転入生活13日目、午前。蓮ノ空に来てから二度目の土日休みだ。
今週は学校の風紀を乱す元凶として大賀美率いる生徒会に目を付けられたり、瑠璃乃のモバイルバッテリーと化したり、幽霊騒動の解決に夜中まで奔走したり、突然侑が現れて正体バレしそうになったりと、もはや休む暇もない怒涛の1週間だった。何も気にすることなくダラダラとアイツらの練習を見ておくだけの日々はまだ訪れないのか、もしかしたらこの先も気の抜けない生活が続くのではないかと若干焦ってしまう。
とは言え、アイツらと親睦を深められたのは確か。スクールアイドル病の治療のためにはアイツらの服を引ん剝いて裸を見るのは必須。そのためには仲良くなって裸を見られてもOKと思わせる関係性にならないといけない。そういう観点では意味のある1週間だったとも言える。ま、総合するとこれで良かったんだろうな。
平穏を求めてはいるものの、逆に何もないとやることがなくて暇になる。今がまさにそうだ。山奥の監獄とまで言われた蓮ノ空女学院。当然周りに商業施設など思春期の子供が血肉躍るようなものはなく、休日はただただ監獄の中の寮で暇を貪り食うしかない。外に出るにも外出許可に加えてバスに乗らないといけないので非常に面倒で、だったらここに引きこもってやると思ってる奴も多そうだ。実際に俺がそうだしな。
暇を食うってのもそれはそれで飽きるので、仕方なくだがスクールアイドルの作業でも手伝ってやろう。そういや動画やサムネイル作成の作業が追いついておらず溜まっていると言っていたので、俺のセンスにはなるがこの休日で作ってやろう。アイツら明日にFes×LIVEがあって、そっちの準備に時間を取られてるだろうしな。
~※~
「あれ? 梢?」
「えっ、れ、零君!?」
動画制作の作業のために部室に来てみると、既に梢がいた。
ただいつもと様子が違う。ノートパソコンの前で眉間にしわを寄せていたのが見えただけでなく、俺が入って来たのを知るやいつもの落ち着いた雰囲気など全く感じらないほど取り乱していた。あまりの素っ頓狂な声に一瞬別人かと思ったぞ。
「今日は休日よ? あなたが制服まで着込んで部室に来るだなんて珍しい……」
「動画編集とかやること溜まってんだろ? どうせ暇だし、そういったのは経験あるし、仕方ねぇから手伝ってやろうと思ってさ」
「そ、そう……。こんな時にやる気を出すだなんて……」
「なんか言ったか?」
「な、なにもないわよ!」
なんでコイツ焦ってんだ?? もしかして隠れて後ろめたい動画を観てたとか? いやコイツに限ってそんなことはねぇか。下劣とは無縁の位置にいる奴だしな。
「動画作成なら
「なんでだよ。瑠璃乃が置いていったこの古いPCを使えば俺も平行でできるし、スペックのいいゲーミングPCみたいだから動画作成も問題なくできる」
「わ、
「えっ、何故張り合った……。じゃあ分担するか」
「そ、そうね、そっちの方が早く終わるものね。あなたより
なんだよ歯切れがわりぃなコイツ。しかも妙な自信まで誇示しやがって。いつもの堂々とした佇まいとは違って、今はどこか焦燥感に駆られているような雰囲気がある。俺との関係が深まってから初めての2人きりだから緊張しているとか……は、流石に自惚れ過ぎか。深まったとは言っても俺への疑いが解けたくらいだし、恋愛感情なんてまだ芽生えてるかどうかも分からねぇしな。
そんな梢をよそに俺は瑠璃乃が残した使い古しのPCの配線なりモニタをセッティングしていく。
その途中で、梢が使っていたと思われるPC気になることがあった。ノートPCにモニタを接続してありデュエルモニタ状態になっているのだが――――
「お前画面ついてねぇじゃねぇか! 何やってたんだよ!?」
「ち、違うの! 今からつけるところだったのよ!」
「にしては俺がここに入って来たときに画面ずっと見つめてたじゃねぇか。まさか鏡に使ってたとかじゃねぇだろうな」
「えっ、あぁ……実はそうなのよ、ちょっと枝毛が気になって」
「んなわけねーだろ。そこに鏡あんのに。それにお前の髪、枝毛なんてねぇくらい綺麗だからな」
「ありがとう……ではなくて、騙したわね……」
「俺はそんなつもりなかったけどな」
コイツ、今日はいつにも増してザコになってねぇか? 俺の誘導にも簡単にハマるし、言動もあたふたしていて花帆みたいだし、圧倒的にレベルダウンしている。みんなの前ではお姉さんぶってるけど、実は1人の時はだらしない外面だけの人間だったとか? だとしたらとんだ猫被りだな……。
「なんでもいいけど、とっととパソコン立ち上げろ」
「た、立ち上げる……? 立ち、上げる……立ち、あがる!」
「えっ!? 何だよ急にパソコン持って立って……」
「へ? だってパソコン立ち上げろって……」
「電源を押して起動しろって意味だ。そんな用語も知らねぇのか?」
「し、知っているわよ! 馬鹿にしないでくれる!?」
「なにムキになってんだよったく……」
まさかそんな簡単な用語も知らないとは。でも今の学生ってなんでもスマホで片を付けようとするから、パソコンの用語や操作には疎いと聞く。最近では新入社員でパソコンを触ったことのない奴とかいるみたいだし、まさかコイツもそんな奴の仲間なんじゃねぇだろうな……?
