第二十四話
「くー・・・」
「キュ、キュ!」ツンツン
「ふわ?ん、くー・・・ふぅ朝か?」
時計のアラームが鳴る前に頬をつつかれる感触で目を覚ました、起きて体を伸ばしカーテンを開ける
「えーと、5分前か。早く起こしてくれたんだな、ありがとうリフ」ナデナデ
「キュ♪」
リフの頭を撫でる
リフはこの前の使い魔探しで保護した鎌鼬の子だ
いつまでも鎌鼬と呼ぶのはなんなのでアーシアの使い魔、ラッセーと同じように名前をつけたのだ
着替えを済ませてリフと共に家を出た
今日はオカ研の部会なのだが、いつも使っている旧校舎の部室は清掃があるため使えないのでイッセーくんの家でやるそうだ
久しぶりにイッセーくんの家に行くかもしれないな
イッセーくんの家と自分の家はそう離れてはいない、数分歩けばすぐたどり着ける
イッセーくんの家には既に僕以外のみんなが来ており、何故か部会ではなく兵藤家のアルバム閲覧会になっていた
とりあえず僕も懐かしいアルバムを見ることにしたが、この中で1人だけ不機嫌なのが居た
木場くん、彼1人だけ1枚の写真を見てから殺気に近いものを全身から放っていた
イッセーくんに聞いたところ、幼い頃のイッセーくんと僕、幼なじみのイリナ、3人が写っている写真の背景にある剣の様なものを見てからああなったそうだ
そんな部会から次の日にはボーとすることが多くなった
朝におはようと挨拶しても気付かずに行ってしまうし、昼休みに一緒に昼ご飯を食べようと誘っても「ごめん、今日は1人で食べるよ・・・」と言われたりした
体育祭の練習でもずっと暗い表情で気が抜けている、このままでは部活対抗でも足でまといになってしまうかもしれない
なんとか元気付ける事は出来ないものか、と放課後に学園内をぶらぶらしていたら
「あら?七志くん」
「あ、支取先輩。に、匙くんも」
「よぅ、秋上・・・」
たまたま、生徒会長の支取先輩と最近生徒会に入った匙元士郎くんに遭遇した
匙くんは結構前から僕の挨拶に対して素っ気ない返事をすることが多いのだが、嫌われるような事を何かしたのだろうか?
それと生徒会の真実も前にリアスさんから教えて貰っている。生徒会長さんはソーナ・シトリーと言うのが本名
シトリー家の次期当主さまで悪魔だ、最初聞いた時は当然びっくりしたがよくよく考えればリアスさんの婚約パーティーでドレス姿のソーナさんらしき人を見たような気もしたのだ
「今日は何を?」
「私とリアスの新米眷属の紹介に行っていました。貴方は?」
「僕は帰ろうか、オカ研いくか迷ってました」
「でしたら、“この前”の再戦でもどうですか?」
この前とはチェス勝負のことだろう
あれからまだ再戦していなかったなー
「え?いいんですか?生徒会だって忙しいでしょうに」
「確かにあまり暇はありませんが、貴方との勝負は個人的に楽しかったです。いつでも生徒会室に来てください、歓迎はしますよ」
「僕なんかでそう思っていただけるのは嬉しいですね。しかし、今の言い方だと生徒会への勧誘にも聞こえますね」
「勧誘・・・それもいいかもですね」ボソッ
「へ?」
「いえ、なんでもありません。では、これで失礼しますが帰るのでしたら寄り道をせず真っ直ぐに帰るのですよ」
「はい、それでは。あ、匙くんもじゃあね」
「あぁ、じゃあな・・・ケッ」
本当になんであんなに冷たいんだろう。なんか悪いことしたのかな?
・・・よし!今度なにか菓子でも作って謝りに行こう!何がいけなかったのかちゃんと聞いてみないと
「・・・なに作ってお詫びしに行こうかな〜?匙くんって菓子系何が好きなんだ?」
そんな事を考えながら歩いていると
ツル
「ぶっ!!」バキッ
何も無く、濡れてもいない廊下を滑って壁に顔面をぶつけた。鼻が痛い
忘れた頃からやってくる不幸・・・本当にやだ
先ほどの元気も萎え、帰宅することにした
匙 SIDE
今回、オカ研に行って新しい眷属同士の自己紹介に行ったがあのエロ三人組の兵藤一誠と同期のポーンと言うのが気に入らねぇ
まぁ、アーシアちゃんみたいな可愛い子と知り合いになれるのは良いが・・・まぁ、兵藤よりももっと気に入らねぇ奴がいるがな
秋上七志
数日前まではただの一般生徒だったが、あいつに神器を宿している事を知ってからグレモリー先輩の婚約騒動で介入したりと色々やってやがる
もっとも気に入らねぇのが会長と仲が良い事だ!
最近、会長の口から自然とあの七志の話題がよく出やがる。しかもそれは何でも七志と会長がチェス勝負をしたっていう日からだそうだ
確かに1度だがチェスで会長に勝ったのはスゲェと思ったが、どうせまぐれだ
オカ研の後にあいつに遭遇して会長と仲良く喋りやがって、聞いてるだけの俺はイライラしっぱなしだった
「匙、元気がありませんが大丈夫ですか?」
「え?い、いや、全然大丈夫です!はい!」
「そうですか。生徒会に入ってから頑張っているようですが、無茶はしないようにいいですね?」
「は、はい!無理せず頑張ります!!」
「いい返事ですね。では、戻りましょう」
「はい!」
ぜってー七志なんかにまけねぇぜ!いつもは厳しいばかりの会長だが、今日はいつもより少し優しくてラッキーだな〜♪
(七志くんの挨拶に対して素っ気なかったですが、七志くんとは仲が悪いのでしょうか匙は?)