そして零君が中々に変態的キス魔と化しているので、前回よりは全体的に話がハイテンションです(笑)
「むにゃむにゃ……ラーメン美味しいにゃぁ~……」
現在の状況を"冷静"に整理しよう。
俺の目の前にはにこ、右には穂乃果、左にはことり、後ろには希、そして俺の脚にまとわりついているのは凛。1つのベッドに男女比1:5!!さらにみんなのパジャマは先ほどの激しいキスで暑くなったためか、各々風通しを良くするために着崩している!!しかもそこから時々垣間見える汗がとてもイヤらしい!!
こんなムレッムレの空間に冷静でいられるかぁああああああああああ!!
「凛の奴、寝てるのか……?」
「そうみたいね、あれだけにこたちが騒いでたっていうのに……」
「穂乃果より寝ぼすけだな」
「え~穂乃果そんなにぐーぐー寝てる?」
「「「「寝てる」」」」
「そう……」
穂乃果以外の俺たち全員がハモる。むしろ今まで自覚がなかったことに驚いたわ。この同棲生活が始まって、改めてコイツが朝弱いことを思い知らされた。高坂家の人は毎朝大変だな……
「おい凛、朝だぞ起きろ!!」
「う~ん……」
俺は凛の肩をゆさゆさと揺らす。だが凛は唸るだけで一向に目を覚ます気配はない。
そうか、起きないのか……なるほどなるほど。現在キス魔となっている俺の目の前で無防備な姿を晒すとは何たる愚行。いいだろう!!今からお前に恋人同士の愛を唇を持って示してやる!!
俺は凛の口元へ自分の唇を持っていき、そのまま勢いで――――
「ちゅっ……」
「ん!?んぅううう!!」
俺がキスをした瞬間、凛は飛び起きるかのように目をバチッと見開いた。起きたらいきなり俺の顔が目の前にあり、さらにキスまでされているので思考回路はショートする寸前だろう。驚く彼女の目の瞬きを見ているだけでも面白い。
「ちゅぅ……ちゅる!!」
「んちゅっ!!ちゅぅ……」
凛は段々と状況に頭が追いついてきたのか、多少暴れながらも俺のキスを受け入れる。試しに彼女の口内へ舌を滑り込ませてやると、俺の身体にギュゥっと抱きついて身をよがらせてきた。普段はソフトなキスをご所望する彼女ももう夢中になっているようで、俺の舌を自分の舌で絡ませ唇に思いっきり吸い付いてくる。
凛の奴やる気だな。だったら俺も、凛の小さな唇を食べてしまうくらいの濃厚なキスをしてやろう!!
「ちゅっ、ちゅぅ……」
「んぁちゅっ♪」
この前凛に誘惑された時は驚いた。恋人同士になったとはいえまだ恋愛にはまだまだ奥手な彼女が、まさか1人で俺を誘惑するとは……しかも今はこの濃厚なキス。子供子供と馬鹿にしていたけどしっかりと大人の女性への階段を上り始めているんだな。
そして俺たちは互いの唇から自分の唇を離し、ゆっくりと離れて向き合う。
「もうっ……零くんのバカ。急にするなんてヒドイよ……」
「悪い悪い、お前の可愛い寝顔を見ていたらついな」
「かわっ!?ホントに零くんはスケこましさんだにゃ……」
「ハハハ!!じゃあもう一度やるか?」
「も、もういいよ!!十分に楽しんだから!!」
「顔真っ赤にして可愛いなぁ凛は!!」
「も、もう零くん!!」
あぁ~奥手な凛ちゃんマジえんじぇーーー!!やっぱり女の子の恥じらう姿はいつ見ても可愛さからくる興奮と、もっとイジメたくなるというゾクゾク唸る背徳感があって大変よろしい。こうなったらもっとみんなを性的に攻めたくなってきたぞ!!
