淫乱美少女幽霊こと愛莉に発情期を乗り越えさせるため、目の前で俺と本番一歩手前の行為を強要されている吟子、小鈴、姫芽の一年生三人組。
当然愛莉の強引な提案は三人に難色を示されるものの、発情を抑え込まないと霊体となっている自分の身体が消えてしまう危機に陥っているのでそれなりには緊急らしい。だから三人はその事情を汲み取って助けてやりたい気持ちは山々らしいのだが、やはり出会って二週間の男の先輩に身体を許すのは抵抗があるか。いくら相手がガキだからって、いくら相手が慕っている先輩だからって線引きってものはある。
「それ、本当にやらないといけないの……? それ以外に助かる方法って……」
「ないです! 性欲を抑えるためには整然でいることではなく、むしろこの疼きを高めに高めて臨界点を超えることで発散できるのです! ちなみに私は普段から見抜きでも満足しているので、皆さんは思う存分はっちゃけてもらっても大丈夫です!」
「どこが大丈夫なのか全く理解できないな~……。これって本当にアタシたちがやらないといけないの……?」
「あぁ、このままだと消えちゃいます! あ~あ、死ぬ前にせめて最高級のリビドーを感じたかったなぁ……。幽霊の命ってこんなにも儚いものなんですね……」
「もう死んでるけどなお前」
渋る一年生組に対して同情を誘う形で自分のステージに乗せようとする愛莉。もちろんそんな安い手には引っかからない吟子と姫芽だが、それでもホントかウソか愛莉が消えてしまう可能性があることも捨てきれないためどう返答するか迷っている模様。むしろこれが普通の反応だ。
しかし、この世には普通でない奴もいる。言われたことを愚直に受け取って持ち前の感受性の豊かさを発揮してしまう奴が。相手の表面的な不幸を疑いもせず信じてしまう直情的な奴が。
「どんなことであろうと自分の夢が叶わず消えてしまうなんて悲しい結末、徒町絶対に許せません!」
「ちょっ、これ小鈴の悪いところ出てない!?」
「愛莉ちゃん! このお助け徒町が必ず救ってあげるからね! 徒町の前で誰の涙も流させません!」
「小鈴ちゃんがれいくんせんぱいを真似してヒーローになろうとしてる……!!」
「ありがとうございます! 小鈴さんってチョロ……いやカッコいいです!」
「今サラッと本音出てなかった!? ていうかやっぱりこの展開になるん!?」
小鈴に目を輝かせているように見えるが、時折したり顔になるので思惑がスケスケだ。だが小鈴はストレートバカなので相手の裏の顔に一切気付かない。愛莉の奴、恐らく小鈴の性格を瞬時に見抜いてコイツを乗せるために同情を誘ったのだろう。
「これマジのガチでやる流れなんですかね……。れいくんせんぱいはいいんですか? その、アタシたちとだなんて……」
「どっちだっていい。お前らにやる気があるのなら俺も乗るし、やらないのならやらない。ただそれだけだ」
「さっすが~! これまで何人もの女の子をベッドで嬲ってきただけのことはありますねぇ~!」
「な、なぶっ……!? 零先輩って年齢的にはまだ中学生ですよね……?」
「余計なこと言うな。で? コイツのことを助けるってことでいいんだな?」
「はい! よく分かりませんが困っている人を前に見て見ぬふりはできませんから!」
「小鈴ちゃんがこうなったらもうアタシたちに止める術はないね……」
「よし決まり!」
吟子と姫芽が遂に折れ、愛莉の思惑通りの展開に持ち込まれてしまう。小鈴は自分の待ち受ける運命が分からずただ勢いだけで動き、その猪突猛進を阻止できない二人といういつもの構図が成り立ってしまっている。結局いつもオイシイ思いをするのは愛莉なんだよな……。
~※~
「まずはベッドの上で女性が押し倒される王道展開が見てみたいです! さあ姫芽さん! 思う存分秘めたるメスを解放して零さんという獰猛なオスを誘ってやってください!」
「愛莉ちゃんはアタシをどんなキャラとして見てるのかなぁ……」
「ていうかこれ、私たちも見てないといけないの!? 姫芽の番なら私たち外にいてもよくない!?」
