東方堅軟録   作:こたつ@ミカン

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半年以上前に書いた自分の小説を読み返してみたんですが……あまりに酷い気がする。後、読み返して分かるという事や改めて発見できる点があったので読み返してよかったなぁって思いました。恥ずか死にそうになりましたがアドバイスをくれた方本当にありがとうございました。それでは本編へどうぞ


数百年越しの裁判

魔理沙が博麗神社を離れてから数時間後、そこには違う客が訪ねていた。

 

「失礼します。」

 

彼女はそう言って障子を開けるとこたつから顔だけ出した博麗の巫女の姿を見た。

 

「んー?今度はアンタが来たの?」

 

「今度は……というと前に誰かが来たようですね。」

 

「えぇ、魔理沙が来てたわね。異変だ異変だって言いながらやって来て異変だ異変だって言って出て行ったわ。」

 

「貴女はついていかなかったのですか?」

 

「そうよ。だって寒いじゃないの。で、アンタもこの雪について何か調べてるの?」

 

「えぇ、紅魔館に備蓄しておいた薪が底をつきそうだったから私がこの異変について調べる事になったの。」

 

「ふうん……ご苦労な事ね。」

 

「貴女はどうするつもり?」

 

彼女は目をそらしている博麗の巫女に

 

「どうするって……?」

 

「何時までこの異変を野放しにしておくつもり?」

 

「べ、別にまだ異変って決まった訳じゃ……」

 

「博麗の巫女としてそれは無いんじゃない?」

 

「うっ…………分かったわ。分かったわよ……行けばいいんでしょ行けば!!」

 

彼女は観念したのか名残惜しそうにこたつから出てきた。そして準備を済ませると夕闇が近づく一面の銀世界に飛び出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方彼は少し早めに店をたたみ家へと帰っていた。そしていくらか出かける支度をするとすぐに家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

暫く歩くと少し広く開けた場所に出た。そこもまだ雪が降っていて辺りに流れる川の勢いは殆ど無くなっていた。

 

 

彼はおもむろにランプを取り出し、魔法で明かりをつけると近くにあった少し高めに石に腰掛けると誰かを待つかの様にじっとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼がそこについてから数十分後、一人の女性が足をふらつかせながらゆっくりと彼のいる場所に訪れた。

 

「いやぁー今日は久々に飲んだ気がするなぁ。」

 

そして彼女は一人、陽気に喋りながらあたりを見渡した。

 

「全く……こんな中、仕事なんてやってらん無いよ。……おや、あの光はなんだい?」

 

すると彼の灯した光に気がついて奇妙に思ったのか近づいて行った。

 

「人間?いや、妖怪か。一体どうしてこんな所にいるんだい?まさか自殺願望があるって事でも無いだろう?」

 

それを聞いて彼は立ち上がるとぺこりと頭を下げた。

 

「はい。そうですね。ここには少し会いたい方がいまして夜分遅くで申し訳ないのですが訪れた次第です。」

 

「これは随分と礼儀正しいねぇ……それにここにいる会いたい人って言っても、何時もここら辺いるのは私とあと一人位しか……「小町!貴女はここにいたのですか!!」もしかしてこの声は……」

 

彼女は恐る恐る背後を振り返ってみるとそこには緑の髪をした少女が立っていた。

 

「四季様!?どうしてここに?」

 

「どうしてもこうしてもありません!今日一日の間幽霊が一匹も来なかったじゃありませんか!一体何をしていたんですか!?」

 

「えっ……そ、それは人里で色々と……。」

 

「また人里へと言っていたのですか!?だいたい貴女は少しサボリ癖が付き過ぎてしまったんじゃないですか?全く、何度言っても改善される様子を見る事が出来ないのは気のせいでは無いのでは?」

 

「す、すみません……」

 

彼女はいきなりやってきた少女に説教をされると肩をがっくりと落として溜息をついた。

 

「しっかりして下さい。ただでさえ今はこの有様で冥界はあまり機能してないというのに……おや、そこで明かりを灯しているのは誰ですか?」

 

少女はふと周囲に目を向けると叱りつけている女性の隣にいた男に気がついた。彼はその言葉に反応すると立ち上がり、先程と同様に頭を深く下げた。

 

「お久しぶりです。それと夜分遅くに訪ねて申し訳ございません。私は神楽真司と申します。」

 

「神楽真司……?あぁ、貴方ですか。そうですね私にも貴方に用事があったのですが……何も彼女のお陰で空いた時間が取れなかったのですよ。予め私からも謝っておきます。要件を先延ばしにしてしまってすみません。」

 

「いえいえ、私がもっと早く貴女に会っていれば良かっただけの話です。咎められるべきなのは寧ろ私の方です。」

 

