先日やっとスクスタがリリースされ、虹ヶ咲の子たちのストーリーも大きく注目されてますね。私は少ししか見てないのですが、その中でも改めて好きになった中須かすみのメイン回です。
中須かすみから連絡が来たのは突然だった。メッセージの内容は簡潔で、『デートしましょう♪』の一文と待ち合わせ時間、場所のみ。こっちの予定なんて一切考慮せず、相手を弄びたいという思惑がこの短文からひしひしと感じられる。
かすみもそうだが、虹ヶ咲の面々とは1ヵ月前にスクフェス会場で別れてからは一度も会ったこともなければ、連絡をし合うこともなかった。特に疎遠になったわけでもなく、時が来ればまたアイツらから俺の前に現れると思っていたからだ。それがまさかこんな突然に、しかも別れてから間もない時期とは想像もしていなかったから驚いた。どんな用事があるのかは分からないが、アイツらの近況も気になっていたところだし、会わない選択肢はない。
そんな訳で、俺はかすみに指定されたショッピングモールに来ている。たくさんの人が往来するところには疲れるので、個人的にあまり好きではない。それにこんな人の多いところで待ち合わせとか、相手を見つけるだけでも苦労しそうだ。素直にどこか分かりやすいところに集合してからここに来ればよかったんじゃ――――――
「えへへ、だーれだ?」
「えっ!?」
いきなり後ろから目を遮られる。その力が強くて少し後ろにのけ反ってしまうが、所詮は女の子の力。無理矢理振りほどき、悪戯っ子と対面する。
「やっぱりお前か……」
「えへへ♪ こんにちはです、零さん!」
中須かすみ。虹ヶ咲学院スクールアイドル同好会に所属する高校1年生。典型的なぶりっこで、自分が可愛いと自覚している上に周りにそれを自慢する、かなり厄介なタイプの女の子だ。更に腹黒属性まで持ち合わせているのでコミュニケーションをするだけでもウザったいが、見た目通り小物なので適当にあしらっていれば勝手に自滅する。そのためこちらに害はなく、むしろ微笑ましいくらいだ。
ちなみに身体はにこやルビィと同じく幼児体型ではあるが、コイツはそれを武器にして自分の魅力を際立たせるのが得意だったりする。現にコイツの私服、ベージュのブラウスに黄緑のミニスカートから清楚さを感じられ、年相応な可愛さを残しながらも少し大人っぽくも見える。こんな女の子と一緒に外を歩いていたら、それだけで男にとってはステータスだろう。やはりスクールアイドル、容姿と風格は抜群だな。
「で? どうしていきなり俺を呼んだんだ? 1ヵ月前に颯爽といなくなったと思ったら、今度は強引に誘いやがって……」
「理由がなかったらデートにお誘いしてはいけないんですか?」
「いや別にいいけどさ、あれから連絡もなかったから、ちょっとは気にしていたんだよ」
「心配してくれていたんですね、嬉しいです♪」
「そりゃするだろ。幼馴染みたいなもんなんだしな」
「なるほどなるほど、つまり私は零さんの幼馴染ポジションの女の子ですか……。うん、いい!」
「何を喜んでいるのかは知らないが、幼馴染キャラは負けフラグだぞ」
「負けてません! むしろ将来、零さんを手中に収めて私から離れられないくらいに調教しちゃうんですから!」
「ヤンデレ幼馴染とかまたテンプレだな……」
ヤンデレになったキャラは負けフラグなのだが、どうも小物臭が漂うコイツにとってはピッタリの役だろう。
それはそうとして、コイツの様子を見る限りでは、スクフェス以前の時と変わらない笑顔を見せている。スクフェスでちょっとしたいざこざがあったから、多少は気にしてるのかなぁと思っていたのは杞憂だったようだ。まぁ、俺としてもそっちの方が気を張らなくてもいいから楽だけどね。それにあの時のことを気に病んでいるとしたら、わざわざ俺には会いに来ないだろう。とにかく、いつも通りのかすみで良かったよ。いつも通りはいつも通りでウザったいけどさ……。
