あの名前も知らない堕天使を倒しようやく教会にたどり着いた。中に入ると中は酷く荒れており、近くでイッセーくんが座り込んでいた
「イッセーくん・・・」
「七志・・・遅かったじゃねぇかよ」
両目から流れる涙を拭きとって立ち上がるイッセーくん、彼の目の前に横たわっている少女に見覚えがあった、アーシアさんだ。口元に手をかざしてみるが彼女から呼吸の息が感じられなかった、どうやら間に合わなかったようだ
「やぁ、イッセーくんお疲れ」
祭壇から祐斗くんと小猫ちゃんが現れてイッセーくんの肩に手を置く祐斗くん
「七志と同じで遅えよ色男」
「それにしても堕天使を一人で倒しちゃうなんてね」
「え?」
祐斗くんが見る方向に視線を移すとそこにはボロボロの姿で横たわる天野夕麻、もとい堕天使レイナーレの姿があった
「あなたならやれると信じていたわ」
「ぶ、部長!?」
「あ、リアスさん」
更にやってきたのはリアスさんと朱乃さんだ
「部長、持ってきました」
((持ってきたって))
「とりあえず彼女に起きてもらいましょうか。朱乃」
「はい、部長」
指先から魔力で水を作り出してその水をレイナーレの顔にかぶせる
「ぷはっ!・・・ッ!!」
「ごきげんよう」
「してやったりと思ってるんでしょうけどすぐに援軍が「来ないわよ」!!」
「堕天使カラワーナ、ミッテルト、ついでに何者かにやられたドーナシーク・・・みんな私が消し飛ばしたから」
「嘘よ!」
レイナーレはリアスさんの言葉を否定するが懐から三枚の多少ながら色の違う羽根を取り出し、それをレイナーレに見せる
「見覚えあるでしょう?」
それを見たのを最後に言葉を失うレイナーレ
「気になったんですけど、ドーナシークって言う堕天使でリアスさんたちが倒したんじゃないんですか?」
「とどめをさしたのは確かに私だけどすでに誰かが手傷を負わしていたのよ。顔に大きな打撲の傷跡があったのよ」
(顔に大きな打撲の跡・・・あっ)
そういえば、あのスーツ姿の堕天使の顔にエルボーを決めたことを思い出した。あの堕天使、名前あったんだ
その後、リアスさんはレイナーレがイッセーくんに負けた敗因を説明してくれた。なんでもイッセーくんも神器をもっており、しかも僕と同じ神滅具(ロンギヌス)級の神器だったらしい
神器の名前は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と呼ばれ、十秒ごとに持ち主の力を倍にしてくれるらしい。いいなぁ、僕の持っているコレ(デッド・ペイルタスク)より使いやすそうだな
【こいつ、調子に乗りやがって#俺だってなりたくて神器になったんじゃねぇよ】
そんなイグドラの声が聞こえたような気がしたけど無視しました
「さて・・・消えてもらうわ。もちろん、あなたが持っている神器も回収させてもらうけど」
「じょ、冗談じゃないわ!この癒しの力はアザゼル様とシェムハザ様に・・・」
「愛の為に生きるのはいいわね・・・でも、あなたはあまりにも薄汚れている」
「・・・ッ!」
突然イッセーくんのほうに向くレイナーレ
「イッセーくん助け「ふんッ!」がっ!!」
何かを言おうとする前に僕はレイナーレの腹に拳を叩き込んだ。その先、何を言おうとしたかは大体は予想は出来ていた
「それ以上言って、幼馴染の傷をえぐらないでよ」
意識を失い、レイナーレは倒れた
「・・・イッセーくん」
「ありがとう七志・・・部長、お願いします」
「ええ・・・七志くんに感謝しなさいレイナーレ。恐怖を感じずに逝けるのだから」
リアスさんの手に黒い魔力の塊が現れ、それをレイナーレに向かって放った。レイナーレは跡形もなく消滅した
「グッバイ、俺の恋・・・」
「・・・」
僕は後のことをリアスさんたちに任せて教会を後にした
あの教会での出来事から次の日
レイナーレから神器を取り返した後、アーシアさんを悪魔の駒(イーヴィル・ピース)の僧侶(ビショップ)の駒を使って悪魔に転生、結果的には助かりリアスさんの眷属として生きることになったそうだ
これから悪魔の仕事でお世話になるかもしれない。ついでに駒王学園に転校しイッセーくんと同クラスになったらしい、まあこの辺はいいかな
とりあえず、堕天使との騒動はこれで一件落着となりしばらくはなにもないことを願っていた
そんな願いも簡単に裏切られることになることも知らずに