というわけで今回はアニメ最新話でもメインだった彼女が登場です。
駅で何だかんだありつつも、その後は高咲から何かを仕掛けてくることもなく無難に虹ヶ咲の学校へと向かっていた。
別に自分のしでかしたことに対して後悔も反省もないのだが、こうも水に流されると拍子抜けだ。電車内で散々セクハラされたっていうのに今ではこっちに笑顔を向けることが多い。それは高咲が寛容なのか、それとも俺が魅力的過ぎてセクハラされたことが逆にステータスになっているのか。でも今までは痴漢行為に対して厳粛な対応を取ってきた奴らばかりなので、ここまでさっぱりされると逆に反応に困っちまうんだよな……。まぁ痴漢魔を淘汰するのが普通の流れなんだけれども。
「あのぉ……」
「ん? どうした高咲?」
「さっきからお兄さんの目線がグサグサ突き刺さっているのを感じるんですけど、また私に何かしようとしてます?」
「目の前で女の子がケツ振って歩いてたらそりゃ……な?」
「もうっ、私ばかり見てたらダメですよ。歩夢が嫉妬しちゃいますから」
「ゆ、侑ちゃん!? まだ続けるのそのくだり!?」
「大丈夫、歩夢のことしっかりアピールしてあげるから♪」
「だから本人がいる前でする話題じゃねぇだろって……」
このように、俺のセクハラ紛いの発言に対して高咲侑は動じない。それどころかその発言に乗っかりつつ会話を広げてきやがる。心が広いのか淫猥ネタに慣れているのかは知らないが、俺が今までに出会ったことのないタイプの女の子だ。もう数えきれないくらいの女の子と出会ってきたけど、まだ自分の知らないキャラの子とエンカウントできるなんて飽きねぇな、俺の人生は。
「零さん見えてきましたよ! あれが私たちの通う学校、虹ヶ咲学園です!」
「あれが――――って、でけぇ!?」
あまりにも語彙力のない感想が出てしまったが、本当にそう思ったんだから仕方がない。自分が通っていた音ノ木坂や教育実習に行っていた浦の星が割と古風の学校だったため、一流大学のキャンパス並みのデカさを持つ学校に驚くのも無理はないだろう。建物の立派さで言えばUTX、いやそれ以上かもしれない。高校だけど様々な専門学科もあるらしいのでこれだけ巨大な建物を構えるのも納得できるが、実際に目の前にしてみるとその雄大さがよく分かる。なんかここまで通っている学校の面構えが違うと、それほど歳が離れてないのに歩夢たちとのジェネレーションギャップを感じるよ……。
遠くから見てその反応なので、次第に歩を進めて近づくほど俺の通っていたちんけな学校との差を実感する。校庭がもはや街並みにような造形でちょっとした近未来感がある。綺麗な噴水、手入れされた草木、しっかり補装された道。もはや観光施設に来ているかのようだ。
「お兄さんどうしたんですかさっきからキョロキョロして? まさかウチの学校の女の子を狙ってるんですか?」
「ちげぇよ!! 高咲お前、俺を何だと思ってるわけ?」
「ド変態のセクハラ野郎に決まってます♪」
「笑顔で言うことではないよな……」
「さっき私に散々あんなことして、もう次の女の子に乗り換えようとしているんですか? あ~あ、私とは遊びだったのかぁ~」
「あんなことってなに!? やっぱりあの時2人が抱き合っていたのって何か意味があったの!?」
「落ち着け歩夢。お前が思っているようなことはない」
「そうそう。ちょっと女の子の本能を目覚めさせられただけだから」
「お前、そろそろ黙らないとまた分からせてやるぞ……?」
どうも高咲の人に対する煽り能力は相当高いようだ。それに俺がそうやって脅しても笑みを崩さないあたり強固な精神力を持っている。ちょっとしたことでも羞恥心を感じる歩夢とは正反対だな。その対照的なのが幼馴染が故なのかもしれないが。
ちなみに高咲が言っていたこの学校の女の子を狙っているのかという質問に付いてだが、狙ってはいないが品定めはしている。やはりいい学校に通っている女の子は容姿のレベルも高い。敷地内を歩いているだけでも次から次へと可愛い女の子とすれ違うため、それだけでもここへ来た価値がある。むしろいい女の子を見繕ったのでもう帰ってもいいくらいだ。
