ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 不意打ちの最新話投稿!
 今回はこの『虹ヶ咲編2』のストーリー的なものを進めるためのお話なので、短めにサクッと書き上げちゃいました(笑)




楽園計画ファイナルミッション

 楽園計画。

 俺の姉である秋葉が俺の見合う女の子たちを選別して教育。そしていずれは俺の傘下に加えようとする大層な計画だ。その教育のためにわざわざ虹ヶ咲を設立したとのことで、アイツのいつもの戯れにしてはスケールがデカい。しかも全国だけではなく全世界から容姿に優れ、優秀なスキルを持った女の子たちを集めて入学させており、それだけでもこの計画の規模がよく分かるだろう。

 

 そのためこの学園は高校生にして美女美少女が集まり、しかも個々人が何かに秀でた優秀なスキルを持っているため全世界からも注目の的になっているハイパーエリート校なのだ。理事長である秋葉による特殊な教育プランが故なのか大会でも常勝、学力も高く、掃除洗濯料理と言った家事能力も最低限に揃っており非常に優秀。普通ならこんなハイスペック女子を1人見つけるだけでも大変なのだが、この学校の生徒は全員がその集まりだ。どういう教育をしているのかは気になるけど、催眠学習みたいなことをしていないか怖くなってくるな……。

 

 そして今日、俺と侑はその計画の立案者兼黒幕である秋葉に呼ばれて理事長室に来ていた。

 

 

「あれ? 薫子さん?」

「やぁ。こんにちは、侑ちゃん、零くん」

 

 

 理事長室には秋葉と栞子の姉である薫子がいた。一時期この学園に教育実習に来ていたのは知っていたが、その期間はもう終わったはずだ。

 理事長席に秋葉が座っており、その前のソファに薫子がいる。女子高生たちに囲まれているいつもとは違う大人たちの空間。なんだか異質だ。侑も少々居心地が悪そうと言うか、緊張しているみたいだ。

 

 俺と侑はとりあえず薫子の向かい側のソファに腰を掛けた。

 

 

「みんな揃ったし、そろそろ始めよっか」

「いやどういう状況だよこれ」

「慌てない慌てない。1つ1つ順番にね」

 

 

 コイツに呼び出された時点でお察しだが、大抵ロクなことはない。密かに楽園計画なんていう大規模なプランが進行中だって暴露された時もそうだったけど、大体が事後報告なので気付いた頃には渦中に巻き込まれており逃げることはできない。今回もその類だろう。侑もそれを察したのか既にため息をついて諦めかけている。

 

 

「まず楽園計画の話だけど、もう最終段階に入ってるの。ランジュちゃんとミアちゃんをここに留学させた時点でね」

「最終って、そういえば何がどうなったら計画が終わるのか聞いてなかったんですけど……」

「流石の零君でもね、今のままだと抱えきれる女の子の数に限界があるの。だからその人数に達したら終わりだよ。ただ零君の懐は広いからね、今まで出会ってきた女の子たちを含め、この学校にいる女子生徒を合計することでやっとその人数に達するんだよ。ランジュちゃんとミアちゃんはその最後のピースってわけ。ただし、人数はあくまで私の予想だけどね」

「つまり俺がランジュとミアを惚れさせれば、それで楽園は完成すると?」

「イエス!」

 

 

 また勝手に事を進めやがって……。

 確かにこうして聞かされるまでは俺も楽園計画の達成条件を具体的に知らなかった。俺の抱えきれる女の子のキャパシティの限界を満たすことが計画の目的であり、達成条件らしい。そしてそのピースに虹ヶ咲が使われたと言うことだろう。しかも全員が女子高生という若く美しく可愛い女性ばかり。流石の俺でもこれだけの人数は手に余るだろ何百人いると思ってんだ。そう言いつつも全校女子生徒の名前を憶えてる俺も俺だが……。

 

 

「ちなみに正しくはランジュちゃんとミアちゃんだけではなく、栞子ちゃんもだけどね。あの子も零君への好感度は結構高いのだけど、他の子とは違ってそう簡単には惚れない性質を持ってるから意外と手強いの。だからその3人を落としたら、う~ん最低限キスくらいしたらオールコンプリートかな」

「えっ、キスするんですか!? お兄さんとランジュちゃんたちが!?」

「キスってお前、幼い頃からずっと俺を慕ってきた歩夢たちならまだしも、まだ出会って間もないのにそんなこと……」

「虹ヶ咲チルドレンのあの子たちを落としても何も面白くないじゃない。苦労して女の子を落としてこそハーレムのご主人様でしょう?」

「お前、さっき少し遊びの部分が出てたぞ……」

 

 

 超簡単に言ってくれちゃってるけど、キスって俺でもそれなりにハードルが高い行為だからな? それこそ性行為と同等くらいにいい感じのムードが必要だ。海外の挨拶じゃあるまいし、いくら女の子に囲まれた生活を送っているとは言っても流石にキスは常駐化していない。そんな状況でまだ好感度が上がり切っていないあの3人にキスまで持ち込めって無茶言い過ぎだ。

