ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 虹ヶ咲のアニメが始まったので、今回からそれに便乗してしばらく虹ヶ咲メインのお話を投稿していこうと思います。

 虹ヶ咲のキャラと主人公は既にこれまでのお話で出会っているのでその前提で話は進みますが、初見の方でも違和感なく楽しめるように描いています。

 それでは、この話から読み始める方も今まで読んでくださっていた方もよろしくお願いします!


虹ヶ咲編
変態な彼はいつまでも変わらず


 スクールアイドル。μ'sやA-RISEを筆頭に社会現象とまでなったこのコンテンツは、今やオタク界隈だけでなく一般のメディアにまで進出するくらい大規模となった。企業や商品宣伝にスクールアイドルを起用するところも珍しくなく、普通に生きていれば毎日スクールアイドルの何かしらの情報に触れてしまうほどだ。当初は高校生の部活程度の扱いだったが、今では小学生から大学生など在学している者であればスクールアイドルと見なされ、その影響かグループの数も爆発的に増えた。だからこそこうしてスクールアイドルに触れることが日常となりえているのかもしれない。

 

 俺は今とある駅にいるのだが、360度どこを見渡してもスクールアイドル関連の広告ばかり。アニメやゲームの広告を潰すかの数であり、それだけでスクールアイドルの社会現象化が伝わってくる。しかもアイドルになるだけあって可愛い子ばかりでついつい目移りしてしまうため、企業としても宣伝にはうってつけの人材だろう。

 

 そんな俺はスクールアイドルとの付き合いが長い。今日はその長い付き合いの中でも比較的最近知り合った虹ヶ咲スクールアイドル同好会のみんなと会うことになっている。メンバー個々人とはそこそこ付き合いはあるものの、グループとしての付き合いはほとんどなく、練習風景も見たことがない。それどころかアイツらの学校にも行ったことがないので、今日は交流も兼ねて虹ヶ咲の学校にお邪魔することになった。

 

 ちなみに俺とアイツらの関係性は話すと長くなるが、まぁ最近久しぶりに再開した幼馴染程度だと思ってくれればそれでいい。俺は大学生でアイツらは高校生なので少し歳が離れていて最近までやや複雑な事情はあったが、今は何の柵もなく元通りになっているから問題はない。

 

 

 そんなことを考えながら虹ヶ咲行きの電車を待っているのだが、ホームにやたら人が多い。ここがオタクの聖地の最寄り駅ってこともあるが休日の混雑具合は本当にうんざりする。たった今電車が到着したのだが、こりゃ満員電車確定だな……。

 

 早速意気消沈しながらもドア近くを確保するため敢えて最後の方で電車に乗り込む。端っこなら満員電車でも少しは落ち着けると思った矢先、ツインテールの女の子が勢いよく飛び込んで来た。電車のドアが閉まりそうだったのでギリギリだったのは分かるが、あまりの勢いの良さに女の子の身体が俺に思いっきり密着する。しかも正面から抱き着くような体勢で……。

 

 

「ゴ、ゴメンなさい……」

「あ、あぁ……」

 

 

 よく見たらめちゃめちゃ美少女だこの子。背丈的に高校生くらいだろうか、ツインテールの髪だがその先っぽが緑に染められているのが特徴的だ。両手には明らかに駅周辺の店で買い物してきたであろう紙袋を持っており、上から除き見てみるとスクールアイドル関連のグッズがたくさん入っていた。いるんだよな、女の子でもスクールアイドルのファンってのは。μ'sの花陽やにこ、Aqoursの千歌がその典型的な例だ。

 

 そんなことよりも気になることが1つ。この子、そこそこ胸が大きい。ぶっちゃけ言ってしまうと密着し過ぎてさっきから電車が揺れるたびにこの子の胸が俺の身体に当たっている。中々いいモノをぶらさげていると感心しつつ、満員電車が故にどうにもできないこの状況にビビってもいた。本来なら役得としてこの楽園に浸るのが男なのだが、俺は過去に教育実習先のバス内で生徒に痴漢紛いなことをした結果、教育実習1日目から解雇されそうになったことがある。そのせいで素直にこの子の胸を堪能できないのが困りものだ。

 

 

「あ、あの……」

「ど、どうした?」

「ゴメンなさい。その、色々と……」

「別にいいよ、慣れてるし」

「え、慣れてる?」

「いやなんでもない……」

 

