真司「こんな作者で大丈夫か?」
さぁ?なんとかなるしょ!……多分
真司 (不安だな……)
それでは本編へどうぞ
「えっ……ここどこカナ?」
なんだか前にもやった気がするけど気のせいかな?そんなことより何処だここは?緑が豊かってレベルか?
そこには高い木々が幾つも生えている森林の中であった。遠くに川も見え、鮎も跳ねていた。
「とりあえず何が起きたか思い出してみようか。」
僕は立ち上がり顎に手を当てると、少し上を向いて目をつぶって思考を張り巡らせてみた。
僕はそこへ向かう最中に会った人と多分仲良くなって……二人で一緒にその場所に向かっていた。
「その歳で参拝なさられるんですか?その姿勢はいい事です!ぜひともウチを信仰してください!」
「ははっ。神様も楽じゃないんだねぇ。」
僕は信仰と言えば悪い印象しか無かったので違和感を感じさせないように話をすりかえようとした。
「そうなんですよ!大体神奈子様も諏訪子様も子供ぽいんですよ!今朝も朝食の目玉焼きの取り扱いがあったんですけど…………」
すると彼女はそんな事も気にせず嬉々として話を続けてくれた。
「まぁ一つ言えることは貴女が一番苦労してるんだね…………」
「そうですかね?あと私のことは名前で呼んでください。私の名前は……………………」
「ハァ……ハァ……ハァ……何でかな。自分の過去を思い出す度。疲れてく……るの……は…………」
気がついた時には視界は歪み、息は激しく荒くなり、立っている状態も辛いものとなり……
僕はその場で倒れてしまった。
「随分遠くまで来てしまったわね。こんなことなら帰りは遅くなるとでも言っておけばよかったかしら?」
彼女の名前は八意永琳。都市の頭脳と呼ばれるほどの知能と実力を持っている。彼女は薬草を採りに都市の外まで来たのだが、その都市からは非常に遠い位置に来てしまったのだった。
「もうそろそろ暗くなるわね。急がないと?あら、あれは何かしら?人の様に見えるけど。すこし近くに行ってみましょうか。」
沢を超えて少し行くと、そこには前の説明であったように真司が倒れていた。
「彼は何者かしら?都市では見かけない顔だけれども……微弱ながら妖力を放っていることから下級妖怪というところね。」
彼女はその妖怪を不思議に感じた。こんな目立つところに倒れていると他の妖怪に襲われてしまうからだ。しかし目立った外傷が無く、生きていることから寝ていると結論づけるのが最適だろう。なんて愚かな妖怪なんだろうと彼女は思った。
「何にせよ、持ち帰って調べて見ましょうか。」
妖怪なのに彼女達が着ている服と酷似していたのを違和感を覚えた彼女はそう言うと彼の腕を掴んだ。
すると
「ふぁぁぁぁ。え?あの失礼ですがどちら様ですか?」
妖怪は急に目が覚め、すぐに彼女は手を離し肩から下げていた袋の中にある弓を構えた。
神楽真司は目の前の状況を理解することは出来なかった。なんせ、起きたら綺麗な女性が真司に向かって矢を放とうとしていたのだから。彼は不安になり
「あれ?僕何か間違っていましたか?」
と訪ねた。
すると女性は驚いたような、呆れたような顔をしてこう答えた。
「貴方は今の状況を理解しているのかしら?貴方は今私に殺されようとしているのよ?」
「え?それは困ります。どうかやめてもらえませんか?」
彼はいきなり過ぎる死刑宣告を取りやめて貰う為にきちんと座り直し頭を深々と下げた。
この状況を理解した誰かがこれ見ていた場合開いた口を塞ぐことが出来なかっただろう。
不思議な奴を見つけてしまった……
私はそう思った。
取り敢えず話を聞いてから決めよう。
「私の名前は八意永琳よ。都市の頭脳と呼ばれていているわ。ここには……まぁそうね探し物をしてたらついたわ。」
自分の説明を簡単に済ませる。
「これは丁寧にどうも。私の名前は………………」
あれどうしたのかしら彼。急に止まったわね。
「真司……神楽真司です。……多分」
「多分って何よ。馬鹿にしてるの?」
「めめめ滅相もないです!唯……」
「唯?」
「名前しか思い出せないんです。自分に関する記憶だけが抜け落ちてる感じなんです。」
「成程。記憶喪失って奴ね。」
「かもしれません。」
神楽真司という礼儀正しい妖怪はどうやら記憶喪失らしい。立ち振る舞いと名前を聞く限りでは人間のようだ。では何故妖力を放っていたのだろうか。謎が深まるばかりである。
「幾つか質問していいかしら?」
もう少し詳しく話を聞いてみようかしら。と思い彼に質問したが、彼は落ち着き無さそうに周りをキョロキョロと見渡しながらこう答えた。
「構いませんが……何か周りから嫌な予感がするのは気のせいなのでしょうか?」
彼が不安げにこう答えると私はハッとした。
「もう手遅れだったかしら……」
見ると自分の身長を大きく超える狼が三匹ほど自分達の周りを囲っていた。
「これは一体なんなんですか?」
真司は声を震わせて答えた。
「奴らは今都市の周りで大幅に増えている狼の妖怪よ。マズイわね、日も暮れてきたし、ここは奴らのテリトリーね。」
私はこう答えると彼は予想外な言葉を発した。
「妖怪ですか…………初めてみます。」
これを聞いて私は更に驚いた。妖怪を見たことがないというのはここらへんの地域ではありえないことだ。なぜならば都市周辺は妖怪達が多くいるからだ。妖怪を今初めて見たというならば都市の中にずっといて初めて外の世界という物をみたのだろうか?しかし微弱ながらでも妖力放っている時点で都市にいると、軍部やツクヨミ様は黙っていないはず。彼に気づかれず都市に潜り込むだけの能力があったのか、はたまた何か事情があったのか……
「取り敢えずここを切り抜けるしかないわね。」
狼妖怪との距離はおよそ五m、近づく前に一匹倒しておきたい。すぐに矢を構え、狙いを定めて放った。すると狼妖怪はキャンという声を出して倒れていった。
しかし味方が倒されたせいか、狼妖怪達の迫る勢いは増していき
私は一番近くにいた狼妖怪に襲われた。
(もう手遅れだわ……)
と思い私は目を閉じた。
しかし私は切り裂かれることは無かった。何故なら
「し……真司?」
それまで座っていた真司が私の前に飛び出して盾になってくれたからだった。そして彼は腹部を貫かれながらも何とか顔だけを私に向けて
「は、や、く、う、て」
と掠れた呼吸音の様な声で言った。
彼は私にそれだけ伝えると口からダラダラと血を流しながら意識を手放した。
主人公視点で書けないかも……ヤバイねぇ。
最後まで見てくれてありがとうございました。