でも生配信は1人でもやれてるし、本人も何やら自信ありげだから機械操作に疎くはなさそうにだけど……。ただ用語を知らないだけとか? まあパソコンを持ってるけど簡単な用語やショートカットとか知らねぇ奴も多いし、別に不思議なことはないけどな。それにしても急に立ち上がった時は驚いたけど。
ちなみにさっきツッコミの勢いで梢が使う予定のノートPCとモニタの電源を俺が押してしまったが、コイツ、小声で『なるほど』とか言いながらノートに何かをメモしている。内容は見えないがさっきから何をしてんだか。
「で? 動画編集はいつもどんなソフトを使ってんだ? テロップ用素材やBGM音源はどこのを使ってる? トリミングやトランジションはどうしてるとか、お前らの中で決めごとあるだろ?」
「ソフト? テロップ? トリミング……? トランジション……??」
「あとエフェクトの素材とかどこかに保存してる? あ、でもこのパソコンって瑠璃乃の私物だったからそんなのは入ってない可能性あるな。お前ら部活のクラウドストレージとか持ってねぇのか?」
「エフェクトの素材!? クラウドストレージ!?」
「なに驚いてんだよ。早く質問に答えろ」
「ぷしゅぅ……」
えっ、なんか目を回し始めたんだけどコイツ!? まさか体調不良とか……はさっきまでいつもの清楚な感じが吹き飛ぶくらいテンション高かったからそれはなさそうだ。
じゃあ何があったんだよ。さっきから全然パソコンに触りもしねぇし、俺の言葉にビビってばかりだし、これだと俺がイジメてるみたいじゃねぇか……。
「ちょっと待ってもらえるかしら……。作業の開始はまた後で……」
「はぁ? 始まってもねぇのに休憩か?」
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから……」
聞こえ方によってはエロいセリフに聞こえるな……。
そうやって脂汗を大量に流して死にそうな顔になっていた梢は、禁断の『待った』をかけて部室からエスケープした。部屋を出る際にスマホで誰かに電話をかけていたようだが、さっきから挙動不審過ぎて超怪しい。
全然パソコンに触らなかったり、簡単な用語が分からなかったり、まさかコイツ――――
~※~
「梢センパイをイジメてるのは誰だーーーーっ!!」
「は……?」
花帆がドアをぶち破る勢いで部室に入ってきた。普段は笑顔満開で怒りをあまり表に出さないコイツだが、今日はかなりご立腹のようだ。
そしてその後ろには腰が引けている梢がいた。いつもは花帆を先導する立場で堂々とした佇まいを崩さないコイツだが、さっき部室を出て行った時からやたらとビビり散らかしていたので普段の印象とは真逆も真逆だ。まさか花帆の後ろに隠れる梢が見られれるとは珍しいこともあったもんだな。
まぁ、なんとなく理由は分かる気もするけども。
「零クン! 梢センパイをイジメるなんてヒドイよ!!」
「花帆さん、違うの! 彼の言うことは何も間違っていなくて……」
「ほら、こんなに怯えてる! 威厳ゼロの梢センパイなんて初めて見たんだから!」
なんかあらぬ疑いをかけられてる俺? 何がどうなってこの話題になったのかは不明だが、梢のクソ雑魚化を見て花帆の中のちっぽけな正義感が変な方向に目覚めてしまったらしい。弱い奴を守りたいと言うある種の自己満足の正義だ。
