ハイスクールD×D〈第三の天龍〉   作:BATTU

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第十九話

冥界

 

婚約パーティー会場

 

 

そこには既にリアスとライザーのご両家だけでなく、多くの上級悪魔も参加していた

しかし、そんな会場に殴り込み一人の悪魔がいた

 

 

「ここにいる上級悪魔の皆さん、それに部長のお兄さんの魔王様!俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠です!部長のリアス・グレモリー様を取り戻しに来ました!」

 

 

「イッセー!?」

 

 

「おい!侵入者だぞ!衛兵は何してる!?」

 

 

ライザーが叫ぶが警備についていた衛兵は誰一人来ない

 

 

「もぐもぐ、悪魔の料理って美味しいな。素材は変わらないのかな?」

 

 

それどころか、一人の衛兵が警備をほったらかして料理を食べていた

 

 

「おい貴様! 何やってる!?早くあの侵入者を追い出せ!」

 

 

「え?嫌だけど?だって・・・よいしょ」

 

 

衛兵は兜をとって言う

 

 

「どうも皆さん、リアスさんならびにその眷属と契約を結んでいる人間の秋上七志です。ついでに言いますと警備の悪魔はほとんど眠ってもらっています」

 

 

人間である七志の口から出た言葉に悪魔のほとんどが驚いていた

 

 

「おい、七志!お前どうやってここに!?」

 

 

「あのレーディングゲーム観戦の後、部屋をこっそり抜け出して何か馬車っぽい乗り物に隠れてたらここに着いた」

 

 

いい笑顔で七志が言う

 

 

「何やってんの!マジで!?」

 

 

「いやぁ、どうせイッセーくんの事だから認められずに乗り込むかなぁと思ってたし、それに僕人間だからいくらリアスさんの知り合いでも絶対パーティー参加出来ないと思ったしさ」

 

 

「・・・お前の時々起こす行動力にはいっつも驚くわ」

 

 

「まぁまぁ、邪魔する人は来ないから言いたい事言ってきたら?」

 

 

「・・・おう!」

 

 

リアスとライザーの下に向かうイッセーくん

僕はまた悪魔の料理を口に運ぶ

 

 

「七志くん、君も来たんだ」

 

 

「やぁ、祐斗くん。それに朱乃さんと小猫ちゃんも」

 

 

「イッセー先輩が来ても警備の人が来ないのは・・・七志先輩が何かしたのですか?」

 

 

「あぁ、ここの警備の悪魔さんたちのほとんどは眠って貰ったよ。首筋に手刀でトンッてね」

 

 

「あらあら、せっかく私たちもイッセーくんの為に衛兵がきたらお邪魔しようと思っていましたのに。全部七志くんに持っていってしまわれましたわね」

 

 

「あぁ、やっぱり朱乃さんたちも?」

 

 

「イッセーくんがもし乗り込んで来たらと考えてはいたからね」

 

 

そんな話をしていた後、一人の男性が僕たちの下に近づいて来た

 

 

「先ほどの人間は君だね秋上七志くん」

 

 

「ま、魔王さま!」

 

 

「・・・魔王?」

 

 

その男性はリアスさんと同じ赤い長髪で顔も整った美形・・・というよりこの人には見覚えがあった

 

 

「ゼクスさん?・・・何やってるんですか?」

 

 

「・・・ゼクスとは誰かな?私はサーゼクス・ルシファー、魔王の一人だよ。まぁそれはいい、話はグレイフィアから聞いているよ妹のリアスとその眷属たちとの悪魔契約や私が用意したレーディングゲーム観賞の個室から抜け出した事もね」

 

 

あれ?バレてる

 

 

「そこで君の実力を見込んで提案があるんだ」

 

 

「提案・・・ですか?」

 

 

「先ほど話し合いでリアスの眷属くんと婚約者ライザー・フェニックスが戦う事になったのだが『兵士』の彼は悪魔になって日が浅い、そこでハンデとして君と共闘して戦ってもらおうと考えている。当然この提案を引き受けてもらえたら、それ相応の代価を与えよう」

 

 

「サーゼクスさま!たかが人間一人にそのような!」

 

 

「それにフェニックスと戦わせようなどと・・・」

 

 

サーゼクスさんの提案に周りの悪魔から反対の声などがあがる

 

 

「確かに2対1は好ましくないでしょう。しかし、戦うのは悪魔になって日の浅い者と唯の人間。そんな2人を相手にフェニックスが簡単に敗れるだろうか?」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

サーゼクスさんの言葉に反論する者はおらず、その場が一時の沈黙が支配した

 

 

「どうやら、お許しが出たようだね。さぁ、君はどうするかな?」

 

 

僕の方に向きなおり、提案を受けるかを聞く

 

 

「・・・わかりました、受けましょう」

 

 

「そう言ってくれると思っていたよ。では私が用意した舞台へ案内しよう」

 

 

パチンッ

 

 

指を鳴らすと同時に僕の足元から魔法陣が現れ、広い場所に出た

そこには既にイッセーくんとライザーさんらしき人物が居た

 

 

「まさか、お前と共闘するなんて思わなかったな七志」

 

 

「いやぁ、魔王さんにあらだけ言われたら断れないじゃないか。ていうか、断れる空気じゃないよあの場面」

 

 

「じゃあ、仕方なく受けたのかよ」

 

 

「うん」

 

 

「・・・まあいいや、もしやばくなったら逃げろよ七志。あいつの炎で焼かれたら人間のお前じゃあひとたまりもないからな」

 

 

「大丈夫、なんとかするよ」

 

 

話を終えてライザーさんの方に向く僕とイッセーくん

 

 

「お前の能力は全て割れている。自分の能力を十秒ごとに倍にしていく神器『赤龍帝の籠手』、そして倍加した力を譲渡する新しい力を発言したそうだが、それでも不死身の俺に勝てると思うのか?ましてや唯の人間を味方につけた程度で」

 

 

「あぁ、絶対に勝ってやるよ!」

 

 

「じゃあ、やろうか」

 

 

あなたにはなんの恨みもありませんがイッセーくんとリアスさんの為にも負けてもらいます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーゼクスSIDE

 

 

よもやこんな事態になるとは思わなかった

 

 

グレイフィアから聞いた神器を持った青年がまさか七志くんの事だとは不覚だった

一時はバレる可能性もあったがなんとか話をそらすことは出来たとはいえ、まさかこんな事になってしまうとは

 

 

やはり、神器を持つ者そして罪を背負う者に平穏を与える事は出来ないのか。彼を人間界に送り返す事も考えたがリアスとその眷属たちとも関わりを持ち、しかも今世代の赤龍帝は彼の幼馴染みだと言う

いずれにせよ、遅かれ早かれ我々の世界に足を踏み入れる事になるはずだ

 

 

この状況ではもう隠すことは出来ない。人間とはいえ天龍と称された蒼龍王を宿している、この戦いでライザーくんに勝つことができたら彼を我々の世界に引き入れ全てを話そう

 

 

七志くんの力さえ認められれば、なんとかなる

 

 

すまない七志くん、恨んでくれてもいい

それでも私たちは君と彼の平穏を守ってみせるよ

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