「何を言ってるんですか!? ここで色欲を高めておけば満を持して自分の番になったときに己のフェロモンが強化され、零さんにより暴力的に襲ってもらえるんですよ!? そんなずっしりしてそうなエロい胸してるのにこんなことも分からないんですか?」
「な、なに言うとるん!?」
「もし零さんに屠られるのがイヤなら、私にその重量感が溢れる胸を揉ませてくれるだけでもいいですよ! その感触を想像するだけでも性欲が別の意味で爆発しそうなので!」
「絶対イヤ!!」
吟子は腕で自分の胸を隠しながら顔を真っ赤にして愛莉から遠ざかる。体幹もいいけど胸部の肉付きがいいことも淫乱思考の愛莉には既に見抜かれていたか。ピンポイントで狙われている。
そんな茶番がありながらも姫芽は俺のベッドに仰向けで寝転ぶ。愛莉に誘導されているとは言いつつも男のベッドに上がり込むことに抵抗はない様子。自分は何をやらされているんだと悟ってしまうと現実に引き戻されるため、ここは勢いのままに自分の役目を遂行した方がいいという判断か。
俺は寝転んだ姫芽に上から四つん這いで対面する。
あまり凝視したことはなかったが、こうして見るとコイツも相当な美少女だな。垂れ目なのでその表情が映す惚れ顔がより恍惚に見える。なし崩し的にやらされてる感があったのに意外と期待しているのかもしれない。
「れいくんせんぱい……」
なんだその甘い声は。吟子に比べればかなり細身で肉付きも薄いのに、今のコイツは異様に艶めかしく見える。しかもいつもの玉ねぎヘアを解いているからか、仰向けになっていることで髪がベッドに広がり乱されてる感があって男の嗜虐心が煽られる。しかも頬も朱色に染まっているためこっちの準備は完了、もういつでもどうぞと誘われている気がしてならない。
あまりにも無防備。コイツは緩い雰囲気が故に隙だらけのように思えるが、意外と周りの空気に敏感なのでガードが堅かったりする。気の知れた相手ならかなりオープンなものの今のようにここまで自分の守りを捨てている様は珍しい。
愛莉がどこまで求めているのかは分からないが、姫芽が思ったよりウェルカムムードなのでこっちも乗せられてみよう。俺としても愛莉にやらされている感はあるものの、美少女相手にある程度好きにできる展開は男としては願ったり叶ったりだ。
ただ出会って二週間程度でまだ本心すら打ち明けられていない女の子に対して乱暴はできない。ここは愛莉と、そして姫芽の期待に応えられるだけのことはしてみよう。
俺は30cmほど保っていた姫芽との顔の距離をいっきに縮めてみる。
するといつも飄々としている彼女の表情に焦りが見られた。細い垂れ目が一気に開き、案外攻めてくるんだなと思い知っていることだろう。
しかし俺から目を離さないのは意志が強い。それか俺の圧力に囚われて目線が逃げられなくなっているのか。どちらにせよ顔を近づけるたびに彼女の顔色はみるみる赤くなっていく。跳ね飛ばしたりそもそも全く動こうともしないので、このまま唇が触れ合ったとしても彼女はその想いを素直に受け取るのだろう。
そして遂に唇の距離が一寸にも満たなくなる。これでも姫芽は抵抗しない。もはや俺とそのような関係になってもいいという現れだろうか。距離が近すぎて彼女の乱れた甘い吐息がダイレクトに伝わってきて、柄にもなくこちらも変なスイッチが入ってしまいそうだ。
姫芽はずっと惚けた目で俺を見つめている。キスどころかこのまま脱がしても問題ないと言わんばかりだ。もう全てを俺に委ねているのだろう。誰かをからかったりすることも多い彼女だがいざとなると受け身になるんだな。面白い一面を知れたよ。
彼女の準備はOK。だけど――――
「いくら煽られたとしても、ここでお前を穢すわけにはいかない」
「え、れいくんせんぱい……?」
「期待してたのなら悪かったな。でもどんなことがあろうとも、お互いの気持ちが完全に交差していない限りお前を奪うことはできねぇよ」
「なるほど……。ふぅ……。やっぱり優しいですねせんぱい。そういうことをされたらもう……」
