ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 今回は久々に侑の視点です。


ハーレム実態調査

 『虹ヶ咲楽園計画』

 まるでアニメや漫画の世界かのような壮大で受け入れがたい計画に私は巻き込まれてしまった。この虹ヶ咲学園はお兄さん――――神崎零さんの好みの女の子を集めて創設された学校で、お兄さんを好きになる素質を持った子たちが集結しているのだそうだ。確かに言われてみれば美麗な子、愛嬌のある子など、世界でもトップクラスに容姿がいい人ばかりが揃っている。入学した時から気になってはいたけど、先日の一件を経てその理由がようやく分かった。

 

 そして、その中でも唯一私だけがお兄さんを好きになる素質がない人間らしい。何故そんな私が虹ヶ咲の入学を許されたのか。それは楽園計画の成就をサポートするためとか。お兄さんに対して恋の盲目にならない女の子を1人入学させ、第三者目線でお兄さんの補助をする役割だと言われた。この学校の受験はテストと面接両方あったけど、お兄さんのお姉さんである秋葉さん曰くそれは無意味なことで、容姿が良くて学力が一定レベル以上あれば入学を許可されていたらしい。じゃあ何のために受験勉強してきたんだか……。

 

 ともかく、訳の分からないまま訳の分からない計画に巻き込まれていい迷惑だ。こっちのことなんてまるでお構いなしで、勝手にお兄さんのサポートを任された。一体これからどうすればいいんだろうな私……。

 

 

「侑さん、どうかされたのですか? 難しい顔をしていらっしゃいますけど……」

「せつ菜ちゃん……」

 

 

 部室で机に肘をつきながらぼぉ~っとしていると、せつ菜ちゃんが心配そうな顔で話しかけてきた。

 虹ヶ咲の人たちがみんなお兄さんを好きになる素質があるってことは、せつ菜ちゃんや歩夢も同じなんだよね。もちろん知ってはいるけど、ちょっと気になったから聞いてみようかな。これは個人の知的好奇心であって、決してお兄さんに協力しているわけじゃないから勘違いしないように。

 

 

「ねぇせつ菜ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「はいっ、どうぞ! お悩みがあるのであれば、親友として万事解決してみせます!」

「いや悩みと言うかなんというか、せつ菜ちゃんってお兄さんのことをどう思ってるのかなぁ~って」

「零さんですか? それはもう私にとって尊敬する人であり、目標にする人であり、そして愛する人でもあります!」

「まぁそうなるよね……」

 

 

 こんな質問、しなくても答えは分かっていた。だけど改めて本人の口から聞くとせつ菜ちゃんがお兄さんに対してどれだけの愛情を抱いているのかが分かる。お兄さんの話をした瞬間にとびきりの笑顔になり、そして頬を染めて恋する乙女になった。もうそれを見ているだけでお腹いっぱいになりそうだけど、お兄さんのことが具体的にどれだけ好きなのかをこの際確認しておこう。ぶっちゃけみんながせつ菜ちゃんのような深い愛情があれば私なんて必要ないし、だとしたらお兄さんをサポートする云々で悩むこともなくなるだろう。

 

 

「本当に好きなんだね、お兄さんのこと」

「はいっ! ゲームやアニメと行ったサブカルチャー系の趣味も合いますし、スクールアイドルの指導も熱意を持って取り組んでくださっています。それに私が零さんに『大好き』を伝えると、零さんも決まって私に『大好き』を伝えてくれるのです。言葉や行動ではっきりと自分が愛されていることが分かるので、一緒にいて心が温かくなりますよ!」

「へ、へぇ……。もう大好きを通り越しているような……」

「そうですね、もうこれっっっっっくらい大好きです♪」

 

 

 せつ菜ちゃんは両腕を大きく広げてお兄さんへの愛の大きさをアピールする。その動き、可愛いな……。

 彼女が言わんとしていることは大体分かる。お兄さんは褒めて伸ばすタイプの指導者だ。歩夢たちがそれぞれ得意としていることはとことん褒め、苦手としていることが少し克服できても褒め、まだ克服できていない場合も伸びしろを感じさせるような言葉をかける。そんな優しいお兄さんだからこそ歩夢たちは惹かれ、そして指導してもらいたいと思うのだろう。それは歩夢たちのマネージャーをやっている私が一番近くで見ているからよく分かる。

