ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 こういった小説の終わり方もありかなぁと思ったのですが、ぶっちゃけこの小説がいつ終わるかも分からないのでネタだけ投下。
 もちろんネタの1つなので今回で終わりではありません。


孕ませエンドの先行体験

 今日も今日とて虹ヶ咲へ足を運んでいる。最初は客人として女子高に入ることに対してそれなりに緊張していたのだが、最近は歩夢たちの練習を見てやる機会も多くそのたびに来ているので流石にもう慣れた。女子高なら浦の星女学院だってそうなのだが、あの時は教育実習生としての大義名分があったからな。男が私服で女子高に入るのは中々に勇気がいる行動だったんだよ。

 

 そんなわけで虹ヶ咲の敷地内に侵入し、大きな噴水のある中庭を抜けて同好会の部室に行こうと思ったのだが――――誰かが噴水近くのベンチに座っている。あれは……歩夢? 小さい子を抱っこしているみたいだけど何してんだアイツ?

 

 

「おい歩夢」

「あっ、こんにちは零さん。今日もご足労いただきありがとうございます」

「あ、あぁ。それはいいんだけど……その子は?」

「その子はって、私と零さんの愛の結晶じゃないですか♪」

「え゛っ……!?」

 

 

 愛の結晶ってつまり……そういうことだよな!? えっ、い、いつ!? いつ俺は歩夢と1つになった!? いつこの子を誕生させた!? いつ産ませたんだ!? 一体何が起きている!?

 歩夢はうっとりとした表情で赤ちゃんを抱きかかえる。確かにこの赤ちゃん、どことなく歩夢に似ているような……。それに赤ちゃんを抱いている歩夢から放たれるこの母性は、まさしく母となった女性のみに感じられる雰囲気だ。どういうことだよこれは……。

 

 

「まさか高校生で赤ちゃんを授かっちゃうなんて思ってもいませんでした。でも周りの人たちは歓迎してくれましたし、零さんとの子供ならとても嬉しいです♪」

「そ、そうか……。こ、子育ての方は順調なのか?」

「順調どころか、むしろ零さんの方がこの子をとても可愛がってるじゃないですか! それはもう妻の私が嫉妬しちゃうくらいに♪」

「つ、妻!? まぁそうなるよな……」

「……? 零さん、どうかしましたか? 今日は少し様子がおかしいような……?」

「いや、それはない……うん」

 

 

 情報の波が俺の思考回路を飲み込んでイマイチ整理できてない。とりあえず俺と歩夢は付き合っているどころか結婚していて、しかも子供を授かっていると。そして夫婦関係は良好過ぎるくらいに良好で、子育ても全く問題なし。うん、流石は俺、女の子との関係はしっかり構築できてるな――――って、そうじゃねぇ!! 身に覚えのないことばかりで意味不明なんだよ!! いつ結婚した!? いつ性行為したんだよ俺たち!! もしかして未来の話かこれ!?

 

 混乱しつつも幸せそうな歩夢を見ているとこの雰囲気をぶち壊すような真似はできない。だから怪しまれないよう話を合わせつつ現状を探ってみるか。

 

 

「そういやスクールアイドルはどうなんだ? ほら、子供ができたから両立は大変じゃないかなぁって」

「確かに忙しくはなりましたけど、それはみんな同じなので身体に負担がかからないようにみんなで気を付け合っています。零さんの赤ちゃんをいただくことができただけでも幸せなんですけど、みんなとスクールアイドルの夢も叶えたいので両立頑張りますね!」

「それは善処してくれ――――ん? さっきみんなって言ったか? みんなって……かすみたちのことだよな?」

「そうですけど、それがなにか?」

「マジかよ……」

 

 

 みんな同じってことは、歩夢以外の同好会メンバー全員が俺との子を授かっているってことか!? どれだけ性豪なんだよ俺!? 女子高校生に子供を仕込むとか背徳感情昂り過ぎて何だか唆られるんだけど!! お互いに責任を持てるようになってからという俺のモットーを遂に破壊したのか知らぬ間の俺!? 別に金も同居する場所もいくらでもあるから困らないけど、そういう問題じゃねぇんだよ!!