「あーーーっはっはっは!! 遂にやってきましたね、世界一可愛いかすみんの居城に!!」
「あん……?」
耳障りな声が聞こえてきたので見上げてみると、近くの高台に中須かすみが腕を組みながら仁王立ちで俺たちを見下ろしていた。華奢で小柄な身体の彼女だが、今の状況に加え無駄に張りのある声と鬱陶しいくらいに大きい態度のせいでそれなりに貫禄はある。だがよく見ればちんちくりんだし胸は控えめ、あまりにも小物感満載で感じた貫禄はすぐに消え去った。
それに、俺にはもっと注目すべき部分が――――
「パンツ見えてるぞ」
「ひゃっ!? ヘ、ヘンタイ!!」
「そんな短いスカート履いて高台に昇ればそりゃ見えるだろ……」
最近の若者っぽくスカートの丈を短くしているのが仇になったな。ていうか短くなくてもそんな高いところにいたらスケバンが履くようなロングでない限り見え見えだっつうの。もちろん男からすれば眼福だが、パンツのチラ見えはたまたま見えるからいいのであってあからさまに露出されるとなんか違う。女の子の水着と下着は同じ形状だが、目にした時の興奮具合は普段見られない下着の方が圧倒的だってのがいい例だな。
かすみは早々に高台で威張るのをやめ、スカートを抑えながらそそくさと降りてきた。
そして俺に詰め寄ると、全く怖くないツリ目で俺を睨む。頬がじんわりと紅くなっているので恥ずかしさは隠せていないようだが、下手にあしらったら根に持って永遠と粘着されるので仕方なく反応してやる。
「責任……取ってください。女の子の下着を見る、それすなわち零さんがかすみんと添い遂げるってことです」
「そんなことしなくても、お前となら別にいいけどな」
「ふぇっ!? そ、それはその……えへへ、ありがとうございます」
「そのためにはお前がもう少し大きくなってからだ。あっさりとデレるなんて相変わらずチョロい奴」
「むっきぃ~~っ!! からかいましたね、かすみんのこと!!」
あまりにも簡単に堕ちるものだからこっちも張り合いがない。コイツの小物感は拭えないけど、可愛さを一途に求めるのは並の女の子では恥ずかしくてできないことなので素直に凄いと思っている。だからこそさっき一瞬デレた時の緩んだ表情が可愛かったわけだが。でもからかった時の反応が良すぎるから思わずイジめたくなっちゃうんだよな。素直に好意を伝えても可愛い反応を見られるし、からかってもいい表情が見られる。小生意気なところも相まって後輩キャラとしては100点満点だ。
「かすみちゃんはどうしてここに? てっきり部室にいると思ってたけど……みんなは?」
「皆さんは他の部活だったり用事だったりがあるらしいので一旦解散しました。それにしても歩夢先輩! どうして零さんが来ることを黙ってたんですか!?」
「ゴ、ゴメン! プチドッキリしてみようかなぁ~なんて」
「いいですか歩夢先輩。かすみんたちに必要なのはそんなバラエティ要素じゃなくてアイドル要素です。あまりエンタメ能力を増やすと、それこそ身体を張ったバラエティ番組の出演オファーばかり来てしまいますよ! 熱々のお鍋の具を食べさせられたり、顔にパイを投げつけられたり、そんな散々な目には遭いたくないでしょう? だからこそスクールアイドルは清楚でお淑やかであり、野蛮なドッキリなんてしちゃいけないのです!」
「そ、そうなんだ。スクールアイドルってそこまで見据えないといけないんだね……」
「アイドルの極意を教えてあげたんです。かすみんを褒めてもいいんですよ? ほらほら!」
「いや歩夢騙されちゃダメだからね。かすみちゃんの数々のイタズラに清楚もお淑やかもないから」
「もうっ、カッコよくキメているんですから侑先輩は黙っていてください!!」