 

 ちなみにそれぞれの好感度を俺の予想で語らせてもらうと、ぶっちゃけ栞子であればある程度コミュニケーションを取っていけばキスに一番近い子だと思う。最初は刺し殺すかのような視線を向けられ警戒されていたが、1回デートをしたらかなり仲良くなったので、本人が男を知らない純情乙女ってことを加味しても惚れさせやすいとは思う。

 ランジュは恋愛に対して天然、というより鈍感なので手強い相手だ。ただ俺に対する好意は見て取れるため、そこを恋愛方面にシフトさせてメスを感じさせてあげられるかが勝負だろう。

 ミアは明確に俺を警戒しているため、3人の中では攻略難易度が一番高い。ただこの前エマの家で起こった騒動の際に俺に押し倒されても突き返すことはしなかったので、そこまで嫌われてはない……と思う。ていうかそう思いたい。

 

 なお、虹ヶ咲チルドレンと呼ばれたのは例の事件が起きた幼い頃から秋葉に育てられた歩夢たち9人のことで。アイツらに関しては俺への好感度がカンストどころかメーターをぶっ壊すくらいの愛を抱いているので、こう言っては悪いがキスに持ち込むのは簡単だ。

 

 

「まあいずれそういった関係になればいいな」

「いずれじゃダメだよ。急がないと零君の身体が爆発しちゃうよ?」

「「はい……??」」

 

 

 俺だけでなく侑も目を丸くして唖然とした。

 爆発ってアレか? 古き良きフレーズの『リア充爆発しろ』的なやつ?? ただ秋葉がやたらとにっこりしているため、コイツが笑顔を見せる時は大抵ロクでもないことが起こるときだ。いやもう言い方から察するに導火線に火が点いているっぽい。今度は俺の知らないところで俺に何が起こってんだよ。またいつも通り変なクスリでも飲まされたか? いつも通りと言ってしまう時点で俺の人生がコイツに弄ばれていることが分かるだろう。

 

 

「今の零君は本当にたっっっっっっくさんの女の子たちから愛を伝えられて、それを1つ残さず受け取っている状態なの。だけどここ数ヶ月で一気に愛を抱え込み過ぎたせいか、その大量の愛に身体が耐えられずに爆発する可能性があるってことだよ♪」

「………何言ってんだお前」

 

 

 楽園計画もまあまあ意味が分からなかったが、今回はいつも以上に訳が分からない。女の子の愛で俺の身体が耐え切れない?? やっぱギャルゲーの好感度メーターか何か?? 侑も当然だがポカーンとしている。なにここゲームの世界だったの??

 

 

「信じるか信じないかはあなた次第。でも回避策ならあるよ。虹ヶ咲の中でも最も愛の大きい同好会のみんなとキスをすれば、愛を受け止めるための器が大きくなってこれから向けられる愛にも耐えきれる。どう?」

「どうって言われても、キスするのか……俺とアイツらが?」

「うん。しかもエッチの時にするような淫欲に塗れたものじゃなくて、恋人同士でやるような愛に満ち溢れたやつね。これを侑ちゃんを除く同好会のみんな12人とすれば、あなたの身体は更なる愛を迎え撃てるはず!」

 

 

 いやいや意味は分かるけど意味分かんねぇ!! どういう原理で身体が耐えられいのかも意味不明だし、女の子とキスをすれば耐えられるのも理屈が分からない。まあ秋葉の言うことに逐一ツッコミを入れていたら日が暮れるどころか老いぼれてしまうので、無理矢理にでも腑に落ちておくしかない。

 

 確かに言われてみれば、虹ヶ咲に来たこの3か月は俺の人生で一番女の子と知り合う人数が多かった。しかもさっき言った通り虹ヶ咲の生徒たちはみんな俺を慕っている。つまり向けられる愛の量も熱も半端ないってことだ。いくら俺であっても人間に耐えきれるものではない、ということだろう。むしろそれ以外に納得できる理由がない。

 

 

「ということであなたのサポートをするために薫子ちゃんと侑ちゃんがいるわけ。こんなことを学校中に大っぴらにしたら大騒ぎになるから流石に言えないけど、それでもあなたの状態を知って裏で動いてくれる人は必要でしょ? ね、薫子ちゃん?」

「実は秋葉さんから事前にその説明をされてね、零くんの身体の様子を確認するためにも手伝って欲しいって言われちゃって。最初は半信半疑だったけど、面白そうだから乗っちゃった♪ 教育実習は終わったけど学園にはまだちょくちょく来るから、自分の身体の心配は私に任せてど~んとキスしちゃいなよ!」

「お前、自分の妹が俺にキスされそうになってるけどいいのかよ……」

「いいんじゃない。栞子は堅物だけど純粋で騙されやすいから、変な男に奪われるよりもキミに貰ってもらった方が幸せになれると思うんだ」

 

 

