ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 はい、コラボ小説後の一発目です。
 今回はタイトル通りの真面目回。vs亜里沙回となります。

 ポイントは『好きでした』と過去形になっていること。そこを意識しながらこの話を読んでくださると良いかと。


私、ずっとあなたのことが好きでした

 同棲生活5日目。μ'sは来週末に控えたライブのため、放課後の練習にも余念がなくなっていた。

 次のライブはμ'sメンバー12人全員が参加する。みんなとの差に悩んでいた雪穂も無事に笑顔を取り戻し、多少キツイ練習であってもそれを楽しむ余裕さえできているようだった。もしかしたら誰よりも練習を楽しんでいるんじゃないか?

 

 

「亜里沙、楓!!さっきのステップ、もう一度確認しておこうよ!!」

「えぇ~まだやるのぉ~?さっきも散々私たちだけで練習してたじゃん」

「雪穂、すごい意気込みだね……」

 

 

 このように最近の彼女のやる気は段違いで、亜里沙や楓も圧倒されるぐらいだ。熱心なのは感心な事だが、疲れを知らなくなっているのはマズイ。それこそ文化祭の屋上ライブでぶっ倒れた穂乃果と同じ道を辿る可能性もある。色々と姉に似ている雪穂だが、良い面も悪い面も両方しっかりと受け継いでいた。

 

 

「もうその辺りにしておけ雪穂。亜里沙たちもそうだけど、お前も相当疲れてるだろ」

「でも今日中にはこのステップだけはできるようになりたいんです!!」

「ダメだ。まだあと1週間もあるんだから、明日完璧にすれば余裕で間に合うだろ」

「ですが!!」

「"でも"も"ですが"も禁止。頑張るのいいけど、一番大切なのはお前の身体だ。もし体調を崩してしまったら頑張ることも楽しむこともできなくなる。それに――――」

「それに……?」

「お前に倒れられるのは、俺がイヤだから」

「零君……」

 

 

 最後には少し俺のワガママが入っているが、これが嘘偽りのない本音だ。全く、こういうのは俺の柄じゃないから何て言ったら納得してもらえるのか分からねぇ……でも、顔を真っ赤にしておとなしくなったからよしとしよう。

 

 

「雪穂、最近やる気満々ですよね」

「そうだな。心境の変化でもあったんじゃねぇか?」

「零くん……雪穂に何かしました?」

「その言い方だと俺が雪穂に手を出したみたいだな……ちょっと背中を押してあげただけだよ」

「そう、ですか……」

 

 

 亜里沙からはいつもの笑顔が消え、珍しく難しい顔をして考え事をしているようだ。穂乃果同様に、心情が顔に出やすいタイプだから険しい顔をしていると余計に心配が募ってしまう。もしかして、これが秋葉の言っていた亜里沙の"悩み"なのか?

 

 

「私、飲み物がなくなったからジュース買ってきますね!!雪穂や楓は欲しいものある?」

「私は別にいいよ」

「私も。もう一本ペットボトルあるし」

「そう……じゃあ行ってくるね!!」

 

 

 そして亜里沙は穂乃果たちにも一言声を掛けた後、屋上から逃げるように立ち去ってしまった。穂乃果たちに向けた笑顔も結構作った表情だったし、やっぱりアイツの中で悩みか何かがあるのは確実だ。今まで同棲生活中にそんな素振りを見せなかった分、ここは亜里沙の中で溜まっているものを吐き出させるチャンスかもしれない。

 

 

 だったら――――

 

 

「それじゃあ俺も飲み物買ってこようかな。俺のことはいいから、練習を続けてくれ」

 

 

 偶然にも亜里沙と2人きりになるチャンスができた。前々から言っているが、同棲生活中は誰かと2人きりになることが難しい。自分で連れ出してもいいけど、自然な形で2人きりになった方が相手も口を開きやすいと思う。だからこの機会を逃すわけにはいかない。亜里沙の閉ざされた心を、ここで解き放つ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 俺が中庭にある自動販売機に到着した時、既に亜里沙はジュースを買って近くのベンチに座っていた。買ったらすぐに屋上に戻ればいいものの、こんなことろで座り込んでしまっている辺り相当抑圧されているのだろう。俺は迷わず亜里沙の元へと歩を進める。

