神楽「雨あられだろ。まぁそれはともかく本当にありがとうございます。」
こんな作者の妄想全開の作品ですが今後ともご贔屓に
神楽「業者か。それでは本編の方へどうぞ。」
紅い霧が発生するという異変が起きてから何日か経ってからの事、彼女は改めて人里を訪れた。
「ここが人里……。昼になるとなかなか賑わいをみせているみたいですね……。」
彼女は歩みを止めることなく先へ進んで行った。
「あれ新しく来た人?綺麗な子だねぇ……。今なら安くしておくよ?」
「見かけない格好だけど、もしかして外からやって来たのかい?」
「銀髪とはなかなか珍しい……。見ていかないかい?」
彼女に迫りよってくる人里の人々に呆気を取られていたが慣れてくると会話がつながり、話が広がって、より賑やかになっていった。
「へぇ?アンタ最近の異変の主人に仕えてるの!おやまあ大変だね。これを持っていきなさい。」
「全く美人な子にはこれも持たせてあげるさ。」
「ハッハッハ、相変わらずだなぁ。嫁さんに怒られるぞ?」
「へーきへーき。何の問題も無いさ。」
「あーあオラ知らねぇ。」
「あ、あのこれ以上はちょっと……。」
いきなりの事に彼女は驚いて思うように動けなかったが一通り相手がし終わると彼女は能力を使ってこの場から離れる事にした。
「はぁ……予定が狂ってしまったわ。」
彼女は能力を解いて、彼女の貰った様々な物を見てから溜息をついた。これからもこんな事が続くと思うと内心うんざりしたせいでもあった。
「あれ……君は以前ここに来た人じゃないか。どうしたんだい?」
そんな彼女にこんな言葉がかけられた。彼女は驚いて声のする方向を見ると青い髪をした妖怪がそこにはいた。
「貴方は……確か、神楽様。」
「んー?そうだけどさ。その荷物どうしたの?」
「まぁ、少しありまして……。」
彼女は彼の方を向くと深々とお辞儀をして言った。
「申し遅れました。私、紅魔館でメイドをしています。十六夜咲夜と申します。以後お見知りおきを。」
「あ、あぁ。これは丁寧にどうも。僕の名前は……まぁ知ってるみたいだけど神楽って言うんだ。よろしく。」
そんな様子を目にした彼も店から勢いよく出てから頭を下げた。
「えっ、神楽の知り合い?」
咲夜のことを初めて見た鈴仙は驚きながら彼に聞いた。
「まぁ……ちょっとね。それで卵でも買いにきたの?」
彼は鈴仙の言葉をスルーして咲夜へと問いかけた。
「いえ……実は神楽様にお願いがありまして……。」
「お願い?」
「えぇ、是非とも私の主の住む紅魔館へといらっしゃってくれませんか?」
「えと……何故?」
「前にお嬢様に血を渡したところ貴方に興味を持たれまして……。」
「は、はぁ。」
「という訳で紅魔館に来てもらえませんか?」
「……分かりました。鈴仙、暫くは店番よろしく出来る?」
「あ、うん。分かった。」
彼は店の下から一つ袋を取り出すとバックの中に入れ、そのバックを肩からさげると彼女の後ろについていった。
「そう言えば話は噂で聞いてるよ。大変な騒動だったけど何か問題とか無いの?」
神楽は咲夜が貰った手に抱えるには多い物を揺らしながら言った。
「問題……ですか?」
彼女は彼の方を向いて聞き返した。
「そう、まぁ外の世界だと生きにくくなる時期か……。でもそれだけの理由で来た様には見えないんだよね……。」
「……何故そんな事を思ったのですか?」
「んー?変に異変を起こしてそれを捻じ通さなかった事かな。ただ来るんなら異変を起こす必要は無かったんじゃない?何か紫に意図があったっていうなら話は別だけどさ……。」
「それは……。」
「まぁそれはそれとして……あの紅い館の事かな?」
彼はもの中に立っている洋館に指をさした。
「えぇ、そうです。あれが紅魔館です。」
彼女は彼から目線を前へと向けてからこう答えた。
暫く歩くと大きな門が見えてきた。門の前には赤い髪をした女性が座っていた。
というより寝ていた。
「……はぁ。お客様の前でこんな姿を晒すなんて……。まぁ今はいいでしょう。それではお入りください。」
咲夜はその女性のことをきにせずに彼を館へと案内しようとした。彼は寝ている女性に一礼した後、足を進めた。彼が館の敷地内に入った瞬間
その寝ていた女性は目を覚まし、彼へと襲いかかった。
