司「今更感が凄いな。」
パズドラやってたところを話しかけて、会話広げて良かったよ。アニメだけじゃなく、東方にまで話を広げたい。
司「原作未プレイなのにか?」
それでは、本編の方へどうぞ。
司(逃げたな。)
今日は地球から満月が見える日。何もない日常のひとコマだった筈だが、月にはある情報が数週間前から入っていた。
穢れを持つ存在である、妖怪が月に来る。と
しかも四千近くでこの地を攻め落とそうとしているらしい。
彼女は険しい表情を浮かべていたが心では嬉しかった。
何故なら、彼女の心の底ではやって来た妖怪達を殺す事によって彼の仇を打つことが出来るということ思っていたからである。
彼女は長い時間過ごしていた青い星を見ながら呟いた。
「これで私の未練を断ち切れるのだろうか。シンも喜んでくれるのだろうか……まぁ、実力の違いを見せてやろうかな。」
彼女にとってこの戦いは戦争という言葉で片付けられる様なものではなかった。
「いよいよですね。姉上。」
一人の女性はポニーテールを揺らし、周りを見渡した。彼女の視界の先には何千もの兵が陣形をとっていた。
「ええ、そうね。私達はあの時の狩りを返さないと。」
彼女の言葉を聞くと姉上と言われた女性は微笑を浮かべなが見返した。
「貴方もそう思いませんか?妃奈乃さん。」
「いえ、私は別に……。」
ただ、この場にいる中である女性はつまらなさそうに立っていた。
「貴女は地球に行ってから変わりましたよ。妖怪にはまるで興味を示さなりましたし……何かあったんですか?」
「何もありません。今は作戦に集中しましょう。」
「まぁ、良いわ。そろそろ地球の日にちが変わる。気を引き締めましょう。」
彼女の冷淡な反応に複雑な念を抱いていたが黄色髪の女性が言った通り、目の前の事に集中する事にした。しばらくすると黒い不気味な空間が生まれ、無数の妖怪達が現れていった。
「あそこの光の先が月に通じているのかぁ……」
二つの角を持つ女がトンネルの出口の様に段々と大きくなる光を見てそう呟いた。
「そうそう、萃香に言っておかなきゃいけないことがあったんだよね。」
月に近い事に気がつくと赤い仮面をした青年は彼女に向かいあった。
「月の奴らは今恐ろしく強くなっている。萃香や紫が束になっても勝てないだろうね。」
それを聞くと眉毛を釣り上げ、彼へと睨みを聞かせた。
「へぇ?それは私を馬鹿にしているのかい?」
彼は軽く息を吐いてから苦しい笑いを露わにした。
「そうじゃないよ。確かに一対一の戦いなら負けないかもしれないけど、相手は複数で連携をとってくる。だから厄介だし、指導してたときの腕でもなかなかだった。それから何千年以上経ってると考えると……」
「あれ?司って何でそこまで詳しいの?」
真剣な表情の司に萃香はふと疑問を覚えた。
「帰って生きてたら教えてあげるけどさ…………誰にも言うなよ?」
「当たり前さ!鬼は嘘をつかないからね。」
彼女が自信満々に胸を張ると彼は溜息をついた。
「よく言う……。まぁ深追いはするな。逃げることを考えながら戦えよ。」
「そんな事よく鬼に言えるね。」
「ハハハ、かもね。」
二人が笑った時には光が二人の視界を包んでいた。
司が目を開いた時には岩がゴロゴロと転がっている、岩石地帯が視界に広がっていた。近くには数百匹の妖怪達が辺りを見回していた。
「あれ?他の妖怪たちは?」
「多分別々の所にいるんだろうな。固まってると囲まれた時に不利になるからね。」
萃香は首傾げたが司はこう結論づけた。
「成程ねぇ、おっとどうやら来たみたいだね。」
萃香が酒の入っている入れ物から口を離すと、視界に捉えた軍勢をしっかりと見据えた。
「それじゃあ僕は行くからさ。」
「あれ?一緒に戦ってくれるんじゃないのか?」
「僕がここに来たのはあくまでも紫の補佐だからね。技術を盗む要員の一人だって思ってくれればいいよ。」
「ふーん。司にも事情があるんだね。」
彼は曖昧でな答えをしたが、内心を探らない彼女に感謝した。
「そう言う事さ、それじゃあね…………死ぬなよ。」
「はっ、そっちこそ。」
彼女の笑顔を見ると彼は跳んでいった。
おかしい。
私は目の前の状況を見てこう思った。