姫芽は腕を俺の背中に回して自分との距離を無理矢理詰めようとしてくる。我慢できなくなったのかと思い焦ったが、腕を回しただけでそれ以上のアクションはなかった。
「れいくんせんぱいがお相手なら、アタシだってこれくらい積極的にもなれちゃうんで!」
姫芽は優しく微笑む。
こっちが攻めてるときは受け身だけど、引きを見せた瞬間に一気呵成に迫ってくる。いつもからかい対象になっている吟子が翻弄されている理由がこれか。魔性な性格も持ち合わせているようだ。
~※~
「本番一歩手前なのかは怪しかったですけど、割とドキドキさせてもらいました! 次は吟子さんですよ!」
「む、胸は触らせないから!」
「だ~いすきな先輩にも?」
「零先輩にも!」
「まあそう言うと思ってましたよ。だったら巨乳なのを活かして母性を発揮してください。姫芽さんの痴態を見て性欲が高まってるでしょ?」
「そりゃドキドキはしたけど……」
恥ずかしがり屋の吟子では流石にこのミッションの達成は難しいか。ただ姫芽が乗り越えた以上は自分だけ引くこともできず、やるしかないという使命感と羞恥心に襲われて混乱している。
だが結局ここまで来て逃げられないと諦めたのか、戸惑いながらも俺のベッドへと上がる。
愛莉が次に求めてきたシチュエーションは膝枕。母性を感じるにはピッタリだが成人の男が女子高生に膝枕されるって絵面的にどうなんだろう。まあ今はガキの姿になってるからおねショタの構図でむしろ絵になるか。
吟子はベッドの上で正座をするとじっと俺のことを見つめる。もう覚悟はできたってことだろうか。まだ緊張しているっぽいが誠意を見せてくれた以上はしっかり応えてやるべきだろう。
俺もベッドに上がると、後頭部を吟子の太ももに乗せる。
そうなると当然顔面同士で向かい合う形となる。吟子の顔は既に赤くなっており、目線を合わせるとすぐに逸らしてしまった。
寝心地はと言うと、正直人の太ももってそこまで気持ちの良いものではない。それなりに筋肉がついて固くなっているスクールアイドルの連中ならなおさらだ。気持ちいいってよりも女の子に膝枕されているっていうシチュエーション自体に満足感を得るんだろうな。エロ同人やらAVやらでも定番のプレイってものがあるけど大抵は気持ちよさなんてないらしいからな。演出でエロく見えているだけだ。
「どう、ですか……? 痛くないですか……?」
「いや、全然」
「そうですか……。良かったです」
吟子は微笑む。さっきまで緊張してたのに変なヤツだ。本番手前のアクションを期待されてたから、たかが膝枕程度で自分の番が終わるのならラッキーと思っているのだろうか。それとも姫芽と同じく俺とここまで接近することを望んでたとか?
「ここまでは普通ですね。じゃあ吟子さん、上を脱いでください」
「は、はぁ!? どうして!? 膝枕すればいいんじゃなかったの!?」
「な~にを仰っているのやら! 膝枕と言ったら授乳手コキですよ! そんな大きなモノをぶらさげておいて膝枕だけだなんて、そんなので私の欲求を満たせませんよ!」
「じゅ、授乳!?」
「ほわぁあぁあっ!? まさかイケメンショタのれいくんせんぱいに吟子ちゃんが……!!」
「えっ、それって師匠に吟子ちゃんのを飲ませるってことだよね……。ふぇっ、もう出るの吟子ちゃん!? 徒町驚きです!!」
「出ないよ!!」
そんなこったろうと思ったよ。このままほのぼの雰囲気で終わらせてくれるほどこの淫乱幽霊は甘くない。
ただ本人には絶対に言えないが、授乳手コキをする側の人間としては吟子が似合うっちゃ似合う。この三人の中で母性を感じられるのは誰かと訊かれたら吟子だろうし、適性が一番高いとは思っている。こんなことこの場で言い放ったら間違いなく好感度がダダ下がりだろうけど……。
「ほら早く零さんのズボンを脱がせてください! そしてシコってあげてください! あなたは膝枕しながら胸を晒して授乳させながら男児のイチモツをシゴいている姿が一番似合ってる! 世界で一番輝けるチャンスを逃していいんですか!?」
「そんなので輝きたくない!!」