「それじゃあ早速行きましょう!」
「行くって、そういや今日は何をするのか全く聞いてねぇんだけど?」
「ふふん、今日は私にたっぷり付き合ってもらいますからね。まず最初の行き先は――――」
この時、俺は思った。
あぁ、荷物持ちとして呼ばれたんだと……。
~※~
「まずはここです!」
「おい、ここ下着売り場じゃねぇか。デートのお約束スポットなんだろうけど、男がどれだけ恥ずかしい思いをするか知ってんのか??」
「んふふ、むしろ零さんの恥ずかしがっている様を見られるからこそここに来ようと思ったんですよ。普通にデートをしても面白くないじゃないですか」
「何故デートにそんなスリリングさを求める……」
かすみに連れて来られたのは、デート中にハプニングが起きるランキング上位、ランジェリーショップだった。店の外観も内装もそこそこ派手で、いかにも若い女の子たちが好き好みそうな下着が多い。店員さんも陽キャっぽく、店の客も高校生や大学生くらいの女の子ばかりだ。流石に女の子慣れした俺でも、この桃色楽園に足を踏み入れるのは相当な勇気と覚悟がいる。水着選びならまだしも、思春期の女の子の下着を選ぶって犯罪臭が半端ないんだが……。
「しっかりと見定めてくださいよ。外で履いても恥ずかしくないような、なおかつ可愛いモノを期待してますから」
「別に誰に見せる訳でもねぇのに、普段の日常で凝った下着を着ける必要があるのか……?」
「女の子を分かってないですねぇ零さんは。女の子ってのは、見えないところにもオシャレに気を遣うんですよ。見せる見せないの問題ではないのです。それにもし見せることになった場合、地味な下着を履いていたら零さんも興ざめでしょ?」
「いや、むしろその子が日常的にどんな下着を履いているのか、着飾ってない素の下着が見られるのは興味あるよ」
「うわぁ、キモ……」
「お前が言わせたんだろうが……」
なるほど、今日はこうやって俺を困らせる作戦か。コイツは人を貶めて影でほくそ笑むことが好きなプチデビルであり、悪く言ってしまえば性悪女だ。だからこそ今日は普通のデートでは終わらないだろうと思い警戒していたのだが、もうこの時点で俺はコイツのステージに上がってしまっていた。デートが開始された以上ここで逃げ出すのは男が廃るので、不本意だけど付き合ってやるか。それに、虹ヶ咲の面々とはこうして気楽に遊んだことはなかったから、これもいい機会だろう。
「あっ、見てください零さん。この下着、とっても綺麗ですね~」
「流石に派手すぎないかこれは……。いや、今の子はこれくらいが普通なのか……。穂乃果たちや千歌たちもこんなのを……?」
「もう、何を想像しているんですかイヤらしい」
「う゛っ……。だけど、少なくともお前では想像してないから安心しろ」
「それはそれでちょっとムカつきますね……」
だったらどうすれば良かったんだよ……。とは言いつつも、この派手な下着はロリ体型のコイツには似合わない。モデル体型の絵里とか果林ならまだしも、ちんちくりんなかすみには程遠い代物だろう。
かすみが目を付けたのは、最新作のトレンドであろう下着の数々。エレガントさをウリにしているだけあってか気品高く、それだけに優美で派手である。どこかの貴婦人が装着していてもおかしくはないが、最新トレンドなこともあってか、若い子にも手が出せそうなリーズナブルな価格で売られていた。
「もしかして、これを買うのか?」
「う~ん、可愛いのは可愛いんですけど、身の程に合った下着を着けた方がオシャレなんですよね~。零さんはどう思います?」
