司「うっさいな、最低な奴かよ。」
そんなことはない。同士がいた……と思っただけさ……
司「うわっ、そのドヤ顔うざいわ。」
それでは、本編の方へどうぞ
萃香と月人達が激突している時、司は月の都にある大きな建物に来ていた。その建物の看板には
機密情報管理棟
と書いてあり、彼はそんな大事な事を書くなよ、と思いながらその建物に入って行った。
正面の自動ドアが開くとバンバンバンといきなり銃声の音が鳴り響いて銃弾の嵐に巻き込まれた。
「ハッハッハ、妖怪どもはやはり単純な奴らだなぁ」
「ホントだよな、少し字が読めるからってここに来るなんて笑えるな。確かにここも色々な情報があるがツクヨミ様の研究室の方がより多くの情報があるんだもんな」
「何処にあるかはツクヨミ様しか知らないんだけどね」
月人は持っていた銃の玉の残量が無くなるとゲラゲラと笑った。
「それはそれは教えて頂きありがとうございます」
それを聞いていた司は相手に気配を悟られないよう、気配を無くしてこの建物から去っていった。
司は穢れを察知するレーダー探知機を避けながら、月の都の中央にある高い建物を目指して行った。
ブーブー
侵入者発見!!侵入者発見!!
「なっ!侵入者?直ちにそちらハグッ…………」
「ちょっと!?何ガハッ…………」
「どこなの?どこなの!…グッ…………」
司は敵兵士を倒しながら先へ進んでいった。それにしても…………何故に兎?月の先住民だったのかな?まぁ良いんだけどさ…………そんな事を思いながら順調に進んでいき、ようやく一番大きな建物についた。その名前は
中央月面総合センター
と書いてあった。他と比べて建物の規模が大きく、司はこれと似た建物を随分昔に見た事があったので怪しいと思った。その為彼はこの建物を階段を数段登り、中央の自動ドアで中に入っていった。すると、長髪の凛とした雰囲気をもつ女性がコツコツと音を立てながら、歩いてきた。
「悪いわね。今は営業時間外なの出ていってくれないですか?」
彼女は丁寧かつ冷たい言葉を彼に掛けてきた。その言葉の主にに司は頭を下げて挨拶をした。
「それはこのような中、訪ねてきてしまって申し訳ありません。しかし要件はのむことは出来ません、お邪魔させて頂きます」
それを聞いた女性はニヤリと笑みを浮かべてある程度近づくと歩みを止めた。
「ふーん、礼儀正しい妖怪もいるのね。そんなアンタに本気を出してあげる」
彼女はその声を皮切りに持っていた薙刀を構えて突っ込んできた。
「お手柔らかにお願いしますね」
一方の司は苦笑いをしながら剣を腰から引き抜いた。
ガッ……!!
二人の剣と薙刀が交錯すること数分、彼女は感嘆の声を漏らした。
「へぇ、アンタやるじゃないの。今の地球の生物にそこまでの剣の達人がいるなんて思わなかったわ」
それを聞いた司は軽く笑って言った。
「ハハハ、恐縮ですよ。」
「アタシってさあまり本気をだして戦ったことがないの。私に本気を出して戦えるのは依姫と妃奈乃とアイツくらいだったわ……」
「アイツですか……」
「そうアイツ。アンタは知らないかもしれないけれど月の守り神として、今でも称えてられている奴だ。鍛えたのは私なのに超えられちまうなんてな……」
「…………」
「そんなアンタにアイツの立ち筋が似ている。何年も前の立ち会いだったから正確には覚えていないがな」
彼女はそう言うと地面を強く蹴って彼との間をとった。
「こんな気分になれたのは久しぶりだ。御礼とは言ったらなんだかアンタに本気の本気を出してあげる。これを受けきれたらここを通っていいさ」
すると、彼女の周りの大気が揺れて、薙刀と足に強く霊力を込めだした。
「麻野流…………
絶即砕波突!!」
彼女がそう言うと光を帯びた薙刀を前に構えた。そして彼女が深く吐いた息とともに目にも止まらぬ速さで突進を始めた。その速度は尋常では無いもので三十メートル近くあった距離が一気に詰まった。
一方司は剣を鞘に収めて、柄に霊力を込めていった。
彼女が突進の為に思い切り一歩踏み込んだ瞬間に左手は刃の部分、右は柄の部分掴み、彼女との距離がもうそこになった時に、突き出した。その瞬間
ガキィーン
という鈍い音ともに二人を中心に衝撃が走った。
その後何秒もしない内に地面に金属音が鳴り響き、