 

 あぶねぇあぶねぇ……思わず自分の経験を口走っちまうところだった。女の子とこうして触れ合うことには慣れているというか、()()()()()()()の女の子がたくさんいるので正面から抱き合うような状況は日常茶飯事だったりする。

 だけどやはり電車の中ってのが背徳感が増す。周りはもちろん人、人、人。どこで見られているのかも分からない。しかもお互いに動くことができないこの状況で女の子と抱き合うのがいかに背徳的か、分かる人には分かってもらえるだろう。普通に2人きりで抱きしめ合うのはロマンティックだけど、この状況は周りにバレるかもというスリルがあるため青姦に近いものを感じる。そのせいかは知らないが、久々に高校生の女の子に対して自分の欲求が高鳴っていた。満員電車内、胸の発育が合格ラインの美少女JKに仕方なく抱き着かれるこの状況。これを興奮せずにどこで興奮するって言うんだ。

 

 見てみれば、その子の顔はかなり赤くなっていた。どうやら彼女も自分の胸が俺に当たりまくっていることに気付いているらしい。俺と目を合わせようとせず、黙ったまま俯いている。その表情を見れば羞恥に悶えているのは火を見るよりも明らかであり、何か言いたげだがあまりの恥ずかしさに何も言えず唇をもじもじとさせていた。

 

 そんな可愛い姿を見てしまうと、少しちょっかいを出したくなるのが男の性というもの。もはやさっきまで痴漢に間違われるかとビビっていた気持ちはどこへやら、この子を辱めたいというサディスティックな思考で俺の脳内は埋め尽くされていた。元々そういったイタズラプレイが好きなんでね、仕方ないね。

 

 

「ひゃ……っ!!」

 

 

 電車が揺れた反動を利用して彼女を俺へ引き付けてみた。いきなり身体を触られたからか声を上げそうになるが、周りに人がいることもあり必死に声を抑えているようだ。もちろんここで叫ばれればアウトなのだが、叫んだところで逃げ場がないのでここで泣き寝入りする女の子は多いと聞く。そうなると痴漢からすれば絶好のカモになるので、女の子側は怖くても助けを求めた方がいいぞ。痴漢側が言えたことじゃないけどな。

 

 

「両手に荷物を持ってたら体勢整えられないだろ。だからもっと寄り掛かっていいんだぞ」

「あ、ありがとうございます……」

 

 

 なんだろう、特に嫌悪感を示してはいないようだ。それどころか恥ずかしがっていた表情が徐々に溶けて、妙に安心感を覚えているようにも見える。ちょっとイタズラをするつもりだったのだが、逆に自分を守ってくれた優男と勘違いされてしまったとか……? いや嬉しいんだけど、嬉しいけどそう思われると俺の痴漢精神が廃るというか、このままではプライドが傷つけられる。今まで幾多の女の子と触れ合ってきた故のテクニックがあるのに、それで安心されるだけってのはどうも癪だ。危険だけどもうちょっと過激にしてみるかとか考えているあたり、やっぱ俺って度し難い変態だって思うよ。

 

 

「ひぃ……っ!!」

「大丈夫か?」

「だ、大丈夫……です」

 

 

 電車の揺れを利用し、今度は腰に手を回す形で彼女を引き寄せる。やや強引だったがあからさまに密着度が増えたためか、今回はしっかり恥ずかしがってくれている。そうそう、俺は女の子のこの表情が見たいんだよ。女の子で一番好きな表情が『笑顔』、次点で『羞恥』だ。性的なことに辱められるその姿は何度見ても飽きない。たくさんの女の子と関係を持っているのもこういうことが合法的にできるからだ。客観的に見なくても最低だけどそれでいい、だって男だもん。

 

 さっきよりも一層の密着展開となったためか、彼女の体温から香り、胸の柔らかさまでダイレクトに伝わってくる。僅かだが鼓動の音まで感じるため、俺たちがどれだけ近いのか分かってもらえるだろう。近すぎて逆に彼女の表情は見えづらくなったが、耳まで赤くなっているところを見るに羞恥心の限界に来ているのは間違いなさそうだ。

 

 それからしばらく電車に揺られながらこの体勢を維持していたが、残念なことに降車駅に着いてしまった。久しぶりに思い出した青春の時のような淫らながらも高揚する欲求。それを感じさせてくれたこの子には感謝だな。

 

 