~※~
とりあえず俺たちはキスをした際に布団に滴り落ちた涎跡を隠すため、みんなには部屋の掃除を頼み、俺は替えの布団を取りに自室を出た。こんなプチ乱交みたいな行為が海未や絵里(ポンコツ脱却済み)に知られたら大目玉間違いなしだ。もはや匂いだけで俺たちが何をしていたか分かるからな、俺の部屋。
「あっ、零君おはよう♪」
「おはよう、零」
「花陽、真姫、おはよう」
俺は自分の口元に付着していたみんなの涎を拭いながら歩いていると、2年生組の寝室から花陽と真姫が出てきた。彼女たちは今起きたばかりなのだろう、髪が乱れていてまだまぶたが完全に開ききっていない。
これは……通り魔ならぬ通りキス魔となっている俺からしてみれば絶好の獲物だ。凛同様お前らも俺の特濃キスで最高の目覚めを体感させてやる!!
「零君、凛ちゃんがどこに行ったのか知らない?起きたらいなくなってて……」
「知ってるよ」
「えっ本当?どこにいるの?」
俺は花陽と会話をしながら彼女に近づいていく。
花陽も真姫も俺がトイレに行くものだろうと勘違いして、近づいていることに疑問など感じていないようだ。『バカめ!!お前らが俺のトイレになるんだよ!!』とか言ったら俺の人生は即終了するだろうな……言ってみてぇけど。
俺は花陽たちの横を通り抜けると見せかけて、2人の前に立ちはだかった。
「れ、零君……?」
「花陽、お目覚めの時間だ」
「へ……?」
花陽のぷっくりとした唇、美味しそうだ……ずっと舐め回してあの柔らかさと味を堪能したいわぁ~
俺はもう自分の欲求に耐え切れず、花陽の唇にしゃぶりついた!!
「んんっ!!ちゅっ!!」
「ちゅぅっ、ちゅぅう!!」
「な゛っ!?」
花陽は目をこれでもかというくらい最大限に見開いて、瞳孔がしどろもどろに蠢いている。真姫も突然の出来事過ぎてお得意のツッコミすらも忘れているようだ。
俺は自分の唇で花陽の唇を完全に覆い尽くし、彼女のぷっくりふっくらとしたマシュマロみたいな唇を自分の唇と舌を使ってしゃぶり倒す。やはりと言うべきか、彼女の唇は朝イチ&リップもなにも塗っていないのにも関わらずぷりっとした柔らかさとなめらかさがあった。
「ちゅぅ、んんっ!!」
「ちゅぱ、ちゅうっ、ちゅる!!」
もはやこれはキスと呼べるのかは分からないが、今はそんなことどうだっていい!!花陽の唇にむしゃぶりついている、この事実があるだけで他に何もいらない。流石花陽、身体全体がふわふわふかふかしているけどまさか唇もそうだとは……
ふと花陽の目を見てみると、完全にトロンとした目をしてやがる。初めは少し抵抗していたが、もうキスを受け入れたようだ。今度は自分から舌を動かして俺の舌と絡め合い、キスの快楽を堪能していた。俺も負けじと唇と舌を動かして彼女を攻め立てる。
でも本気で苦しそうなので、そろそろ離してあげようか。
「ぷはっ!!れ、零君……」
「いやぁ~花陽の唇サイコーだったぞ!!これから毎朝朝食にしようかな?」
「ふぇえええええ!?ま、毎朝!?そ、それって零君の通い妻ってこと!?」
「別に俺は構わないぞ」
「ふわっ……ふわぁああ……」
「花陽が壊れた!?」
かよちんもマジえんじぇーーー!!りんぱなマジえんじぇーーー!!あぁああああああ!!テンションが高ぶってやがった!!これは隣で呆然としているツンデレ美少女の唇も堪能しないと気がすまねぇな。
「真姫!!」
「ちょっ!?ち、近づかないでよ!?」
「俺はお前とキスがしたい、ダメか?」
「イヤよ!!あんなの見せつけられて素直に『はい』って言うと思う?」
「俺は真姫ともっともっと繋がりたい。お前の彼氏として、お前をこの身で感じたいんだ!!お前の味を俺の身体に染み込ませたい!!だから頼む!!キスしよう!!」
「っ…………ちょ、ちょっとだけよ!!優しくね!!」
チョロすぎませんかねぇ真姫さんや……
まあいいや!!本人からの了承も得たことだし、俺だって所構わず女の子にキスしたいほど飢えてるんだ、早速真姫の唇を頂こう!!