「確かにお前に派手なのは似合わないと思うよ。かといって地味で落ち着いた感じなのも微妙だし、子供らしくはあるけどそれなりには遊んでるやつが一番似合うんじゃないか? 色は赤や黒みたいな自己主張が激しいモノじゃなくて、黄色やピンクみたいに明度が高く、それでいて無駄に装飾が凝っていないモノがいいな。まぁぶっちゃけて言ってしまうと、下着だけを見ても男は興奮しなくて、肝心なのはその下着と下着を着けている女の子とのバランスなんだよ。美人のお姉さんキャラが派手な下着を着けている、可愛い美少女が落ち着きながらもどこか背伸びした下着を着けている、その程よい塩梅こそ男の欲情を掻き立てるんだよ……ってオイ、顔が引きつってんぞ?」
「い、いや、女性の下着をそこまで熱烈に語るなんてドン引きと言いますか……」
「だからお前が言わせたんだろ……」
「そこまでは求めてないし、それに男性の興奮を唆るとか聞いてもいない話題に派生するしで、これは立派なセクハラですよ! このドエロ先輩!」
「ちょっ、そんなことを大声で叫ぶな!?」
俺は自分の意見を率直に述べただけなのに、どうしてこうなった……?? μ'sやAqoursの面々で女の子の下着は見慣れているからこそ、こうして男であっても女性の下着について熱く語ることができるんだ。女性からしてみれば、男性が女性モノ下着についてどう思っているのか気になっているはず。だからそれなりに真面目だったんだけど……どうやら猥褻行為だったようだ。
店の中で騒いでいるせいか、周りの女性店員や女性客からの視線を浴びている。ただの恋人同士(実際にそんな関係ではないが)の喧嘩だと思ってくれればいいが、ランジェリーショップで喧嘩をしている恋人ってのもそれはそれで気恥ずかしい。そしてこういう時は大抵男のせいにされるため、あまりここに長居しない方が良さそうだ。
「変に注目を浴びてるし、一旦ここを離れないか?」
「むぅ、もっと見て回りたかったんですけど、仕方ないですね…….。零さんがセクハラするから……」
「そもそも俺を辱めるために下着を選ばせるお前のせいだろ……」
誰のせいにしろ、周りの人たちから見れば痴話喧嘩をしている男女ほど迷惑な奴らはいない。そろそろ女性客たちの目線も痛くなってきたので、そそくさとここを離れよう。
~※~
「回転寿司なんて久々に来ましたよ! 忘れた頃に食べたくなるんですよね、お寿司って」
ランジェリーショップから逃亡した俺たちは、レストラン街の中にあった回転寿司に転がり込んだ。回転寿司と言えば遊園地のアトラクション並の待ち時間で有名だが、お昼前なので客が少ないことが幸いしてか、来店してすぐに席に案内された。逃げる勢いに乗せられるままに店に入っちまったけど、ここなら何とか落ち着けそうだ。
「そういえば私、デートの準備で忙しくて朝ごはんを食べていないんですよ。だからたっぷり食べさせてもらいますよ♪」
「もらいますよって、まさか俺に奢らせる気じゃねぇだろうな……?」
「私は高校生、零さんは大学生。それに私は音ノ木坂も受験しようと思っていたので、実質零さんの後輩です。そんな可愛いJKの後輩に割り勘をしろと?」
「俺は男女平等主義なんでね。つうかいつもは男女平等を謳ってるくせに、こういう時だけ女を優遇しろとか男性差別だろ」
「あはは、嘘ですよ。それに割り勘の方が、これからもっともっとたくさんデートできますしね! お互いの懐的に♪」
これが素なのか狙っているのか、どちらにせよ割と嬉しいことを言ってくれる。正直なところお金なんていくらでもあるのだが、こういった気遣いができる女の子に男は惚れるもんだ。デートでも何でも、男が全てを賄うのは時代遅れなんだよ。
「あっ、『いくら』だ。私『いくら』好きなんですよね。さっぱりして食べやすいですし、ぷちぷちとした食感も大好きです」
「そ、そうか……」
「ん? どうしたんですか? 急に黙っちゃって」
「い、いや何でもない。ほら、流れちゃう前に取って食え」