 引き寄せていた身体を離してあげて電車を降りたのだが、なんとその子も俺と並ぶ形で降りた。まさかの同じ降車駅で驚いたが、これは流石に気まずい。さっきまで身体でコミュニケーションを取っていたとは言え、この子は初対面で名前も知らない。駅員の声や電車の音、乗車客の話し声などで周りは賑やかなのだが、俺たちの間には何とも言えない気まずさが漂っていた。

 

 

「あ、あの、さっきはありがとうございました。正直お兄さんが支えてくれなかったら倒れちゃったかもしれないので……」

「い、いや、別にいいよ。彼女に対してよくやってることだから」

「女の人をさりげなく守るなんて、お兄さんいい彼氏さんですね」

「普通だろそんなこと」

 

 

 意外や意外、辱めを受けたから逃げると思っていたのに普通に話しかけてきやがった。それにあんなことをした俺を優しいだなんて、やっぱり自分の身体を支えてくれた優しい兄ちゃんと思われていたらしい。こうなるんだったらもっと激しく触ってやりゃよかったよ。もはやこの子とではなく自分との戦いになっている気もするが。

 

 

「そうだ、お礼させてください!」

「はぁ? いきなりどうした??」

「お兄さんに抱き寄せられた時、ちょっといいなって思ったんです。だから少しお茶でもと……」

 

 

 マ、マジで!? 今時のJKってこんなに簡単に堕ちちゃうの!? 逆ナンにしても唐突な気もするし……。確かに結果だけを見ればこの子を助けたことにはなるだろうが、俺自身に邪な気持ちがあったせいでどうも複雑だ。だけどこれは結果オーライと捉えてこの子に惚れられた方がいいのかもしれない。それともこれは新手の詐欺か売春で、俺から金をむしり取ろうとしているとか……?

 

 何の関りもない子なのでこのままとんずらすればそれっきりなのだが、もしかしたら今向けられているのは本気の好意である可能性もある。だったらここはホイホイと釣られてみよう。もし怪しい勧誘や売春目的だったら逆にこっちが闇を暴いてやればいい。

 

 

「分かった。でも待ち合わせの時間があるから少しだけな」

「やった! とは言っても私も待ち合わせがあるんですけどね。でもパパっと終わりますよ」

「誘われている身でアレだけど、お礼なのにそんな適当でいいのか……」

「大丈夫です、多分お茶くらいは出るんで」

「多分って、一体どこへ行こうとしてんだ……」

 

 

 そんな感じで電車内の雰囲気とは比べ物にならないくらいお互いにフランクになりながら、彼女の先導で駅構内を進んでいく。

 このまま外にある喫茶店にでも行くと思ったら、まだ構内なのに彼女は足を止めた。構内にも喫茶店はあるのでそこに入るのかと思ったが、周りにはそんな店らしいものはない。

 

 

「着きましたよ」

「着いたって、店なんてねぇじゃねぇか」

「ここですよここ。お兄さんを連れて行きたかった場所です」

「ここって、駅員室……って、まさか!?」

「駅員さーーーん! ここに痴漢がいまーーーむぐっ!?」

「バカかお前!? なに叫んでんだ!?」

「むぐ、うぐっ……」

 

 

 俺は咄嗟に手で彼女の口を封じる。幸いなことに誰にも気付かれてはいないようだ。

 今何が起こった……? 俺は彼女を守ったお礼をされるはずだったのに、いつのまにか罪を暴露されそうになっている。さっきまであんなに交遊的だったのに、まさか最初からこのつもりで……!?

 

 

「お前、まさかハメやがったな……」

「ぷはっ! そりゃまぁあんなに鼻の下を伸ばされたら誰でも勘付きますって。最初は電車を降りた瞬間に叫ぶつもりでしたけど、お兄さんイケメンだし、もうちょっと一緒にいたいなぁと思って少々イタズラをしちゃいました♪」

「そんな軽いノリで人の人生を終わらせようとすんな! 心臓止まるかと思ったぞ……」

「アハハ、仕返しですよ仕返し♪ ここならお茶も出してくれるし、私が痴漢って叫べばお兄さんの逮捕までパパっと終わりますからね」

「さっきの意味深なセリフはそういうことだったのか……」

 

 