「なっ……!」
咲夜が気づいた時にはもう遅く、辺りには凄まじい程の砂煙が巻き起こった。
「め、美鈴!貴女は一体!!」
咲夜は彼女が彼を襲った事に驚いたが
彼女の拳を受け止めている彼にも驚いた。
「……何者ですか?妖怪なのか人間なのか、まぁ貴方が今体から漏れているのは妖力だというのを見ますと妖怪ですか。」
彼女は少し機嫌が悪そうに彼へと告げた。
「多分ね。僕も良くわからんけど暫定それでいいかな。」
彼は何気なくそう答えて咲夜の方へ数歩歩き、彼女の方を向き頭を下げた。
「初めまして門番さん。僕の名前は神楽と言います。この館には咲夜さんに連れられてきました。」
「これは丁寧にどうも。私は紅美鈴。お客様でいましたかこの紅魔館に迷惑をかけないようにしてください。」
美鈴も少し彼へといらいらを見せながらだが頭を下げた。
「と、とりあえずお嬢様の所へ案内するわ。美鈴、引き続きよろしく頼むわ。」
「えぇ、任せておいてください。」
美鈴は頭をあげて彼を睨むと門から出て館に背を向けた。
「それでは案内よろしくお願いします。」
「えぇ……こちらになります。」
咲夜は美鈴の事を気にかけながら彼を中へと案内した。
迷路の様な道をどんどん進んでいくと二人は大きな扉のある部屋までやって来た。
「お嬢様、パチュリー様。お客様がいらっしゃいました。」
「あら?意外と早かったわね。入りなさい。」
咲夜がコンコンと扉を叩いてから言うとある女性の声がした。
「失礼します。」
「お邪魔します。」
二人が部屋に入ると奥の方から一人の女性が立ち上がりこちらへ歩み寄ってきた。
「貴方があの血を提供した本人ね。紅魔館へようこそ。私の名前はレミリア・スカーレット、よろしく。」
彼女は薄気味悪い笑顔を浮かべながらお辞儀をしてきた。その言葉を発した後に後ろで座っているパチェリーの目は少し大きくなり、咲夜は顔をひきつらせていた。
「えぇ、この紅魔館に招待してくれて光栄です。私の名前は神楽。人里で商業を営んでいます。以後お見知りおきを。」
彼もそう告げると深々と頭を下げた。彼女は少し驚いた顔をした後、薄気味悪い笑みを消した。
「ふうん、驚いたわ。私の妖力に当てられても何事も無かったかのように話し続けるなんてね……。」
彼女はそう言うと先程とは違った笑みを浮かべ彼へとさらに近づいて
「気に入った。貴方をこの紅魔館の執事にするわ。」
と唐突にこう告げた。
「なっ!?お嬢様!それでは私は!!?」
「大丈夫よ咲夜。貴女にはこのままメイドをしてもらう予定から。けれどこの館を一人で手入れするのは大変な事でしょ?出来るだけ貴女への負担を減らそうと思っただけよ。」
レミリアは困惑した咲夜にそう言った。
「いや、私にも用事という物がありますし。何故私なのですか?」
「理由?そうねぇ……ただ単に面白そうだと思っただけよ?妖怪でも神様でも人間でも無い。その真ん中にいる貴方に興味があるからだわ。」
「…………そうですか。しかし断らせてもらいますよ。私はレミリア様に仕えるつもりはありません。」
「何か勘違いしていないかしら?」
レミリアはそういうと咲夜は彼を押さえつけ首筋へとナイフを当てた。
「申し訳ございません。これもお嬢様の命令なので……。」
咲夜は彼の耳元でそう囁いた。レミリアはクスッと笑った後、赤い槍を出して咲夜同様に彼の首へと突きつけた。
「分かったかしら?これは命令よ。貴方は首を縦にしか振れない。賢い貴方なら分かるわよね?」
彼女は愉快そうにそう答えた。
執事
私は確かにそう聞いた。
お姉様には咲夜がいる。じゃあ何故……?
もし……
もしもその執事がこの館で暮らす事になるんだとしたら…………
私が貰って玩具にシテモイイヨネ?
彼が何かを答える前に、図書館の奥の方から何かが爆発するような音が響いた。
次で終わるかなぁ……何かもう一つ増えそうなんですけど……。言ったことはきちんと守りたいなぁ。
神楽「計画性が無いからだろ。」
それいったらあかんぜよ。因みに次は戦闘回を予定してます。全国の妹属性の皆さん、高ご期待!!
神楽「何言ってんだよ。」
それでは皆さん最後まで読んでくれてありがとうございました。質問、感想、批評……などなど常時お待ちしています。