 ていうかこの状況で慌ててるってことは俺自身にまだ倫理観が残されてたんだな。そこだけはちょっと安心したぞ……。

 

 

「とりあえず他の奴らの様子も見てくるよ。ここにいると何だか……熱くなっちゃいそうだ」

「熱く……? もうっ、まだ夜まで長いですよ♪」

「そういう意味じゃねぇよ!? とにかく行ってくる」

「はいっ! この子、噴水の音が好きみたいなので私はもう少しここにいますね」

「あ、あぁ、よろしく頼んだ」

 

 

 俺はそそくさと噴水広場から離れる。このまま歩夢と一緒に居たら俺の思考が爆発しそうだったから離脱して正解だったな。まぁ同好会の誰と会っても同じことになるだろうけど、まず一旦脳を落ち着かせよう。あまりの情報過多にパンク寸前だけどこの先耐えられるのか俺……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「なんだこの人だかりは……」

 

 

 校内のロビーにたくさんの女子生徒たちが集まっていた。嫌な予感がしたので誰か有名人が来ているものと信じて大衆の中心を覗き込んでみると、案の定その予感は的中する。

 かすみとしずく、栞子、璃奈の1年生組が各々赤ちゃんを抱えており、周りの女の子たちはその子たちに見惚れていた。赤ちゃんって年頃の女の子がいかにも好きそうだからこうして集まる理由も分かる。黄色い声が上がり過ぎて鼓膜が響きそうなのも女子高クオリティだ。

 

 

「あっ、零さん! こっちですよこっち!」

「そんな大声で呼ぶなよな……」

 

 

 かすみが手を振って俺を招くせいで、周りの女の子たちの目線がこちらに向いて注目される。ぶっちゃけこうなるのがイヤだったからスルーしようと思っていたけど、こうして注目されたら逃げるに逃げられないか……。

 そしてかすみを皮切りに、しずく、栞子、璃奈も俺に気付いて表情が晴れやかになる。

 

 

「見てください! この子かすみんに似て可愛くなってきましたよ! 零さんのカッコよさとかすみんの可愛さが合わさって美形になること間違いなしです!」

「あ、あぁそうだな……」

「零さん! 最近この子が片言ですけど『ママ』って言ってくれるようになったんです! 私ももう一端のママなんでしょうか、ね、ねぇ……アナタ。きゃっ、まだ恥ずかしいですねこの呼び方……♪」

「しずく……そ、そうかもしれねぇな」

「零さん、最近は生徒会が忙しく代わりにこの子の面倒を見てくださりありがとうございます。しかし今日からはたっぷり時間があるので、私と一緒にこの子を可愛がってあげましょう。そ、そしてできれば私の方も可愛がってくださると……」

「わ、分かった後でな……」

「この子のためにおもちゃを買ってあげたいんだけど、零さん一緒に来てくれる? たまには家族でデートしようよ」

「か、家族か……そうだな、いつでもいいぞ……」

 

 

 息もつかせぬ怒涛の会話に俺は曖昧な返事しかできない。この赤ちゃんたちが自分とコイツらの子だってことは分かってるんだけど、当たり前だが身に覚えが1つもないのでイマイチ実感が湧かない。そのため歯切れの悪い応答しかできないんだ。

 それに1年生組は元々容姿が幼く見えるせいか、赤ちゃんを抱いてママになっている姿を見るとどうも犯罪臭が半端ない。4人共それなりに小柄なのでまだ思春期始まりの女の子って感じがするんだよな。それでいて笑顔で赤ちゃんをあやしている姿はしっかりとママなので容姿的な意味でのギャップが凄まじい。かすみや璃奈に至ってはロリキャラが自分の子供を可愛がるというエロ同人でも中々見ない光景だ。背徳的ってのは本来こういうことを言うんだろうな……。

 

 

「それにしても人が集まり過ぎじゃねぇか? こんな人目に付くところで赤ちゃんをあやさなくても……」

「な~にを言ってるんですか! むしろ見せつけるためにここにいるんですよ! これぞ零さんとかすみんたちの愛の形だぞ~って♪」

「赤ちゃんができた時、皆さんとても祝福してくださって嬉しかったです。零さんと結婚できただけでも幸福なのにこんなに可愛い我が子を授かって、これ以上幸せになっていいのかと思っちゃいました!」

