神楽「もう一個も書けよ?」
三分の一は終わったんだよ……?
「成程……それが今回の異変のあらましか……。」
「あぁ、此度の異変は我ら天狗の独断の行動だ。他の者に多大な迷惑を掛けてしまったな……謝罪する。」
「どうされますか、博麗の巫女。」
「んー?別にいいんじゃないかしら。そこの天魔が統治してくれれば何の問題もないと思うけど。」
「左様ですか。」
「それにしても紫は遅いわねぇ。ねぇ、従者であるアンタなら分かるんじゃないかしら?」
「あ、あぁ。私もよく分かんないのだが、恐らくは…………」
「やっぱりそうよね……。」
「大事な時にいないなど……一体いつまで平和ボケしているのだ?」
「面目無い…………。」
「質問いい?」
「何よ?」
「僕……帰っていい?」
「「「だめだ!!(だめよ!)」」」
「僕なんかいる意味あんの……?」
「まぁまぁ神楽様も落ち着いて……。」
「皆さん、お茶が入りましたー。」
ある一室で天狗の長と人間の長と人里の長と妖怪の賢者の式と卵屋がむかいあって話をしていた。
「それでこれからどうなさるのですか?」
着物を着た女性が自分の持ってきたお茶を啜りながらそう聞いた。
「それを今決めようって話になっております。」
「そこでいい案が思いつかなかったからアンタにも考えてもらいたいのだけれど。」
「私にですか?」
彼女は自分に指をさしながら言うとある女性が九尾の尻尾を揺らしながらこう言った。
「あぁ、稗田家。君は先祖代々から受け継がれているその知識を私達に貸してもらえないだろうか?」
「そういう事でしたら承りました。」
彼女はそれを聞いてニッコリした後そう言った。
その後から今後の方針について決め始めた。天狗と人里との関係、天狗の後の対応など主に天狗の事だった。しかし彼女達が対応を変えたとしても根本的な所は何も解決していなく、妖怪と人間との関係を再び考える必要性があった。妖怪は幻想郷を荒らしてはいけないが人間よりも弱いなんて事があってもだめ。その二つの項目を満たした物を見つける事に手こづっていた。
「うーん……そんな事言われたってねぇ。大丈夫じゃないかしら?今回は何とか解決出来たみたいだし。」
「そういう訳には行かないだろう。今回はイレギュラーが発生した訳だし、何時も何時もこうでは神楽は妖怪なんだから、全ての妖怪は優しいと思われ舐められてしまうだろうな。」
「天魔の意見に私は同感だ。どの道博麗の巫女一人で解決するには荷が重すぎるだろう。怪我や病気で倒れた時はどうするつもりだ?」
「大丈夫よ。私はそんなんにはならないわ。」
「博麗の巫女の子供が未来永劫、風邪や怪我しないって決まった訳じゃないでしょ?この話は今だけを視点しちゃ駄目なんだよ。」
「それは…………。」
議論が白熱し夜も近くなって今日はお開きという事になった。皆がぞろぞろと帰る時になって神楽は稗田に声を掛けられた。
「神楽さん、ちょっといいですか?」
「ん、どうしたの稗田さん?」
「実は私の知り合いの家が最近店を経営し始めたのですが、それを誰にも言っていないらしいんです。人里の決まりに反してるみたいなんで少し見に行ってもらってもいいですか?」
「分かったけど、何で僕なんだ?」
「えーっと……言っても怒らないですか?」
「内容によるね。」
彼女は指を弄りながらこう囁いた。
「一番暇そうだったから…………です。」
彼は溜息をついた後彼女のほっぺをつねった。
彼は彼女の家を出て、その友達の店へと向かった。十数分歩くと彼女の説明通りの店についた。彼は店の看板を確認しつつ扉を開き入店した。
すると奥から
「あれー?お父さんもう帰ってきたのー?」
という女の子の声が店に響いた。短いツインテールの彼女は彼を見て頭にはてなを浮かべて暫く首を傾けていた。彼は目が合った彼女の方に近寄って言った。
「君はこの家の人かい?」
「うん、そうだよ。」