テンポいいなコイツらの会話。その会話だけでも日常的にこのようなやり取りが行われていると分かる。俺の知らないところで繰り広げられる女の子たちのほのぼのとした日常を垣間見るのは個人的に好きだったりするんだよ。早速かすみは揚げ足を取られてしまっているが、それもいつも通りだろう。
「ところで、零さんはどうしてここに? もしかして世界一可愛いかすみんのお迎えに来たんですか!? いやぁ~わざわざ私のためにご足労いただけるとは、かすみんってなんて罪な女……」
「いや私が呼んだんだよ。零さんに私たちの学校を案内しようと思って」
「むぅ……。零さん、私の呼び出しには応じないのに歩夢先輩の呼び出しには簡単に釣られるんですね……」
「そりゃお前に呼び出されてもロクなことにならないからに決まってるだろ。既読スルー安定だ」
「ヒドイ!? それだとかすみんポイントが溜まるどころか下がっちゃいますよ!! かすみんルートに行けなくなったらどうするんですか!?」
「勝手に俺の人生を決めるな。それに俺が取るルートは全員幸せの大団円ルートだから」
「ハーレムルートってやつですか。それを堂々と宣言するのもそれはそれでどうかと思いますが……」
「それが俺なんだ、諦めろ」
俺と男女の関係を持った女の子は俺に幸せにされる義務がある。それがスクールアイドルだったとしても、特に肩書のない子だったとしても、肉親であっても女性なら誰だろうと関係ない。むしろ俺の懐が女の子1人で満たされるはずがない。だからこそいきなり出会った高咲にあんなことをしてしまったのだが、それでコイツと仲良くなったんだから結果オーライだ。
「ねぇ歩夢。薄々勘付いてたんだけど、お兄さんって相当な肉食系だよね。超自信家だし、オラオラ系っていうか……」
「あはは、確かに間違ってはないかも……。女性の知り合いとかたくさんいるからね。ほら、あのμ'sとかA-RISEとか」
「えっ、あの伝説と呼ばれたスクールアイドルの人たちと!? 大学生に良くいるようなウェイ系の陽キャだと思ってたけど、私の想像以上だった……」
「でもでも、女性に対して優しいし、自分のことより私たちのことを一番に考えてくれてたり、私たちを身を挺して助けてくれたこととかあるし、その他にもいいところはいっぱいあるんだよ!」
「はいはい分かってる分かってる。歩夢いつも嬉しそうにお兄さんこと話すもんね。私が満腹でも詰め込むような勢いでさ」
「そ、そんなに食い気味に喋ってるの私……?」
「そりゃもうお兄さんへの愛を感じざるを得ないよね。お兄さんとは今日知り合ったばかりなのに、なんか初めて会った気がしなかったもん。それだけ歩夢の愛が籠ったお話が凄かったってことだね♪」
「もうそれ以上はやめてぇぇええええ!!」
また歩夢が顔を真っ赤にして悶えてやがる。今日会った時から赤くなってない時間の方がないくらいだ。高咲にここまでイジられるなんて今までどれだけ嬉々として俺のことを話してたんだか。俺の魅力を別の女の子に叩き込んでくれるのは大いに結構だけどさ。
「ていうか、かすみちゃんもお兄さんのこと好きなの?」
「はいっ! ていうか零さんもかすみんのことを虎視眈々と狙っているので、実質両想いですけどね!」
「好きな奴をストーカーしてるみたいな言い方やめろ……」
「歩夢もお兄さんのことを狙っていて、かすみちゃんも狙っている。二股?」
「どうしてこっちを見る……。別に同じ奴を好きになるくらいまでは普通にセーフだろ」
「いやぁ同じグループ内にライバルがいて歩夢も大変だなぁと思って。かすみちゃんは歩夢にとってスクールアイドルのライバルでもあり、恋のライバルでもあるってことだ」
「そ、そんな別に私はかすみちゃんのことは……」
「べ、別にって……。つまりかすみんのことは眼中にないってことですか!? ぐぬぬ、確かに歩夢先輩は清楚系で可愛いですけど……」
「いやそういうことじゃなくてね!?」