俺が変態思考なのがいけないのだが、『いくら』とか『ぷちぷち』とか響きがエロいんだよな。しかもその言葉が女の子の口から放たれるとなおさらだ。『いくら』が具体的に女の子のどの部分の比喩なのかは敢えて言及しないが、とにかくエロいものはエロいんだ。常日頃から女の子を下劣な目で見てあらゆる妄想に耽っていると、今の俺のようになるから気を付けた方がいいぞ。
とりあえず落ち着くためにお茶を飲もう。寿司を嗜むのは煩悩を振り払ってからだ。
「零さんは食べないんですか? そうだ、せっかくのデートなんで私が取ってあげますよ。えぇっと――――あっ、アワビなんてどうですか」
「ぶっ!!」
「ちょっ、きたなっ!? 食事中に噴き出すなんて、デートどころか常識的なデリカシーも欠けてますよ!?」
「わ、悪い。こりゃ座禅を組んだ方がいいかも……」
「何をぶつぶつ言ってるんですか。ほら、取ってあげましたよ」
「あ、あぁ……」
俺の前に差し出される『アワビ』。かすみが取ってくれた『アワビ』。かすみの……『アワビ』。
ち、違う!! 何考えてんだ俺!? コイツは高校生で俺は大学生、俺からしてみればコイツなんてガキじゃねぇか。そんな奴の『アワビ』なんて想像しても俺は絶対に興奮なんて……興奮なんて……。ダメだ、自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど妄想が膨らんでしまう。容姿が並程度の見知らぬ女の子相手だったらここまでじゃないのに、コイツは中身は残念だけど見た目だけは抜群に可愛いからな。そのせいであらぬ妄想が止まらなくなっている。
あぁ、落ち着け俺!! 女の子の裸なんて嫌ってほど見飽きてるじゃねぇか。今更妄想の『アワビ』ごときで悶え苦しむなんて俺らしくもない。コイツはまだガキで、身体もちんちくりん。コイツはまだガキで、身体もちんちくりん。コイツはまだガキで、身体もちんちくりん。コイツはまだガキで、身体もちんちくりん。コイツはまだガキで、身体もちんちくりん――――――
「もう、さっきからお茶しか飲んでないじゃないですか。もしかして体調が悪いとか……?」
「いや、そんなことはない。ただどれを食べようか見定めてるだけだ」
「そうですか。だったら私はどんどん食べちゃいますよ。次は――――この『やりいか』にしましょうかね」
「ぶっ!!」
「ま、またぁ!? なんなんですか!? もしかして私にぶっ掛けるのが趣味な変態さんですか? もうそうとしか思えませんよ!!」
「だから気にするな。気にしたら負けだ」
「何と戦っているんですかもう……。あっ、この『やりいか』かなり乾燥してカピカピだ。ずっとレーンを回っていたせいですかね、想像以上に白い部分がカピカピですよ」
「ぶっ!!」
「そ、そんなに私にぶっ掛けたいんですか!? このドセクハラ先輩!!」
俺は悪くない。悪いのは勝手に卑猥な妄想で盛り上がっている俺の脳内だ。もうかすみの言葉の1つ1つが下ネタで作成されているようで、あの悪名高き南ことりと会話をしているかのよう。もちろんアイツとは違ってコイツに悪気も増してや狙ってもいないのは分かっているが、一度淫猥な響きに囚われてしまうともう戻れない。妄想力が豊かなのがここに来て弊害になってくるとはな……。
「あぁ~『おいなりさん』発見! いやぁ私これ好きなんですよ!」
「『おいなりさん』……ねぇ」
「食感も好きですし、口に入れた時に広がる油揚げの味が堪らないんですよね。ちょっと女子としては不格好ですけど、パクっと1口で頬張るのがマイブームだったりします♪」
「ぶっ……あっ、あぶね。また噴き出すところだった……」
『おいなりさん』とか、完全に男の身体の一部を比喩した表現にしか思えない。そしてそれを『パクっと1口で頬張る』シチュエーションが俺の脳内でずっと映し出され、平静を保つことを許さない。しかもコイツにそのような攻撃をされることを想像してしまい、思わず自分の股間に手を当てて自衛しようとしてしまう。これはもうね、末期だよ。