私の計画では月の都を叩き、月人を順調に倒し、同士討ちをして、月人を混乱して、その混乱の中で技術や設備、道具を手に入れ、上手くいけば月を陥落させ、月を手に入れる。そういう予定だった。
しかし実際はどうだろうか。
来ることが予測出来ていたかのような敵配置
数では圧倒出来ない並外れた個々の能力、道具。
崩すことのできない、長い経験で培われたであろう連携。
歴然の差
私はその大きな差を深く感じていた。
「紫様!どういたしましょうか!!」
技術を盗む筈だった私達はそんな事が出来るはずも無く都の警護の兵士たちと戦っていた。
「くっ…………。」
私は唇を強く噛みながら、最善の手を探した。
撤退という二文字が浮かんできた。しかしそれを行うことによって何千という妖怪達が無駄に死んでしまう。かと言ってここで戦い続けるとその妖怪だけでなく私達の命も危ない。そんな事を考えていると、黄色髪の月人が口を開いてきた。
「あらあら?ここまでかしら?」
「まだよ………まだ………………。」
私は苦し紛れに妖力弾を出しながら、掠れた声で答えた。しかし、私の出した妖力弾は隣にいた剣を持った女性に薙ぎ払われ、切り落とされていく。
「さっさと帰って。足掻かれると面倒だから。」
彼女は剣を鞘に収めながら言った。
「流石にただで返すわけには行かないわよ?」
「別にこいつらにさせる事なんて一つも無い。」
「あらそうかしら?少しくらい罰を与えないとまた攻めてくると思うのだけれど?」
「他の妖怪と違って頭がいいからそんな必要ないと思う。自分の無力さを感じる事が罰になるんじゃないかな。というか次来たらその時考えればいいと思う。」
「全く、そういう境遇の奴には甘いわよね。まぁ、私は貴方のそういう所嫌いじゃないわよ。」
「どうも………」
「そんなの、こちらから願い下げよ……」
あからさまに甘く見ている態度に激昂し、意地を張って彼女達を睨みつけた。すると彼女は息を軽く吐き出して剣の柄を掴み踏み込んだ。
「なら格の違いを少しだけ見せてあげる。」
ザッ………………。
彼女がそう囁くと共に風が強く吹く音がした。
振り向くと彼女は剣を振り抜いていてこう呟いていた。
「神楽式抜刀術、災の型」
すると、隣の方から呻き声が聞こえてきた。
見ると藍が口から血を吐きながら倒れていた。
「らぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
私は司にも似た冷たく強い威圧感を彼女から感じた。
黄色髪の女性は藍の様子を見て口元を引き攣らせていた。
「久しぶりに見たけれど本当に容赦無いわね。」
「仕方ありません。これは副教官から教わった人を確実に殺すための技ですから。この技で死なないところを見ると、流石妖怪の生命力と言ったところですか。」
彼女は再び剣を鞘に収めながら言った。
「確実にって…………。」
私は彼女の言葉を聞いて怖気づいてしまった。
「今の技は剣を小刻みに振動させながら斬り、毛細血管にその振動が伝わると周辺の血管を破裂させるというものですからね。」
「えっ……そんなグロイ物だったの…………。」
彼女も引いているが、私も引いている。
「さてどうするんですか?」
「そうねぇ、取り敢えずこの戦争の主犯格だから捕まえて情報を吐かせようかしら。」
「その前に傷を塞いであげましょうか。」
彼女はそう言うと藍の傷に手をかざすと光を放ち、傷を完治させた。
「本当に変わったわよね、あの日から。」
「さぁ、何のことでしょうね。」
黄色髪の女性の言葉を彼女はするりと躱した。
「さて縛るのは面倒だからついて来なさい。」
敗色濃厚……ね
ピンポンパンポーン
そう思っていると突然、大きな間抜けな音が月に響きわたり一人の女性声がした。
皆の者聞け!ツクヨミだ
「戦闘員に通達する。妖怪どもは置いて至急、大講堂へ戻ること!!繰り返す、妖怪はほっといて大講堂に来るのだ!!」
砕け切るという題名は当たって砕けろの部分を指してみました。あと、妃奈乃のイメージは読者に任せようと思い容姿を載せないようにして見ました。それでは、最後まで読んでくれてありがとうございます。