東方堅軟録   作:こたつ@ミカン

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パズドラのドロップが勝手に動いてコンボ来ないでターン消費する今日この頃、小説も間違って消して?もう立ち直れない。塾?煩いくるな!


決まりきった答え

「えっ……ここどこカナ?」

 

定着してしまったセリフはさておき僕は辺りを見回した。殺風景な部屋だなぁ。そう言えばなんでベットで寝てるんだっけか。何気なく左眼に手を当てる。すると触りなれない布を感じ、近くの鏡を見ると左眼に眼帯が着いていた。

 

「そうだったな。確か襲われたんだよな。」

 

僕は当時の事を思い出して少し寒気を覚えながら体に溜まっていた空気を吐き出した。そして僕をここまで看病してくれた人が来てくれるのだろうかなどと思いながら見慣れない窓の外の景色を眺めた。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、コンコンとノックが聞こえてきた。

 

「はいはーい。どーぞー。」

 

僕がそう答えると穏やかなノック音と裏腹にドアが勢い良く開いて黒髪の女性が入ってきた。

 

「起きてたの!怪我はない?私分かる?」

 

「起きてたよ。怪我はないか分からないけど……貴女は永琳だね。」

 

脳裏によぎった名前を伝えると彼女は抱きついてきた。そして

 

「それだけで充分よ…………良かった……。」

 

と耳元で囁いた。そんなに心配してくれてたのか……

 

「永琳は大丈夫なの?」

 

狼妖怪の一撃を防げたとはいえ、僕の倒れた後の事が気になった。

 

「あら?自分の心配よりも他人を気遣うの?お人よしね。あの後ツクヨミ様が助けに来てくれたのよ。そのお陰で私は無傷で済んだのよ。後もう少し速ければ、貴方はこんな傷を負わないで済んだのにね。」

 

「ハッハッハ。相変わらず永琳はキツイな。優しくしてくれてもいいんじゃないのか?」

 

すると後ろから愉快そうな顔をした女性が言い放ってきた。この人がツクヨミ様って人かな?というかいつの間にこの部屋に?

 

「おっと、自己紹介がまだだったな。私はツクヨミ。この都市を纏めている、リーダーであり、神様だ。」

 

神様か大変な役職ってのは知ってる。なんでかって?さぁね。

 

「あ、はい。どうも。僕は神楽真司です。」

 

種族とかいるの?まぁ余計なことは言わないでおこう。

 

「さて、永琳よ。こいつに話が終わったら引き渡す。その頃ちょうど会議が終わっているであろう。行って参れ。」

 

「了解しました。ツクヨミ様。」

 

永琳はこの部屋を後にしていった。都市の頭脳と言われてんだっけ?そんな人が僕に時間をさいてくれてたなんて、光栄だね。

 

「さて、今から重要な話をする。君は本来穢れを持つ妖怪の仲間である。よって都市に居る事はできないのだ。」

 

「あ、そうなんですか。ちなみに穢れってなんですか?」

 

「まぁ簡単に言えば、妖怪が持つ、邪悪なもののことだ。」

 

「へぇーそうなんですか。」

 

成程それで妖怪の僕はこの都市に居られないと。と言うか、僕って妖怪だったのか。知らんかった。いやそれなら永琳が出会い際に弓を構えたっていうのも理解出来るな。

 

 

 

 

 

 

 

 

というか僕が妖怪……?本気で?

 

 

 

「しかし君には穢れを感じない。穢れているのはわかるのだが、穢れを感じない。」

 

ん?日本語のなぞなぞみたいで何だかよく分かんない。と言うか何か失礼なこと言われてるのは気のせい?