「ちゅう、ちゅるっ!!」
「はっ、はげしっ……ちゅっ!!」
真姫とのキスは最初からクライマックス!!唇を付けた瞬間に舌を入れ、彼女の唾液を絡め取る。このまま壁に押し倒してキス攻めをしようと思ったのだが、そこは負けず嫌いの真姫、俺のキスに対抗して俺の唇を捕食するかのように食らいつき、俺の舌の侵入を阻止するように自分の舌を絡ませてくる。
「ちゅう、ちゅるぅっ、んっ!!」
「ちゅっ、んはぁっ!!」
お互いに吐息が漏れキスすること自体に疲れてしまっているが、俺たちはそれでも尚やめない。自分たちは一心不乱となってキスに集中し、相手からの刺激や温もり、なにより愛を確かめ合う。
ぴちゃぴちゃと唾液の音がイヤらしく廊下に響き、同時に真姫の吐息や隣にいる花陽の吐息もハァハァとエロく一定のリズムを刻んでいるため、傍から見れば卑猥なオーケストラに見えなくもない。
「ぷはっ!!ハァハァ……ま、全く!!優しくって言ったでしょ!?」
「いやいや、お前全然人のこと言えねぇからな……」
「わ、私にとってはあれが優しいキスなのよ!!」
「ほぅ、じゃあもう1回するか?あれ以上の濃厚なキスを……」
「えっ!?そ、それは……」
やっぱり見栄を張っていたか。あれが優しいキスだったらこれ以上のキスってなんなんだよ……正直言って俺でも無理だよ。
真姫は赤面してモジモジし始めた。目も泳いでいるし、明らかに『余計なこと言っちゃた』と思ってるな。自分から言ってしまった以上、彼女の高いプライドが"イヤ"とは言わせないのだろう。全く、しょうがない奴だ……
俺は真姫の隣を通り過ぎながら、彼女の頭をポンポンと優しく叩いた。
「また……頼んでいいか?」
「…………うん」
ツンデレっ娘は"ツン"の要素も可愛いし"デレ"の要素も可愛い。あれ?これって最強じゃね?普段はクールで可愛く、時にはお嬢様気質になるのも可愛い。自慢げな表情も呆れた表情も真剣な表情も悲しそうな表情もぜーーーーーんぶ可愛い!!俺はどうやら生粋の真っ姫患者になっていたみたいだ。
~※~
「おっ絵里、おはよう」
「おはよう、零」
女の子の涎でベトベトになった服を洗濯するため、洗面所に行ったら絵里と遭遇した。絵里は既にパジャマから普段着に着替えていて、さっぱりとした顔を見る限り今まさに朝の身支度が終わったらしいのだが……なにやらさっきからジト目で睨みつけられている。
「な、なんだよその目は……?」
「今朝は随分とお楽しみだったみたいね」
「お前、気づいてたのか!?」
「廊下にどれだけ声が響いていたと思ってるの!?普通気づくでしょ!!」
絵里はこの前のポンコツ脱却プログラムにより見事全盛期の活力を取り戻した。その代わりμ'sの練習はより一層内容が濃く(厳しく)なったがな。
そしてそんなお堅い絵里はかなりご立腹なご様子。コイツから発せられる"怒ってますよオーラ"も久々だな――――って懐かしに浸っている場合じゃねぇ!!
「別にいいだろキスぐらい」
「いくら自分の家だからってそれはダメよ。しっかり時と場所を考えて、お互いに健全なお付き合いをしなきゃ。キスにはムードも重要だしね」
メンドくせぇえええええええええええええ!!憧れのお姉さんが戻ってきてくれたのは嬉しいけど、同時にとても扱いにくくなってしまった。会話の途中でボケの1つも挟んでこないし、相当真面目になっちまったなぁ絵里さんよぉ~
「そういうのなら、絵里との目覚めのキスはなしだな」
「……ちょっと待ちなさい」
「なに?」
穂乃果たちの唾液付きの服を洗おうと思ったら、突然絵里が俺の肩を掴んできた。
さっきのクソ真面目な表情とは一変、頬を赤く染めてそっぽを向きながらも俺の顔をチラ見する。俺と視線がぶつかるたびに顔を逸らし、少し時間を置いてまた俺に目線を向ける――――その繰り返し。可愛いなコイツ。
よしっ、ちょっとイジメてやるか。
「なんだよさっきから」
「別に健全なキスならいいのよ。だ、だから……そのぉ~……」
「だからなに?」
「し、しっかりと朝目覚めることは重要だと思うの。だからそのためなら……ね?」
「そのためなら?」
「そのためなら……別にいいかなぁ~って」
ヤバイ、すっごく可愛い!!自分からキスを誘わず、なんとか俺に言わせようと頑張っている絵里の姿がまるで子供のようで愛くるしい。普段がお姉さん気質だから、彼女が幼く見える時はそのギャップにとことん萌えてしまう。でも可哀想だからこの辺で許してやるか!!