「かすみんたちはこんなに幸せなのに、零さんさっきから冷めてないですか? いつもだったら『コイツらはみんな俺が孕ませたんだぞ! 見ろこの幸せそうな顔を! 俺のモノになれば漏れなく俺の人生をお前たちに分け与えてやる! さぁ、幸せになりたい女の子は俺についてこい!』ってテンションなのに」

「俺どれだけ盛ってんの!? 嘘だよなしずく?」

「そういうテンションってだけで豪語していた記憶はないですから安心してください。でも零さんなら有言実行してもおかしくないかも……」

 

 

 マジかよ……。確かにこんな美少女軍団に子供を仕込むなんて男としては最高潮の悦びだが、それにしたって調子に乗り過ぎだろ俺。自分のことを客観的に見たことはあまりないけど、いつもの俺って中々に痛いこと言ってたんだな。いや今更かよって話だけど……。

 

 

「あっ、今この子が笑った。零さん……パパが来てくれて嬉しいんだよきっと。ほら、パパですよ~」

「すっげぇ笑顔だな……。まだ赤ちゃんなのに俺のことが分かるのか」

「当たり前ですよ。この子も皆さんのお子様もあなたのことをパパだと認識しています。流石、女性に対しては百戦錬磨ですね」

「いや相手赤ちゃんだぞ!? 俺のストライクゾーン広すぎじゃね??」

「過去に女子小学生を相手にしていたのでしょう? 今更驚きませんよ」

「流石に小学生と赤ちゃんが違い過ぎるだろ……。てかお前らは俺が赤ちゃんも行けるような男でいいのかよ……?」

「何を言っているんですか零さん! かすみんたちはもう結婚しているんですよ? 零さんの全てを受け入れているに決まってるじゃないですか♪」

 

 

 中々にぶっ飛んだ発言だと思ったが、結婚しているってことはそういうことになるわな。まあ俺も『俺について来られる奴だけついて来い』理論を提唱していた身ではあるから、未来のコイツらがこの程度の発言をしたところで今更驚くことはない。だけど赤ちゃんを抱えたコイツらを見ると俺の横暴な恋愛論が一気に現実味を増すな……。

 

 各々自分の赤ちゃんを抱きかかえながらこれ以上ないってくらいの幸せを醸し出す1年生組。どうしてこんな状況になっているのか分からないけど、とりあえずこれはこれでハッピーエンドなんだろうな。自分の未来を先行体験することほど恥ずかしいことはねぇけど……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 1年生組と別れた俺は同好会の部室へ向かう。すれ違う生徒たちに逐一『おめでとうございます!』と出産の祝いの言葉を送られるあたり、未来の俺はこの学校での知名度を大幅に上げているようだ。てか複数の女の子を孕ませたのにそれを笑顔で祝福されるのも異常な話だよな。自分がそういった未来を作ってるとは言え客観的に見るとそれがよく分かる。こりゃ侑に咎められるのも無理ねぇな……。

 

 そんな感じで部室へ向かっていると、途中の休憩室にまた見知った顔があった。

 

 

 

「おぉ~零さんだ~。お~い」

「彼方か。エマと果林も」

「こんにちは零さん! 今日も練習を見に来てくださったんですか? ありがとうございます♪」

「最近よく来るわよね。まあ自分の子供がいるんだから仕方ないと思うけど。ほら、パパが来たわよ」

 

 

 この3人ももちろん俺の子供を抱いていた。コイツらの赤ちゃんは割と活発らしく、俺の顔を見た瞬間に『あ~あ~』と元気よく叫んでいる。こうして赤ちゃんに好かれると本当にパパになったみたいだ。

 それにこの3人はさっきの1年生組とは違い見た目からも分かるお姉さんキャラであり、だからなのか赤ちゃんを抱く姿が非常に絵になる。1年生組は小柄なせいか赤ちゃんとのツーショットがやや不釣り合いだったから、コイツらが余計にママに見えてならない。美人が恍惚とした表情で赤ちゃんを眺める様はまるで人妻のようだ。

 

 