「あれもイヤこれもイヤって、そんなワガママでよ『ラブライブ!』で勝てましたね!! 蓮ノ空の伝統が聞いて泣きますよ!!」
「勝手に伝統を穢さんといて!!」
「どうどう愛莉ちゃん。放送禁止用語が飛び交ってるからちょっと落ち着こうね~」
こんな性根まで性欲に支配されている奴を天国はよく飼いならしてるな。俺だったらとっくに追放しているレベルだ。もしかしたら天界も手に負えていないのかもしれない。
流石にこれ以上のプレイに吟子を乗せることができないと悟った愛莉。自分で憑依するのもダメ、放送禁止用語の連発で相手の頭をバグらせていいように操ろうとしてもダメ。これで本当に発情期を乗り越えられるのかと思ってしまうが、向こうも向こうで全ての要求が呑まれるわけではないので譲歩する必要があると分かっているのだろう。ある程度暴れた後はそれで満足したのか膝枕のみで妥協してくれた。どうして向こう立場が上なのかは謎だけど……。
しかし俺としても何も意識をしていないわけではない。胸が大きいから彼女の顔を見上げようとすると必然的にその双丘に邪魔されるし、吟子も顔を少し前のめりに出さないと俺の顔面の全てを捕捉することができない。女の子の胸を下から見上げるのはガキの姿になってから必然的に起こることだけど、やはり眼前で見るとその大きさが目測よりも一回りデカいことが分かるな。
ただ、劣情を煽られないのは吟子が意外にも優しい笑みを浮かべているからだろうか。俺に膝枕するくらいの緊張はもう吹き飛んだらしい。
「愛莉さんの言ったことをするのはアレですけど、先輩に膝枕をしてあげるのは悪くないです。むしろ普段頑張っている先輩に私がしてあげられることがあるんだって思うと、ちょっと嬉しいと言いますか……。あっ、生意気言っちゃってますか……?」
「いや、んなことねぇよ。俺だってたまにはゆっくり休みたいときもある」
「だったら次に休まれるときは教えてください。また膝枕をしてあげたいな~なんて」
吟子は恥ずかし気を感じながらも俺の頭を撫でつつ提案する。もうこの時点で少しママ味を自覚してきてないか? 誰かに献身的になるような一面があったようには見えなかったが、お世話を尽くすようなキャラも秘めていたんだな。これまた俺の知らなかった一面が見られたので、それだけでも愛莉の馬鹿に付き合った甲斐があったってもんだ。
~※~
「徒町が師匠の背中をお流しするんですか!?」
「幽霊は身体が汚れないのでお風呂に入らなくてもいいんですよ。つまりソーププレイが一生体験できないわけですね。だから肉眼で実際にプレイを観察すればこの性欲も満足するんじゃないかと思いまして!」
「よりによって小鈴ちゃんにそんなことをさせるとは、犯罪臭が半端ないね……」
「犯罪!? 徒町逮捕されちゃうの!?」
「ロリ体型がソープするからいいんでしょうが!! 世間体では許されないイケないシチュエーションでマスターベーションのモチベを上げ、限界を超えた性を解き放ったときの快感と言ったらもう……!!」
「既に興奮してる……。これ本当に許していいんですか先輩?」
「小鈴のやる気があるならそれでいいよ。どうせ一線は超えないんだから」
最後の最後でまさかの場所替え。しかもこの中で最も背徳性が高いであろう小鈴の背中流しシーンを生み出そうとしている。
俺としては別に女の子側の裸さえ同意なく晒されることがなければ一緒に風呂に入るのもやぶさかでない。むしろ過去にそんなシチュエーションは何度も経験してきている。だから小鈴さえよければ俺は問題ない。そしてコイツ自身もこちらの想像以上にやる気を見せている。これまでもそうだが羞恥心は他の二人より鈍い方なのだろうか。それとも性知識が薄すぎて恥ずかしいことをしているという自覚がないのか。
「これも愛莉ちゃんを救うため、徒町やってやりますよ! ちぇすとーっ!!」
「まあ止めらんないよね~……」
そんなわけで風呂場へ直行。水着姿という妥協はもちろん元凶によって許されず、ただお互いに全裸を晒し合う最後のボーダーだけは超えないようバスタオルを装着することになった。