その証拠に梢は俺が悪いとは思ってないようで花帆に訂正を入れようとするが、コイツの方はいつも通り勝手に思い込んで勝手に突っ走っている。
あれ、まさかまた面倒事に巻き込まれるやつかこれ?? なんで動画編集の手伝いをするだけなのにこんなことになるんだよ……。
「まさか零クンがDV彼氏だったなんて……」
「あん? 誰が暴力的だぁ?」
「ひっ!? そ、それだよそれ! そうやって口調が強いところ! 罵倒の嵐で梢センパイがこんなにIQ下がっちゃったんだ!!」
「花帆さんも相当な罵倒よそれ……」
自分の口が悪いのはもちろん自覚していて、治そうと思っていた時期もあるけどこの歳になったら治そうにも治せないくらい自分と一体化している。ただ教師をやっている時は流石に他の先生(理事長は除く)や生徒の親には敬意を持ってるので、社会的なマナーは守れていると思っている。個人的にはだけど……。
だがコイツらに対しては今の俺がガキの姿に戻されているためか、歳の差がない友達感覚で接してしまっている。そのせいで口調が荒くなっているのだろう。梢や慈にも出会った頃に散々言われてたからな。でもそれだけ対等に接しても問題ないって信頼してる証拠なんだよ。μ'sと同じように接する、そんな感覚だ。
「罵倒って、別に言った記憶ねぇけど」
「いつも言ってるもん! あたしのこと能天気で脳内お花畑だとか、毎日のほほんと生きてる脳カラだとか、零クンに引っ付き過ぎてるから人間よりも引っ付き虫って虫扱いしてきたりとか!!」
「あなた、いつもそんなこと言ってるの……? 最後のは花帆さんのせいでもあると思うけれど……」
「でもお前そんなこと言いながら、ずっと俺に構ってちゃんしてくるじゃねぇか」
「ハッ!? まさかあたしってDV彼氏好き!? 自分でも気付かない裏の性格が!?」
「女は意外と優しい男より少し加害してくるような強い奴の方が好きらしいぞ」
「うわあぁあああああああああああああああんっ!!」
えっ、勝手に
つうか今日のスリーズブーケ、やたらと表情豊かだな。花帆はいつもそうだがいつも以上で、梢に至っては俺の中で印象付けられたキャラがブレてしまいそうだ。これも幽霊騒動を経て仲良くなった結果が故なのか。好感度が高くなったからバリエーション豊富な顔も見せてくれるようになった、とか。そんなギャルゲーみたいな設定あんのかよと思うが、出会った頃より円滑にコミュニケーションを取れていることは確かだ。
ただこうしていると俺も高校生の青春の1ページを満喫しているみたいだ。マジで大人の頃の自分を忘れそうでヤベぇな……。
「俺は早く動画編集をやれって言いたいだけだ。無理矢理強制させてんじゃなくて、やるって言ったのはコイツ自身だぞ」
「へ? そうなんですか!? 梢センパイが動画の編集を!?」
「え、えぇ……」
「だからテロップ入れとかトリミング加工とか、お前らの動画で決めているルールとかあれば教えてくれって言ったのに黙ったままだし、エフェクト素材があるかとかクラウドストレージを作ってないかとかも教えてくれねぇし……」
「れ、零クン……」
「んだよ」
「それは罵倒だよ!! 梢センパイにとって!!」
「はは……」
