ハイスクールD×D〈第三の天龍〉   作:BATTU

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第三話

今日も学校のある日だ

 

 

今日は少し元気が無い。昨日の足の小指をタンスの角にぶつけたこともあるがまさか夢の中でも足の小指をタンスの角にぶつける夢を見るとは思わなかったんだ。しかもその悪夢で起きた時には午前七時だ

 

 

テンションはかなり低い、行きたくないとも本気で思った

 

 

特に変わった事もなく今日の授業は終了した

 

 

今日は少し、図書室によって今日の復習でもしてから帰ろう

 

 

そう思い図書室に入ると

 

 

「こんにちは、秋上くん」

 

 

「ん?生徒会長さん、こんにちは」

 

 

図書室に先客が居た

 

 

彼女は支取蒼那、三年の先輩で生徒会の会長をしているかなり真面目な先輩だ

 

 

「読書ですか?」

 

 

「えぇ、今日は私たちがやる仕事が特にないので。秋上くんは勉強ですか?」

 

 

「今日の授業内容の復習をと思いまして。相席、構いませんか?」

 

 

「構いませんよ」

 

 

失礼っと言って、支取先輩の隣の席に座り勉強を始めた

 

 

会長は読書を再開し、図書室はまた静かになった

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

 

「・・・秋上くん、少しいいかしら?」

 

 

「え?あ、はい。何でしょう?」

 

 

「秋上くんはチェスとかやった事はあります?」

 

 

「チェスですか?・・・知り合いに多少教えて貰っています」

 

 

もちろん知り合いとはゼクスさんだ。まぁ、仕事のこともあり本当に家に来るのは希だがやることが無い僕に趣味のチェスを教えてくれたのだ

 

 

「もし、よろしければ相手をしてくれませんか?グレモリーさんとやろうとしていたのですが今日は無理だと言っていたので」

 

 

そう言って鞄から折りたたみ式の簡易のチェスセットを取り出した支取先輩

 

 

支取先輩もチェスが好きなのだろうか?今度、ゼクスさんが休みを得て家に来たら話してみようかな。もしかしたら、いつか対戦できる機会があるかもしれない

 

 

「良いですよ。丁度区切りが良かったのでお相手します」

 

 

僕は支取先輩のチェスに付き合う事にした

 

 

いい勝負をしたい、出来たら勝ちたい

 

 

「「よろしくお願いします」」

 

 

互いに開戦前に挨拶をする。少し恥ずかしいがゼクスさん以外の対戦は初めてだから緊張してしまった

 

 

「どちらが先攻します?」

 

 

「私は後攻でいいですよ」

 

 

「いいんですか?」

 

 

「少し"だけ"心得がある貴方へのハンデです」

 

 

眼鏡をかけ直し少し笑みを浮かべながら言われた。さっすがに少しムッと来た。

 

 

(悪気は無いだろうけど、少し本気でやるか。ハンデを与えた事を後悔させてやる)

 

 

そう意気込みを入れ、開戦した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

 

全然勝てなかった

 

 

強過ぎる、これが経験の違いなのか

 

 

まさか三回やって“一勝しか”出来なかったなんて・・・

 

 

次は3戦中に二勝は出来るようにしよう・・・あ、相手がいない。支取先輩は生徒会で忙しいだろうし・・・一人で頑張ろう

 

 

ハンデを付けられ女性に負けた事に少し落ち込みながら、今日は帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

支取 SIDE

 

 

図書室

 

 

「・・・・」

 

 

私は誰もいない図書室で読書していました

 

 

今日は仕事があまり無かった

 

 

普段なら生徒会の仕事があまりないと言う事は無いのですが

 

 

とりあえず、眷属の皆には何かあったら即座に連絡のしあいが出来るように自由にしてもらった

 

 

こんな静かな時間を過ごすのは久しぶりで不思議な気分でした

 

 

ガチャ

 

 

そんな時、図書室のドアが開き一人の男子生徒が入って来ました

 

 

「こんにちは、秋上くん」

 

 

「ん?生徒会長さん、こんにちは」

 

 

入ってきたのは2年の秋上七志くん

 

 

どこにでもいる普通な男性で少し目つきが悪いが良心的な生徒だ

 

 

「読書ですか?」

 

 

「えぇ、今日は私たちがやる仕事が特に無いので。秋上くんは勉強ですか?」

 

 

「今日の授業内容の復習をと思いまして。相席、構いませんか?」

 

 

「構いませんよ」

 

 

そう言ったら秋上くんは私の隣の席に座り言った通り勉強を始めた

 

 

私も読書の続きをした

 

 

しかし、途中からのを読んでいたのでもう読み終えてしまった

 

 

秋上くんは未だに勉強している

 

 

・・・なにか話すべきでしょうか?男性と日常的な話をした事があまり無いので何を話すべきか分からない

 

 

彼の事はあまり知らない。ただ、一部の生徒たちからは彼が不幸な目に遭うと近くにいる者に幸運をもたらしてくれると言う話しか聞いた事がありません

 

 

彼を見た時、もしかしたら今日の生徒会の仕事が少ないのは彼の性なのではないかと考えましたが、今日は彼が保健室に運ばれたと言う話は聞かなかったのでそれは無いと判断しました

 

 

それから秋上くんと話をし、チェスをする事になりました。多少の心得があると言っていたのでハンデに私は後攻にしましたが本気で相手をする事にしました。さて、彼はどんな表情を見せるのだろう?やはり、負ければ悔しがるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後には秋上くんは帰宅するため、図書室を後にしました

 

 

・・・そんな馬鹿な。最初に思ったのがこの言葉でした

 

 

ハンデを与えたとはいえ手を抜いたわけではない、私は確かに本気でやった

 

 

私が初戦で負けてしまった

 

 

今までチェスの勝負で負けた事はない、自慢ではありませんが親友のリアスとの勝負でも負けたことなど一度もない

 

 

だが、彼は私に勝った。まるで私の考えの裏の裏まで読んでいるかの様に駒を操り私の王(キング)の駒をうちとった

 

 

しかし、その後の二回戦目と三回戦目は私が勝った

 

 

手を抜いたのかと思ったが、負けた時の彼の表情はとても悔しそうだった

 

 

自信はないが彼は本気でやっていたのだ。だからこそ私は負けて、だからこそ負けた時の彼は悔しそうにしていたのだ

 

 

意外なチェスの相手が出来たかもしれない。また機会があれば相手をしたいと思う

 

 

私はチェスを片付け、最後に彼の使った王の駒を取ろうとした

 

 

ビシッ!

 

 

「!!」

 

 

突然、王の駒にヒビが入った

 

 

・・・不吉だ。彼の身になにもなければいいのですが

 

 

私はヒビが入った王の駒を壊れないように片付け、図書室を後にした




ソーナさんとのチェス勝負でした

そろそろ本編に入ろうと思います


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