 

 

「それに私、いや私たちは幼い頃からずっと待ち焦がれていたのです。零さんに会えることを、零さんに元気な姿を見せることを、零さんに愛を示すことを」

「それってみんなが小さい頃に遭ったっていうあの……。歩夢から聞いたよ」

「そうだったのですね。あの時に零さんに助けられたこと、今でも忘れていません。全てを諦めかけていた私たちの手を握ってくれたあの手、抱きしめられた時の温もり、勇気をくれた言葉、あの方は私たちの希望なのです」

 

 

 歩夢から過去の出来事は聞いていた。幼い頃に火事現場に取り残された歩夢たちみんなを救い出したのがお兄さんだってことを。もう助からないと諦めていた歩夢たちを、お兄さんは命を懸けて救ったってことを。その時から歩夢たちはずっとお兄さんのことを想っていたらしい。その後は色々あって離れ離れになり関係もギクシャクしていたみたいだけど、この前のスクフェスで(しがらみ)もなくなり今の関係となった。そう考えるとみんながお兄さんに底知れぬ愛を抱くのは当然かもしれない。

 

 

「あっ、すみません、こんな暗い話をしてしまって。ライブも近いのでテンションを上げないとですよね! では、私が零さんの好きなところ100連発を披露しちゃいます!」

「え゛っ、ちょっ、ちょっと待って! ひゃ、100個!?」

「はいっ! むしろ100個では足りなくらいです。今から新品のノート1冊をあの方の好きなところで埋めろと言われたら、絶対にできる自信があります1」

「いや、やらなくていいからね!? 私どんな顔をして見ていればいいの!?」

「そうだ、せっかくだから侑さんも一緒にやりましょう!」

「は、はぁ!?」

「侑さんはあの方と一緒にいた期間はまだ短いですが、いいところはたくさん知っているはずです!」

 

 

 まさかの無茶振りに開いた口が塞がらなくなる私。あまりにも変態的な遊びに巻き込まれそうになっている危機。確かにいいところはあるけど、ぶっちゃけた話ノート1冊はもちろん1ページ埋めるのも難しいと思う。逆に悪口や憎まれ口なら1ページくらい余裕で埋められると思うけどね。お兄さんと出会ってからのこの短期間であの人の悪行をどれだけ見てきたことか……。

 

 

「ん? もしかして乗り気ではない?」

「そりゃそうでしょ……」

「おかしいですね。この前クラスのみんなでやった時は購買のノートが売り切れるくらいに盛り上がったのですが……」

「なにそれこわっ!? ていうかノートを買い占めたのせつ菜ちゃんたちだったの!? 買いに行こうと思ったら完売になってて超迷惑だったんだよ!?」

「それくらい私たちは零さんへの愛がたっぷりだってことです♪」

「うん。笑顔で嬉しそうなのは分かったけど、まず反省しようね……」

 

 

 授業直前でノートを使い切ってしまったことに気が付いて、急いで購買に走ったら全部完売だった私の気持ちを分かって欲しい……。まさかそんな高度で変態的なお遊びのために買い占めが発生していたなんて思いもしなかったよ。てっきり最近流行りの悪質な転売かと勘違いしちゃった。

 

 それにしてもクラス全員で……か。もうそれほどまでにお兄さんの波がこの学校に押し寄せていると思うと驚きを隠せない。お兄さんが虹ヶ咲に来るようになってまだ1ヵ月しか経ってないため、その中には未だお兄さんと満足に話をしたことがない子も多いだろう。それなのにこの盛り上がり様、正直に言って異常だ。この学校で自分以外のみんながそうだと思うと少し気味が悪くなってくる。

 

 

 嬉々としてお兄さんのことを話すせつ菜ちゃんの言葉を聞き流していると、部室に愛ちゃんと璃奈ちゃんが入って来た。

 

 