そして俺は下半身のみ、小鈴は上半身と下半身を含み身を包む。
愛莉の言いつけ通り彼女が俺の背中を洗ってくれることになった。なったのだが――――
「んしょ、んしょ」
正直その声をやめてほしい。だって小さな子供が一生懸命男の背中を洗っているような感じがして余計な背徳感が湧いてくるからだ。別に今の俺はガキの姿だし、小鈴の方が背も高いのでそんな後ろめたさを感じる必要はない。でも内面的には大人なわけで、いくら幾多の女子高生を相手にしてきたといえどもロリ体型に風呂奉仕させるのは未だに抵抗もあるわけで……。
「う~ん、なんか妙にエロさが足りないですね~。小鈴さんが思ってたよりスポーティだからでしょうか。身体が引き締まっていてアスリート体型っぽくなってるのが原因でしょうか……」
「えっ!? 徒町、そんな風に褒められたの初めてです!」
「褒めてないです! むしろもっとそのロリボディを活かせよ! なんでちょっと大人っぽい引き締まりしてんだよ! 大沢瑠璃乃に負けないくらいロリを極めろよ! ロリの身体が引き締まってるとか需要ないです!! もっとこう、純情たるこじんまりとした少女が男の背中をせっせこ洗う不道徳溢れる様を見たかったのに!!」
「えぇっ!? じゃあどうすればいいの!?」
「背中だけではなく前も洗ってください。余計なバスタオルを取り払って! さぁ!!」
「そ、それって師匠のバスタオルを……!? そこも徒町が……!!」
「ちゃんと手で洗うんですよ。デリケートな部分ですから」
「ごくり……」
ここまでの二人には性器への直接的な干渉は却下されてきたはずなのに、まだ諦めず過度な要求を試みる愛莉。ただ小鈴だったら話に乗ってくれるとでも思っているのだろう。今回の展開に持ち込んだのもコイツを焚きつけたからだし、このまま口車に巻き込んでしまえば流れのまま欲望を満たせると画策してるに違いない。
小鈴はちらちらと俺の顔を見て様子を窺っている。恥ずかしそうにしているので流石に羞恥心は抱いているようだ。しかし吟子のように真っ向から拒否しないあたり心が揺らいでいるのか。もしかして興味があったり……? それとも超えてはいけないハードルの設定が分からないだけ? 迷ってそうな様子が伝わってくるだけ前の二人とは明らかに展開が異なる。
コイツまさか、本当にやるのか……!?
「師匠!」
「あ、あぁ……」
「前、よろしいでしょうか……!?」
やりやがった。どんな考えを経てその結論に至ったのか。子供相手だから下半身を拝んでもいいという短絡的な発想か。性に対して無頓着でもここは引くと思っていたのでコイツの勢いは恥辱ですら跳ね除けるらしい。
「きたきたきたぁ~っ!! ほら女の子が覚悟を決めましたよ!! 零さんも観念してそのバスタオルを取ったらどうですか!? まさか子供が故に短小だから外界に晒したくないとか!? いや零さんのが小さいだなんて私は認めません! デカチンイケメンショタの勇姿、この眼と脳と性欲に刻み込んでおきます!!」
「それはダメだから!!」
「わっ!? 入ってこないでって言ったじゃないですかお二人共!!」
「小鈴ちゃん落ち着いて! 流石にアタシたちにはまだ早いから!」
「二人共!? ん――――あっ!!」
「こ、小鈴!?」
これまで小鈴の勢いに流されてきた吟子と姫芽だが、今回ばかりは看破できなかったようで風呂場に突撃してきた。
だがその衝撃で小鈴は驚き、その場で足を滑らせて転んでしまう。
「いてて……」
「小鈴、大丈夫!?」
「へ、平気平気! これくらいいつものことだから!」
「いつもので納得するのはちょっと――――って、小鈴ちゃん! 早く隠した方が……!!」
「ふぇっ!? あっ!」
「!?」
小鈴が転んだ反動でバスタオルの下半身部分が少し捲れていた。ただ幸いにも奥までは見えていなかったのでセーフだ。
