ハイスクールD×D〈第三の天龍〉   作:BATTU

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第二十八話

イリナの訪問から2日

 

 

今日の学業も終わり、放課後にもう一度イリナとゼノヴィアさんに会うため探していたのだが

 

 

「・・・」

 

「なんだと異教徒め!」

 

「何よ異教徒!」

 

 

何があったかは知らないけど、互いに異教徒と言いながら喧嘩をしている

 

とりあえず見つけたから声を掛ける事にした

 

 

「や、やぁ」

 

「ん?君は確か・・・」

 

「七志くん!」

 

 

僕に気づいた途端、いきなり涙目になりながら腕に抱きついてきたイリナ

 

 

「うわーん!七志くん聞いてよー!ゼノヴィアが酷いのー!!」

 

「私は正論を言っているだけだ。この絵の性で私たちの路銀がなくなった事には変わらないのだからな」

 

「えーと・・・何があったか、最初から話してくれない?」

 

 

とりあえず何があったのか聞いてみたが何やら絵画の展示場で聖なるお方が描かれているとかでイリナがその絵を買っちゃって路銀が尽きたそうだ

その性で食事もできず、道端でお金の援助を求めていた様だ

 

うん。今の話を聞く限りではイリナが悪いのは確かだね

 

 

「・・・まぁ、話は分かったよ。ダメじゃないかイリナ、買っちゃダメとは言わないけど共有している大切な旅費ならちゃんと計画的に使わないと」

 

「うー、だって・・・」

 

「全く・・・しょうがない。話をする前にまずは何処かファミレスで食事だね、イッセーくんたちもどうだい?僕が全部奢るよ」

 

「なに?」

 

 

そう言って後へ振り返る僕に釣られ、ゼノヴィアとイリナも視線を向ける

 

そこには観念して出てきたイッセーくんと小猫ちゃん、そして何故か生徒会の匙くんが茂みから出てきた

 

 

「ま、まさかバレてたとは思わなかったな」

 

「あれ?なんでイッセーくんが?」

 

「まぁ、こっちも2人に用事があってな」

 

「ほら、此処じゃあ話しづらいから行こう」

 

 

 

 

 

 

 

ファミレス

 

 

「うまい!日本の食事はうまいぞ!」

 

「うんうん!これよ!これが故郷の味なのよ!」

 

「よく食べるね。かなりお腹減ってたみたいだね」

 

「なあ、本当にいいのか七志?俺達までご馳走になって」

 

「大丈夫だよイッセーくん・・・こうでもしないと僕の口座の諭吉さんが増えるばかりだから」

 

「は・・・はっはっは、大変だなお前も」

 

 

そんな雑談をするイッセーと七志を置いて小猫ちゃんは遠慮せずにデザートのパフェをほおばり、匙くんはドリンクを飲みながら黙ったままだった

 

 

「ふぅ・・・で、私たちに接触した理由は?」

 

 

食べ終えたゼノヴィアは早速本題をきりだす

 

 

「どうする?」

 

「イッセーくんからどうぞ。たぶん目的はあまり変わらないと思うし」

 

「分かった。君らは聖剣、エクスカリバーを奪還する為に来たんだよな?」

 

「それはこの間説明したはずだよ」

 

「イッ、イッセーくん!七志くんが!」

 

「大丈夫だよイリナ。イッセーくんが悪魔になってる事はもう知ってる」

 

「えっ?!」

 

 

まるで何も知らなかった様に驚くイリナにイッセーくんはまさか、といった表情で聞いた

 

 

「イリナ、お前七志が悪魔と関わりがあるって知らなかったのか?」

 

「知らない!知らない!今知った!どう言う事イッセーくん!?」

 

「お、落ち着け。順々に説明するから」

 

 

イッセーくんが代わりに僕の事を説明しだす

 

 

「・・・お前も大変だな七志」

 

「何が?」

 

 

匙くんがストローから口を離して僕に話しかけてきた

今思えば匙くんから何か話を切り出されるのって初めてじゃないかな?

 

 

「幼なじみの女の子が聖剣使いのエクソシストでもう一人の幼なじみは赤龍帝宿した悪魔とか・・・今後の関わり方とか考えた方がいいんじゃないか?教会側はドラゴンに憑かれた人間をあまり快く思わないし」

 

「・・・」

 

 

匙くんの言葉は確かだ

 

アーシアさんからも聞いたことはあるけどドラゴンという存在は聖書のなかでも悪というイメージが強く、教会側はドラゴンという存在を快く思っていないと

 

イグドラ自身はどう語られているかは知らないけどたぶんあまり変わらないのかな?

 

 

「って、訳で今七志は右腕に蒼龍王っていう天龍の神器を宿してて悪魔の保護下にいるんだよ」

 

「そ、そんな・・・」

 

「うーむ、しかし蒼龍王か・・・長年姿を見せなかったという神器がこんな形で見つかるとはな。さてイリナ、思う事はあるだろうが今は後回しだ、いいな?」

 

「・・・えぇ」

 

「じゃあ、話を戻す。担当直入に言うと・・・聖剣の破壊に俺達も協力したい」

 

「「・・・」」

 

 

ゼノヴィアさんとイリナは互いに顔を見ながら少しの間沈黙する

 

 

「・・・そうだな、1本ぐらい任せてもいいだろう。破壊できるのであればね。ただし、そちらの正体がバレないようにしてくれこちらも悪魔と関係を持っていると思われたくない」

 

「ちょっとゼノヴィアいいの!?イッセーくんとはいえ悪魔なのよ?」

 

「正直言って私たちだけでは辛い。最低でも私たちは3本のエクスカリバーを破壊して逃げ帰って来ればいい、奥の手を使ったとしても無事帰還出来る確率は3割だ、自己犠牲に等しい」

 

「それは承知の筈よ?私たち信徒の本懐じゃないの」

 

「・・・イリナ」

 

「な、なに?」

 

「僕は信者じゃ無いし、何かを言える立場じゃないのは分かるけど主の為に簡単に死ぬなんて言っちゃ駄目だ。主の為に死ぬんじゃなくて主の為に生き残って戦うって言うのが信仰だとは考えられないかな?」

 

「七志くん、君の言う事は間違いじゃないけど・・・」

 

「それに・・・もう幼なじみが死ぬ所なんて見たくない」ボソッ

 

「・・・?」

 

 

イリナは最後の所を聞き取れず首を傾げる

 

1度イッセーくんの死を間近で見た事がある。もう幼なじみの死なんて出来れば見たくない

 

 

「それに、悪魔の力が駄目なら僕とイッセーくんはドラゴンの力を貸すことは出来ると思う」

 

「・・・なるほど、いい考えかもしれない」

 

「え!た、確かにドラゴンの力は借りるなとは言われてないけど・・・ヘリクツだわ!やっぱりあなたの信仰心は変よ!」

 

「変で結構、私の信仰は柔軟でね。しかし、イリナ彼らは君の古い馴染みだろう?信じてみようじゃないか」

 

「むー・・・わかったわ」

 

「えっと、じゃあドラゴン力を貸すって事で交渉成立だ。じゃあ今回のパートナーを呼んでもいいか?」

 

 

そう言ってケータイを取り出したイッセーくんはある人物の電話番号を発信した

 

僕と同じクラスメイトでオカ研の部員

 

木場祐斗くんだった

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