ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回はまさかの秋葉さんと理事長がメインの回となっています。
 あの秋葉と親鳥なので、どのようなドタバタ劇が繰り広げられるのか……と思いきや、普通の日常回なので肩の力は抜いて構いませんよ(笑)


Autumn LeafとParent Bird

 

 

『ちょろっと一緒にドライブでも行かない?』

 

 

 家に帰ってくるなり突然のお誘い。

 いつも研究室に篭って中々家に帰ってこない秋葉の顔を、数週間ぶりに見た気がする。気がすると言っている辺り、どれだけ久しぶりなのかが分かってもらえるだろう。ああ見えてアイツは研究熱心だからな。どんな研究をしているのかは俺でも想像がつかない、というか想像したくない。

 

 

 話を戻そう。

 突然ドライブデートのお誘いを貰った訳だが、正直、秋葉と2人きりになるのは相当な覚悟が必要だ。下手をしたらどこかの実験場に連れて行かれて、気付いた頃には異次元世界にいる、みたいなことなんてザラにある。一度ゲームの世界に閉じ込められた訳だしな……。

 

 だが、秋葉がこうして誰かを誘って出掛けるという行為自体が珍しい。元々そこまでアウトドア派ではないコイツが、こうして俺を誘うのは何かしらの意味があるのだろう。

 

 実は本人も――――

 

 

『久々に零君と一緒にお話したいなぁ~♪』

 

 

 とか、

 

 

『お姉ちゃんとラブラブデートしようよ♪』

 

 

 など、意外にも真っ当(?)な理由をお持ちになっていた。

 本当にこれが本音なのかは分からないが、受験勉強の気分転換も兼ねて久々にコイツの誘いに乗ってやろうと思い、秋葉が準備をしている間に玄関先に停めてある車に乗り込もうとしたのだが――――――

 

 

「どうして理事長が車に乗っているんですかねぇ……」

「秋葉ちゃんに誘われちゃってね♪」

 

 

 後部座席のドアを開けて車内を覗いてみると、何故か秋葉の車の助手席に、理事長が座って待機していた。

 μ'sのメンバーが乗っているならまだ声を上げて驚く程度で済みそうだが、まさかこんなところで斜め上の人物に遭遇するとは……心の底から予想外のことに驚いた時って、声すら出ないんだな。

 

 

「誘われたって、どうして秋葉なんかに……?」

「『秋葉なんか』って、相変わらず私の扱いヒドイなぁ~零君は!!昔の恩師を誘うのがそんなにいけない?」

「へぇ~、理事長ってお前の恩師だってのか……って、ん?」

 

 

 あれ?今、俺の人生の中で知り得ない情報があっさりと流されたような気がする。

 さっきなんて言ってたっけ?恩師、恩師……理事長が秋葉の恩師――――――って!!

 

 

「え゛ぇええええええええええええええええええええええええええ!?!?マジで!?!?」

 

 

「おおっ!!ナイスリアクションだね♪」

「秋葉ちゃん、零君に言ってなかったの?」

「そう言えば忘れてた」

 

 

 ま、まさか秋葉と理事長にそんな繋がりがあっただなんて……秋葉からも理事長からも、そんなこと一切聞いたことなかったぞ。

 ――――ということは、俺が高校に入学する以前から、ことりとは間接的に接点があったってことだな。それでも接点が薄過ぎて、間接の間接みたいな感じだけども。それをことりが知ったら大喜びして、また以前のようなプレイに発展しそう……。

 

 

「まあとりあえず、そのことも含めてドライブしながら話しましょう。折角秋葉ちゃんが忙しい時間を削ってくれているんですもの、時間を無駄にしたくないからね」

「そうですね~♪ほら、零君も早く乗った乗った」

「えっ、あ、あぁ……」

 

 

 秋葉に無理矢理背中を押され、車の後部座席に押し込まれる。その後秋葉が運転席に座り、車のエンジンが掛かった。

 

 な、なんなのこのメンツ……?