 自分を卑下するつもりはないが、俺のような偏屈に妹をあげると言っているコイツの精神が異常すぎる。いやその時になればもちろん幸せにはしてみせるけどさ……。

 そういや栞子から聞いたけど、薫子は破天荒な奴だったな。コイツがあまりに自由人だからそれを反面教師にして栞子がド真面目になったという話なので、アイツと真逆の人間がコイツと考えると、コイツがまともな思考回路をしていないのは自明の理か。

 

 

「そうそう、侑ちゃんはいつも通り歩夢ちゃんたちの練習サポートや体調管理をしてくれればいいから。キスをするのであれば女の子側も万全な状態でないとね!」

「どうせ私に拒否権はないんですよね……」

「もちっ♪」

「笑顔が憎い……」

 

 

 侑も俺と同じく秋葉の強引な性格には慣れてしまっているため、自分が抵抗しても無駄だと言うことを理解してる。そのためこの部屋に入ったときから諦めムードに入っており、今その雰囲気がより一層増して頂点に達している。侑は言いたいことをはっきり口にするタイプだけど、そのコイツが何も反論しようとせずに従うって相当だぞ……。

 

 

「分かった分かった。歩夢たちとはともかく、栞子たちとはぼちぼち距離を縮めてくよ」

「いやいや、そんな悠長じゃダメだよ。零君の身体はもっとあと2~3週間くらいなんだから」

「は?」

「つまりあと1ヶ月も経たずしてお兄さんが身体が……」

「女の子たちからの愛で、零くんが爆発四散ってことだね」

「お前ら怖いこと言うなよ……」

 

 

 なんだか思ったより冷静でいられてるけど、普通に考えて現実離れした現象が起こってるから実感が湧かないだけだ。遊びだろうから本当に爆発四散することはないと思っている。秋葉のいつもの戯れだ。とは言っても期限内にキスまで済ませないと何をされるのか……想像するだけでも怖いし、想像できないほど怖い。

 

 

「というわけで話はおしまい! 爆発四散しないよう頑張れ! ハーレムゴッドの称号を手に入れろ!」

「やっぱゲームかよ。てか愛を抱えきれなくなってるのはお前のせいだろうが……。薫子と侑もこれでいいのかよ」

「私は面白い――――零くん体調管理は任せてよ!」

「聞こえたからな。お前さては秋葉と同種だろ……」

「私はいつもとやることは変わらないので別にいいです」

「お前も色々悟ってんな……」

 

 

 そんなわけで、この短期間に女の子の愛を抱え過ぎたせいで俺の身体に異常があるため、あと数週間のうちに虹ヶ咲チルドレンである9人とキスして愛の器を広げることになった。(ぶっちゃけ意味不明)

 それに加えて好感度が上がり切っていない栞子、ランジュ、ミアと仲を深めてキスまで持ち込む必要ありという難題まで課されてしまった。

 

 相変わらず騒がしいな、俺の日常って……。それで済まされない事態が身体に起こってるけど……。

 




 不意打ちの投稿すみませんでした(笑)
 今回は内容の通りこの小説にあってないようなストーリーを進めるだけの話でハーレムや恋愛要素皆無なので、いつもの日曜ではなく今日こっそり投稿しました。不意打ちのため日曜はいつも通り投稿します。

 ただ単にイチャイチャする話を投稿し続けるのもいいのですが、ハーレム系でも色んな方向性があった方がいいと思って今回はちょっとした事件っぽい感じで進めてみようと思いました。一応虹ヶ咲編1では侑との関係、Liella編では純愛と話の軸は各章で存在しています。
まあハーレム系が好きとは言えども何の目的もない話は私が飽きちゃうので許してください!

 とは言っても零君たちの反応を見てもらえれば分かる通り深刻な話ではなく、やれやれと言った感じなのでいつも通りゆる~く見ていただければと思います。



【付録】※完全な遊びのため本編に影響なし
↓秋葉さんが言っていた零君が手に入れようとしてる称号

《ハーレムの神》
獲得条件:自分が抱えきれる限界の人数まで女の子を手に入れる

↓ちなみに零君が現在所持している称号

《ハーレムの王》
獲得条件:女の子を30人以上自分のモノにする

《スクールアイドルキラー》
獲得条件:スクールアイドル30人以上から惚れられる

《ヤンデレカウンセラー》
獲得条件:ヤンデレの女の子を更生させる

《姉妹両取り》
獲得条件:姉妹の姉の方を彼女にし、その妹まで彼女にする

《歳の差の愛》
獲得条件:成人になってから女子高校生を堕とす

《近親相姦》
獲得条件:実姉か実妹と性行為をする

《ロリコン》
獲得条件:小学生以下の年齢の女の子に淫行をさせる

《人妻堕とし》
獲得条件:人妻に惚れられる

《母親愛》
獲得条件:自分の母親に惚れられる

《異種愛》
獲得条件:人間以外に惚れられる

《相棒》
獲得条件:本来成立しない男女間の友情を成立させて相棒となる
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