東方堅軟録   作:こたつ@ミカン

74 / 88
(゚д゚)

(;つд⊂)ゴシゴシ

("⊙Д⊙")えっ!!

評価に色が付いておる……皆様、本当にありがとうございます!作者は感謝感激で気持ち悪い笑みと声を出していました。

神楽「言わないでいいだろ」

まぁ、そうなんですけど嬉しくて舞い上がっちゃって……これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします!それでは本編へどうぞ


宴会は旧友をも引きつける

文が人里から飛び立ってからしばらく経つと卵屋にある客が訪れていた。

 

「よぉ、ここが卵を売ってるところか?」

 

「えぇ、そうですが。お客様は何かお買い上げになられますか?」

 

彼女は帽子をかぶり直してニカッっと笑った。

 

「いや、私はここの亭主に会いに来ただけだ。」

 

「亭主?それは僕ですけど……」

 

「お前がか……?ふうん。よし、お前!弾幕ごっこしようぜ!」

 

「ちょっと魔理沙!ここに来て早々にそれ?何が目的よ。」

 

いきなり客がそんな事を言ってきたから彼の隣にいた鈴仙は身を乗り出して抗議した。

 

「ん?誰かと思えば永遠亭の兎じゃないか。二人で店を経営してるって事はもしかして付き合ってんのか?」

 

「なっ……、そういう訳じゃないんだから!」

 

「えぇ……本当か?まぁそれはともかく弾幕ごっこだ!」

 

彼女はそんな鈴仙を無視して話を続けた。

 

「アンタ話聞いてたの!?」

 

「まぁまぁ、えっと君。悪いんだけど僕は店を出してるから今は駄目なんだ。」

 

神楽は怒りを顕にする鈴仙を宥め、彼女を静止させた。

 

「ちぇっ、ちょっとくらいいいじゃんかよ。」

 

「代わりにと言っては何だけど鈴仙。お前が相手してきなよ。」

 

「わ、私が?どうして?」

 

「まぁ嫌ならいいんだけど、せっかく来てくれたんだし、一通り仕事が終わって暇だろうから鈴仙が行ってくればいいんじゃないかなって思っただけだよ。」

 

「うーん……分かった。それじゃあ行ってきます。」

 

鈴仙は少し釈然としないながらも納得をしたようだった。

 

「いってらっしゃい、そうそう君。鈴仙は僕としか弾幕ごっこをした事無いけれど気を抜かないようにね。僕の出来のいい弟子だからさ。」

 

「出来のいい……」

 

「へぇ……お前達はそういう関係だったのか。よしじゃあついてこい!」

 

「あ、ちょっと待ちなさい!」

 

箒に跨って飛びさる彼女を鈴仙は追いかけるように人里から去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は人里から離れ、霧の湖の近くまで来ると止まって向かい合った。

 

「スペルカードは三枚、被弾は二回。このルールでいいか?」

 

「えぇ、構わないわ。」

 

「それじゃあいくぜ!!」

 

そう言うと彼女はキラキラと光る弾幕を展開させていった。

 

「私だって負けないわ!」

 

鈴仙は彼女に対抗して赤と青、二色の弾幕を仕向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、負けてきちゃったと。」

 

「そ、そうなんですよ……」

 

鈴仙はトボトボと歩きながら帰ってきた。

 

「まぁ、弾幕ごっこ初心者にしてはなかなかだったとは思うぜ?こう言っては何だけど私は弾幕ごっこのプロだからな!」

 

鈴仙の隣を並列に歩いていた彼女は得意気に語った。

 

「ふうん……そう。」

 

「あとお前!私が鈴仙に勝ったから手伝いを命じるぜ!」

 

「ちょ、ちょっと!!その話は神楽には適用されないでしょ!?」

 

「ん?だってお前は勝ったら私の頼みを聞いてくれるんじゃなかったのか?」

 

「それは言ったけれど……」

 

「だからお前への頼みはコイツに私の頼みを受けてもらうってのを説得してくれって事だ。」

 

