バキッ!ドガーーーッ!!!
一瞬の出来事だった
ライザーに勝ったイッセーと七志、戦いが終わったと誰もが思っていたなか突如イッセーの左拳が七志を襲ったのだ
七志は鈍い音と共に壁の方へ吹っ飛ばされた
「な、七志!ド、ドライグ!何しやがる!?」
イッセーは勝手に動いた自身の左腕を掴みながら、腕に居るものに問いかけた
【何を?これが宿命だ相棒、俺と白い奴が長年探し求めた蒼い奴をついに見つけた。そして今、俺に左腕を差し出した分の力の対価はまだ残っている、この機に俺はあの人間を殺す】
「ふ、ふざけるな!七志は俺の親友だ!そんな事させられるか!!」
【お前にその気はなくともこればかりは無視はできない。お前の左腕は俺に差し出された状態だ、今のお前の意思関係なく左腕は俺の思うがままに操れる、永遠には無理だがな。そして腕にある神器も・・・】
「っ!まさか、やめろドライグ!!」
『BOOSTBOOSTBOOST』
イッセーの神器、セイクリッド・ギアが勝手に発動し力が高められた
【恨むなよ相棒、せめて右腕を差し出すべきだった。それなりに負担が来るだろうが限界になって眠る頃には全て終わっている!】
左腕はまた動き出し、七志の吹っ飛んだ方向へ向かう。必死に腕を止めようとするイッセーだが止まる気配は一向にしない
「グレイフィア!セラフォルー!七志くんを!彼は私が止める!」
「分かったわ!」
「は、はい!」
「リアス!眷属とソーナくんたちと共に父と母、招待客を避難させなさい!」
「お兄さま!これは一体!?」
「説明している暇はない頼んだぞ!」
リアスの問いにも答えず、サーゼクスは観客席から飛び出しイッセーの前に立つ
【邪魔をするな蝙蝠が!!】
「彼らはやらせないぞ!赤龍帝ドライグ!」
丁度その頃、グレイフィアとセラフォルーは七志が居ると思われる壁の前につく
「七志くん!大丈夫!?」
ガラッ
「え・・・?」
バッ!
瓦礫の中から一つの影が飛び出し、グレイフィアとセラフォルーを無視して影はイッセーとサーゼクスの方へ行った
【どかぬならイグドラともども殺す!死ね魔王!!】
「一誠くん、安心したまえ。私が止めてみせる」
左手から小さな魔力の塊が現れ、サーゼクスに向ける
イッセーは悪魔でありながら自身が持つ魔力の量が一般の悪魔の子供より劣っており、悪魔がよく使う転移魔法も使えないほどだが、神器によって力を高めた状態だと強力な攻撃に化ける、イッセーはその魔力砲を「ドラゴン・ショット」と名付けている
その技で合宿時には山を破壊し、レーディングゲームではライザーのルークを倒すと同時にテニスコートを消すほどの威力を見せた
サーゼクスも両手に消滅の魔力を集め、向かい撃つ態勢に入ったがサーゼクスの前に一つの影が彼の視線を遮った
「「な、七志(くん)!!」」
現れたのは先ほどやられたと思っていた七志だった。七志は右の手の平をイッセーに向ける
【自ら来たか!死ねイグドラ!!】
高められた魔力砲をドライグは容赦なく七志に放つ
『Release』
【甘いなドライグ】
【ッ!?】
【俺を・・・いや、俺たちをなめるな】
「蒼電の息吹(ライトニング・ブレス)!」
次の瞬間、七志の右手から蒼く輝く稲妻が放たれイッセーのドラゴン・ショットとぶつかる
数秒後には互いの技は相殺され小規模の衝撃波が起こり、婚約会場の真上の雲が衝撃波によって消えた
【ば、馬鹿な・・・その蒼い輝き、鋭い稲妻、封じられる前の貴様が使っていた息吹だと!】
【これでもまだ未完成だ。だが、こいつは俺の息吹に近いほどの技を見せた。まだやるか?っといっても、もう対価は終わったようだがな】
イグドラの言葉どうりイッセーの体を纏っていた赤い鎧は消えて制服姿に戻っていた
【まぁ、続けようにも互いの主は限界の様だがな】
【・・・ふん】
その言葉を最後にイッセーと七志はその場に倒れ気絶したのだ
「二人とも!!」
倒れた二人の下に駆け寄るサーゼクス
数分後には二人は冥界の病院に搬送された
これがこの世界で初めての神器となった赤龍帝と蒼龍王の短くも壮絶な戦いだった