アーシアと一通りゲーセンで遊び、もう日は沈みはじめ薄暗くなってきた
途中であのクソ神父に撃たれた片脚が痛み出し近くにあったベンチで休む事にした
「大丈夫ですかイッセーさん?」
「あぁ、大丈夫だよ。ちょっと痛みだしただけだからさ」
「少し見せてください」
そう言ってアーシアは屈んで撃たれた太ももに両手を添えると淡い光が現れた
「・・・はい。これで大丈夫ですよ」
そう言われ立ち上がってみるとさっきまでの痛みが無かったように消えていた!アーシアの神器は誰でも傷を治せるんだな
でも、こんな子がどうしてあんなクソ神父と一緒に居たのか?俺は勇気を出して聞いてみた
最初は何かに怯えた様な表情になりながらもアーシアは全てを話してくれた。アーシアの神器の力が分かってから教会はこの子を聖女にまつっていたがある日、一人の重傷を負っていた悪魔を助けてしまったのを他の教会関係者に見られてしまい教会から追放され、悪魔を助けた魔女と言う烙印まで押された
そして各地を放浪していた所を堕天使に拾われたそうだ
そんなアーシアには夢がある友達を作って話をしたり買い物したり喋ったりするのが夢らしい
俺はそれを聞いてからアーシアに言ってあげた、俺が友達になってやるって。それに今日いっぱい話していっぱい遊んだんだ、もう俺たちは友達だ
そうアーシアに言った時だった
「無理よ」
突如、聞いたことがある声が聞こえ振り返るとそこには彼女がいた。俺を殺した堕天使の・・・
「ゆ、夕麻ちゃん!?」
「なんだ生きてたんだ。しかも悪魔?最悪ぅー・・・」
「レイナーレ様・・・」
「レイナーレ・・・」
それが夕麻ちゃんの、この堕天使の本当の名前か
「さぁ、アーシア帰りましょう。私たちにはあなたが必要なの。わかるでしょう?」
レイナーレの言葉にアーシアは酷く怯えている。一体こいつはアーシアに何の目的が?
「今度はその子と恋人ごっこかしら?イッセーくん。思い出すわあの日のデート・・・よそ者に見られたけど、楽しかったわよ?」
「ふざけんな!俺は危うく死にかけて、ダチの七志にも・・・」
「死ねば良かったのに悪魔なんかに転生しちゃって、それに低俗な人間が一人死んだって私にはどうでもいいことよ」
そう言ってレイナーレは右手から光の槍を作り出した。またあの槍か!あれは悪魔にはヤバい、何とか先手を!
「セイクリッド・ギア!!」
左腕に神器が現れて俺は出せたことに少しばかりの安心感を得た。だが、レイナーレは俺の神器を見て笑い始めた
「その神器は『龍の手(トゥワイス・クリティカル)』と呼ばれるありふれたものよ。一定時間所持者の力を倍にするけどあなたの力が倍になったところで全く怖くないわ。本当、下級悪魔にお似合いの代物ね」クスクス
自分の力を倍にする、能力か。でもないよりはマシだ!
「動きやがれ神器!俺の力を倍にしろ!」
『BOOST!』
神器が動き、体の奥から力が湧き出てくる。だが、今は無理に戦うより人がいるところまで逃げよう。いくらレイナーレも騒がれたくはないはずだ!
「行くぞアーシア!」
アーシアの手を取り、その場から逃げようとした。だが・・・
ヒュン!ドッ!!
「がっ!!」
「イッセーさん!」
背中からレイナーレの光の槍が突き刺さった。嘘だろ、力を倍加したのに全く強くもなってねぇ・・・・やっぱ、俺が弱過ぎんのかよ
アーシアは神器を使って俺の傷を治してくれた。これならまだ行けるはず
「アーシア、私と共に戻りなさい。応じないならその悪魔を殺す」
「う、うるせぇ!お前なんかッ・・・ぶっ飛ばして「わかりました」ッ!アーシア!」
「いい子ね。こっちへいらっしゃい」
「ま、待てアーシア!俺とアーシアはもう友達なんだ!友達なら見捨てるわけにはいかない!アーシアは俺が守ってやる!行っちゃダメだ!!」
俺はアーシアを止めるために叫んだ。だが、アーシアはレイナーレの下に行くとこっちに振り向き涙を流しながら言った
「イッセーさん・・・こんな私と友達になってくれて、ありがとうございます・・・・・・さようなら」
「命拾いしたわね。つぎ邪魔したら本当に殺すわ。じゃあね、イッセーくん」
それを最後にアーシアはレイナーレに連れていかれ、この場から消えてちまった
「・・・」
Pipipi!Pipipi!
その時だ、着信音が鳴りケータイを開くと七志から電話が掛かってきた
「もしもし・・・七志か?」
『イッセーくん、アーシアさんを見なかった?今日、朝から急に居なくなっちゃって』
その言葉を聞いてから俺はケータイを持っていない方の手を握りしめた
「・・・すまねぇ。七志」
『イッセーくん?どうしたの?』
なにが・・・なにが守る・・・だよ
「アーシアが・・・堕天使に攫われちまった」