ゼクスさんたちが帰った次の日
いつもの様に授業が終わったあと、ちょっと遅れてオカ研の部室に向かった
そしたら、部室から熱気を感じて「まさか火事!?」と思い廊下に置いてあった消火器を持って中に突撃したが
ドゴッ!
「「あっ」」
「ぐふっ・・・」
何故か棍を持った少女に脇腹をド突かれて、意識がシャットダウンした
数時間後
「はっ!火事は!?」
意識が目覚め起き上がると何故か自宅の布団で寝ていた
「お目覚めになりましたか」
「?」
声のする方に視線を変えると、メイドさんがいた。誰?
「はじめまして。グレイフィアと申します」
「これは御丁寧に。秋上七志と言います」
互いに名乗りあった後にことの顛末をグレイフィアさんが話してくれた
まず、僕が火事だと勘違いしていた熱気の正体はライザー・フェニックスさんの火だったらしい
ちなみにライザーさんはなんでも上級悪魔でフェニックス家の三男にしてリアスさんの婚約者らしい
どんな容姿の人かは知らないけどリアスさんはライザーさんと結婚したくないからゲームをしてリアスが勝ったら婚約破棄、負けたら即結婚と言う条件で戦うそうだ
好きでもない人と結婚させられる、政略結婚かな?やっぱいいところの生まれだとそう言うことがあるのかな
ちなみに僕はそのライザーさんのポーンの人の攻撃を突貫した時に運悪く当たったらしい
僕が割り込んで入ったせいでもあるので特に気にしていないが、一歩間違えたらライザーさんに消火器をぶっかける事になっていたかもしれない
あー、危ない危ない
その後、一通り話を終えたグレイフィアさんは家を出ようとしたがいくら悪魔の人でも夜中に女性を一人で帰すのは悪い気がしたので明日になるまで泊まっていきませんか?と言ったら礼を言った後、心配いりませんと言われ家を後にした
本当に大丈夫かなっと心配しながら今日はもう寝ることにした
そういえば家の中が少し綺麗になっていたがグレイフィアさんがやったのだろうか?メイドだしちょっとした汚れも気になってしまうのだろう、職業病と言うやつかもしれない
それともう一つ気づいたのが古い家族写真がテーブルの上に置いてあった。確かタンスの上に置きっぱなしにしていたはずだが掃除の時に此処に置いたのだろう
ゼクスさんとの写真もあったはずだが、まあいいだろう。そのうち見つかる
グレイフィア SIDE
今日はリアスとライザー・フェニックスの話し合いの仲裁役も兼ねてオカルト研究部の部室に来ました
サーゼクスの言う通り、リアスはライザーと結婚する気は全くない
ならば悪魔らしく戦って勝ち、自分の意思を示すのが良いとリアスのご両親から言われたとおりにレーディングゲームで決着をつける話になりました
しかし、ライザーはリアスの眷属たちを見て侮辱するような発言をした後に自分の眷属たちをリアスたちに見せた
確かにレーディングゲームの経験があるライザーの方が今のリアスよりも勝機があるのは確か。しかし、あの他者を見下ろす様では好印象は持てない
そんなライザーに我慢が出来ず、リアスのポーンが怒り始めた。彼が「赤龍帝の篭手」を持つ今世代の赤龍帝
ライザーのポーンと戦い始めるその時だった
「火事は何処だ!」
ドゴッ!
「「あっ」」
「ぐふっ・・・」
ドサッ
突然、ドアを開けて消火器を持ったまま二人の間に割り込み脇腹にライザーのポーンが使用した武器、棍が直撃し気絶してしまった
一瞬、私も含め何が起こったのか混乱していましたがすぐに正気に戻り気絶した男性をソファーに移しました
その間、リアスの新しい眷属、ビショップの少女が神器を使って傷を癒していた
彼の名は秋上七志、神器を所有しているらしい人間だとリアスから聞きました
所持しているのは本人も分かっているが自分の意思では出せないそうだ。しかし、下級の堕天使を軽々と倒せるほどのもの、つまり戦闘に特化した神器と言う可能性が一番高いらしい
その後、ライザーはリアスに10日の猶予を与えて冥界に帰っていった。私はリアスとその眷属の代わりに秋上七志を自宅に届ける事に
家は普通の二階建ての住居、屋根裏部屋がある以外は特に何も無いとリアスから聞いた
とりあえず布団を敷き、彼を寝かし目覚めるまで少しこの家の中を見ることにした
一階には台所と居間、洗面所に浴室とトイレ
二階には彼の自室と何も無い和室が一つ
ちなみに屋根裏部屋は自室の天井に小さいドアがありそこが入口のようだ、ただし南京錠がついていて開けることは出来ない
「男性一人暮らしの家にしてはしっかりしていますね。ですが、多少の埃は残っています・・・ふむ」
私はこの家にある掃除用具を使って家の中を軽く掃除をすることにした
別にそこまですることは無いと思いますが今回迷惑をおかけしてしまったこともあるのでそのお詫びということにして掃除を始めた
そこまで汚れてはいないので数時間で終わらせましたが
「?・・・写真」
一階の居間にあるタンスの上に積み重なった本の間から2枚の写真が落ち、1枚は裏返った
表になっている写真を先に拾う
そこには真ん中に小さな少年、その両側に優しい笑みを浮かべる男女が写っており、これがすぐに家族写真であることが分かる
もう1枚の方に手を伸ばすと裏面に何かが書いてあった
「・・・新しい父?」
裏面にはそう書かれており、写真を表にかえた
「・・・・・・・・・・・・え?」
その写真には信じられないものが写っていた。なぜ彼とサーゼクスが写っているのか
「はっ!火事は!?」
「!?」
突然の声に多少驚きながら、写真を懐にしまってしまう。息を整え落ち着いた後に彼と話す
「はじめまして。グレイフィアと申します」
「これは御丁寧に。秋上七志と言います」
互いに自己紹介を終わらせ、困惑している彼に何があったかを全て話し、とりあえず冥界に帰る事にした
結局、写真を持って来てしまったがこれを使ってサーゼクスに問いただしましょう
もし、不正な行為をしていたことがわかればそれなりの罰は受けてもらわねば
冥界に帰ると何故かサーゼクスが仕事場から戻っていた
何でも仕事が早く終えられたらしく、「今日は久しぶりにどうだい?」と誘ってきた
・・・写真の事もありますが今はこの申し出を受けましょう。仕事のせいで二人だけの時間を過ごすことは本当に稀、魔王の眷属に暇は無い
誘ってきた貴方に思うのもなんですが
今日は寝かせません
ライザーとの絡みなんてなかったんだ