 

「妖怪は穢れがあるからこの都市に入れる訳にはいかないが君は妖怪だが穢れていない。そこで、命をかけて永琳を救ってくれた君に都市にとどまることを許そうと思っている。」

 

「え、本当ですか?」

 

そりゃありがたいな。このまま野に放たれてまた妖怪に襲われるのは嫌だからなぁ。

 

「まぁ提案したのは永琳だからな。礼を言っておくのだぞ。」

 

「そうなんですか。分かりました。」

 

これは永琳様々だな。頭が上がんないかも。するとツクヨミは突然笑顔を消して、表情を変え、真剣な目つきでこちらを見てきた。いきなりの事で体が震え出す。

 

 

 

 

 

 

「それではここからが本題だ。君は三週間前の事故で大怪我をした。左眼を爪をがかすり、肩は持っていかれ、腹部も二発目が当たり貫通した。」

 

え、マジで言ってんのか三週間も寝てたのか。後、重症すぎるだろ。

 

「その時その怪我を治すために永琳が開発した薬を君に使用した。……薬が問題でね。薬は効果は心臓が、動いていれば傷は完治、後遺症も残らずその後の人生にも支障が出ないというものでね……」

 

えっ?何だそのチート級のアイテムはヤバ過ぎるだろ。

 

「唯、副作用が強くて…………」

 

だろうね。そんな効果があって副作用が無かったら開発した永琳さん本気神です。

 

「それでどんな副作用なんですか?」

 

こう聞くと、ツクヨミはこう答えた。

 

「身体の中にある生命体の残留思念が埋め込まれる。」

 

どゆことかな?

 

「この薬を打ち込まれた試験体は龍、吸血鬼、蛇などの姿に変えていったよ。」

 

なんだよそれーまじぱねー。

 

 

 

 

ってそんな小並感で済まされるか!?

 

「ほ、ホントですか?」

 

僕は震えた体を奮い立たせて、こう聞いた。

 

「あぁ、本当の話だ。」

 

嘘だろ。人としての道を外すハメになるなんて……

 

「だが!!」

 

ツクヨミは一段と声を張り上げて答えた。

 

「これは人間の場合だ。」

 

そして静かに続けた。

 

「永琳に頼んで進行の抑制する薬も作って貰った。それに妖怪なら更に進行が遅くなる。自分が強くなれば、龍でも吸血鬼でも従えることができるであろう。だから!」

 

 

 

「神楽真司。君にはここに住んで、強くなってもらいたい。」

 

彼女が何を狙っているか分からない。だけど僕はそんな事はどうでもよくなった。

 

 

 

 

 

 

元はと言えば何だ、彼女が僕を救ってくれたんじゃないか

 

 

 

 

 

僕はそれに応えたい。恩を返したい。

 

 

 

 

 

 

人としての道なんてどうでもいいのではないか?

 

 

 

 

 

 

こう思うと僕はベットから立ち上がり深々と頭を下げた。

 

 

「分かりました。ツクヨミ様。あなた様の街で誠心誠意つとめさせていただきます。」

 

そしてこの都市の一員としてリーダーであるツクヨミ様に宣言した。

 

「その粋だな。ついでに私的な用事の時は敬語は無しで頼むぞ。シン。」

 

ツクヨミ様は輝くような笑顔で言った。

 

「へいへい。そうさせてもらうよ。ヨミ。」

 

そのとき気楽な反応に動揺したけれど、僕は精一杯笑ってみせて彼女とがっちりと握手を交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある建物一室。指紋認証で入ってきたのはさっきまで真司と話していたツクヨミであった。

 

「ツクヨミ様。実験は第三段階に突入します。」

 

すると彼女に一人の白衣の研究員が近寄って来て言った。

 

「御苦労。そのまま続けてくれ。」

 

「はっ!」

 

白衣の研究員はそう答えると持ち場に戻っていった。

 

 

 

 

「最悪の事態は避けたいものだな。君も思わんか?シンよ……」

 

彼女は椅子にもたれかかりながら、精密機械どもが忙しそうに動く中一人呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの研究結果が後に彼への最悪の餞別になる事を誰も予想する事が出来なかった。




一回消えたときはマジ焦りました……ガチで怖い。
そんな訳で超近代都市編は後3~5話程で終わります。
最後まで見てくれてありがとうございました。
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