「うっ……それは。」

 

 

 

 

 

 

「別に頼みの一つくらいなら受けてあげるけど?」

 

「「えっ?」」

 

突然の言葉に二人は目を丸くした。

 

「え、なんか変な事言った?」

 

「あ、いやぁ……お前からそんな事を言ってくるとは思わなくてな。」

 

「そう?そもそも僕が鈴仙に戦うように促したんだし、敗者は勝者に従うのは幻想郷の摂理だと思うけど。」

 

「まぁ……そうなんだけど。じゃあ一つ頼みを引き受けてくれ。」

 

彼女は妖怪にも色々といるなぁ……と思いながら要件を話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神楽と鈴仙は彼女に連れられるままある場所へと向かっていた。

 

「いやぁ……卵を値引きしてくれるなんてお前いい奴なんだな。」

 

「別に大した事じゃないから気にしなくていいよ。それでも君が鈴仙に勝つとはね。」

 

「ごめんなさい。宴会で必要な物の調達なんかさせて……。」

 

鈴仙は申し訳なさそうに耳を曲げた。

 

「弟子の失敗は師匠の失態。これからは弾幕ごっこの訓練もしてみようか。」

 

「うん……。」

 

「そう言えば君は弾幕ごっこの訓練はどうやってしているのかな?」

 

彼はそう言って話題を転換させると彼女は不服そうな顔をしていった。

 

「それより君って言うのをやめてくれ。私の名前は霧雨魔理沙。よろしくな!」

 

「おっと、これは失礼。僕の名前は神楽。よろしく。」

 

二人はがっちりと握手を交わした。

 

「それで弾幕ごっこを強くなるためにはな……」

 

そして魔理沙は自慢気に話を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば神楽。アリスって奴知ってるか?」

 

「アリス?アリス・マーガトロイドの事?」

 

「あぁ、そいつの事だ。」

 

「知ってるには知ってるよ。店にはよく来てくれるし、人里で人形劇をする事も多々あるから。そういや最近会ってないな……。」

 

彼は彼女の事をなるべく思い浮かべながら言った。

 

「それでお前はアリスの事をどう思ってるんだ?」

 

「どう……とは?」

 

「一緒に暮らしてた時期もあるんだろ?好きとかそういう感情は無いのか?」

 

「……どの筋の情報か分かんないけど。「えぇ!神楽ってあの魔女と一緒に暮らしてたの!?」ビックリしたなぁ……。」

 

「それについては黙秘権を行使するよ。アリスに迷惑かけない為にも下手な事は言えない。」

 

「むぅ……」

 

彼の言葉に鈴仙は不満を募らせた。

 

「でもまぁ一つ言えるとしたらねぇ……僕は好きとか嫌いとかよく分かんないな。」

 

「よく分かんない?」

 

魔理沙は彼の言葉に眉を潜めた。

 

「そ、人間、妖怪、神様……まぁ魔法使いは分かんないけど何を考えてるか分かんない。仲がいいと思ってたつもりが鬱陶しがられてたり、親友だと思ってた奴が敵だったり、

 

 

 

 

 

一生自分の隣にいると思ってたのに切り捨てられた……とかね。」

 

 

「…………。」

 

鈴仙は彼の言葉を聞いて黙りこくっていた。

 

「そんなん考えてたらキリがなくないか?面倒なら取り敢えず信じてみりゃいいだろ?」

 

「それは善人の言葉だね。僕だって長い事生きてる妖怪だよ。人間との馴れ合いに上手く行かなかった事だってあるし、最後まで信じ抜いて死ぬ程辛くて狂った事だってあった。そんな僕にたかが十年しか生きてない女の子が何か言えると思う?」

 

「そ、それは。なんて言うか……」

 

魔理沙は彼の差す見えない影に言葉を詰まらせた。

 

「っとと、ごめん言い過ぎた。そうもあって好きとかって感情も余り無いかな。」

 

「そうか……」

 

 

 

まぁでも…………

 

 

 

 

 

 

 