「いえ、決してそんな事は……まぁ、この話はこれくらいにして、小町!私の部屋の一番大きな棚の上から三番目の引き出しの中から白い本を取ってきて下さい。今すぐですよ。」

 

「えっ!今からですか?どうして私がそんな面倒な事を……」

 

彼女は気だるそうに手に持っていた鎌に寄りかかりながら言った。

 

「上司命令です。それとも、もっと私の説教を聞きたいのですか?」

 

少女は手に持っていた木簡のような木の札をミシミシと音を立てて握りながらにこやかで言った。

 

「は、はい!分かりました!!今すぐ向かいます!!」

 

その様子を目の当たりにした彼女はすぐ様頭を下げて立ち去った。少女は深く溜息をついた後彼へと向かい合った。

 

「小町が重要資料を持ってくるまで私の覚えている範囲で貴方についての話をしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別世界から来た転生者、神楽真司よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、幻想郷上空では

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが何だか怪しいわね。」

 

「そうね、それにここまで来るとマフラーをしている方が暑いわ。」

 

二人は何やら光り輝く結晶が禍々しい空間に入っているのを見ながら話をしていた。

 

「それにしてもよくこんな所を突き止める事が出来たわね。前々から調べをつけていたのかしら?」

 

「いや?ただの勘よ。」

 

「ふうん……そう。取り敢えずこの中に入ってみましょう。」

 

「それもそうね。」

 

そう言うとは二人はその中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入ってまず二人の視界に入ってきたのは博麗神社にも勝る数の階段だった。

 

「これは凄い数ね……」

 

「気にせず飛んでいきましょう。」

 

そう言ってふと階段の上の方を見ると何者かによって集められる光の結晶とは似て非なる光が土煙と共に何度か点滅しているのを見た。

 

「あら?誰か弾幕ごっこをしているみたいね。」

 

「あのきらきら光る星状の光は……魔理沙のミルキーウェイね。」

 

「いってみましょう。」

 

彼女達は飛び上がり、上を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう……少しくらいは人の話くらい聞いて欲しかったんだが。」

 

「あらやっぱり魔理沙だったのね。」

 

魔理沙は服の汚れを払いながら声をかけてきた二人組に目を向けた。

 

「ん?あぁ、霊夢も来たんだな。それに紅魔館のメイドまで来るとは思わなかったぜ。お前もこの異変を嗅ぎつけてここに?」

 

「えぇ、この騒ぎに頭を悩ませているのは貴女だけでは無いということよ。」

 

「だよな!やっぱり花見をしながら宴会できないってのは困り物だよな!」

 

彼女は咲夜の言葉に満足そうに頷いた。

 

「……まぁいいわ。それより先を急ぎましょう。何だか嫌な予感がして急がないとやばそうなのを感じるわ。」

 

「それは博麗の巫女としての予感か?」

 

「博麗霊夢としての勘よ。」

 

「そうか、なら急がないとな。霊夢の勘はよく当たるんだから。」

 

そう言って三人は顔を見合わせると一斉に飛び、更に上を目指して上昇して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上が貴方の簡単なあらましですね。」

 

「半神半妖……?また現実では不可能に近い産物を作り出してしまったのですね。」

 

神楽は彼より一回り小さい少女の話を聞きながらそう呟いた。

 

「本当ですよ……最高神が聞いて呆れます。」

 

「は、はぁ。それで半神半妖の私が生まれてしまったことにより何か問題が生じてしまった事はございますか?」

 

「うーん……随分昔に貴方が行った残虐非道、卑劣な行動、大き過ぎた心の病など生涯の汚点など指摘すべきところはあります。」

 

彼女は一度言葉を切って、一呼吸置くと次のように続けた。

 

 

 

「しかし、それは我々の処置のミスであったり、事故や事件の重なりであったりする場合があるので過去の事を罰っしたりつべこべ言う事はありません。

 

 

 

 

増してやここ何百何千年と問題も無く生活してますし、規則も正しく正に善人という生き方をしているのでこういう言い方も何ですが過去の精算はきちんと果たせてると思います。…………それに、何億年単位の事を私みたいな数百年数千の生き方しかしていないただの閻魔が今更かけてあげれる言葉をも無いでしょう。」

 

 

 

 

神でも仏でも閻魔でも救えないなんて貴方は実についてませんよ……そう言って彼女は大きくため息をついた。




あと一話か二話ほどで妖々夢は多分終わります。この作品は今年中にはもう出せない……と思います。タブンネ。拙い妄想小説で、駄作者でありますが来年もよろしくして頂けると幸いです。それでは!良いお年を!!
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