の関係から、まさかの恋人同士の関係に。μ'sのみんなにもまともに説明しないままAqoursとの関係を持っちまったし、こりゃ明日から今まで以上に騒がしくなるかも……。でもまぁ、そんな賑やかな日常を楽しみにしている俺もいるけどね。

 

 

 

 

 自分たちのやるべきことを全てやり遂げ、幸福と笑顔に満ち溢れている千歌たち。目標のためにひたむきに努力する女の子の姿はいつ見ても良い。女の子が笑顔で輝けば輝くほど、俺自身も幸せで満ちる。そんな俺をこんな気持ちにさせているんだ、すげぇよコイツらは。教師生徒の関係のせいで上手く伝えられない想い、学校の存続を背負う、憧れのスクールアイドルがライバル、自分たちと同級生であるスクールアイドルが想いの人と痛烈な過去を持つ等々、コイツらにとっても乗り越えるべき課題は多かっただろう。

 

 だが、コイツらはやり切った。どんな問題やライバルが出てきても屈せず、しかも俺を絶望から救うという大手柄を上げ、自分たちの想いを貫いた。Aqours9人としての力、たっぷり実感させてもらったよ。これからももっと俺の心を興奮させてくれ。

 

 

「先生! 打ち上げしましょう打ち上げ!」

「先生……?」

「あっ、一緒に打ち上げをしましょう――――零さん♪」

 

 

 いい笑顔だ。

 どれだけの時が経とうが、この笑顔には一生惚れ続けるんだろうな。

 




 1年半にも渡ったスクフェス編ですが、これにて完結です!
 言ってしまえばいつも通りのハーレムエンドな訳ですが、私は女の子全員がハッピーエンドになる話しか描けないので仕方のないことです(笑) でもこの小説の読者さんもそのエンディングが目当てで読んでくださっていると思うので、今回も皆さんの期待に思いっきり応えられたと思います!

 とは言え、スクフェス編は完結しましたが、まだ最終回ではありません。
 今後は後日談を数話投稿する予定で、それを最終回にしようと思っています。(後日談は2~4話ほど投稿予定。何話になるかは未定)

 スクフェス編だけでなく『新日常』の物語としては完結しましたが、残り僅かな零君たちの活躍を是非最後までご堪能ください!




新たに☆10評価をくださった

チアトさん、弐式水戦さん

ありがとうございます!
まだ評価を付けてないよって方も、よろしければ今回を機に評価を付けてくださると嬉しいです!

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