 見知らぬ男に対してトラップを仕掛けつつ見事に誘導してみせるとは、俺が思っていた以上にやんちゃガールだ。電車内では顔を赤くし俯くばかりでしおらしかったから完全に騙された。初対面の女の子に手を出したのは久々だけど、女の子からここまでしてやられるのも久々だ。これは大人の男を煽ったら怖いということを成熟途中の身体に分からせる時が来たのかもな……。

 

 

「そういえばお兄さん、お名前は?」

「おい、それを知ってどうするつもりだ? 名前を叫びながら駅長室に飛び込むつもりじゃねぇだろうな……?」

「別にそんなことはしないですよ! 多分」

「今の小声聞こえてたぞ!? そもそも相手に名を聞くのならまずは自分からだろ」

高咲(たかさき)(ゆう)です!」

「何の躊躇もないな……。それはレンタル彼女としての名前か? それとも売春目的の偽名かどっちだ?」

「本名ですよ! 私どれだけ信頼されてないんですか……」

「そりゃ意気揚々と罠にかけてきた女を警戒しないわけねぇだろ……」

 

 

 先っちょ緑のツインテ少女、高咲侑。反応を見るにどうやらその名前に嘘はないようだ。あまりにも鮮やかに俺を罠に嵌めたので、そのような手口に慣れているのかと思ったぞ。普段から適当な男を引っ掛けて金を搾取するだけして後はポイ。コイツの愛嬌のある顔と凹凸が目立つ身体付きならばそれが可能なのが怖いところ。初対面の男に対してのコミュニケーション力も高いので、もしコイツが本気で演技をしたら騙される奴は多そうだ。

 

 それにしても、このままやられっぱなしなのは癪だ。いや最初に手を出したのは俺だけども、それでも女の子に上位マウントを取られるのは俺のプライドが許さない。高咲の警戒心もかなり薄れているようだし、ここは――――――

 

 

「あっ、そろそろ待ち合わせの時間なのでここで失礼しますね。お兄さんの慌てる姿、結構可愛かったですよ♪」

「逃がすと思うか?」

「えっ――――きゃっ!」

 

 

 いわゆる壁ドン。俺は駅長室から死角になる位置に高咲を連れ込むと、そのまま壁に追い込んだ。俺を無害だと思って完全に安心しきっていたようで、力づくで無理矢理追い詰められたことでかなり動揺しているみたいだ。それでいて、顔は電車内の時と同じくらいに紅に染まっていた。

 

 

「あ、あの……」

「あまり男を嘗めない方がいい。こうやって分からされるぞ。傍から見たら公衆の面前でイチャつく迷惑カップルにしか見えないだろうけど」

「い、今私が大声を出したらどうなると思います……?」

「助けが来る前にお前の純潔がどうなると思う?」

「ち、近い……」

 

 

 高咲は耳まで顔を沸騰させながら俺から目を逸らす。表情もいい感じに蕩けており、大声を出すだの何だの言いながらも抵抗する気はないようだ。彼女は小さく吐息をしながら平静を保っているようだが、そこで更に顔を近付けてみるとその息も荒くなる。逃げようにも俺と壁に挟まれて逃げようがないため彼女は俺にされるがままだった。

 

 ま、このくらいで勘弁しておいてやるか。駅の通路から死角にはなっているもののいつ誰に見つかるかも分からないので、そろそろ解放してやろう。

 

 

「これに懲りたら俺を煽るような真似はすんなってことだな」

「あっ……」

「なんだ? もしかして離れて欲しくないのか? 流石にそれはないか」

「え、あ、その……」

「…………?」

 

 

 

 

「ふ、二人共、そんなところで何をしているんですか!?」

 

 

 

 

「な゛っ……!?」

 

 

 ヤバい、誰かに見つかった!! ここはもっと近づいて迷惑カップルアピールをした方がいいのか?? だが高咲が便乗してくれるかも謎だし、さっきから言葉もまともに発せられていないのでコイツに余裕がないことは確かだ。とりあえず彼女か離れてみたが、未だ誤解されているこの状況を怪しまれずに打破するには――――って、あれ?