 突然家に帰ってきた姉にドライブに誘われたと思ったら、車には自分の学院の理事長がいて、しかも姉とその理事長が教師と生徒の関係だっただなんて……状況が二転三転もしてついて行くのに時間が掛かったぞ。

 

 

 

 

 そして世にも奇妙なメンバーでのドライブが、今ここに始まった。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 実はと言うと、俺はあまり車に乗ったことがない。

 高校生だから運転できないのは当たり前だが、幼い頃から親元を離れて秋葉と楓の3人で暮らしていた関係上、学生だった俺たちは車に乗る機会にすら恵まれていなかったのだ。車に乗る唯一の機会は、大学生となった秋葉がたまに家に帰ってくる時ぐらい。だがアイツは家でゴロゴロしていることも多いため、それでもその機会はかなり稀だ。

 

 

 つまり、何が言いたいのかと言うとだな――――――

 

 

「ちょっと酔ってきた……」

「早いねぇ~。まだ出発したばかりだよ」

「零君、酔いやすいの?」

「車に慣れてないだけですよ。それでもバイクには乗っているので、本当に多少酔っているだけですけど」

「へぇ~、あの零君にもそんな弱点が……」

「そうなんですよぉ~♪あの完璧超人の零君が、まさかこんな弱点があるなんて……可愛いでしょ♪」

「そうね、ちょっとイイこと聞いちゃったかも♪」

「オイあんたら……」

 

 

 いや、酔っていると言っても吐きそうとか、そんな汚らしいことではなくて、単純に外の空気を吸いたい気分になるだけだ。だから車の窓を開けてさえおけば何の問題もない。

 

 それにしても理事長、日常生活では本当にことりと同じノリしてるのな。学院内では超が付くほど真面目で誠実な理事長なのに、こうしてプライベートで会うと、この人が"あのことり"の母親だということがよく分かる。ちょっぴり小悪魔っぽくなるところは、いかにもことりのようだ。

 

 

 俺は車の窓を開けて外の空気を車内に迎え入れながら、さっき腰を折られた話を再び蒸し返すことにした。

 

 

「それで?秋葉と理事長が生徒と先生の関係だった言うのは本当なのか?」

「えぇ。私の高校時代、3年間ずっと南先生が担任だったから」

「3年間ずっと!?俺と笹原先生の関係と一緒だな……」

「あっ、笹原先生も元気?」

「3年間俺を粛清し続けているくらいだから元気だろうよ。つうか、笹原先生も知ってんのか?」

「うん、3年間ずっと副担任が笹原先生だったからね♪」

 

 

 おぉう、こうして聞いてみると世界は意外と狭いんだなと感じる。兄妹が同じ学校に行ってるから可能性が低くはないのだが、やはり出来レースのような感覚は否めない。これも運命か。

 

 

「零君も粛清されてるんだねぇ~、私の時もヒドかったよ」

「お前も笹原先生に喝入れられてたのかよ……」

「私は零君や楓ちゃんを見ていると、いつも秋葉ちゃんを思い出しちゃうのよ。やっぱり兄妹って似るものなのね」

「否定できねぇのがムカつく……」

 

 

 笹原先生が俺の対処に慣れていたのは、数年前に秋葉への対処を経験していたからだったのか。どうりで俺の思考や行動が先生に全部読まれる訳だ。この話を聞くまで笹原先生のことを、思春期男子の卑猥な思考を読み取れるエスパーだと思っていたからな。

 

 

「秋葉ちゃんは今もやんちゃだけど、高校時代は今以上にやんちゃだったからね」

「それはつまり、ずっと変わってないってことなんじゃあ……」

「そうなんだけど、結構子供っぽい部分も多かったのよね」

「ほぅ」

「放送室のマイクを勝手に改造して、宇宙人みたいな声で流れるように仕組んだりとか、ドアノブ付きのドアをいつの間にか勝手に自動ドアに改造するとか、子供っぽいイタズラが好きだったのよ」

「へぇ~、それは知らなかった」

「いやぁ~自分の青春時代を他人の口から話されると恥ずかしいね♪」

「全然恥ずかしそうには聞こえないんだが……」

 

 

 そもそも秋葉に羞恥心なんてものがあるのか?それすらも怪しい。一度でもいいから秋葉の恥ずかしがっている姿を見てみたくはある。風呂に突撃すれば見られるだろうか……?