そういや虹ヶ咲のスクールアイドルって、同じグループでありつつもメンバーはライバル同士なんだっけ。グループとして活動をするから仲間意識は当然強いけど、個々として社会展開することもあるからかすみが狙っているのは恐らくそこなんだろう。だから己の可愛さで歩夢たちと張り合っているのかもしれない。それに対して歩夢はそれほど対抗意識はなく、それは他のメンバーだってそうだ。お互いに切磋琢磨して頑張る意識の方が強いのか、それともかすみのマウントを取りたい意欲が強すぎるだけなのか……。
「こうなったら、歩夢先輩とはここで決着を着ける必要がありそうですね。最初から分かっていたんですよ、歩夢先輩が一番の強敵になるって」
「どうしてそうなるの!? ゆ、侑ちゃぁ~ん……」
「なんか面白い展開になってきたね! どっちも頑張れ~!」
「完全に野次馬!?」
「ということで歩夢先輩、覚悟してください!」
「えぇ……」
突如として勃発したメンバー間対決。争いを好まない温和な歩夢は既にこのノリに取り残されているが、かすみと高咲のハイテンションに巻き込まれた以上もう後には引けない。なんか普段から歩夢が苦労してそうなのが伝わってきて同情するよ……。
「そもそもこの勝負、かすみんの勝利は決まっています。なんたって歩夢先輩が泣いて白旗を上げるような黒歴史を知っているんですから!」
「な、なにそれ!?」
「そんなのあったかなぁ~? お兄さんじゃあるまいし、あの歩夢が人に見られて恥ずかしいことをするとは思えないんだけど」
「お前事あるごとに俺に喧嘩を売ってくるよな……」
「そりゃ逃げ場のない中で乙女の純潔な身体をめちゃくちゃにしたじゃないですか。普通なら慰謝料案件ですよ?」
「お前そのあと自分でドキドキしたって言ってたじゃねぇか。ときめきって奴を感じさせてやったんだからむしろ感謝して欲しいくらいだ」
「やっぱり肉食系でオラオラ系だ。そういう男性、私は好きですよ?」
「そこっ、何をイチャイチャしてるんですか!? もしかして侑先輩もライバルですか? だったらとっとと歩夢先輩を倒して、次は侑先輩ですからね!!」
「私、雑魚扱い!?」
なんかどんどん話が広がっているが、高咲の言った好きって絶対に恋愛的な意味じゃないと思うぞ。それで俺をからかっているのかもしれないが、生憎女の子から伝えられる好意が恋愛的かそうでないなんて俺クラスになればすぐに分かる。むしろ高咲とはさっき会ったばかりなのにもう惚れられていたらそれはそれでチョロすぎるだろ。流石の俺でも女の子攻略のタイムアタックをそこまで大幅に更新することはできないぞ。
「歩夢先輩を速攻で倒す秘策はこれです。この動画を見てください!」
かすみがスマホで1つの動画を再生する。そこには歩夢が映っていた。カメラに映ることに慣れていないのかかなり緊張しているようで、既にスクールアイドルとして活躍している今の彼女とは思えないくらいオドオドしている。動画内でかすみが自己紹介を勧めているので、どうやら個人の自己紹介動画を撮っているらしい。だが恥ずかしいのか声が小さすぎる。これだとお世辞にも外に出せるような動画ではないな。
しかし動画内で歩夢はかすみに何か指摘された後、唐突に両手を頭に――――まるでウサギのようなポーズを取った。もちろんあり得ないくらいの羞恥に襲われ顔を真っ赤にして――――
『あ、歩夢だぴょん……』
『声が小さい! もう1回!』
『歩夢だぴょん!!』
『うさぴょんになり切って!!』
『うさぴょんだぴょん!!』
『ぴょんに気持ちが籠ってない!!』
『ぴょーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!』
「こ、これは……」
確かにこれは黒歴史だ。下積み時代の動画は黒歴史とはよく言ったものだが、まさか歩夢も同じ道を辿っていたなんて。しかも割と可愛く様になっているのがこれまた反応しづらく、これが全然可愛くなければネタにもできたのだが……。
「か、かすみちゃん!! その動画消してなかったの!?」
