※今回登場するあのキャラについて、アニメでは文化祭までにかのんたちと会っていますが、この小説では今回が初対面の設定です。
海外からスクールアイドルが来ているとの噂が広まっている。しかも背も高くて美人とのことで、俺も俄然その面を拝みたくなっていた。
それにしても、学校関係者も来場者も女性しかいないのにその目を惹き付けるなんて、女としてどれだけ魅力的なんだよソイツ。俗に言われるイケメン女子なら話は分かるけど、客がそんな夢女子ばかり集まってるわけじゃないし……。
あれこれ考えるよりも実際に見た方が早い。
そんなわけで、コスプレ喫茶のシフトが終わったかのんと、廊下で合流したメイと共に野外ステージゾーンへ向かう。
すると、そこにはたくさんの人だかりができていた。見回り当番の教師や生徒が何人かいて解散するように伝えているものの、場の熱気のおかげで聞こえていないか完全にスルーされているようだ。
そんな中で、スクールアイドル好きのメイは当然海外からやって来た名も知らぬスクールアイドルを拝みたいが、思うように先に進めなくて苛立っていた。
「おい向こうに誰がいるんだよ。こんなに人がいたら見えねぇって」
「これだけ人が集まるなんて、凄く人気のある人なんだね。というかメイちゃんって、海外のスクールアイドルにも詳しいの?」
「そりゃもうっ!! 最近の注目はこの子! ウィーン・マルガレーテ! まだ中学3年生なのに地元のオーストラリアの大会では優勝を総なめ、別の国の大会にも参加してそれをも蹂躙! そして今回は遂に日本に来たって噂なんだよ!! あぁ~今どこで何してんだろ?」
「そ、そう……」
オタク特有の早口&聞かれてないこともマシンガンのように放つ性格が遺憾なく発揮されている。まあソイツが凄いことだけは良く分かったけど、今はこの騒ぎを何とかしないとな。
とは言いつつも、俺1人でどうにかできる問題ではない。せめて群衆の注目の的が誰か分かればいいんだけど、この人混みを掻き分けて進むのは辛すぎる。男1人が女性の群衆の中へダイブするのもそれはそれで犯罪臭がするしな……。
「こんなところで立ち止まっていられるか! かのん先輩、先生、行くぞ!」
「えっ、この中を突っ切るの!? 危ないよ!」
「先輩は見たくないのかよ、海外から来た美人スクールアイドルを」
「そりゃ見たいけど……。先生、どうしますか……?」
「言っても聞くような目してねぇなコイツ……。ま、ここで立ってるだけでは何もならないか、仕方がない」
半ばヤケクソ気味だが、待っていても何もならないのは事実なので無理矢理にでも前へ進むことにする。もはや人気バンドの野外フェスかのような人だかり具合で、奥に行くほど傾斜が高く前も見えないのでどこが先頭かも分からずにひたすら突き進むしかない。
「すみませ~ん、ちょっと通りま~す」
かのんは律義に声をかけながら進んでいく。それが当たり前なのだが、逆にメイはやや強引に掻き分けて進んでいるので、もうこの先にいるスクールアイドルにしか興味はないのだろう。
そんなことを言いつつも俺も黙って進軍しているわけだが、やはり女性しか存在せず、しかも若い子ばかりでこの熱気なので女の子特有の甘い匂いが鼻腔をくすぐりまくる。ここが桃源郷かと言われたら信じてしまいそうなくらいだ。しかも今日は少し蒸し暑いのも影響してか薄着の人が多く、そのせいで人混みを掻き分けるたびに女性の肌や肉が触れ合ってきてこれまた集中力を乱される。いわばプチ酒池肉林となっていた。
そして、先に進んでいたかのんとメイがようやく群衆の先へ到達したようだ。こっちからギリ彼女たちのおしりが見える。
俺がその後を追う中、2人が人混みを抜けた途端に何故かフリーズしていることに気付く。まだ人混みにいる俺だが、その隙間からだがチラッと2人の目線の先をこちらでも視認することができた。
そこには――――
「ウィーン、マルガレーテ……?」
メイが唖然としながらその名前を呟く。