 

 いやダメだ。今でもこの歳になって『一緒にお風呂入る?』とか迫ってくる奴なんだ、そんな手は通用しない。それにこんなことを言ってるけど、俺は決して姉萌えとかじゃないからな!?

 

 

 それにしても理事長の話、どうやら秋葉は音ノ木坂でもイタズラっ子だったらしい。発明好きなその性格が、高校時代にも遺憾なく発揮されていたとは……それでもやはり自分が面白がっていただけで、周りにとっては迷惑でしかなかったようだけど。でも、それって今と全く同じじゃね!?

 

 結局コイツはどこへ行こうとも、自分の発明家としての腕を無駄な才能としてしか発揮していない。もういい加減誰かコイツをこの世界から追放しろ。

 

 

 

 

 その後は、秋葉の青春時代の武勇伝を本人の口から延々と聞かされるハメになった。

 まとめると、やはり高校時代もロクな奴ではなかったということ、ただそれだけ留意してもらえればこの話を全部聞いたことと何ら変わりはない。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 車は街道を抜け、街中を程よいスピードで駆け抜けていく。徒歩やバイクの時とは違う、普段見慣れた景色も真新しい場所のように見えて新鮮味がある。バイクは常に運転する立場だから景色にそれほど集中できないけど、こうして車の後部座席に座って外の景色を時速5、60キロで移り変わる様をじっくり見るのは久しぶりだ。

 

 

 外の空気も取り込み、多少の酔も覚めたところで理事長が俺に話題を振ってくる。

 

 

「そう言えば、最近μ'sのみんなとはどうなの?」

「アイツらと?う~ん、特に報告することは何も。普通に良好ですよ」

「そんな上っ面な話じゃなくて、もっとあるでしょ?」

「具体的にお願いしますよ……」

「そうねぇ~……それじゃあ、この前ことりが零君の家に言ったでしょ?その時何があったの?帰ってきたことりが一晩中ずっとニヤけてて、気になったのよね」

 

 

 ちょっと待ってくれ!!その話はマズイ!!『あなたの娘さんとらぶらぶえっちしてたんですよ~アハハハ~!!』なんて、親の目の前で言える訳ねぇだろ!!どんな羞恥プレイだよ!?お父上の前で『娘さんを僕にください』とお願いするくらい難易度高いわ!!

 

 でもどうやって答えればいいんだ……?『いつも通り普通に受験勉強してました』と言ってもいいけど、それじゃあことりが何で一晩中ニヤけてたんだって話になるし……。

 

 

 

 

 あれぇ……?バレる……?

 

 

 

 

 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!

 

 

 

 

「零君……?」

 

 

 落ち着け、焦ったら勘付かれるぞ。ここは無難な解答でお茶を濁して、相手の反応を見てから次の対策方法を考えよう。一度で相手を納得させることができなさそうなら、先延ばしにするのも悪い手ではないだろう。

 

 

「特に変わったことは。ただ2人で受験勉強を――――」

「あら?ことりが『零君とたくさんえっちなことしたんだぁ~♪』て言ってたから、てっきり2人でラブラブしてたのかと思ってたわ」

「は…………?」

「家に帰って来てからことり、ずっと零君とのえっちの内容を話してたのよ。しかも夕食の合間にも。食べている時くらいやめなさいって言おうと思ったんだけど、娘のあんな嬉しそうな顔を見ると、つい……ね♪」

「いやいや『ね♪』じゃなくて!?えっちの内容を話したって……う、嘘ぉ!?えっ、えぇ!?!?」

「ん?いつもことりとヤってるんでしょ?ことりが言ってたわよ」

「はぁああああああああああああああ!?!?」

 

 

 な、なに?ことりの奴、自分の親に『今日彼氏ににゃんにゃん♪されてきました』って話したの!?痴女ってレベルを超えているんだけど!?

