「自分が伝えたいと思って書くから小説は面白いんだ。それが無いのはただの文だ。」
何てことを言われ僕の小説はこういうのが欠けてるからつまらないのかな…………なんて思いました。まぁ書き続けて行くつもりですがね。あと活動報告は何だか後日談、裏話みたいになってしまいました。何かすいません。それでは本編へどうぞ。
「久しぶりの僕視点からか……」
僕は視界がはっきりしないようなモヤモヤした空間に一人立ちながらこんな事を思っていた。すると、奥の方から人影のような、そうでないような不思議な影が少しずつ姿を現していっていた。
…………こうやって面と向かって話すのは久しぶりだろう。月以来だな汝よ…………
「月以来?…………まさか……神様?」
…………如何にも。我は汝の体の中におる神だ。それで互いに時間が出来たから汝にこれだけは言っておこうと思ってな……………………
「直々に言いに来るなんて珍しいな…………それは一体?」
…………我は今から丁度千年後に完全復活する。その完全復活の準備をする為今から汝に力は貸さぬ。あと一回だけ我に力を借りなければいいという訳では無いのだ。汝が借りた回数分だけで充分だったのだ。そして今から我は眠りに入る、再び目を覚ましたときは完全復活の時、覚悟をしておくが良い…………
うわぁまじかよ。こりゃ本格的に対策練らないとな。
「それでその事を僕に言うということは僕に完全復活の阻止をして欲しいんですか?」
…………ハハハ。残念だが汝で阻止することは無理であろう。しかし無理であろうが無かろうが汝の抗う姿は面白い。知恵を絞って我に立ち向かってくるが良い。汝にどこまで出来るか楽しみにしておる…………
そこまで言われちゃったら一泡吹かせたくなるね。
…………それではそろそろお別れだな。汝はもうしばらく寝ているであろうが一瞬で過ぎてしまうであろう。まぁ、今まで通り自由気ままに暮らす事にするがよい。さらばだ……………………
そう声がするとそこにあった黒い影は何時の間にか消えてしまい。僕の視界は暗転した。
次に視界へ映ったのは朧気な光景ではなく実態のある風景であった。
「………………夢か」
僕が起き上がって目を擦ると近くに座っていた女性が少し驚いた表情でこちらを向き、声を掛けてきた。
「あらあら?目を覚ましたみたいね。調子はどうかしら?」
「え?あぁ何の問題もないな…………」
何の問題もない?確かに体に不自由を感じる事は無い……だが一つ違和感があるのだがそれは一体何故………………いやそうか。
「取り戻せたのか………………記憶を」
一体何がトリガーだったかは分からない。しかし、最後に言葉を交わしたのは映姫さんだ。それまで何も問題は無かったのだから彼女が関係していることは想像できる。
「?。まぁ何せよ貴方が起きたことを紫や映姫に言わなくちゃいけないから暫くそこで…………」
彼女がそう言って立ち上がる前に僕は布団から手を出し、彼女のズボンの裾を掴んだ。
「幽々子。君と二人で話がしたい……」
彼女は僕の掴む力に驚きながら踏み止まり、僕の方へと顔を向ける。
「話がしたい……ねぇ。私は貴方に一体話せばいいのかしら?」
「僕が寝てた時に起きたこととか、映姫さんが言っていたこととかを教えてもらえないだろうか。」
「彼女から直接聞けばいいじゃない」
「色々とやだ。はっきり言って紫にも会いたくない」
「ふーん。それなら仕方ないわね。教えてあげるわ」
納得してくれたのか、断りきれないと察したのか分からなかったが彼女は近くに座って話をし始めてくれた。
「貴方が倒れてから寝ていた時間は約170年間。その間は全く動かずに飲み食いすらしなかったわ。」
「170年間ねぇ…………」
「えぇ、微動だにしなかったから本当に心配したわ。幸い体温は下がっていなかったし、脈や心臓も動いているのを確認出来たから生きているって判断出来たけど……それでその間に起きていた出来事と言えば……そうね妖怪、妖精が増えたことかしら。人間も少しずつ増えて来たって紫が言っていたわねぇ」
「そっか…………」
「紫はまだ大変そうみたいよ。そう言えば貴方って紫に何だかんだで冷たいわよね?これは見た話じゃなくて紫から聞いた話だから貴方に対して彼女の偏った主観が入るのだけれど…………紫にそこまで言わせるだけの何かをした覚えがあるのなら紫に対しての感情を聞いていいかしら?嫌い……って訳でもなさそうだし。もしかして好きなのかしら?」
「紫嫌い……ハハハまさか、僕は彼女は伸びると思ったけどだけですよ」
「伸びる?」
「そう。あんなに力を持ち、強い能力を持ち、頭が良く回り、発想の転換も出来る。少し経験は浅いけど世界を動かす位の力を持っているだろうな。」
「フフフ。まるでお母さんみたいね。それでそれがどうしたのかしら?」
「紫は褒められて伸びるタイプじゃない。まぁ全く伸びないことはないだろうけど。それよりも彼女は貶されて、文句を言われて伸びるタイプなんだよな。相手に対して敵対心、対抗心、反骨精神を燃やす。見返してやろう、一泡吹かせようと必死になってこそ伸びるタイプだからね……」
「だからって自分から憎まれ役になるなんてね…………紫が知ったらどう思うかしらね?」