「僕はねこの店に客として来たものなんだけど、今お店やってるかな?」
「え!お客さんなの?お母さーん!お客さん来たよー!」
彼女はその言葉を聞くと家の奥へと駆け出した。すると中から彼女の母親らしき女性が姿を現した。
「あれ、卵屋さんじゃないですか?何か本をお探しですか?」
「まぁ、それも兼ねて様子を見てくるように頼まれてね…………。」
「あぁ……あの子にですか。もう少し経ってから慧音さんに言おうと思っていたのですがねぇ……。」
「見たところ本屋っぽいんだけど。」
「えぇ、本屋で間違いありません。ただこの店では本のレンタルもしていまして……。」
「成程、図書館みたいな感じなのか……。」
「図書館?」
「ん?いや気にすることじゃないよ。」
彼は幻想郷には無い言葉を聞かれると冷静に受け流した。
「さらにここでは現代などから幻想郷に流れ着く様々な本も貸し出しや販売もしています。」
「ほー。そんなのがあるのか。」
「そうだよ!!」
二人の話を聞いていた彼女の子供が両手に大きな本を抱きかかえながら肩で、彼の事をつついた。彼が下を向くと彼女は満足そうな表情をして本を開き始めた。
「お父さんが持ってきてくれた私の大好きな本なの!綺麗でしょ?」
その大きな本は見開きいっぱいに花火が書いてあるものだった。
「へぇー、これはまた綺麗な模様だね。」
「でしょでしょ!?こんなのが空にパァってなってたら綺麗だよねー!」
「幻想郷で花火……か。」
彼は色々と考えを張り巡らせながら立ち上がり彼女達に別れを告げ店を出た。
本屋を出てから暫く歩き、家に近づくと蒼銀の髪の女性に声をかけられた。
「おい、神楽。随分と遅かったがどうだったんだ?」
「うわっ!あぁ、慧音。どうしてここに?」
突然声をかけられたので彼は半歩後ずさり彼女に応答した。
「そんな驚く事をしたつもりは無いんだが……取り敢えず出席できなかったから話だけでも聞こうと思ってな。」
「そっか。まぁ簡単に言えば今後の方針は妖怪と人間との争いの方法によるってところかな。」
「ん?どういう意味だ。」
「言ったとおりの意味だよ。博麗の巫女だけが抑止力になるのは荷が重いし、殺し合いに発展するのは少しよろしくないって感じ。」
「成程……確かにそれは言えてるかもしれない。けどそれはどうするつもりなんだ?」
「それを今、審議してる……けれど少し思うところがあってね……。」
「ん?」
彼女は彼の意味のあり気な返し方に疑問を抱きながらそう声を漏らした。
「慧音。明日から数日間、今日同様に鈴仙に店番を頼んでくれないか?」
が、彼はその様子を気に止めずそう続けた。
「え、それはいったい何故だ?」
彼女は彼の態度に少し戸惑い感じながら彼の言葉に再び疑問を覚えた。
「少しその事についてまとめたいから……それじゃお休み。」
彼は話を強引に切り上げて去って行った。
「あ、あぁ。お休み……。」
彼女はそそくさと彼が階段を駆け上がる音を聞きながらそう呟き、この場を立ち去って行った。
「よいしょっと!」
彼は入口の石出てきた扉を閉め、窓を大量の本で閉めっきりにして月明かりすら少しも入らない様な空間を作りこう呟いた。
「ここまで集中して発明するのは………………光学迷彩の仕組みや腕輪の転移機能を作ったぶりか……。」
そしてその空間の中央に座り込んで脳内にある莫大な情報の必要となる物だけを取り出して幾つもの考えを広げ、展開させていった。
「死なない…………妖怪の地位の維持…………。」
彼は不気味に呟き続けてから最後に
「幻想郷に花火を咲かせてやる。」
こう言い放ち、辺りは静寂に包まれた。
何時も以上に駄文だったらすいません。くそ……あ、因みに今日初めてエアコンをつけました。暑かったですよね?
神楽「窓のチェックはしっかりな?」
……本当に鬱になりそうです。それでは最期まで読んでいただいて本当にありがとうございました。