 

 それ以上に驚いたのは、理事長が冷静だということだ。特に怒っている訳でもなければ、真剣なシリアスモードでもない。むしろ娘の幸せを祝福しているかのような、俺とことりの仲を認めてくれている気がする。まだ俺たち高校生なんだぞ、それでいいのか母親よ……。

 

 

 とりあえず聞いてみよう。もうバレてんだ、恐ることは何もない!!――――――のか?

 

 

「何とも思わないんですか……?俺とことりがその……俗に言う不純異性交遊をしていても」

「いいんじゃない。むしろ零君がことりを貰ってくれるのなら大歓迎♪」

「かるっ!!それでいいのかよ!?」

「いいわよ♪それにことりと零君、カラダの相性もいいみたいだし♪」

「遂に本性を現しやがったな……親鳥」

 

 

 娘の恋愛のことになると、娘同様頭のネジが数本ブッ飛んだ姿になる、それが理事長の裏の顔、通称親鳥だ。

 親鳥はウットリとした表情で頬に手を当てている。これは絶対俺とことりのえっちぃシーンを想像してるだろ……アンタが興奮している姿なんて需要ねぇから!!年増とまではいかないけど、年齢的にキツイものはある。

 

 

「あはは!!零君たちまたまぐわってたの?零君が着々と大人の階段を昇っているみたいで、お姉ちゃん嬉しいよ♪」

「オイ"また"っていうな"また"って!!」

「それで穂乃果ちゃんたちとはやってるの?ことりだけじゃないんでしょ?」

「そ、そうですけど……」

 

 

 ――――――ん?あれれ?どうして穂乃果たちのことまで聞いてくるんだ……?俺はまだ穂乃果たち9人と付き合っているということを、μ'sのメンバー以外だったら秋葉にしか教えていないはずだ。

 

 

 ま、まさかコイツ……!?

 

 

 咄嗟に運転席に座っている秋葉の顔を覗き込んで見ると、秋葉は横目で俺を見ながらニッコリと微笑んだ。

 

 や、やはりか…………。

 

 

「俺に内緒で勝手に言いふらすなよな……」

「見守る人が多い方が安心できるでしょ?それに、南先生は私が言う前から勘付いていたみたいだけどね」

「えっ?気付いてたんですか!?」

「そりゃあ普段のあなたたちを見ていれば分かるわよ。周りの目が多い学院内でもあなたとことりたちとの距離が近すぎるもの、それで気付かない学院の責任者がいると思う?」

「よく見てるんですね、俺たちのこと……」

「あなたとことりたち、4人の頃からずっとね」

 

 

 μ'sが名も無きグループだった時から、理事長には大変お世話になった。思い出せばその時から、理事長は俺たちのことを応援してくれていたんだもんな。そういった意味では、俺たちの関係の変化には一番敏感な大人なのかもしれない。理事長も秋葉も、μ'sを初期の頃から見守ってくれていたから、この2人はμ'sの保護者的な立場の人間と言っても差し支えないな。

 

 

 でも理事長は、俺が9股をしていると知りながらもそれをずっと見逃してきたんだよな……?

 どうして……?

 

 

「どうして今まで俺たちを見逃していたんですか?」

「見逃してた……?私は初めから賛成だったけど?」

 

 

 

 

 ん?ラノベ主人公の難聴スキルじゃないけど、今なんて言った?さ、賛成……?

 賛成反対の、あの賛成だよな……?

 

 

 

 

 えっ……え゛ぇええええええええええええええええええええええええええええ!?!?

 

 

 

 

「はぁ~……今日はもう驚き疲れた……」

「あははっ!!零君の表情をミラー越しに見ているだけでも面白かったからね♪」

「なるほど、俺をドライブに誘ったのはこの話がしたかったからか……」

「まぁね♪でも久々に南先生と零君に会いたかったから、というのもあるかな」

 

 

 とりあえずこのドライブの間に知った事実をまとめると――――

 

 

・秋葉と理事長が、生徒と教師の関係だった。しかも理事長は、3年間ずっと秋葉の担任。

 

・笹原先生も、副担任として秋葉と3年間一緒だった。

 

・秋葉、高校時代も今と変わらずイタズラ好き。

 

・ことりとえっちぃことしていたのがバレる。

 

・そして……理事長に9股がバレていた。

 

 

 内容濃すぎ!!