「それにしてもコイツら元気すぎじゃね? 歩夢たちの子供はアイツらの腕の中で今にも寝そうだったのに」

「それは多分お腹が空いているから催促しているのよ。だからその……」

「ん? どうした顔赤いぞ?」

「彼方ちゃんたち、今からこの子たちにおっぱいをあげるつもりだったんだよ~」

「え゛っ……!?」

 

 

 女の子の口から突如としてそんな言葉が放たれると反応せざるを得ないが、恐らく彼方はそういった意味で言ったのではないだろう。赤ちゃんにおっぱいをあげるというのは母が子に愛情を与える至って堅実な行為だ。だから決して卑猥な意味で捉えてはいけない。パパになったのならなおさらだ。

 

 で、でもなぁ……。

 改めて3人の胸を見る。うん、高校生とは思えないくらい大きい。彼方も果林もエマも、制服の上からここまでのボリュームを感じられるのは犯罪級だ。μ'sもAqoursも最上級生全員が巨乳であることはなかったため、こうしてお姉さん組が揃いも揃って胸が大きいと見ているだけでも圧巻だ。そして男としては飛びつきたくもなる。今からその胸にしゃぶりつける赤ちゃん(一応自分の子供だが)に嫉妬してしまいそうだ。思春期の頃から年を食ったとは言えどもおっぱいに対してだけは興奮が冷めないな。

 

 

「エロい目になってるわよ? 私たちがこの子たちにおっぱいをあげるとき、いつも目になるんだから……」

「結婚しても治らなかったのか未来の俺……。いやなんでもない」

「もしかして、零さんも私たちのおっぱいをその……欲しいんですか?」

「へ!?」

「あっ、零さん目の色変わった~。そんなに彼方ちゃんたちのおっぱいが気になるなら飲ませてあげよっか~?」

「えっ、あっ、えぇっ!?」

「驚いてるけど内心期待してるのがバレバレよ。相変わらずエッチなんだから……」

 

 

 そうだよな。よく考えてみたらコイツらは一児のママ、おっぱいをあげることができる身体になっている。つまり吸えば白い水分(?)が吸引できるわけで……いやこれ以上の妄想は公序良俗的にマズい!! でもこの3人に甘えながら、そして甘やかされながらおっぱいをもらうのは男なら誰しもが夢を見るシチュエーションだろう。その夢が今まさに叶ってしまうとしたらどうする?? 自己の立場を守るか、それとも男としてのプライドを全て捨て一時の快楽に浸るか……。

 

 

「お、お前らはそれでもいいのかよ……」

「私は大歓迎ですよ! それって零さんが私たちを求めてくれているということですから嬉しいんです! いつもは私やこの子を抱きしめてもらってますから、たまには私が抱きしめてあげたいです♪」

「彼方ちゃんもばっちこ~いだよ。みんなの前では立派にパパさんしてるから、彼方ちゃんたちの前だけは甘えていいからね~♪」

「この子ももちろん可愛がるけど、あなたのことももちろん可愛がってあげるわ。だっていつもあなたが私たちのことを可愛がってくれるものね。子育ても、そして夜も……ね?」

 

 

 な、なんだよこの誘惑!? 流石はお姉さん組と言うべきか、誘い方が大人っぽくて男の欲求をくすぐってきやがる。周りには誰もいない。コイツらは歓迎状態。そしてこれは赤ちゃんプレイなどではなく、ただ単にコイツらが俺に感謝をしておりその恩返しをしたいと思っているだけ。

 

 くっ、気になる! 吸ったら一体どんな味なのか……!? どうやって甘やかしてくれるのか……!! だけど――――!!

 

 

「あぁ~もう部室に行かねぇと!! じゃあまた後でな!!」

 

 

 あ゛ぁああああああああああああ逃げちまった!! でも俺のプライドと立場を守り切ったと思えばそれは勲章モノだ。そう思って無理矢理納得しておくしかない。そうしないと後悔の念で押し潰されそうだから。

 

 

 …………うん、惜しいことしたなぁやっぱ。

 

 

「やっぱり零さんって……」

「うん、いつもはカッコいいけどたまにこうして……」

「可愛いところあるよねぇ~♪」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……あれが人妻の余裕ってやつか……」

 

 