さっきなんとなく予想していたけど、もうこれでほぼほぼ確信に変わった。パソコンの前であたふたしていた理由も、俺の質問に全然答えてくれなかった理由も、超くだらない理由だけど分かってしまった。なら最初からそう言えよな。
仕方ない、簡単な作業を任せてみるか。
「じゃあこの動画で使う文章をテキストに起こしてくれ。キーボードくらいは使えるだろ」
「そ、それくらいなら余裕よ!」
「梢センパイ、そんな雑用はあたしがやりますから!」
「大丈夫よ花帆さん。ナメられたまま終わるわけにはいかないわ」
「何と戦ってんだよ……」
梢は席につくと、花帆が瞬時にテキストアプリを開いてアシストした。それもできねぇのかよとツッコミを入れたくなるが、そんなことにいちいち口を出していたら今日が終わってしまうので慎むことにする。
そして、梢はキーボードを叩き始めた。
のだが――――
「おせぇよ!! お前の指は人差し指2本しかねぇのか!?」
「10本の指でキーボードを押すなんて、指が
「んなわけあるか! てかキーボードを押すってなんだよその言葉聞いたことねぇ! パソコンが疎いなら素直に言えよな!」
「そ、そんなことは……」
「梢センパイ、素直に負けを認めましょう……」
「ぐっ……。は、はい、疎いどころか機械さんは全然分からなくて……」
一緒の意味だよこの場合。てか機械『さん』って、友達扱いして寄り添おうとするくらい苦手意識があるのか。思った以上に拗らせてたんだな。
最初から強がっていると思ってたけど、弱みを見せたくないところは頑固だなコイツ。良家の娘として弱点を晒すまいと振舞っていたのか。なんにせよ割と文武両道で完璧主義だと思っていたから、こんなガキ見たいな一面もあるんだと知れて怒るどころかむしろ嬉しいかな。とは言ってもまだ17歳、普通に年相応のガキか。
パソコンだけではなくて機械系全般が苦手らしいので、だったら別の作業も依頼するしかない。機械系を使わず動画編集に役に立てることと言えば――――
「そうだ、絵だよ絵。サムネに使う絵でも描いとけ。お前らの顔を映すのが基本だけど、イラストで凝ったサムネってのもいいアクセントだろ」
「え゛っ、零クンそれは……」
「承知したわ。絵なら得意よ。好きな科目は美術だもの」
「さっきと違ってすげー自信だな。ペンタブは……使い方が分からねぇと思うから、適当のこのスケッチブックに描いてくれ。あとでスキャンして電子化するから」
「任されたわ」
「梢センパ~~イ!」
花帆がまた妙な反応をしている。まさか絵まで苦手とか? でも部の勧誘ポスターとかスリーズブーケのライブ宣伝のポスターとか見たけど、特に変なところはなかった記憶がある。それに今回は機械弄りの時とは違って焦りの色は一切なく、むしろ自信に満ち溢れている。和風少女だから美術は得意そうに見えるけど……。
「零クン、零ク~ン!」
「なんだよお前さっきからクンクンうるせぇな犬か。赤ん坊じゃあるまいし、絵だったら普通に描けるだろ」
「うぐっ! こうなったら……零クン、約束してくれる? この後で何があっても怒らないって」
「なんで怒るような状況になるんだよ。今も別に怒ってねぇし」
「DV彼氏にならないでってこと!」
「元からDVじゃねぇよ」
コイツもいつも以上に慌ただしいな。どうも俺と梢の間で板挟みになっているようだが、もしかしてアイツの絵がヘタクソだから忖度しろってことか?