人混みが注目していたのはまさしくウィーン・マルガレーテだった。こうして隙間から見ただけでも分かる、長身と圧倒的な美貌美人による魅惑。もはや大人の女性として完成しているかと言わんばかりの風格で、まだ中学生とは思えない。
手にペンと色紙を持っているところを見ると、どうやらサインを書いてファンサービスをしていたようだ。
そんな中、ウィーンはかのんとメイの存在に気が付いたようで、彼女たちの方を見つめる。どうやらまだ群衆の中にいる俺には気付いていない様子だ。
「澁谷かのん、米女メイ……?」
「えっ、今名前? 私たちの名前呼んだよな?」
「そうみたいだけど……。とりあえず行ってみる?」
「あ、あぁ……」
自分たちの名前を呟かれたことに驚きを隠せないかのんとメイは、意を決して彼女に近づいてみる。まるで珍獣を見つけたときのような反応だが、大物スクールアイドルを目の前にしても特に騒ぎ立ててはいない。噂の人物がまさかこの学校に来ており、しかも自分たちを知っているのだとすればそれはもう驚きを通り越して唖然としてしまうのは仕方ないだろう。
とりあえず俺はまだ前へ出ず、ここから様子を見ることにする。
かのんとメイ、そしてウィーンが相対する。鋭く意志のある目付き、澄ましながらも厳粛な雰囲気を漂わせているウィーンに対し、かのんとメイは息を呑んで相手を見つめている。群衆もただならぬ事が起きていると静まり返り、張り詰めた空気が流れている。
その中で、先に口を開いたのはかのんだった。
「さっき、私たちの名前を言ってました……よね? 知ってるんですか、私たちのこと……」
「えぇ。澁谷かのんに米女メイ、この結ヶ丘女子学院のスクールアイドル『Liella』のメンバー。最近は実力を上げて、大会でも名が上がるようになった新星。同じスクールアイドルをやっている身として注目しないわけないわ」
「先輩! 私たちのこと注目してるって! あのウィーン・マルガレーテが!!」
「う、うん。なんか嬉しいね。驚きが大きすぎてそれしか言えないけど……」
有名になったもんだなアイツらも。まあ去年はSunny Passionに負けはしたが一応『ラブライブ!』の準優勝者だしな。その手の界隈で知らない奴は少ないだろう。
ただ海外の奴にまで知られているとは俺も驚いた。それだけライバルの情報収集に余念がないってことか。
「同じスクールアイドルとして知ってくれてるなんて、私たちも嬉しいよ! 特にアンタみたいな有名な人に知ってもらえてるなんてなおさら!」
「スクールアイドルとして……ね。まぁ、それもあるけど……」
「ん?」
「別に、なんでもない」
なんだかスクールアイドル以上に何かかのんたちを知る理由があるみたいな言い方だったが……。
話題が1つ終わったところで、そろそろ俺も前に出ようと思う。ウィーン・マルガレーテ、前々からコイツのライブがずっと気になってたんだ。上手くは言えないけど、この俺を引き込むほどの魅力を持っているコイツのことをな。それにずっと人混みの中にいて熱いんだよ。
そんなわけで人前へ出る。
周りの人たちやかのん、メイはもちろん、当然ウィーンも動きのあるこっちに注目する。
ただ、その中で1人だけ反応が違った。口を小さく開け、目を丸くし、少し後ろに仰け反る。さっきかのんとメイが彼女を見つけたときにしていた表情と全く同じで、今度は彼女がその顔をしている。
女の集団の中から突然男が出てきたからビックリしたのか。それでもその反応は仰々しすぎるとは思うが……。
ウィーンは大きく深呼吸をする。目を瞑って落ち着こうとしているのか。
暫し時間が経ち、再び目を開ける。さっきまでは動揺の色しか見えていなかった表情だが、今はさっきかのんたちと応対していた時の顔に戻っていた。だが、頬の色はじんわりと紅色に染まっている。
「もう話してもいいか?」
「はい……」
「神崎零だ。コイツらの顧問をやってる」
「ウィーン・マルガレーテです。よろしくお願いします。零……神崎先生」
「あぁ……」
今一瞬名前で呼ぼうとしなかったか??