「ちーす! ってあれ? 2人だけ?」

「こんにちは。もうすぐ練習なのに少ないね」

「お疲れ様です、愛さん、璃奈さん! 今日も練習頑張りましょう!」

「おぉう? せっつーなんだかテンション高いね~」

「えへへ♪ そう見えますか? 実は侑さんと零さん談義が捗っちゃいまして!」

「えっ、侑さん、もしかして零さんのこと好きなの?」

「え゛っ!? どうしてそうなるの!? 違うから!!」

 

 

 せつ菜ちゃんの説明不足のせいで寝耳に水な事態となる。しかも何故か3人共目を輝かせて私を凝視してくるので、その圧に押されて若干引いてしまう。2人もせつ菜ちゃんと同じくお兄さんの話題になった瞬間に様子が変わったので、やっぱりあの人のこと好きなんだな……。特に璃奈ちゃんは普段無表情なせいかテンションが高いのか低いのか分からない時が多いけど、お兄さんの話になると目に見えて気分が高揚しているのが分かる。

 

 

「私がお兄さんのことを好きになるわけないじゃん! あんなセクハラ発言上等な変態を!」

「でもセクハラされるってことは、それだけ愛さんたちを女性として見てくれているってことだよね。零さんにそこまで想ってもらえるなら愛さん嬉しいよ!」

「えぇ……。でも平気で身体を触ったりしてくるんだよ? 私に直接被害は少ないけどみんなは……」

「私は零さんに触れてもらえるの、とてもドキドキするから楽しみにしてる。心がぽかぽかして、勉強も練習も何もかもやる気になれるから」

「えぇ……。そういえば自分から触ってもらおうとしてたもんね璃奈ちゃん……。でもお兄さん絶対にいやらしいこと考えてるよね」

「それが何か問題なのですか?」

「へっ?」

「いずれ零さんに貰っていただくこの身体です。それが今求められるようになっただけ。遅かれ早かれのことだけですから、私たちは何の問題もないのですよ」

「えぇ……」

 

 

 

 もうダメだ。私が何を言っても逆にお兄さんがどれだけ愛されているかを確認するだけになってしまう。それにみんなの価値観と私の価値観が違い過ぎて戸惑うけど、私の方が正常だよね?? この学校の生徒たちが私を除いてみんなせつ菜ちゃんたちと同じ考えだから、このコミュニティ内で言えばおかしいのは私の方かもしれないけど……。

 

 とにかく、このまま私が抵抗を続けてもこちらに勝ち目はなさそう。それどころか正常な私の方が異常扱いされている始末。前々からお兄さんへの愛が強い人ばかりだと思ってたけど、だからこそ実感したよ。もう楽園って出来上がってるんじゃないかな? だとしたら私ってサポートする必要なくない??

 

 

「ゆうゆって零さんのこと嫌いなの? お互い憎まれ口を叩き合っているような気がするけど」

「別に嫌いではないけど、素直になると付け上がられると思って……。それに出会いも出会いだったし、素直になって許されたと思われるのもヤダし……」

「確かに電車でいきなり身体を触られたんだっけ? いやぁ滅多にない経験だねそれは」

「私はむしろちょっと興奮すると言いますか、一度でいいから体験してみたいシチュエーションではありますね。もちろんお相手は零さん限定ですが」

「なんでみんなそんな肯定的なの!? 触られたんだよ!? 当時は見ず知らずの男の人に!!」

「でも今はそれなりに許しているんだよね? なんだかんだ侑さん、零さんと一緒にいることが多いから」

「うっ、それはマネージャーとして勉強するためだからその……」

 

 

 璃奈ちゃんに痛いところを突かれて戸惑ってしまう私。お兄さんの前ではよく痴漢された話題を出すことが多いけど、ぶっちゃけた話そこまで嫌悪感はない。というか知り合う前に痴漢されたあの時だって特に不快は感じなかった。お兄さんが見た目もいい男性で、手付きも慣れていたからだろうか。気持ち悪くて背中に悪寒が走る感覚もなくて、ちょっと、ほんのちょっとだけ気持ちよかったような……。

 

 いやいや、これだったら私がチョロいヒロインみたいじゃん! 確かにお兄さんのことはそれなりに信用しているけど、決して過去の悪行を許したわけじゃない。痴漢もそう、私の下着を見たのもそう、エマさんに舐めさせようとしていたのもそう、かすみちゃんのベッドでいやらしいことをしていたのもそう、他にも事件を上げ出したらキリがない。それを見て心を許すなんてできるはずないんだよ。今後も絶対に許してあげないから、絶対に!