 

 

「れ、零くん!?」

「よっ」

 

 

 俺の姿を見て目を丸くして驚く亜里沙。自分の険しい表情を見られそれを隠せないと思ったのか、俺から顔をプイッと逸らしてしまう。そこから亜里沙は何も喋らなくなってしまったので、俺も黙って亜里沙の隣に腰掛けた。

 

 

「暑くなってきたなぁ~最近」

「そうですね……」

「女の子が汗をかいている姿って、すごく絵になると思わないか?」

「そうですね……」

 

 

 テンションひっく!!ちょっとだけでもいいから場を和ませようと思ったのに、よくよく考えたら亜里沙は天然過ぎて変態ギャグはあまり通用しないんだった。雪穂とはまた違った意味で扱いづらい奴だ。

 

 

「あの……」

「ん?どうした?」

「何をしに来たんですか?飲み物を買いに来たのならそこで……」

「買うのメンドーだから、お前の持っているジュースをくれ」

「はい……」

 

 

 亜里沙は何のためらいもなく俺に飲みかけのジュースを手渡す。彼女が口を付けていたところに目が言ってしまうが、俺はそのジュースを隣に、亜里沙とは反対側の方へ置いた。

 

 いつものコイツなら俺のテンションにすぐ便乗してくるのだが、どうやら今日の俺は亜里沙からあしらわれているようだ。これ以上の無駄話はそれこそ時間の無駄だし、そろそろ切り込んでみるか。

 

 

「お前……何悩んでんだ?」

 

「……」

 

 

 亜里沙は俯いたまま目を見開くが、すぐに元の表情へと戻る。恐らく俺に心を読まれて驚いたのだろうが、自分から話すつもりは毛頭ないらしい。またしてもそのまま黙り込んでしまった。

 

 

「別に俺はカウンセラーじゃないけど、μ'sの傍観者である以上、お前らに対してできることなら何でも手伝いたい。まあ俺だったらできないことまでやっちまいそうだけどな」

 

「……」

 

 

 まだ彼女は無言のままだ。多分このまま俺が何を言ったとしても亜里沙の口をが開かれることはないと思う。彼女と密接に関わりを持ってまだ3ヶ月も経っていないけど、意外と自分の中に溜め込んでしまうタイプなことぐらいは分かっていた。普段は笑顔しか見せていないが、それこそ悩みや葛藤を自分の中に溜め込んでしまう人の典型だ。μ'sメンバーで言えばことりや凛が該当する。

 

 そういう面倒な奴には悩みをズバリ言い当ててやらないと自分から話してくれないことが多い。そうでなくとも長期間その悩みを引っ張ってしまい、気づいた頃には心の奥深くに侵入して巣食ってしまう。だからそんな面倒事にならないために常にアンテナを張っておいたはずなんだが、やっぱり男の俺では女心の隅から隅まで把握することはできなかった。

 

 

 

 

 だけど、これでも9人の彼女と付き合っている身だ。把握することはできなくても間近にまで迫ることはできる。亜里沙の悩み、それは――――

 

 

「もしかして、俺のことか?」

 

 

「えっ……?」

 

 

 亜里沙は意識せずに漏れた声と共に俺の顔を見つめてきた。俺の予想はまさに図星だったようで、彼女の顔には明らかに暑さのせいで流れたのではない汗が流れている。それに加え目も泳いでいるし手や脚もワナワナと震えていた。何ともまあ分かりやすい奴だ。

 

 

「どうして……分かったんですか?」

 

 

 自分の動揺を抑えきれないと思ったのか、亜里沙は意外と早く観念した。そのせいか、彼女の手や脚の震えはもう止まっている。ここからが本番だな。

 

 

「俺がここへ来た時、お前の表情がより険しくなったんだ。それとその前、屋上で俺と雪穂の会話が終わった直後にお前が飛び出して行っただろ。その2つを総合すると、どちらにもいたのは俺だけだ」