どちらかと言えば硬派な子っぽいので砕けた態度で来るのかと思っていたのだが、急に畏まって来たのでいい反応ができなかった。かのんたちの時とは違って今は礼儀正しいし、中学生ながら目上の人に対してはしっかりしているらしい。
ただ、どこかそわそわしているのは確かだ。頑張って冷静沈着に振る舞っているようだけど、あまり目を合わせてくれず、両手の指を絡ませたり離したりと節々に落ち着きのなさがある。それになにより、俺が来る前までは表情を崩さず冷徹さが垣間見える顔だったのに、今は言ってしまえば『オンナの顔』になっていた。頬が緩み、今にも沸騰しそうだ。
向こうから話題を振ってくる気配はない。もしかしたら自分を保つことに精一杯でそんな暇ではない可能性がある。だったらこっちから聞いてみるか。
「日本に来てるとは噂で聞いてたけど、その理由はやっぱりラブライブに出場するためか?」
「は、はい……」
「日本の大きな大会と言ったらそれだしな。それで、今日はどうしてウチの文化祭に?」
「そ、それは……」
「先生、さっき私たちのことを注目してるって言ってたじゃねぇか。つまり私たちに会いに来たってことだよ。くぅ~~私も有名になったものだなぁ~」
「メイちゃん、またオタク出ちゃってるよ……」
「それは違う、断じて」
「バッサリ行かれた!?」
どうやら違ったらしい。
でも同じスクールアイドルだったら少なからず去年準優勝のコイツらのことを気にしてそうなのに、そうではないのか。俺を前にした途端にそわそわし始めたから、それを隠すための強がりなのかも。それか本当に目的は別にあるのか。
ただ偶然目の前でお祭りをやってたから立ち寄ってみた、なんてことはないだろう。スクールアイドル界隈で注目されている自分が有名って自覚はあるだろうし、そのスクールアイドルがいる学校の生徒だったら自分のことを知っている可能性も、ファンがいる可能性も高い。そうなれば今みたいに大勢に囲まれるのは必至で、そんな面倒事は普通避けるはずだ。自己顕示欲の塊であれば注目を望んでいるかもしれないが、明らかにコイツはそんな性格ではない。
「じゃあどうしてここに?」
かのんがそう聞くと、ウィーンは俺を上目遣いで見つめる。
その反応が答えになっているのだろうか。まさか俺が目的ってこと……? でも俺はコイツと初対面で会ったことすらない。実はどこかで会っていたとしても、こんな美少女を忘れるはずがないだろう。唯一あるとすれば俺の記憶が失われていたあの時くらいだけど……流石にないか。あの時は俺すら幼かったから、中学生のコイツはまだ生まれてなかっただろうしな。
ウィーンは頬を紅くするだけで質問に答えない。やがて俺からも、誰からも目を逸らす。よほど知られたくない理由なんだろうか。
「えぇっと、ウィーン……さん? ゴメンなさい。聞いちゃいけなかったかな……?」
「とりあえず、今は……」
「そ、そっか。ゴメンね」
「うぅん、気にしないで。こっちこそゴメンなさい」
かのんは不思議そうな顔をしている。そりゃさっきまでとは彼女の雰囲気が変わり、堂々とした態度から一転して緊張丸出しになってるからな。目も合わせないし、ここに来たのは相当な裏事情がありそうだ。
「それじゃあ、そろそろ行くから」
「あっ、だったら私もサイン欲しい! 同じスクールアイドルだけど憧れてるんだよ、アンタに!」
「また今度にしてくれる? 今はちょっと……」
「えっ、あ、あぁ……」
結局ウィーンは誰とも目を合わさぬままこの場から立ち去ってしまった。
俺を見つけた瞬間にあらからさまに表情も素振りも変化した理由は不明だけど、やっぱりここに来た理由と俺に何かしら関係があるのだろうか。本人が逃げてしまったので真実は闇の中だ。
「ていうか、今度っていつ!? 連絡先とか知らねぇんだけど!?」