そして俺は絵里の綺麗でサラサラな髪を研ぐように撫で回した。
「ハハハ!!ゴメンゴメン、可愛かったらイジメたくなった」
「もうっ!!零のバカ……」
「ゴメンって。だからお詫びの印として――――」
「んんっ!!」
俺は絵里の髪から手を離し、そのまま彼女を抱きしめて唇を奪った。
洗面所で身支度を整えたばかりだからか、絵里の唇からは彼女の味と彼女が使うリップの味が混じって非常に甘い。俺は舌を使ってそのスイーツみたいな唇を大いに堪能する。
そして一通り楽しんだあと、その舌を彼女の口内へと滑り込ませた。絵里はそれを待っていたようで、その瞬間から彼女のキスはより激しくなる。
「ちゅるっ、ちゅううぅ!!」
「ちゅっ、んっ、ちゅっ!!」
彼女も俺の首に腕を回し、我を忘れて俺とのキスに夢中になっているようだ。その証拠として綺麗な青眼も今ではトロンとしていて焦点が合っていない。
俺が絵里の唇を飲み込もうとすると、彼女もそれに負けないくらい俺の唇の飲み込もうとする。その結果濃厚なキスがさらに濃厚なキスとなり、そのたびに垂れる唾液の銀の糸が俺たちの口周りを紡ぐ。
「ちゅうっ、んちゅっ!!」
「ちゅっ、んっ、ちゅぅうう!!」
なぜ女の子のキスの味はここまで甘いのかと小一時間問い詰めたい。しかも同じキスの味がする人は誰1人としていなかった。
俺たちはキスをしながら自分たちの唾液同士を融合させ新たな分泌液を作り出したあと、お互いにそれを分け合ってゴクリと飲み込む。恋人と共同で作り出したモノが自分の体内に入っていくと、俺は絵里のモノ、絵里は俺のモノという関係が大いに実感できる。
そして俺たちは太い銀色の糸を引きながら、お互いに身体を離す。
「やっぱり絵里もエッチだな」
「き、キスだけでエッチなの!?」
「顔真っ赤にし過ぎだ。どれだけ興奮してんだよ。それに俺と唾液を分かち合った時、もの凄く顔が高揚していたぞ」
「もうっ!!恥ずかしいからやめてぇえええええええええええええええ!!」
「好きだよ、絵里」
「も、もうっ…………私も好きよ♪」
やっぱり絵里はポンコツ可愛い!!
~※~
「おはよう海未」
「おはようございます、零。もうすぐで朝食ができますので、しばしお待ちを……」
あぁ~あの海未がエプロン姿で朝食を作ってくれているなんてそれだけで幸せだ!!μ'sの中では間違いなく、いい奥さんになるであろうランキングトップクラスだな。厳しい面もあるだろうけど、これだけ夫に尽くしてくれそうな子はそうそういない。それに彼女は専業主婦にならずバリバリと働きそうだし、今からでも夫婦生活が安泰になることが容易に見通せる。
それにしても、女の子がエプロンを着ながら料理をしている姿ってどうしてここまで興奮するのだろうか……?興奮までは行かないにしても妙にそそられるというか、思いっきり後ろから抱きしめたい衝動に駆られる。あぁ~海未の細い身体を俺の全身で包み込みてぇよぉ~!!