「ハハハ。まぁあまりそんなことは気にしないと思うけどね。僕はそれだけの事を彼女にしてきた思っている」
「さて?どうかしらね………………」
彼女は悪い笑みを浮かべている。これはチクられそうだな。まぁそこまで困ることは無いだろうけど。
「そう言えば、映姫さんから何か話を聞いていないのですか?」
「その前に、貴方口調を統一してくれ無い?何だか話してて違和感があるわ……」
「それなら仕方ありませんね。敬語を使い続けましょうか?」
「それわざとかしら?」
「それなりにマジですよ?」
「はぁ、じゃあ敬語はやめなさい」
「分かったよ。それで?」
「まぁ、そう急かさないで頂戴。彼女には「私の口からは言うことは出来ません。詳しくは彼から聞いてください」って言われたから何も知らないわ」
「そう………………か。ところで幽々子は僕に聞きたいことある?」
「んー?そうね。私は紫の事を知れたから別に無いわ。…………ん、強いて言えば」
「ん?」
「死ぬ前の私ってどんな感じだったかしら?」
彼女の声色は先程までとは違い淡々とした物であり、それは彼の心の中に彼女が生きていた頃に交わした最後の談話を想起させた。
「今と寸分変わらず美しい女性だったよ」
彼は考える間もなく平然と答えると彼女はキョトンとした顔をした後に手を口で抑えて静かに大笑いした。
「フフフフフ。貴方は本当に面白いわ。紫聞いてた以上に面白くて……………………死ぬ前の私が好きになるのも分かるわ」
彼女の言葉に頭を傾げ、ため息をつく。
「はぁ、そんな事で面白いと言われても困るだけだけど。まぁ、ありがと」
「フフフ。どう致しまして」
「それで幽々子………………君にもう一つお願いがあるのだけれども………………」
私が部屋で大きな、花をつけていない桜の木を見ていると後ろの方から突然声がした。
「司は起きたって本当なの!?」
「紫様、そう焦らずに……」
その声のする方に視線を向けると私の友達である紫と彼女の式である藍がスキマから顔を出していた。
「あら紫?きたところ悪いけれど彼はもう何処かへ行ってしまったわよ」
「「は?」」
彼女達は私言葉を聞くと口を揃えてこう返した。
「何処かとは一体?」
「さぁ?彼がフラーっと私が目を離した隙に消えていて、こんな紙が落ちていたわ。」
紫は私が差し出した紙をひったくるとまじまじと見つめた。
「紫お久しぶり。約束忘れんなよ。」
彼女が読んだ紙には簡単に一言二言書いてあるだけだった。紫はその短い文章を何度も何度も見返しそれを理解すると彼女はその紙をクシャクシャに丸める。
「余計な仕事増やすんじゃないわよぉぉぉぉぉ!!」
そして突然怒りを露にして叫び、紙をスキマへ投げ捨てた。
「それでお願いって何かしら?」
「簡単だよ。僕を逃がして欲しいんだ。」
彼の言葉が彼女の予想を超えていたため彼女はしばらくの間口を開けポカンとしていたが可愛らしい笑みを浮かべている。
「えーどうしようかしら。そんな事をされても私に得なんてないでしょう?逆に紫に言い寄られて困るだけだわ」
「タダとは言わないよ。
対価は僕の仮面、あと本当の名前を教えてあげるからさ」
「……………………え?」
彼はそう言うと仮面を外し、呆然としている彼女の手に仮面を置いた。
「どうして………………」
彼女は紫から彼の事を聞いていた。勿論仮面のことも……長年誰にも見せなかった素顔を何故この時に見せたかは彼女には全く理解できなかった。
「簡単な話だよ。顔も名前もバレてる、変えて置かないと幻想郷で紫にばれちゃうからね」
しかし彼女が深刻に考えていた問いを彼は簡単に答えると彼女は再び笑みを浮かべた。
「フフ、本当に貴方は面白いわ。それで何て呼べばいいのかしら?」
「僕の名前は神楽真司。これからは神楽って名乗ることにするからさ、宜しく」
「どうして真司じゃないのかしら?」
「オトナの事情だから秘密」
彼はそう言いながら剣を腰にさした。
「よく言うわ…………」
「後、紫にこれ渡しといてね」
神楽はそれだけ言い残すと数行文字が綴られた紙を彼女に渡して姿を消した。
「次に会えるのは何時かしらね………………神楽」
彼女の声は彼に届く事無く冥界の彼方に消えていった。
神楽は幽々子と別れた後階段から飛び降りて冥界の出口に向かっていた。彼が手に霊力を込めて幻想郷へ繋がる結界を殴ると、結界は粉々に砕け彼は真っ逆さまに幻想郷の地へ落ちて行った。
「………………カハッ!!どうやら生きてるには生きてるみたいだな……」
彼が落ちた衝撃で地面は抉れ、辺りを見ると木々は薙ぎ倒されている。薙ぎ倒された木々は所々彼の血で赤く染まっていた。
「さてと…………取り敢えず妖力中心に生きていく為に切り替えて」
彼はそう言って立ち上がり、霊力から妖力に気配を切り替えた時
森の奥の方から金髪の女性が姿を現した。
今回もまとまりが悪いぃ、そんなこんなで神楽真司の幻想入り編、天から降ってきた居候編が始まります。彼が居候する先は………………あのキャラですよ奥さん。僕が東方で初めて好きになったあのキャラですよ。
神楽「いや多分わかんないから。」
やっぱり編の編って可笑しいですね……ハハ。それでは最後まで読んでくれてありがとうございました。