 

「すごい、ですね……」

 

 

 正直証拠も何もないからほぼ推測の当てずっぽうだった。だからこれで亜里沙が心を開いてくれなかったら完全に詰みだったな。これだけド直球で行っても危ない橋を渡らされるのか……でももうそんな心配をする必要はない。ようやく心の扉の前に立てたんだ、あとは彼女に出てきてもらうだけ。

 

 

「き、聞いてくれますか……?」

「ああ、もちろん」

 

 

 かなり無理矢理だったがようやくここまで漕ぎ着けることができた。俺に対する悩みといえば、真っ先に思い浮かぶのが穂乃果たち9人だ。あの時は彼女たちの想いが膨れ上がって大惨事となった。亜里沙に限ってそんなことはないとは思うが、もう既に経験してしまった以上身構えざるを得ない。

 

 

 

 

「私、ずっとあなたのことが好きでした」

 

 

 

 

「えっ……!?」

 

 

 衝撃の告白に、今度は俺が意識せずに声が漏れてしまう。

 い、今コイツなんて言った……?俺のことが好き?同棲生活前に秋葉がそんなことを言っていたのを思い出したが、実際に目の前で告白されるとその衝撃は計り知れない。

 

 

 でも、亜里沙のその告白には引っかかる点がある。

 

 

「『好きでした』って……過去形?」

「はい……諦めたんです」

「告白された自分が言うのもアレだけど……どうして?」

 

 

 そもそも俺と亜里沙はまだそこまで一緒にいた期間が長いわけではない。それなのに亜里沙は"諦めた"と言う。俺に愛想が尽きたとか、この状況でそれはないだろう。だったら一体なぜ……?

 

 

「零くんのことは1年前からお姉ちゃんを通じて何度も聞いていました。お姉ちゃんは零くんのことを『変態変態』と文句を言うことが多かったですね」

「ひでぇ……」

 

「でもそれと同じくらい、お姉ちゃんは零くんの魅力について語ってくれました」

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

「お姉ちゃんは零さんのこと嫌いなの?」

「ど、どうしてそう思うの?」

「だっていつも文句ばっかり……」

「そうね。度重なるセクハラ行為に関しては、今後処罰を重くする必要があるわ。でもね亜里沙」

「ん……?」

 

 

「彼は私にとってはすごく大切な人なの。相手の心に土足で上がり込むような人だけど、そのおかげで私は救われた。μ'sという素晴らしいグループに引き入れてくれたのは彼。多分彼に出会わなかったら心に重りを乗せたまま卒業して、そのあとの人生も上手くいかったと思う」

 

「零さんのおかげでお姉ちゃんが?」

 

「そうよ。それに彼は私たちが壊れてしまった時、自分の命を掛けて私たちを助けてくれたことを亜里沙も知っているでしょう?」

 

「うん」

 

「その時の零はすごくカッコよかったわ。目の前に本物のヒーローが現れたみたいに。そこで彼に救われて気がついた、『私、絢瀬絵里は彼、神崎零のことが好きなんだ』ってね」

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

「絵里がそんなことを……」

 

 

 その話は初めて聞いたぞ。アイツはああ見えて結構恥ずかしがり屋な面もあるから、面と向かってそれを俺に話すのは気恥ずかしいのだろう。

 

 

「それを聞いて私は零くんに興味を持ったんです。あなたはどういう人か、自分の目で確かめたかった……」

「でも……結局諦めたんだよな」

「はい……零くんはお姉ちゃんを救い、学院も救い、そして壊れてしまったμ'sを復旧させ、さらにμ'sをラブライブ優勝へ導いた、私にとっては手の届かない憧れの人になりました」

 

 

 憧れの人……それも初耳だ。まさか亜里沙が俺のことをそのような目で見ているなんて思ってなかった。俺って捻じ曲がった性格をしているから、感謝されることはあっても目標にされることはないんだよな。

 

 

