司「あくまでも予報だからね。」
まーそーなんだけどね、という訳で波乱万丈?平安の都編の蓬莱人の思い編に入ります。編の編っておかしいかもしれませんが、適切な表現が出来なかったので気にしないでください。それでは本編へどうぞ。
謎の妖怪と話を終えた、司は再び旅を続けた。そうして長い時が流れた後、大きな町に着いた。彼はそれまでに色々な町を見てきたがそこは他とは規模が違って賑わいを見せていた。その町の名前は
平安京
彼がふらりと訪れたこの町で波乱万丈の始まる。
僕は少しこの町が気になって中に入ろうとすると門番らしき男達に道を塞がれた。
「止まれ!貴様ここに何の用で訪れた。」
「私はここから東に見える山々を越えてこの地に参上した旅の者です。」
「ふむ、旅人か……確かにここら辺では見ない顔だな。ちなみにそれは仮面か?出来れば外してもらおうか?」
コイツなら問題ないかと思って仮面を外した。男達は少し驚いたような顔をした。
「分かった。貴様の町の侵入を認めよう。くれぐれも騒ぎを起こさぬようにな……」
「了解致しました。それでは失礼します。」
会話を終えて僕は町に入った。
しばらく歩くと町の大通りにでた。団子に蕎麦に色々な物が売っていたりなどしてなかなかに栄えていた。その大通りの一角に一際、人が集まっているところがあった。集まっている人々は皆、他の住民とは違った服装や宝飾品を着けていた。
「金持ちが集まるような事情は……井戸端会議?んなことはないか。」
まぁそもそも井戸端会議を知らん。取り敢えず近づいてみて、話を聞いてみた。
「申し訳ありません。少しお話を聞かせてもらえませんか?」
「何だね君は?」
「失礼しました。私は各地を旅している者です。少々前にこの町に訪れたところ、ここは他とはまた違った賑わいを見せているのが気になったもので……」
「ほう、旅の者か、なかなか運がいい奴だな。ちょうど今この都市の絶世の美女と言われるかぐや姫に求婚しようと、町の貴族達がこぞってかぐや姫の元へ来ているのだ。」
「成程成程……」
かぐや姫……ねぇ、それで貢ぎに……お近づきになろうとか。
「良かったら君もこの屋敷に入って見ないかい?」
「え?よろしいのですか?」
「なに、従者を連れてくる予定だったが、生憎今で払っていてね。君なら下心無しにかぐや姫と話が出来そうだからさ。」
「そういうのって分かる物なんですか?」
「私には…………な」
「……それではお言葉に甘えさせて頂きます。」
「あぁ、遠慮無くついてくるがいいさ。」
何か急展開になってきたな。
「次の方、入ってください。」
「失礼する。」
「失礼します。」
僕達が入るとそこには華奢な体つきの黒髪の少女が簾を挟んで座っていた。
「貴方がかぐや姫ですね。まぁなんとも美しい。髪の毛でいらっしゃいますこと。」
「それは光栄でございます。」
「早速なのですが、私と結婚していただけないですか?」
「それについては待って頂けませんか?他の方々にも言ったことなのですが、まだ会ったばかりのあなたを認めることができません。なので、貴方にも力という物を見せてもらいます。」
「ほう?それはどのような方法で。」
「貴方にはこの世の何処かにあると言う蓬莱の玉の枝というものを取りに行って貰います。期限は次の満月の日からちょうど一年先の日で如何でしょうか?」
「ふむふむ、蓬莱の玉の枝ですね。分かりました。取りに行って参ります。」
「頑張ってください。不比等さん。」
「あぁ、自らで言うのも何だが任せておけ。」
「期待しております。」
「それでは失礼する。」
「失礼します。」
「待ってください。」
僕達が帰ろうとするとかぐや姫が声を掛けてきた。
「不比等様の付き人と少しお話がしたいのですが、よろしいですか?」
えっ?
彼女はこんな事を言ってきた。
いやいやいやいや急展開ってレベルじゃあ無いよ。僕って何か変なことした?かぐや姫が嫌がるようなことした?
「実はあなたに聞きたいことがありまして。」
「聞きたいこと?」
僕に聞きたいことがあるって事は不比等さんのことかな?それとも別になにか?
「えぇ、それは
貴方は他の方々と違って私に余り興味を抱かれていなかったみたいですが、貴方に私は美しく映ってないのですか?」
「は?え、まぁそうですね。そうなるかもしれません。まぁ凄くお美しいのですが、私には心に決めた人がいますので……」
いや、いきなりそんな事言ってもね。困ったな。
確かに彼女は美しい、顔は簾で隠れていてよく見えないが気品と雰囲気というものが伝わってくる。しかしあいつに比べたらうんと劣るだろう。
「そう?良かったわ。私って絶世の美女って言われるくらい美しいのに、美しくないなんて思われていたらたまったもんじゃないわ。」
あれ?急に口調崩してきたな、まぁいいけど
「かぐや姫様。私も貴方様にお聞きしたいことがあるのですが……」
「あら、何かしら?気にせず言っていいわよ。」
「どうして、不比等さんとの婚約をするつもりが毛頭に無いのにも関わらず、期待しておりますとか、心にも無い事いうのでしょうか?」
「…………!!」
やっぱり図星だったか、まぁ知ってた。
「ふふっ……あはははは!アナタって意外と面白いわね。なかなか勘がいいみたいだし。」
「私はそんなにも勘がいいわけではないのですが……差し支えなければ、今日あったことの不平不満を私にお聞かせ下さい。」
「いいわよ。というより私の憂さ晴らしに付き合いなさい!付き人さん。」
「本当は付き人ではないんですがね……あ、僕の事は司って呼んでください。」
「司でも付き人でもどっちでもいいじゃない。あとアナタのつけてる仮面って不気味過ぎるわよ。赤とかセンス悪いわ。あ、センス悪いで思い出したんだけど求婚に来た奴でさ………………」
最初は何て事ないただの憂さ晴らしに過ぎなかったのだが段々と持論を話すのに白熱していった。
そして彼女の憂さ晴らしは日が暮れるまで行われた。
「ハァハァ、何だが疲れたわ。でも意外と楽しかったからまた来なさいよ。」
「まぁ、何の問題もなければ私は構いませんが。」
「決まりね、今度は貴方が話をしなさい。」
「あまり期待しないで下さい……」
「分かったわ。期待して待っているわよ。」
悪趣味だ…………そう思いながら屋敷を後にした。
屋敷を後にしてから昼間見る予定だった平安京を見回っていると後ろから声を掛けられた。
「おぉ、司じゃないか。」
「不比等さんじゃないですか、昼間はお世話になりました。」
僕は彼に向かい合うとペコリとお辞儀をした。
「あの後かぐや姫とは何の話をしていたんだい?」
「そうですね。大した話ではないですが、不比等さん以外に求婚してきた人々の名前や要求した物などを聞いていました。」
「ほう、そうかそうか。出来ればその話屋敷で聞かせて貰えないか?旅の者だったろう、しばらくは泊めてあげるからかぐや姫と話をして情報を教えてくれないか?」
これはついてるな。住居とかぐや姫に会う口実が出来た。
「私で宜しければお願いします。」
「それでは家に行くぞ。」
そう言って僕達は来た道を引き返し始めた。
設定上の問題で西行妖が平安時代で出来なくなり、更にその前に月編を組み込むことになりました。ご了承下さい。それでは最後まで見てくれた方々ありがとうございます。