「そ、そうだね……。でもいつか会えるんじゃない? 同じスクールアイドルなんだから、どこかのライブで」
「そうだといいけど……。そもそも私、全然目を合わせてもらってない気が……」
「あはは……。名前は憶えてもらってるだけいいんじゃないかな……」
メイはウィーンにあまり相手にされなかったことに落胆しているようだ。どちらかと言えばアイツ自身の風格が出来上がり過ぎていて、少し近寄りがたい雰囲気があったのでそのせいかもしれない。ただ初対面の有名人に対して下手に関係を詰めることもできないと思うので、一歩距離を置かれて塩対応をされたのも仕方のないことだろう。アイツも謎の緊張で誰かの相手をする余裕もなかっただろうしな。
それにしても、俺を見つめてきたあの熱すぎる視線の意味は――――って、考えても無駄か。何かあるんだったら向こうから話してくれるだろう。
そして、全速力で校舎裏に逃げて来たウィーン・マルガレーテは――――
「逃げてきちゃった……。やっと、会えたのに……」
~※~
ウィーンの離脱後、2人と普通に文化祭を見て回った。
ぶっちゃけすみれときな子と一緒に回った場所も多く俺としては二度目なのだが、流石に別の女の子たちと一緒にいる時にそんなことを言ったら空気をぶち壊しかねない。
ただ一緒にいる女の子が変われば楽しみ方も変わり、食事中心のすみれときな子コンビ(主にきな子のせいだが)とは違い、かのんとメイはアトラクション系中心だ。射的やヨーヨー釣りと言った縁日モノから、人形作りや楽器体験等々、子供でも大いに楽しめる出し物を全力で楽しんでいた。だからこちらも飽きが来ることはなく、むしろ女の子たちの笑顔がたくさん見られるので俺自身も結構楽しんでいる。
そしてある程度回った後、俺が見回りの仕事の時間になったため解散。今度は生徒会長として俺と同じ仕事がある恋と、文化祭の様子を記録する写真係の夏美と一緒に校内を見回ることになった。
「えぇっ!? あのウィーン・マルガレーテが来ていたんですの!? それならそうと早く言って欲しかった……!! このカメラでありとあらゆる角度から舐め回すように撮影したというのに……!!」
「そんな隙を見せるような奴じゃなかったけどな」
「あのウィーン・マルガレーテほどの有名人であれば、プライベートで文化祭を楽しんでいる写真は絶対注目されるはずですの。つまり文化祭の写真集が爆売れし、億万長者も夢じゃなかった……!!」
「それもう文化祭じゃなくてアイツの写真集だろ……」
相変わらず下心が見え見えっつうか、いつも通り自分から暴露しているスタイルだなコイツ。
でもさっきも言ったけど、ウィーンは無断で写真を撮られるほど油断するような奴じゃないと、初対面だけどなんとなく分かる。まあ俺と会ってからは自分の緊張を抑え込んで冷静を装うので精一杯っぽかったけど、それまでのアイツのオーラはそれだけのこちらを硬直させるほど
「それにもし写真集が売れたとしても、売り上げが生徒の手に渡ることはありません。文化祭での収益は来年の文化祭のための資金となります」
「な、なるほどぉー。それは素晴らしいことですのー」
「棒読みじゃねぇか。絶対納得してねぇだろお前」
「だって仕事してるのにお賃金ゼロなんて、ブラック企業でも流石ありえませんの……」
「成長を与えてやってんだよ、学校はな」
「典型的なやりがい搾取……!!」
そうそう、俺もその縮図には嫌気が差してたんだ。だから学生時代はイベントをサボったりしてたな。ただ教師の立場としてサボっていいとは言えないので、ここは文字通り自分のことを棚に上げる。そう思うと、やりたくないこともやらなきゃいけなくなる社会人ってヤダねぇ……。
「それで、そのウィーンさんは何をしに来られたのですか? 文化祭に来たのだから文化祭を楽しむためと言われたらそれはそうなのですが、先生の話を聞く限りではそうではないような気がして」