 煩悩を退散させるため校則違反全開の全速力で廊下を駆けて部室に到着した。あれだけの余裕を見せられるのも結婚して人妻となり、我が子を授かった大人の余裕ってやつなのかもしれない。対して俺は結婚前の状態だからまだ未成熟だ。アイツらとは歳が離れているのに精神年齢で負けてる気がするぞ……。

 

 

「あれ? 零さんじゃん! 息を切らしてるみたいだけどどしたの??」

「愛……。せつ菜もいるのか」

「こんにちは零さん! この子も私も元気です!」

 

 

 もうコイツらが赤ちゃんを抱いている姿を見るのには慣れた。愛もせつ菜も活発系女子で、そんな子が赤ちゃんを大事そうに抱えている姿は1年生組とはまた別の意味で背徳感がある。ほら、普段は活発で明るい子が赤ちゃんの前では聖母のような清純さになる様、それがいいんだよ。

 

 

「それにしてもこの子、零さんにとても似てるよね~! 目元とか鼻とか零さんにそっくり!」

「そうですね。つまりそれだけ私たちの中に零さんの遺伝子が……♪」

「え゛っ……!? ちょっ何の話!?」

「激しかったもんねぇ~零さん。対面で上からのしかかられて、好きだって連呼されたら誰でも堕ちちゃうよ♪」

「な、生々しいなオイ……」

「この子を出産してしばらくは身体を安静にしていましたが、もう体調も良くなってきました。なのでこの子だけではなくまた私たちも可愛がってくださいね……♪」

「みんな子供が生まれたばかりなのに、早々に2人目を仕込むとか零さんもやるねぇ~! しかも女子高校生の私たちに♪ この世界一の幸せ者め!」

「気が早すぎるだろちょっと待て!? 俺ってそんなにヤる気満々だと思ってんのか!?」

「でも零さん、私たちとのエッチの時はその……とても逞しかったですよ? 色々と……」

 

 

 そんなにノリノリだったのか俺!? 愛もせつ菜もその時のシーンを思い出してうっとりとしているから、つまりそういうことなのだろう。そんなテンションで俺はみんなに種を植え付けたってのか……? 自分の未来を体験するのは恥ずかしいけど、自分がコイツらとどんな情事に耽っていたかを暴露されるのはあり得ないくらいの羞恥を感じる。でもコイツらはそんな俺の性豪っぷりがさも当然かと言わんばかりなので、もうコイツらと一緒にいるだけで己の汚い部分がどんどん露呈するな……。

 

 今の話題をこれ以上広げたくはないので、とりあえず話題を変えないと――――

 

 

「あれ? お兄さん来ていたんですね」

「ゆ、侑……!? そうかお前なら」

 

 

 そうだ、侑は俺のことを警戒していた。だからこのおかしな状況にも巻き込まれていないはずだ。子供を授かって子煩悩になり、俺への愛情がより一層深まった歩夢たちの貴重な制止役になってくれるはず――――って、えっ……!?

 

 

「侑……その子、どうした……?」

「どうしたって、お兄さんと私の子に決まってるじゃないですか」

「な゛っ、に……!?」

 

 

 侑は不思議そうに俺の顔を覗き込みながら抱いている赤ちゃんを俺に見せる。

 まさかコイツも俺の子供を……!? 歩夢たちとは違って明確に好意を抱かれていたわけではなく、むしろ警戒されまくっていたのにどうしてこんな関係になった!? しかもよくよく考えてみたら果林たち3年生がこの学校にいるってことは、俺はコイツらと出会った同じ年にはもうそういった関係となり子供を仕込んだってことだ。あまりにも俺の手が早いし、平行線だった侑との関係も進展したってことか?? もうわけが分からねぇ……。

 

 

「お兄さんに酔った勢いで襲われた時はどうしようかと思いましたけど、私のことをぎゅっと抱きしめてくれて、耳元で『好きだ好きだ』って囁かれたら『まぁこの人となら添い遂げてもなってもいいかな』ってなったんですよね。そう思うと私も興奮しちゃって、途中から私もお兄さんの名前をずっと言い続けていた気がします」