素直な気持ちとか、本気の気持ちとかには答えたいとか思っちゃうんだよなぁ

 

彼はもう目の前にまで迫っていた神社を見ながら微笑み混じりにそう一人呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、魔理沙。あまり見ない顔ぶれでここに来るとは意外ね。」

 

「まぁな。ちょっとした用事があって、人里による事があったんだよ。それで何やかんやあってこうなったって訳だぜ。」

 

「ふうん……あっそ。まぁ何でもいいけど宴会を手伝ってくれるなら何でもいいんだけれど。」

 

彼女は魔理沙の適当な説明を気にもせず、宴会の準備を続けた。

 

「さてと、取り敢えず荷物を神社の中に運んでくれ。」

 

「分かったわ……神楽?」

 

鈴仙は何故か神社の屋根をじっと見ている彼に声をかけた。

 

「ふうん……そう。」

 

「どうしたんだ?何か神社に変な物でもあったか?」

 

「いや別に……そう言えば魔理沙はほぼ毎日ここに来ているんだっけ?何か変わった事とかある?」

 

「変わった事?そんなものないぜ。……まぁ強いて言えば博麗神社での宴会が多いって事くらいだな。」

 

魔理沙の言葉に彼は感慨深そうに声を漏らしながら言った。

 

「随分と臆病になったなぁ……あの頃は勇猛果敢に僕へと喧嘩を仕掛けていたのに。」

 

「神楽?」

 

「あぁ、いや何でもない。取り敢えず僕はまだあの時の約束を忘れた訳じゃないって事を言っとく。」

 

さて、用事を済ませて帰りますかな。彼は一人呟いてどんどん神社の方へ進んで行った。

 

「あ、ちょっと待ってよ!!」

 

鈴仙もそう言って彼へと続いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は独りで酒を飲んでいた。

 

 

 

昨日も今日も……多分明日も酒を飲むだろう。

 

一人飲むの悪くないが独りでいる事は何も面白くない。

 

だから連日、人を呼んでいた。でも私が声をかけたからと言って集まる訳でも無く、ひっそりと能力を使っていた。

 

暫くすると私の開く宴会を異変に思う奴が出てきた。そしてその原因を突き止めようとする奴まで現れてきた。

 

 

私は少し怖くなってきた。

 

妖怪であるのに、ましてや鬼であるのに関わらずこんな事を思うと知られたら笑い者だろう。

 

それでも自分の立場、妖怪としての立場がある分余計に怖かった。自分が邪魔者扱いされる事を恐れた。

 

 

 

 

 

 

そんな中ある一人の男が現れた。

 

 

 

 

どこかであった事のあるような、懐かしいような雰囲気を出していた。

 

その男は神社の屋根を凝視してから見えるはずも無い私に話しかけてきた。

 

私は驚きのあまり能力を解けそうになってしまった。そしてそれと同時に口元には笑みが溢れた。

 

 

 

 

 

 

あぁ、そうか

 

 

 

 

 

 

私は一人じゃない

 

 

 

友がいれば頑張れる、しかもその友は私が忘れていた大事な約束まで覚えていた。

 

 

 

 

ならばやる事は一つ

 

 

 

 

 

 

私は自らを鼓舞してより多く力を出した。

 

 

 

 

何時もより人を集めて今日は飲みまくる。今日はいい酒が飲めそうだ。

 

 

 

 

 

 

そして、終わりたくないけど終わって欲しい異変に終止符を打つとしよう。

 

 

 

私はそう思ってまだ宴会が始まっていないが酒を口に運んだ。

 




次で萃夢想は終わりかなぁ。次は紅魔館の話でも挟んで永夜抄を予定してます。前書きでも言わせてもらいましたが本当にありがとうございます!この色を維持、何だったら赤にする様な気持ちで頑張っていきたいと思ってます!

神楽「そんな事言うのなら更新速度あげろよ。」

コレハコレソレハソレダネ

神楽「うざ。」

という訳で皆さん。読んで下さってありがとうございました。質問、感想、批評……等々常時お待ちしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。