「さぁな。でも今は言えないっつってたから、いつか話してくれるんじゃねぇか。ま、俺としては面倒事さえ起こさなければ何でもいいよ」
「でも有名人なので、さっきお話しされていたようにまたファンの皆さんに囲まれることもあるかもしれません」
「まぁな。だからと言って文化祭に来るなとは言えねぇだろ。ただ本人も自分の立場を自覚してるだろうから、今度はもう目立つことはしないと思うぞ」
緊張を隠したまま逃げちゃったから、今も人の目がないところで落ち着きを取り戻しているに違いない。だからそこからまた変に目立とうとはしないだろう。ま、最初も周りが勝手に盛り上がっていただけで、自分から注目を集めたりはしてなかっただろうけど。アイツの性格や雰囲気を考えれば分かることだ。
「そういや、どこへ向かってんだっけ?」
「科学室です。四季さんの出し物が自分の発明品の公開なのですが、直前になって『興が乗って魔改造を施してしまったので、展示規則に即しているものかどうか判断して欲しい』と連絡がありまして……」
「聞くところによると、どうやら人の髪の毛1本や粘液1滴があれば、その人が半径300m以内にいるかを探知できる謎装置らしいですの」
「なにそれ怖っ!? しかもストーカー用かと思ったら、300mって意外と範囲狭いな。人捜しにしても使い道あんのかよ……」
「本人曰く『かくれんぼに強くなれる』だそうです。変な使い方も想定できますが、確かめもせずに出店不許可を出すのは少し横暴すぎるので、とりあえずは行って見てみようかと」
くだらねぇ。急に行くのが面倒になってきた。大体そういった意味不明な発明品には触れるべからずと、俺は昔から知ってるんだ。あの悪魔のような、いや悪魔そのもの姉に何度そういった発明品の実験台にさせられてきたことか。触らぬ神に祟りなしって言葉を世界で一番よく知ってるのかもな俺。
「じゃあ、俺はあっちの見回りをしてくるから。爆弾処理は頼んだぞ」
「一緒に行かないのですか?」
「それくらいお前と夏美だけでなんとかなるだろ。それに同時並行で仕事を早く終わらせれば、お前らと一緒に回る時間が取れるからな」
「なるほど! だったら早く出店不許可を出して先生と合流しますの! さぁ先輩早く!」
「えっ、あっ、ちょっと夏美さん!? 不許可って、勝手な独断で決めてはいけませんから!」
そんな感じで科学室に入っていた2人。いつも俺の存在が引き金になって騒動が起こるから、アイツらだけだったら危険物を安全に処理できるだろう。
その間に他の教室の見回りでも済ませておくか。とは言ってもどうせ何も問題ないと思うので、あくまで仕事をしてるって形を作るだけだけどな。
「あれぇ~? こんなところで奇遇ですね、センセー♪」
その時、突然後ろから陽気な声で話しかけられる。
この声は――――
「七草――――」
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・
・
「全く、四季のマッドサイエンティストっぷりには呆れますの。もはや犯罪者御用達のアイテムですの、アレ」
「でも事前に指摘できて良かったです。あれが世に出回っていたかと思うと――――って、先生はまだいらっしゃらないのですね」
「四季が駄々をこねるせいで時間がかかっていましたのに、まだ見回り終わってないんですの……?」
「そうみたいですね。少し待ちましょうか」
ようやくマルガレーテを登場させることができました!
アニメではやたらと刺々しかったので、彼女自身のプロの風格を残しながらも、嫌味のないクール系に仕上げてみました。とは言っても彼を見た瞬間にそのクールさは一切なくなってしまいましたが……(笑)
それにしてもこの男、また自分の知らないところで女の子に好かれてる……