「実際に零くんと会ったり一緒に話している内に、いつの間にか私の中で零くんの存在が大きくなっていました。そこで気がついたんです、『私も零さんのことが好き』なんだと」

「じゃあもう入学する前から……」

「はい。そして学院に入学したあと、その憧れの零くんに手が届きそうになったんです。ようやく零くんと同じ場所に立つことができた――――――と思っていました……」

「思っていた……」

 

 

 ここで亜里沙の表情が今日一番の暗闇を見せる。恐らく今からが亜里沙の悩みの本番。彼女の心が輝いていた時の話を聞いているだけに、その重さが話す前から伝わってくる。

 

 

 

 

「結局私が好きになっていた零くんは、μ'sのために頑張っている零くんだったんです」

「μ'sのために、頑張っている俺……?」

「はい。お姉ちゃんや穂乃果ちゃん、そしてμ'sの皆さんの為に一生懸命になっているあなたのことが好きだったんです。だから、そこに私はいない……」

 

 

 これが亜里沙の心の叫びか…………

 ようやく自分の心をさらけ出すことができて、今まで溜まっていた鬱憤が全部流れ出したのだろう亜里沙は目には涙が溜まっていた。その涙を今にも溢れ出しそうで、亜里沙は絶対に泣くまいと手で拭っていたが、心から漏れた悲愴の念には耐え切れず、とうとう大粒の涙を流してしまった。

 

 

「ずっと……ずっとあなたのことが好きだったんです!!でもそこに私がいてはいけない……だって私が入ってしまったら、もう私が思い描く零くんとμ'sが見られなくなってしまうから。零くんとお姉ちゃんたちの笑顔が消えてしまうかもしれないから!!」

 

「亜里沙……」

 

 

 亜里沙は自分の恋を押し殺してまで、俺とμ'sの恋仲を保とうとしていたのか。自分が入ってしまうと今まで順調に動いていた歯車が、どこか狂ってしまうかもしれない。元々9人と付き合っているなんて歯車がいつ外れてもおかしくないことをやっているんだ、彼女の気持ちが分からなくもない。

 

 自分がそこにいないというよりかは、自分がそこにいてはならないということだろう。だから身を引いていた。歯車が狂わないように、俺と穂乃果たち9人の幸せを守るために……

 

 

 だけど、本当にそれでいいのか……?亜里沙の好意はとても嬉しい。だが誰かの犠牲の上で成り立っている幸せが、本当に正しいと言えるのだろうか……?

 

 

「だからこの気持ちは心の奥に閉まっておくことにしたんです。叶わない願いを、ずっと持ち続けても仕方ありませんから……」

 

 

 正しくない……?

 

 

 いや、俺は――――決してそうは思わない!!

 

 

「本当にそれでいいのか?」

「えっ?」

「本当にお前はそれで納得がいっているのかって聞いてんだ。お前の恋はまだスタートラインにすら立っていない。なのに諦めていいのか?」

「諦めるもなにも、そうするしかありませんから……」

 

 

 亜里沙の決意は固いようだ。だが、もう俺の応えは決まっている。彼女はありもしない障害に捕らわれているだけだ。だからそれを取り払ってやればいい。

 

 

「恋に制約を掛ける必要がどこにある」

「それは零くんとお姉ちゃんたちの笑顔を守ろうと……」

「そもそも、それが間違いだ!!いいかよく聞け!!」

「は、はいっ!!」

 

 

「お前が入ったことで俺たちの笑顔が消えると思うか?そんなわけないだろう!!もうお前は俺たちの仲間だ!!ただの絆じゃなく、μ'sの間で繋がった強い絆を持っている!!自分が入ったら俺たちの笑顔が消える?馬鹿なこと言ってんじゃねぇ!!そんなことで笑顔が消えるほど、俺やμ'sがヤワだと思ったか!?それは勘違いにも程がある!!」

 

「れ、零くん……」

 

 

 さっきも言った通り、亜里沙はありもしない壁に躊躇して自ら身を引いていた。もちろんすべては亜里沙の根拠のない勝手な空想。俺たちの絆がそんな簡単に破壊されるわけないだろ。

