ハイスクールD×D〈第三の天龍〉   作:BATTU

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第三十話

聖剣破壊団結成から数日が経った

 

 

ゼノヴィアさんとイリナとは別行動の僕達は放課後は町の路地裏などを神父の服装で歩いている

 

フリードは教会から派遣された人たちを既に何人も退けているらしく、神父の姿で人通りの少ない場所を歩いていれば教会からの者だと判断し襲いに来ると考えた

 

しかし、この数日間未だにフリードとは遭遇していない

 

 

「今日も収穫無しか・・・」

 

「神父の振りをしていればそのうちアイツに出会うと踏んでいたんだけどな・・・」

 

 

溜め息を吐く匙くん、イッセーくんもフリードがなかなか現れない事に若干この作戦に不安を感じていた

 

しかし、祐斗くんは何かを察知したのか険しい表情になる。その瞬間、殺意の様なものを感じとった

 

 

「・・・木場くん」

 

「うん、作戦は成功のようだね・・・上か!」

 

 

木場くんの声に全員が反応して上を見上げると一つの影が落ちてきた

 

 

「神父御一行様、天国へご案内ってね!」

 

 

全員がその場から離れ、影は見事に着地し両手で握っている剣はコンクリートの地面を刺し貫いた

 

先ほどのふざけたような声を聞いてイッセーくんは確信したかのようにその者の名を叫んだ

 

 

「フリード!」

 

「・・・おや?おやおやおや?イッセーくんかい?これまた珍妙な再開劇でござんすね。しかもその隣にいるのは死にぞこないの七志くんじゃなーいですか」

 

「見つけたぞ、いつぞやの強姦魔。今度は前の様な不意打ちじゃあやられないぞ」

 

「へー、そうですかい。じゃあ今度こそ殺してやる!」

 

「ッ!ブーステッド・ギア!」『Boost!』

「デッド・ペイルタスク!」『Down!』

 

 

神器を出し、戦闘態勢に入る皆

 

こちらは5人に対して相手はフリードただ1人。しかし、油断は出来ない

 

 

「伸びろ、ラインよ!」

 

 

先攻を取った匙くんは左手にある神器から鞭の様なラインをフリードに放った

 

 

「うぜぇっス!・・・ッ!?」

 

 

ラインを斬り払うフリード。しかしラインは斬れることなくフリードの脚に絡みついた

 

 

「そいつはちょっとやそっとじゃ斬れないぜ!木場やっちまえ!」

 

「ありがたい!」

 

「チッ!だが俺様の持っているエクスカリバーちゃんはそこらの魔剣くんではーーー相手になりはしませんぜ」

 

 

木場くんの創造した魔剣を1振りで破壊したフリード。木場くんは新たに魔剣を作り出し向かっていくが全て壊されてしまう

 

 

「おらッ!死んじゃえよッ!」

 

『Release!』

 

「ハァッ!」

 

「チッ!」

 

 

減少させた力を解放し、木場くんの前に出てフリードに向かって行った

 

聖剣を持つ右手首を掴み、首筋に右脚の蹴りを放つが左腕でガードされた

次に支えに使った左脚で地面を蹴り、そのままフリードの顎に膝蹴りをかます

 

 

「ぐおッ!」

 

「せいッ!」

 

 

顎に膝蹴りが直撃しよろめいた所を両脚を胸板に目掛けで押し蹴った

押し蹴られ吹っ飛ぶフリード。僕は受身をし落下の衝撃を逃がしてすぐに立ち上がった

 

 

「小猫ちゃん!イッセーくんを!」

 

「分かりました」

 

 

そう言って小猫ちゃんはイッセーくんを両手で掴む

 

 

「えっ?こ、小猫ちゃん・・・?」

 

「・・・祐斗先輩を頼みます」

 

「・・・オゥ!!まかせと・・・「ふんっ!」って、ええぇぇぇーッ!?」

 

 

小猫ちゃんに投げられ、イッセーくんはそのまま木場くんの方に飛んでいった

 

 

「うおおお!木場ぁぁぁ!!讓渡すっからな!」

 

「こうなったらやるしかない!」

 

「Transfer!!」「魔剣創造(ソード・バース)ッ!!」

 

貯めた力を木場くんに讓渡し、讓渡された木場くんは地面に魔剣を突き刺し神器を発動させる

 

地面から大量に突き出してくる魔剣。それを聖剣で斬り払うフリード。木場くんは更に上空から魔剣を創造しそれをフリードに目掛けで放った

 

 

「うっは!これは面白いサーカス芸だね!だがッ!俺様の天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)に速さで勝てるかよクソ悪魔がぁッ!」

 

 

目にも止まらない速さの斬撃で地と空の魔剣を破壊しつくし防ぐフリードはそのままイッセーくんの方に飛んでいった

 

 

「させるかよ!黒い龍脈(アブソーブション・ライン)ッ!」

 

 

左手の神器からラインを伝わって黒いオーラがフリードを包み込んだ

 

 

「!?・・・これは!俺っちの力を吸収するのかよ!クソッ!ドラゴン系神器が忌々しい!」

 

「木場!自力で決着をつけたいのは分かるがコイツはマジで危険だ!俺が弱らせるから一気に叩け!」

 

「・・・不本意だけどその通りだね。奪われた聖剣はあと2本ある、そちらでは存分にやらせてもらうよ」

 

「おいおい、いいんかい?俺を殺したらもう満足出来る聖剣バトルはできなくなるぜ?」

 

「・・・」ギリッ

 

 

フリードの言葉に歯ぎしりを立て、睨む木場くん

 

そんな時、この場には居ない聞きなれぬ声が聞こえた

 

 

「ほう、魔剣創造か」

 

 

謎の声に対して皆が上を向くと建物の上に神父服を着た男が1人が立っていた

 

 

「あ?バルパーのじいさんか」

 

「ッ・・・バルパー・ガリレイッ!」

 

 

あの男がかつて聖剣計画の責任者にして木場くんの同士たちを殺したバルパー・ガリレイ本人だ

 

 

「フリード、何をしている?」

 

「じいさん!このトカゲくんのベロが邪魔でよォ!」

 

「聖剣の扱い方が未熟なのだ。お前に授けた聖なる因子を刀身に込めろ」

 

「へいへい、こうか。そらよ!」

 

「なっ!?」

 

 

聖剣から光が現れた瞬間、匙くんの神器のラインをいとも簡単に斬り裂いた

 

 

「フリード、コカビエルの元へゆくぞ。遊びはそのくらいにしておけ」

 

「チッ!分かったよじいさん」

 

「逃がさんッ!」

 

「あ?」

 

「反逆の徒め、神の名のもとに断罪してくれる!」

 

 

更に現れたのはゼノヴィアさんとイリナ

 

しかし、フリードは笑みを止めず懐から丸い玉を取り出し投げつける

玉は眩しい光を放ち皆は目をつぶる

 

光がおさまった頃にはそこにはフリードとバルパーの姿は消えていた

 

 

「くそっ!追うぞイリナ!」

 

「うん!」

 

「僕も追わせてもらおう!」

 

「待って!僕も行く!」『Release!』

 

脚力を強化し僕は匙くん、イッセーくん、小猫ちゃんを置いて3人を追いかけて行った

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