もしそうだとしたらそんなことは織り込み済みだ。つうか絵が上手い奴の方が少数派だろうし、多少見た目が雑なくらい容認できる。そういった絵を動画のサムネにした方がウケも取れると思うしな。
ただその心配はあまりいらなそうに見える。梢はスケッチブックに慣れた手つきで鉛筆を滑らせていた。
「零君、できたわ」
「はやっ! もう描けたのか?」
「えぇ、得意分野だもの。見せてあげるわ」
自信が更に上がっている。どうやら力作のようだが、さっきから全然時間が経っていない。まあ絵が上手い奴は短時間で形にするのも上手いけど……。
そして、梢はスケッチブックを俺に向けようとする。
その時、花帆がスケッチブックと俺の間に腕を広げて割り込んできた。
「タイム!」
「おい、また『待った』かよ。てかお前さっきから邪魔ばかりしやがって、なんのつもりだ?」
「い、いやぁ~……ちょっと……そ、そうっ! 梢センパイの絵は美しすぎて美術館に飾れるレベルで、だからお金払わないと見れられないんだよ!!」
「…………」
「あ、あはは……」
「おい」
「ひゃっ、顔近いぃ……!!」
圧をかける意味で花帆に顔を近づける。
そして頬を紅くする彼女の首根っこを掴むと、そのまま俺の方に抱き寄せた。
「ひゃんっ!? え、えぇっ!? だ、抱き着き……!?」
「は……?」
邪魔な花帆を抱き寄せて障壁を取り除く。
本来であれば女の子特有の甘い香りとか柔らかさとかを体感して思考が乱れる場面だが、目の前に広げられたスケッチブックに描かれた絵に目を奪われていた。
決して絵が上手いとかではない。別におぞましいほどの醜態が描かれているわけでもない。
目が点、口が曲線、顔は丸、身体はほぼ棒人間。あまりに簡素としか言えない絵、およびこれで得意気な顔をしている部長の姿がそこにはあった。
「ガキのラクガキかこれ?」
「え、花帆さんと瑠璃乃さんの動画の表紙にする絵だから、2人の似顔絵を描いてみたのだけれど……」
「ち、違うの零クン! ジョークジョーク! 半年以上遅れてきたエイプリルフール! 蓮ノ空はこの時期にエイプリルフールが伝統なの!!」
「言っておくけど、甘やかしても本人のためにはならねぇぞ。梢」
「なにかしら?」
「零クン、ダメ!!」
「こんなヘタクソな絵は却下だ」
辛い事実を率直に伝える。花帆の反応を見るに他の奴らも梢の絵のことを知っていて、それでいて黙っていたのだろう。それは優しさなのか同情なのか、どちらにせよ俺には持ち合わせない感情だ。
暫し沈黙が流れるが、先に痺れを切らした花帆が俺の拘束から逃れてこちらと向かい合う。
「零クン言ってはならないことを!! そんな残酷な事実を、事実を……!! 純粋無垢で成長途中の子になんて罵声を……!!」
「お前の方がアイツをナメてるだろ……。つうか、そんなことしてもいずれ本人が恥をかくだけだ」
花帆は涙目になりながら俺に訴える。とは言っても吐き出した言葉は訂正できない。するつもりもないけどな。
そういや梢の反応は……?
当の本人はスケッチブックに描いた自分の絵を眺めていた。
「梢センパイ、零クンの言うことは気にしなくても……」
「ヘタクソ……? この目の純粋さ、笑顔が綺麗な子特有の口の滑らかさ、髪型の特徴、元気を現している身体の躍動感、どれを取っても完璧だと思うのだけれど……」
自分の絵を見ていて何故か酔っていた。
「花帆」
「な、なに??」
「先輩の頭のケアよろしくな。同じユニットとして」
「えぇっ!? 言いたいことだけ言って後は丸投げ!?」
女の子と仲良くなるということは、こうした負の面も受け入れる必要があるってことだ。ただ今回はその面がガキっぽ過ぎて萎えたという方が大きいけど。
ただ何事も丁寧で完璧にこなす梢にこんな面があったなんて知ることができたのは収穫だったかな。可愛いところもあるんだな、一応。それを擁護はできねぇけど……。
最近恋愛方面の回ばかりだったので、今回は梢の機械下手と絵下手を一挙に盛り込んだネタ回でした。
彼女が蓮の中でも人気の理由は、こういった明確な弱点があるからかもしれませんね。これまでのシリーズだと年上長身キャラってあまり人気なかったイメージ。
それにしても零君が自分の言動が子供っぽくなってると言ってましたが、描いている私もそう思います!なんか無邪気ですね彼も(笑)
【キャラ設定集】
零から蓮ノ空キャラへの呼称
・日野下花帆 → 花帆
・村野さやか → さやか
・乙宗梢 → 梢
・夕霧綴理 → 綴理
・大沢瑠璃乃 → 瑠璃乃
・藤島慈 → 慈
蓮ノ空キャラから零への呼称(零への好感度 0~100で50が普通)
・日野下花帆 → 零クン (95 DV彼氏だ!!)
・村野さやか → 零さん (80)※今回変化なし
・乙宗梢 → 零君 (75 威圧感が…)※今回変化なし
・夕霧綴理 → れい (81)※今回変化なし
・大沢瑠璃乃 → 零くん (83)※今回変化なし
・藤島慈 → 零 (74)※今回変化なし