 

 

「も、もし壊れてしまったらどうするんですか……?」

「大丈夫、壊れないから」

「い、いやもしですよもし!!」

「もしもクソもあるか。壊れねぇよ、絶対に」

「それ、答えになってないんじゃあ……」

「なってるよ。どんなことがあっても絶対に壊れないってな」

 

 

 "if"の場合なんて考える必要もない。だって俺たちの絆は絶対に壊れないんだから。それが答えだ。意味が分からないと言われてもいい、どう言われようがこれが俺たちなんだから。

 

 

「じゃ、じゃあ私ももう一度、零くんを好きになっていいってことですか!?」

「好きになるくらい、それこそ好きにしろっての。9股している俺が言うのもアレだけどな……」

 

 

 亜里沙の顔がいつもの明るい表情に戻ってきた。結局すべては彼女の勘違いから生まれた悩みだったんだ。だから解決方法もあっさりだし、解決してしまえばこんなスッキリすることもない。どうしてあんなことで悩んでいたんだろうと、バカバカしくなるくらには。でも、亜里沙が俺たちの笑顔を守ろうとする気持ちは本当に嬉しかった。絵里たちにも是非話してやろう。

 

 

「それでは私、零くんに振り向いてもらえるように頑張ります!!お姉ちゃんたちに負けないくらい、精一杯!!」

「そうか、じゃあ俺も精一杯お前のアプローチを受け止めてやろう!!でも俺は手強いぞ?」

 

 

 うわぁ~俺ってば彼女持ちなのに最低なこと言ってるよ……まだ彼女を増やしていくつもりか?でももう彼女が9人いようと10人いようと変わらねぇか――――ってこの発言も最低だな……もう俺ってただのクズじゃん。

 

 

「今ようやく分かったけど、もしかして雪穂に嫉妬してた?」

「ちょっとだけですけど……」

「なるほど、だから俺と雪穂が話している時に屋上から消えたのか……」

「はい、でももうそんな嫉妬はしません!!雪穂同様に私も頑張ります!!」

 

 

 別に雪穂は積極的になったわけじゃないけど、俺への態度はあの一件以来明らかに軟化した。いつも通りに戻ったというのが正しいのかもしれないが……未だにアイツから制裁もらうし。

 

 

 

 

「よ~し、絶対に零くんと付き合うぞぉーー!!エイ、エイ、オーーー!!」

 

 

 

 お、おい!?まだ校舎内に人いるんだぞ!?よくそんなことが言えるな!?でも可愛い奴め!!

 俺が隣にいるのにそんな恥ずかしいことを言える辺り、間違いなく姉の絵里よりかは神経も図太い。これは俺も覚悟を決めないと……

 

 

 

 

 それ以前に、お前からのアプローチに既に胸を打たれてるよ――――――だってもう、お前のその笑顔に惚れているんだから……




 これで1年生組3人の中で2人のお悩みが解決されました。雪穂の時と比べると意外とあっさりしてたと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、文章中でもあった通り、悩みが分かってしまえば解決は簡単だったのです。むしろ悩みを聞き出すまでが勝負で、そこは零君の頭の回転の良さがものを言いました。

 それにしても零君が段々とクズの極みに上り詰めています。これ以上ハーレムを拡大してどうするのか?また今後の亜里沙の恋にもご期待を!!

 真面目回はやっぱり難しいです。零君がハーレム賛成派、彼女も複数持ち賛成派なのでそれに合わせて文章や説得の内容を考えなければなりません。なので読者様が共感しづらい部分があるかもしれませんね。


 次回は遂に50話記念小説です!
 タイトルは『神崎零の逆襲』。変態キャラの零君ですら霞むような変態となってしまったμ's(一部メンバー)に対して、彼の逆襲が始まります。ちなみにかなり閲覧注意となるほどR-17.9は必死です(笑)

 ずっと宣伝してませんでしたが、活動報告にて超短編小説をいくつか投稿していますのでそちらもご覧下さい。特にコラボ小説の舞台裏はオススメです!!


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