だけど、同じことを4度やるほど俺もバカではない。もうお茶を飲むことすらやめ、ひたすらかすみから放たれる無自覚な猥談に耐え凌いでいた。
「零さん、本当に大丈夫ですか? 食事中にあまりこういうことは言いたくないんですけど、吐いたりしないでくださいね……?」
「お前が妄想を掻き立てるような言葉を使うから……い、いや、何でもない」
「妄想……? えっ――――――あっ!? ちょっ、ちょっと、もしかしてさっきからずっと変なことを考えてました!?」
「知らん!! 俺はお前で何も妄想してない!!」
「してるじゃないですか!! このエロ!!」
「妄想だけで全てを察したお前もお前だろ!?」
「零さんのせいですよね!? このマジエロドセクハラ先輩!!」
「だから店の中でそんなことを叫ぶなって!」
これは誰のせい? 俺のせい? どちらにせよ、かすみの言葉を聞いていると店の中で痴漢が出たと思われても仕方がない。
流石に気まずくなったので、食いたいネタだけを胃に流し込むように食べ、金を叩き付ける勢いで会計をしてこの場を後にした。
なんかもう、このショッピングモール出禁になりそう……。
~※~
「もう、零さんのせいでこれからここに遊びに来れなくなっちゃたじゃないですかぁ~」
「俺のせいかよ……。寿司代全部出してやったんだから、それで許してくれ」
「えぇ~どうしよっかなぁ~? 零さんが変態なのは知ってましたけど、まさか公衆の面前でセクハラされるとは思ってませんでしたよ。あぁ、純情を穢されて可哀想な私……」
なぁ~に悲劇のヒロインぶってんだか。とは言いつつも、思い返してみれば大体俺が悪いことに今気づいた。だけど仕方ない、男の子だから。
「こうなったら、午後もとことん私に付き合ってもらいますから。零さんの財布だけでなく、口座の中もすっからかんになるくらいに搾り取ってあげますよ! あっ、搾り取るって言っても変な意味じゃないですからね」
「いや今回ばかりは何も妄想してねぇから。つうかお前も相当末期だな……」
「こうなったのも全部零さんのせいですから。責任、取ってもらいますよ?」
「せ、責任って……。まぁ来るべき時が来たら、いくらでも取ってやるよ」
「またセクハラ!? 気持ちわる~い♪」
「笑顔で言うなよ……ったく」
こういうところは生意気だけど、どこか憎めないんだよな。やっぱり可愛いって正義で卑怯だ。どれだけ罵倒されても、どれだけ貶められようとも、笑顔を見てたら許してしまう。もしかしたら記憶喪失になったあの一件でコイツらに情が移っているのかもしれない。それか俺の懐が広く深すぎるせいなのか。何にせよ、コイツや虹ヶ咲の子たちのことを心の中から好きになる日が来るのだろうか。幼い頃から純粋に俺に恋をしてくれた、この子たちを……。
「なに辛気臭い顔してるんですか? ほらほら、グズグズしてるとあっという間に財布が空になっちゃいますよ」
「お前、デートは割り勘主義だって言ってなかったか……?」
「それはそれ、これはこれです。それに1回でもいい顔をしておけば私の印象は良くなるでしょう? 何事もファーストコンタクトが重要ですからね♪」
「相変わらず小賢しいなお前……」
結局のところ、その後のデートは全部割り勘だった。生意気だけど常識は相応に弁えてるらしい。
でもコイツのことだ、裏でコソコソ何を考えているのか分かったもんじゃない。ま、そうやって色々勘ぐることが楽しくもあるんだけどさ。そうやって女の子の魅力にハマっているあたり、いつの間にか俺も虹ヶ咲カラーに染まりつつあるのかもしれないな。
スクスタによって虹ヶ咲のキャラたちに本格的なストーリーが付いたので、私も大注目しています!
ストーリーを見てこれまで以上に好きになったキャラも多いので、この小説でもかすみのようにまた出演させてあげたいですね。今の投稿ペースでどれだけのキャラを拾えるかは不明ですが……(笑)