ハイスクールD×D〈第三の天龍〉   作:BATTU

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第二十九話

数分後

 

イッセー君の電話で呼び出された木場君がやって来て、今までの経緯を話した

 

 

「・・・話は分かったよ。正直に言うと聖剣使いに許しを請うのは遺憾だけどね」

 

「ずいぶんな言いようだな。そちらが“はぐれ”だったら、問答無用で切り捨てているところだ」

 

 

互いに睨み合う木場とゼノヴィア

早速話の場を殺伐とした空気にする行為はやめて欲しい

 

 

「やはり、聖剣計画の事で恨みを持っているのね。でもね、木場くん。あの計画のおかげで聖剣使いの研究は飛躍的に伸びたわ。だからこそ、私やゼノヴィアみたいに聖剣と呼応できる使い手が誕生したの」

 

「だが、計画失敗と断じて被験者のほぼ全員を始末するのが許されると思っているのか?」

 

 

憎悪を込めた眼差しでイリナを睨む木場君

確かにただ失敗しただけで処分というのはあまりに酷い

 

 

「その事は教会でも最大級に嫌悪されたものだ。当時に責任者は異端とされ追放されたよ、今では堕天使側さ。名はバルパー・ガリレイ“皆殺しの大司教”と呼ばれた男だ」

 

「バルパー・ガリレイ・・・堕天使を追えばその者に辿り着くかな。実は僕と七志くんは先日、聖剣を持った者に襲撃されたよ。相手はフリード・セルゼンこの名に覚えは?」

 

「クソ神父じゃねぇか!」

 

「フリード・・・あぁ、もしかして僕の背中斬った人?」

 

「「背中を斬られた!?」」

 

 

イッセーくんとイリナが同時に叫び出す

ここファミレスだって忘れてないかな。一応他にもお客さんや店員がいるんだからそんな大声で叫んじゃやばいって

 

 

「大丈夫、傷は浅かったらしいから。そ、それよりそのフリードだっけ、何者?」

 

「十三歳でヴァチカン法王庁直属のエクソシストとなった天才。悪魔や魔獣を次々滅していく功績は大きかったわ」

 

「だが奴はやりすぎた、同胞すら手にかけたのだ。フリードには信仰心なんてものは最初から無く、あったのはバケモノへの敵対意識と殺意そして異常なまでの戦闘執着、審問にかけられるのも時間の問題だった」

 

「ちなみに七志、お前1回会ったことあるぞ。お前が初めてアーシアに会った時に居た白髪の奴だ」

 

「あー・・・あの強姦魔か。指を折るほどに踏みつけて気絶するほど顔面も蹴ったのにな。馬鹿は死なないと治らないのかな」

 

「な、七志くん?」

 

「落ち着けって七志!怒る気持ちは分かるけど!」

 

「強姦魔か・・・奴も堕ちるところまで堕ちたという事か」

 

 

とりあえず話し合いは終わり、聖剣破壊の共同戦線をする事になった

 

イッセーくんに2人の連絡先の書かれた紙を渡され、とりあえずこれで互いに連絡は出来るようになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園

 

ファミレスでの話し合いを終えて、一旦休憩する皆

 

全員の食事代全部僕が払ったのに1万円1枚で済んでしまう結果になってしまった

みんな遠慮しなくて良かったのに・・・

 

 

「イッセーくん、どうしてこんな事を?下手をすれば大きな問題になったかもしれないのに」

 

「ま、仲間だし。それにお前には助けられた事があったからな。今回はお前の力になろうと思ってさ」

 

「・・・七志くん。結局僕の忠告も聞かず関わってくるんだね?今ならまだ間に合うよ」

 

「イッセーくんや後輩の小猫ちゃんが君の為に頑張るのに僕だけ何もしないなんて出来ないさ。それに何度も言うけど友達が困っているのに見て見ぬふりなんて僕には出来ない」

 

「・・・」

 

「祐斗先輩、私は先輩が居なくなるのは寂しいです・・・お手伝いします、たがらいなくならないで」

 