「ふっふっふ、歩夢先輩と対決する時のために切り札を隠しておいたんですよ! どうですか自分の黒歴史を掘り返されるのは!!」
「消して!! 消してよぉ~~っ!!」
「ちょっ!? いきなりスマホを奪いに来るなんて、直接攻撃は反則ですよ!!」
「零さん見ないでください!!」
「いや見た後にそんな無茶言うなよ……」
「うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「歩夢先輩が感情に支配された獣になって襲ってきます!! もう人間の心を失ってますよ!?」
歩夢が喚きながらかすみを襲いスマホを奪取しようとする。歩夢は人間の言葉を発していないので、今のアイツはさながら野生動物。これまで黒歴史を刻むなんて人生を歩んでこなかったせいか、初の暴露話で人間としての心を失っているようだ。
そしてかすみはこんなことになるとは想定もしておらず、ただ本能的に襲い掛かってくる歩夢から逃げ惑っている。まぁ歩夢の場合、過去の恥ずかしい自己紹介を掘り返されたらその場で降伏すると思うわな……。
「うわぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「もう泣いてるのか怒ってるのか全く分かりませんけど!? 侑先輩は歩夢先輩の幼馴染なんですから慰めてあげてくださいよ!!」
「いやまぁ……自業自得だね。かすみちゃんにはピッタリの終わり方だよ♪」
「なんでそんなに嬉しそうなんですか!? 先輩ってそんなにドSでしたっけ!?」
「泣き喚いてる歩夢も自分の策に溺れて絶望するかすみちゃんも、どっちも可愛いなぁ♪ はっ、女の子をイジメたくなるお兄さんの気持ちが分かったかも!」
「いやそんな悟り開かなくていいから……」
黒歴史に喘ぎながらかすみを追いかける歩夢と自業自得の化身であるかすみ。そしてその様子を見て微笑み(愉悦)を浮かべる高咲侑。女の子同士のじゃれあいと可愛く言ってしまえばそれまでだが、事情を知る者であればそれなりに地獄絵図だ。こんなノリでグループとしてのまとまりが取れているのが不思議だな……。
「分かりました! 今回は私の負けでいいですから!! だからゾンビみたいな声で襲ってくるのはやめてください!!」
「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「どれだけ黒歴史なんですかこれ!? 分かりました動画消しますから!!」
「こうなった原因を突き詰めると、お兄さんが誰構わず女の子に手を出していたことが最大の要因ですよね?」
「なんだ唐突に。この状況になったのは俺のせいだと言いたいのか?」
「そう思ったらそろそろ止めてあげた方がいいんじゃないですかね?」
「いや、面白いからいいや」
「お兄さんも相当なドSさんですね」
「お前ほどじゃねぇけどな」
そんな感じでかすみは敗北を認めたが、歩夢の嘆きはしばらく止むことはなかった。しかもその火種が元を辿ると俺ってそんなことは……あるかも? 俺は自分の黒歴史を暴露されることには慣れているが、慣れていないと歩夢みたいなことになるので羞恥心なんて持つもんじゃねぇな。完全に他人事だけど。
「でも可愛かったと思うぞ、うさぴょん」
「み、見ないでください!!」
「いやもう見ちまったし……」
「あ゛っ、あ゛ぁ……っ!!」
「歩夢が気絶した!? これはお兄さんのせいですからね」
「事実を言ったまでだ」
その後、歩夢が回復するまで相当な時間を要した。
To Be Continued……
せっかくアニメと並行して投稿しているので、アニメネタもちょいちょい拾っていくつもりです。なので最新話の閲覧前にアニメの最新話を見ておくとより楽しめると思います!
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今後の小説執筆の糧となります!