「ゆうゆうは零さんのことをあれだけ嫌ってたのに、保健室のベッドで1つになっている時はずぅ~っとラブラブだったもんね! やってる時の音とか半端なかったし♪」

「お互いにお互いの名前を言い合って交わり続けていましたから、その声を聞いているだけでも興奮しちゃいそうでした♪」

「もうっ、愛ちゃんもせつ菜ちゃんもやめてよ~♪」

 

 

 そう言いながらめちゃくちゃ嬉しそうじゃねぇか!? いつもの侑だったらこの手の話題は『破廉恥です!!』とツッコミを入れて避けたがるのに、今のコイツは何故かノリノリだ。それほどまでに俺との情事が思い出になっているのか……? そもそも俺の前でこんなに笑顔になってるコイツを見るのは初めてだ。ということは未来の俺は侑も漏れなく幸せにしたのか……。

 

 

「お兄さん? どうしたんですかさっきからキョトンとして……?」

「い、いや、お前と結婚できたことが未だに信じられなくて……」

「実感が湧かないのは私もそうですよ。でも、お互いの夢を近くで支え合うって誓ったじゃないですか。私たちはもう運命共同体なんです。だからちゃんと責任を取ってくださいね、お兄さん……い、いえ、アナタ♪」

「う゛っ……」

 

 

 コイツの笑顔、本物だ。今まで様々な女の子の笑顔を見てきた俺なら分かる。これは本当の幸せを噛み締めている奴の笑顔だ。赤ちゃんをより一層自分に抱き寄せながら向ける暖かい表情に俺は思わず見惚れてしまう。これが望んだハッピーエンドってやつなのかも。だとしたらもうずっとこの世界に居続けるのもやぶさかでは――――

 

 

 と思った矢先、突如異変が起こる。

 あ、あれ……? 目の前が崩れていく?? 侑も愛もせつ菜も、周りの景色も全部。こ、これ一体どうなって……!?

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「うわぁああああああああああああっ!? ん? あれ?」

「わっ!? お、お兄さん起きたんですね……」

「侑? ここは?」

「保健室ですよ。もうお身体の方は大丈夫なんですか?」

 

 

 思い出した。今日も歩夢たちの練習を見てやるために虹ヶ咲へ来たんだけど、アイツらを待ってる間に小腹が空いたから部室の冷蔵庫にあったチョコレートを勝手に食ったんだ。でもそのチョコが以前秋葉が持ってきたアルコール純度MAXのチョコだったらしく、酔っ払ってしまいコイツらに介抱されたところまでが一連の流れだ。なるほど、それで保健室に運ばれて寝てたってことか。ということはさっきのは……夢なんだよな?

 

 ん? 酔っ払って? そういや侑が『酔った勢いで襲われた』って言ってたような……? ま、まさか……!!

 

 

「おい侑!! ちょっと制服脱いでみろ!!」

「はぁ!?!?」

「いいから脱げ!!」

「ちょっ、ちょっと!?」

 

 

 俺は侑のシャツを裾を掴んで無理矢理たくし上げる。緑色の可愛い下着が見えたが俺が確認したいのはそこではない。気になるのはお腹。赤ちゃんが産まれてるのであれば……と思ったがその心配は杞憂に終わり、傷1つない綺麗なお腹であった。安心して思わず彼女のお腹を手でさする。

 

 

「お腹を切った跡はないか。そりゃ流石に子供は早いよな……」

「お、お兄さぁん……」

「侑?」

「この……この……このドセクハラ野郎がぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

「ぶがぁ!?」

 

 

 そして虹ヶ咲学園中に、超絶綺麗なビンタ音が響き渡ったのであった。

 ダメージは深刻だったが、夢であることを確認できたからこれで良かったんだろうな……。

 




 よく考えてみれば孕んで出産した後の話で孕み要素はなかった気がしますが、『孕み』って言葉がグッとくるのでややタイトル詐欺ですがこのままにしておきます(笑)

 今回は笑えるネタ寄りとして話を執筆していますが、女子高校生が自分の子供を持って幸せそうにしているのって普通にヤバいシチュエーションですねこれ……(笑)


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 以前の企画小説は私のアカウントから複数投稿されているので是非ご覧ください!



新しく評価をくださった

慎彩さん、tokyoomegaさん ありがとうございます!


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