 

祐斗くんの腕を掴みながら告げる小猫ちゃん

 

 

「ははは、まいったね。小猫ちゃんにそんな事を言われたら僕も無茶出来ないよ・・・分かった。今回は皆の好意に甘えさせてもらおうかな。イッセーくんのおかげで真の敵もわかったしね。でも、やるからには絶対に聖剣を壊す」

 

「よし!俺ら聖剣破壊団結成だ!」

 

「はは、聖剣破壊なんて凄い事を成し遂げようとしてるな僕たち」

 

「・・・あの、俺も?」

 

 

そこでずっと黙っていた匙くんが自分を指差しながら聞いてきた

 

そういえばどうして生徒会である匙くんがいるのか聞こうにも全然聞けなかった

 

 

「そういえばなんで匙くんが一緒に?」

 

「まぁ・・・俺が知ってる悪魔で協力してくれそうなのが匙くらいしかいないと思ったからさ」

 

 

そう言いながら頬を指で掻くイッセーくん

 

今の僕の知っている男の悪魔ってサーゼクスさんとライザーさん、イッセーくんに木場くんと匙くん・・・確かに僕も同じように匙くんを誘ったかもしれないな

 

 

「結局さ、聖剣と木場が何だってんだよ?」

 

「・・・少し、僕の過去を話そう」

 

 

木場くんが語ったのは聖剣計画についてだった

 

カトリック教会が秘密裏に行った聖剣計画

聖剣に適応出来る者を人工的に輩出するための実験、木場くんはその実験の被験者の1人

 

被験者は皆、剣に関する才能又は神器を持つ少年少女。木場くんは魔剣創造という神器があるからこそ被験者になったと容易に想像出来た

 

実験内容はどんなものだったかは知らないけど木場くんが言うには辛く非人道的なものばかりだったそうだ。だけど被験者達はその実験を受け、耐えてきた。いつか特別な存在なれると信じて

 

その結果が“処分”だ

 

聖剣に適応出来なかった。ただそれだけで被験者は全員死んだ

 

木場くんは同じ被験者だった仲間たちの犠牲のおかげで施設を抜け出せ、息絶える寸前になっていた所でリアス先輩に出会い悪魔に転生した

 

 

「同士達の無念を晴らしたい・・・いや、彼らの死を無駄にしたくない。僕は彼らの分まで生きて聖剣よりも強いと証明しなくてはいけないんだ」

 

 

前にもアーシアちゃんの過去をイッセーくんとアーシアちゃん自ら教えて貰った事がある

 

木場くんもアーシアちゃんと同じように壮絶な過去を持っていたようだ

 

 

「うぅ・・・」

 

「ん?」

 

「匙くん?」

 

「木場!」

 

「わっ!?」

 

 

突如泣きながら木場くんの両肩を掴む匙くん

本当にどうしたの?

 

 

「辛かっただろう!ちくしょう神も仏も無いもんだぜ!俺は非常にお前に同情している!そいつらや聖剣に恨みを持つ理由も分かる!酷い話だぜ!俺はイケメンのお前が正直いけすかなかったがそういう話なら別だ!俺も協力するぞ!」

 

 

・・・あまりのキャラの変わりように開いた口がしばらく閉じなかった

 

イッセーくんや小猫ちゃんも「うわぁ」と少し引き気味でもあった

 

 

「よっし!七志が居るのは少し気が引けるが『え、なんで?』いい機会だ!共同戦線張るなら俺の事も知ってくれよ!俺の目標はッ!ソーナ会長とデキちゃった結婚する事だ!」

 

 

「「「・・・」」」

 

 

「同士!聞け!俺の目標は部長の乳を吸う事だ!」

 

 

「「・・・」」

 

「・・・あはは」ポリポリ

 

 

その後、長くどうでもいい事を語らった後匙くんとイッセーくんの間には眩しい男子の絆が結ばれたのだった

 

こんな聖剣破壊団で大丈夫なのだろうか?

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