 

 

「でも零さんのいいところも知ってるでしょ? ゆうゆ結構頼りにしてるじゃん」

「そりゃスクールアイドルを指導していた経験は向こうの方が圧倒的に長いし、近くで見ていても学べることは多いから……」

「そういうところが多くなってきて、いつの間にか好きになっちゃってるから。零さんってそういう魅力があるんだよね」

「いや絶対にない……」

 

 

 これで私までお兄さんのことを好きになっちゃったら、それこそ歯止めになる人がいなくなるので私こそ最後の砦だ。みんなに関してはもう手が付けられないくらいの状況だけど、だからこそ私まで堕ちるわけにはいかない。実際に歩夢たちの中に私がいなかったら、練習そっちのけでお兄さんの話題で盛り上がる可能性が無きにしも非ずだしね。それにお兄さん自身が欲望に捕らわれて暴走しないように見張っておく役目もある。

 

 あれ? そういった意味ではお兄さんのサポートとしての役割を全うしているのかな……? 秋葉さんの思い通りになっていると思うと負けた気がしてイヤなんだけど……。

 

 

「侑さんも分かるときが来るよ、きっと」

「そうかなぁ……。あまり期待はできないけど……。璃奈ちゃんはお兄さんに触られたりするのがそんなに好きなの?」

「うん。特に頭をナデナデされるのが一番好き。零さんがしっかり自分のことを意識してくれているんだって強く実感できるから」

「あぁ、そっちか。意外と真っ当な理由なんだね……」

「もしかしてエッチなことを想像してた?」

「ぶっ!? し、してないよ全然!!」

「胸を大きくしたいから、好きな人に揉んでもらいたいって願望はあるよ?」

「あるのか……」

 

 

 自分の想像とは違って璃奈ちゃんが純粋っ子だったから反省しようと思ったけど、最後の言葉を聞いてやっぱり自分は正しかったんだと自信を取り戻す。まあ虹ヶ咲の一員だから仕方ないねって納得できるから凄い話だ。璃奈ちゃんのような幼く見える子も、果林さんのような大人の女性に見える人も、みんな等しくお兄さんとの肉体関係はまんざらでもない様子。これでいいのかな、華の女子高生たち……。

 

 

「そうだ、昨日肉じゃがを作ったからみんなにおすそ分けするよ! あとで零さんにもあげないと」

「愛ちゃんってお兄さんによく料理を作ってるよね」

「だって零さん、なんでも美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があるんだもん。それに『また腕を上げたな』って褒められると、自分が必要とされている感じがして嬉しいんだ」

「そういえば歩夢とかすみちゃんもお兄さんのためにお菓子やパンを作ったりしてるなぁ。好きな男性に手料理を振舞うってそんなに楽しいことなんだ」

「当たり前ですよ! 胃袋を掴むのは恋する乙女の常套手段ですから!」

「せつ菜ちゃんがそれを言うの……?」

 

 

 そういえばお兄さん、せつ菜ちゃんの手料理を食べて気絶したことあったような……。それでも本人の前では決して不味いとは言わないあたりお兄さんの優しさを感じる。練習の時はみんなを褒めて伸ばすタイプだって言ったけど、それは日常生活でもそうらしい。私たちが本気で落ち込むような言動は一切せず、そういうところに歩夢たちは惹かれているのだろう。普段は割と汚い口調で喋ってるから性格のギャップが凄いな。

 

 