 こんな短時間でこれだけの衝撃事実を伝えられたのは初めてだ。しかも9股の事実がバレていたとは……今の俺にこれほど効く精神攻撃はないぞ。

 

 

「まあ零君とμ'sの交際の件については、秋葉ちゃんが頑張って説明してくれたから賛成したところもあるんだけどね」

「えっ、そうなんですか!?秋葉が……?」

「ちょっ、ちょっと先生!!それは言わない約束だったでしょ!?」

「あれぇ~そうだったっけ?ゴメンなさい♪でもあれだけ必死に零君とμ'sの関係を教えてくれたんですもの、もうお腹いっぱいよ♪」

「もう~!!せんせぇ~い!!」

 

 

 おっ、秋葉の恥ずかしがっている表情なんて珍しい。一度でいいから姉のこんな表情を見てみたいと思っていたのが、もう叶うことになるとは。やはり秋葉でも昔の恩師には勝てないんだな。いつも完璧超人の秋葉の、ちょっぴり可愛く恥ずかしがるところが見られて俺も嬉しかったり。

 

 

 でも、そんな秋葉が俺や穂乃果たちのために、理事長に説明をねぇ…………よしっ、折角だしここで言っておくか。

 

 

「秋葉」

「な、なに?今先生にお説教の最中なんだけど」

「ありがとな」

「はっ!?れ、零君まで!?」

「咄嗟に褒められると慌てちゃうのは、秋葉ちゃんも零君も楓ちゃんも一緒ね♪やっぱり兄妹って似てるわぁ~、面白い♪」

「も~う!!先生も零君も嫌い……」

「俺もかよ……」

 

 

 その後しばらく、俺と秋葉は理事長にずっと弄り続けられた。

 俺はいいとしても、弄られ慣れてない秋葉の慌てる表情はかなり新鮮だったり。その表情を写真に撮って、楓に送りつけたら絶対喜ぶだろうな。煽り的な意味で。

 

 

 でも俺と穂乃果たちの関係を、理事長に説明してくれたことは本当に感謝している。同棲生活中、一度秋葉と真っ向から話し合ったこともあったが、理事長に必死に説明してくれたってことは、俺の意見を秋葉が認めてくれたっていうことなんだよな。秋葉がいなかったら、俺は雪穂たちの気持ちに気付くこともなかったし、俺と穂乃果たちの関係についてはコイツに一番助けてもらっていると言っても過言ではない。

 

 

 また近いうちに、俺の口からも理事長に説明しておくか。それが俺の責任でもあり義務だから。

 

 

 

 

 そして俺は、理事長に向かって子供っぽく説教をしている秋葉の横顔を見て、心の中で再びお礼を言った。

 

 

 

 

 ありがとう。

 

 




 顔を赤くしている秋葉を想像して、可愛いと思った人手を挙げて!


 今回は秋葉さんと理事長回でした。
 この2人、キャラは濃かったのですがあまりスポットが当たっていなかったので、今回重い腰を上げてメイン回を書いてみた次第です。
 特に秋葉さんは『日常』の第2話から登場していたのにも関わらず、かなりの情報が未公開だったため、今回秋葉さんの過去と共にお蔵出ししてみました。今も昔も変わってないんですけどね(笑)

 理事長に関しても、零君たちの恋愛を応援する立場にしてみました。ぶっちゃけて言ってしまうと、『新日常』であまりシリアス展開を書きたくなかったので、9股賛成の立場に無理矢理したと言った方が正しいかもしれません。また理事長の心境については、そのうち書く予定です。


 次回のタイトルは……『下ネタという概念しか存在しないラブライブ!』これで決まり!!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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