「神楽式追突術……幹の型」
という司の声が沈黙を破った。
彼女は痺れにより感覚を無くした両腕をフラフラと動かしながら言った。
「神楽式だと……アンタ……死んでなかったのか」
それを聞くと司は肩をすくめながら頷いた。
「ふうん。まぁ何にせよアンタと久しぶりに思い切りやり合えて楽しかったよ」
その様子を見て、彼女は笑みを浮かべながら言った
「このことは内密にお願いしますよ、教官殿。」
彼は困った顔で敬礼をして最後には笑みを浮かべた。
「はいはい分かったよ、その辺は気にするな。約束通り先に行っていいからさ」
彼女は面倒くさそうに手を振りながら言った。
「それでは、失礼します。」
彼はそう言うと去っていった。
司が去る様子を見て彼女は
「アイツが生きてたか……。ハハハ!これは面白いことになりそうだ」
彼女は呟きながら意識を手放した。
彼が何階分か階段を登ってから案内板を見るとある違和感を見つけた。
関係者以外立ち入り禁止
それを最初に見たときは何も思わなかったが、次の階の案内板を見ると
危険立ち入り禁止
と書いてあった
この違いは怪しい、何かがある……と思った司がそこへ向かうと、戦争中であるのに関わらず沢山の人員を割いて見回りをしている場所があった。彼は能力でその階の地面を柔らかくして、剣で地面に穴を開けた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「何が起きたんだぁぁぁ!!」
などと叫び声をあげながら落ちていく人や兎達に哀悼の意を捧げつつ、彼らの警備していたところを見渡した。しばらく彼らのいた周辺の壁を見ると司の微弱に出していた神力に反応している場所があった。試しに手に神力を込めて触れると、奥へと繋がる通路が現れた。
その通路を進むと頑丈な扉が現れた。取り敢えず剣に能力を込めて斬ってみると、傷どころかこちらが刃毀れするかと思うくらい堅かった。司は剣を硬く、扉を柔らかくなるように能力を掛けて斬った。すると扉は真っ二つに斬れて、中には精密機械が多くある、不思議な部屋が顔を覗かせた。
「何だここは…………」
司が入った部屋には
月全域を見渡せる全ての監視カメラのモニター
月や他の惑星などからでも電波を受送信できるであろう巨大なアンテナ
そして、畳一畳ほどの大きさである画面を持つスパコンが何台も置いてあった。
「なるほどねぇ。取り敢えずパソコンを起動させてみようか。」
そう言って電源ボタンを押した。
「凄い久しぶりに使うなこれ。」
呟きながらキーボードを叩いてると音声が聞こえた。
「パスワードを入れてください。」
パスワード?と彼は思ったが、くちでこう答えていた。
「色即是空。空即是色。」
すると、
「パスワードが認証されました。ツクヨミ様ですね。全てのアクセス権のロックを解除します。」
どこからともなく機械的な声が響きパソコンは起動した。
「ヨミも変わんねーな。」
彼はカチカチとマウスの感触を懐かしみながらもこう呟いた。
司にはパソコンの使い方がイマイチ覚えていなかった上、時間短縮のため魔力を使い、情報を得ようとした。得た情報の中には月の存続を脅かす物もあった。
「地球に住む妖怪どもが月に攻めてくるに当たって我種族が効率的に月を奪うための参考資料」
司はこれを読み取ると不慣れなパソコンでその計画のコピーすると、すぐに最上階へと跳んでいった。
ガシャーン
私がモニターで戦況を見ていると地面を突き抜けるような大きな音がした。何事かと思い部屋から出ると、赤い仮面をした、青年が砂煙が舞う建物内にたっていた。
「何者だ!!」
私は突然の出来事に驚きを覚えながらも神力を出して剣を構えた。
「うるせぇ。今それどころじゃねぇんだ」
その男は強烈な殺気を出しながら急接近して私の眼前に紙の束を押し付けてきた。
「何だと…………」
私が唸りながらその紙束を見ると唖然としてしまった。
そこには
今日の予定がこと細かく書いてあり
その予定が外部に漏れて、月の存続が危ぶまれている事を物語っていたからであった。
魔力を使ってデータを読み込むのはまず魔力をパソコンに入れて、情報をその魔力に込めて再び自分に取り込むという作業です。伝わった?よね……それでは、最後まで読んでくれてありがとうございます。