「私もお料理を勉強しようかな。零さんに喜んでもらいたいから」

「おっ、りなりーもやる気だね! だったら将来のために今から特訓しようよ。愛さんも付き合うからさ!」

「将来? 愛ちゃん料理人にでもなるの?」

「違う違う! 零さんと結婚した時に決まってんじゃん!」

「け、結婚!?」

「そう遠くない未来に添い遂げる運命ですから、私も零さんを満足させてあげられるように練習しておかないと」

「私も朝起きてきた零さんにご飯とお味噌汁を作ってあげたい。新婚生活……うん、いい」

「あぁ~本当にいいよねぇ……」

「はい、いいです……」

 

 

 ダメだ、みんながお兄さんとの新婚生活を想像して妄想から帰って来なくなった。お兄さん本人がいないところでもここまで盛り上がれるなんて、もう私には理解できない次元にみんながいる。それで疎外感なんて全く感じてないし、なんならそんな世界にはいたくないから別にいいんだけどね。それでもこうしてみんなと関わっていると、強制的にお兄さんの楽園に巻き込まれてしまうジレンマ。これほど迷惑な話はないよ……。

 

 

 そんな感じでしばらくしてもみんながお兄さんの妄想にニヤついたままだったので、無理矢理叩き起こして練習着に着替えさせに行かせた。みんなにとってはお兄さんの話は天国なんだろうけど、私にとってはこれから地獄になりそうだよ……。

 

 

 そして更にしばらくして、お兄さんが部室にやって来た。

 

 

「よぉ、お前だけか?」

「あっ、お疲れ様です。今みんな着替えに行ってる最中ですよ」

 

 

 なんだろう、今日は初めて会うのに初めてではないようなこの感覚。恐らくさっきのお兄さんの話題の連発でお腹が膨れているからに違いない。申し訳ないけど今日は事務的な話以外はあまりしないようにしよう。食べ過ぎた後にどんなに美味しいモノを見せられても拒絶反応を示してしまう、あの感覚と似たようなものだ。

 

 

「そうだ。新しい練習メニュー考えてきたか? お前がスクールアイドルのマネージャーになるための宿題だったはずだが」

「は、はいっ! ここにまとめてきました」

 

 

 私はタブレットをお兄さんに渡す。今まではお兄さんの考えたプランで歩夢たちに練習をさせていたけど、今後は私の練習メニューを使うことになった。スクールアイドルのマネージャーの第一歩として、お兄さんに出されたのが練習メニューの考案だ。そのプランをこの連日で練ってきたからお兄さんに確認してもらっているんだけど……大丈夫かな?

 

 お兄さんは私のプランを上から下まで見え終えたのか、タブレットから目を離して私の目をじっと見つめる。そして私の頭にそっと手を乗せると、ナデナデと優しく撫で回した。

 

 

「ふにゃっ!?」

「いいじゃねぇか。想像以上によく練られてるよ」

「な、撫でないでください!!」

「おっと」

 

 

 私は思わずお兄さんの手を跳ね除ける。

 だけど、顔はずっと熱かった。璃奈ちゃんたちが言ってたお兄さんに褒められたり、頭を撫でられたりする気持ちよさっていうのが少し分かった気がする。とても暖かくて大きな手。撫でられると安心して心がポカポカする。うん、まぁ……悪くはない……かな。

 

 

「どうした? 顔が赤いぞ?」

「か、勘違いしないでください! お兄さんに惚れたわけじゃないですから!!」

「えぇっ!? なんだ急に!?」

 

 

 結局今日は練習のサポートに身が入らず、お兄さんや歩夢たちに心配されるだけの日になってしまった。

 やっぱりお兄さんといると調子狂うよ……。

 

 

 そして、お兄さんの良さがほんの少しだけ分かった気がする。

 あれ、もしかして楽園入りしようとしているの……私!?

 

 




 ハーレムの中で1人で足掻き続ける侑、頑張れ! 君が堕ちたらこの小説のツッコミ役が不在になってしまうぞ! 
 そうなると私が困るので、何が何でもハーレムを耐え抜いて欲しいものです(切実)





新たに☆10評価をくださった

りょー201831さん、幡山桜さん

ありがとうございます!
評価コメント読ませていただきました!

小説が面白いと思った方、是非ご感想や☆10評価をよろしくお願いします!
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