だが問題はそこではない。内ももに確かに見えた――――スクールアイドル病の証である傷が。けん玉みたいな形をしていて相も変わらずおかしな傷口だが、その奇抜な形状の傷こそスクールアイドル病に発症している証拠でもある。やはりコイツも花帆たちと同じ病気にかかっていたか。調査した結果なにもなかったで済めば楽だったのだが、こうなると吟子と姫芽も早急に調べた方が良さそうだな。
あの傷口に俺の指で触れれば病気は完治する。だったらもうどさくさに紛れてこの場で触れてしまうか? さやかのときみたいにあの傷がいつ赤くなって症状が重くなるか分からないから早めに対処しておくに越したことはない。だけどそのためには内ももの奥まで指を突っ込む必要がある。こんな閉鎖空間でそんなことをしたら流石にバレるか……。
と迷っている間に吟子と姫芽が小鈴を立たせてバスタオルを整えてしまった。
焦る必要はないか。下手に手を出して不快な思いをさせてしまっては元も子もない。まさに命の危機と言うのであれば話は別だがギリギリまでは穏便な方法で対処すべきだ。焦るな、過去に花帆たちとやったことと同じやり口でいいんだから。
~※~
「消化不良っぽさは否めませんが、まあ今回は及第点ってことにしてあげます」
「どうして私たちが許される側なの……」
紆余曲折、波乱万丈あったがどうやら発情期を乗り越えられるくらいのネタ集めはできたようだ。正直小鈴以外は本番一歩手前にすら及んでなかった気もするが、それでもエロ同人の展開の導入部分を実際に目の当たりにできたことでネタとしては収穫だったのだろう。コイツの性癖マジでよく分かんねぇな。
「恥ずかしかったけど、愛莉ちゃんが消えずに済んだのなら良かったよ!」
「これも皆さんのおかげですよ! でも今回はヤるフリでしたけど、いずれは零さんとそう言った関係になることを望んでいる。そうですよね?」
「そ、それは……あはは~……」
「おうおう流石は王の中の王。モテモテですね~」
「うっせー。用が済んだのなら早く帰れ」
「相変わらず冷たいですね~。じゃあ皆さん、またどこかで!」
結局アイツ、自分のやりたいことだけやって帰っていきやがった。ホクホクの笑顔だったが対する三人はげっそりしている。これまで経験したことのない性体験がキャパを超えて襲い掛かってきたから当然っちゃ当然か。
俺としても体力をごっそり持ってかれたが収穫もあった。コイツらの別の一面を垣間見ることができたこと。そして何より小鈴がスクールアイドル病にかかっていることが判明したこと。焦るのは禁物だが、なるべく早めにコイツとの距離を詰めて恥ずかしい部位に触れてもいいと思われる関係を作る必要があるな。もちろんそれは吟子と姫芽にも言えること。小鈴の対応と同時並行でコイツらがスクールアイドル病なのか否かを早めに判別しないとな。
本当はもっとR-17.9くらいまでやろうかなとは思っていたのですが、如何せん文字数が膨れ上がり過ぎるのであえなくこの形に……。まあそれでもいつもの話と比べれば十分すぎるくらいですが(笑)
↓キャラ設定集更新しました!
【キャラ設定集】
零から蓮ノ空キャラへの呼称
・日野下花帆 → 花帆
・村野さやか → さやか
・乙宗梢 → 梢
・夕霧綴理 → 綴理
・大沢瑠璃乃 → 瑠璃乃
・藤島慈 → 慈
・百生吟子 → 吟子
・徒町小鈴 → 小鈴
・安養寺姫芽 → 姫芽
蓮ノ空キャラから零への呼称(零への好感度 0~100 ※限界突破アリ)
・日野下花帆 → 零クン (120)
・村野さやか → 零さん (120)
・乙宗梢 → 零君 (120)
・夕霧綴理 → れい (120)
・大沢瑠璃乃 → 零くん (120)
・藤島慈 → 零 (120)
・百生吟子 → 零先輩 (81→84)
・徒町小鈴 → 零師匠 (88→89)
・安養寺姫芽 → れいくんせんぱい(85→87)
スクールアイドル病の治療状況
・日野下花帆 → 治療済
・村野さやか → 治療済
・乙宗梢 → 治療済
・夕霧綴理 → 治療済
・大沢瑠璃乃 → 治療済
・藤島慈 → 治療済
・百生吟子 → 傷の位置調査中
・徒町小鈴 → 傷の位置特定済
・安養寺姫芽 → 傷の位置調査中