 

 

「歩夢?」

「えっ、歩夢?」

「「えっ……?」」

 

 

 俺と高咲は同時に同じ名前を口走り、そしてお互いに顔を見合わせる。歩夢を知っていてこの駅で待ち合わせって俺と全く同じなのだが、まさかコイツの待ち合わせ相手って――――

 

 

「どうして零さんと侑ちゃんが一緒にいるんですか? それにこんな端っこでお互いに抱き合って……もしかして、そういう関係!?」

「ち、違うよ歩夢! お兄さんとはさっき会ったばかりで――――って、零さん? もしかしてお兄さんの名前って……」

神崎(かんざき)(れい)。それが俺の名だ」

「あなたが零さん……へぇ~」

「なんだ? 何かおかしいか?」

「歩夢がよくお兄さんのことを話してるんですよ。歩夢が好きな人ですよね?」

「ちょっと侑ちゃん!?」

「ですよねって俺に聞くなよ……」

 

 

 俺が待ち合わせをしていた相手の友達らしき女の子が痴漢の相手だったとはまさにミラクル。そしてノリで自分の名前を明かしてしまったが、どうやら歩夢を通じて俺の名前だけは知っていたらしい。そのせいで早速歩夢がイジられている気もするが……。

 

 

「てかお前は歩夢の友達か何か?」

「幼馴染なんですよ私たち。私の名前を聞いても反応がなかったので、歩夢から聞いてなかったんですね」

「あぁ。そもそもプライベートで話し込んだことがまだ少ないからな」

「なるほど。つまり、その少ない時間で歩夢は零さんにかまけてばかりだったと。ま、好きな人の前だったら仕方ないよねぇ~。幼馴染の話なんてしないよねぇ~」

「ニヤニヤしながらこっち見ないでよ侑ちゃん!!」

 

 

 分かってはいたが、歩夢の落ち着いたキャラとは対照的に高崎はややS気味のキャラなのかもしれない。だが仲の良さは今のやり取りからでも伝わってくるので、高咲が歩夢を引っ張りながらも支えている関係なのだろう。

 

 

「もうっ、今日は零さんに虹ヶ咲の学校を案内する予定なんだから、こんなところで遊んでいられないの!」

「ゴメンゴメン! でも歩夢の想い人さんとあんな出会い方をしちゃうなんてなぁ~」

「まだやるの!? ほらもう行こ!」

「はいはい♪」

 

 

 高咲の奴、さっきしれっと俺たちが痴漢によって出会ったことを暴露しかけなかったか……? 別に歩夢に話される分にはいいのだが、今後それをネタに歩夢がイジられるとなると少し申し訳なくなってくる。以前からこういった関係っぽいので今更止めようがないけど、俺と高咲が出会ったことで歩夢がより一層煽られることになるな。南無阿弥陀仏……。

 

 すると、前を歩く高咲がこちらを振り向いて小声で話しかけてきた。

 

 

「安心してください、誰にも言いませんから」

「そう安々と信用すると思うか……?」

「大丈夫です。だっていっぱいドキドキしましたし、それに……たくさんときめいちゃいましたから。これは私の中だけに留めておきます。歩夢には悪いですけど、独り占めですね♪」

 

 

 屈託のない笑顔。不覚にもその笑顔に見惚れてしまった。

 高咲はそれ以上は何も言わず歩夢と並んで先を歩く。ここまで心を動かされるとまたしてやられたと敗北を感じるものの、今回はまぁいっかと許してしまうくらいには俺の心も穏やかだ。やっぱり女の子の笑顔にはいつまで経っても敵わないよ。

 

 

 そんな感じで新たな出会いがあった。もう幾度となく女の子たちと出会い関係を築き上げてきたが、俺の人生はこの期に及んでまだ俺を満足させ足りないらしい。

 

 そう、ここからまた新しい物語が始まろうとしていた。

 

 

 

 

To Be Continued……

 




 虹ヶ咲メイン章の1話目なのにメンバーじゃないのかよってツッコミはなしで(笑)
 アニメを見た時に高咲侑がかなり好みのキャラ&デザインだったため、思い切って今回メインで登場させちゃいました! アニメを見る限りでは押しが強そうな子だったので、この小説ではその部分を強調させてみましたがいかがでしょうか? 
 個人的には可愛く描けたと思うので、また個別のメイン回をやってあげたいです。


 投稿に関してですが、これから虹ヶ咲のアニメをやっている期間は定期的に投稿していくつもりです。全盛期のようなハイペースは無理ですが、気長に応援していただけると嬉しいです。
 基本的にはアニメ展開に沿ったりはしないので、アニメでキャラの特徴を捉えつつ、この小説でその魅力を引き出していこうと思います。なのでキャラの個人回が多めになりそうです。



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