そして俺はそぉ~と海未の後ろへと回り込んだ。そして彼女が何も持っていないタイミングを見計らって――――――
「きゃあっ!!れ、零!?」
「エプロン姿の大和撫子……これで抱きつかない男はないだろ!!」
「何を言っているのですか!?離してください!!」
「いいじゃんいいじゃん♪たまには2人でこうするのもさ」
「あなたって人は…………少しだけですからね」
海未はため息をついていかにも『諦めましたよ』という感じを醸し出しているが、実際に顔を覗き込んでみると満更でもない表情を浮かべている。少し微笑みながら俺の腕に手を当てているので、仕方なく抱きつかれているというよりかはもう俺を離さないようにしているみたいだ。そういえば同棲生活が始まってからこうして海未を抱きしめるのは初めてだな。
ダメだ、やっぱり我慢できねぇわ。
これまで穂乃果たちとキスをしてきて完全にキス魔となった俺に、キスをするなという方が無粋だ。今海未の唇がすごく輝いて見えるのはそのせいかもしれない。
「海未、ちょっとこっち向いてくれ」
「は、はい……」
海未はためらいもなく後ろを振り返ろうとする。俺は海未が首を動かすのと同時に、彼女の唇を目掛けて自分の顔を動かした。そして――――――
「ちゅっ、んんっ!?」
「ちゅぱっ、ちゅうぅ!!」
海未の顔が俺の顔と向き合う前に、俺は自分の唇を彼女の唇へと押し付けた。海未は目を見開いて驚き俺から逃れようとするも、既にガッチリと俺にホールドされているので抜け出せない。身体だけではなくキスでも逃さないように、俺は初めから彼女の唇に大きく吸い付いた。
「ちゅぅ、ちゅぅううううう!!」
「んっ、ちゅぅ、ちゅぅぅ!!」
初めは抵抗していた海未だが次第に慣れてきたのか、今度は身体ごと俺と向き合い恋人同士の熱いキスを堪能する。俺は彼女の好みに合わせるため、徐々に激しいキスから優しいソフトなキスへと転換していく。
「ちゅっ、ちゅぱっ、ちゅっ」
「ちゅうぅ、くちゅっ、ちゅぅ」
これまでの誰よりもフレンチなキス。でもだからと言って俺と彼女の愛がそれほどの関係ということではない。むしろ激しさが控えめなことで、お互いにお互いの目を見つめ合いながらゆっくりと愛を確かめ合うことができる。俺は彼女の髪を掻き分けながら、自分の唇を彼女の唇へもっと押し当てていく。
髪を掻き分けた時に醸し出された匂い、彼女自身の匂い、彼女の吐息、彼女とのキスの味が一緒くたとなって俺の鼻を刺激し、朝食の匂いなど全く感じられない。それほどまでに俺と海未は一体となっていた。
名残惜しいが今回はここまで。だが離れたあとも俺と海未はずっとお互いの目を見つめ合っていた。
「突然で悪かったな。でも他のみんなと比べてお前とキスすることなんて滅多にないから、変な衝動が沸き立って……」
「ふふっ、別に気にしてませんから♪」
「そっか、ありがとな」
「お礼を言うのはこちらですよ。久しぶりでしたけど、やはりあなたと1つになれるのは身も心もポカポカしてとても気持ちがいいです」
「そりゃあそうだ。お前に対する愛をふんだんに詰め込んだキスなんだから」
「それは私も同じですよ♪あなたへの愛情、あのキスにたっぷりと込めましたから♪」
そこで海未は上目遣いで、μ'sの誰にも負けない最高の笑顔を向けた。
あぁあああああああああああああああ!!海未大好きだぁあああああああああああああああ!!と叫んだら流石に引かれるだろうか……?その叫びを穂乃果やことり、にこにでも聞かれたらまた波乱がありそうだから今は抑えておこう。
でもこれくらいは――――
「好きだよ、海未」
「ふふっ♪私も大好きです♪」
これこそが9人みんなと付き合ってよかったと思える瞬間だ。お互いに好きと言い合うこの瞬間がたまらなく幸せなんだよ!!
みんなからたっぷりと笑顔と幸せをもらったんだ、俺も彼女たちにそれ以上の笑顔と幸せを与えてやらなければ。
「よし、そろそろ飯にするか!!みんなを呼んでくる」
「はいっ、お願いします♪」
なぜか絵里と海未だけはガチの恋愛っぽくなってしまいました。ただのキス回のはずがどうしてこうなった……まあ可愛いからいっか!
小説で使えるキスの音を募集中です(笑)
気にしていない人もいるかと思いますが、キスの音はほとんど同じ話の中や別の話から流用しています。表現が難しいのです。
次回はまだ未定ですが同棲生活内の話では、まだ花陽、にこ、希の回がないのでその中の誰か(もしくは2人)になると思われます。
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