神楽「そしたら一週間で1.5ギガ近く使って…テスト前なのに何してんだ」
はいバカでーす!今この一瞬をyoutubeとネットとゲームの為に生きる……
神楽「受験勉強しろよ」
( ̄ー ̄)ニヤリそれでは本編の方へどうぞ
神楽(うぜー)
もしこんな事が無ければ……
「つまりアンタがこの夜を長くした張本人だって事よね?」
「い、いや待ちなさいよ。そもそも彼女が月を弄ったからじゃないの?」
「私はこの夜を長くしている奴を懲らしめに来たんだけれど?もちろん知っているわよねぇ……だってアンタが私の事を誘いに来たのだから……ってあ!!待ちなさいよ!!…………もう」
あの時霊夢から逃げていなかったら……
「間一髪って所ね、危うく夢想封印が飛んで来ていたわ……取り敢えず、夜と朝の境界を直して置かないと」
「お前は……八雲紫か。突然現れてきたから誰かと思ったぞ、何か用があるのか?」
「……あぁ、貴女ですか。特に用があるって訳ではありません。唯、異変が解決したので人里に被害が出ていないか様子を見に来たのです。」
あの時上白澤慧音と出会っていなかった……
「成程……それについての心配は無い。私の能力で人里を保護していたからな……そうかそうか異変が解決したのなら能力を解いておくか」
「でしたら安心です。それでは特に奇妙な事は起きてないのですね。」
「奇妙な事か?……そうだな、別に特別な事は起きていない。何時も通りの静かな夜だった。」
「あらあらそれはそれは………」
「強いて何か言う事があるとしたら卵屋を営んでいる神楽という男がこの異変中に出掛けていったな」
「……………今なんて?」
「ん?いや、神楽という男が出掛けていったんだ……確か数十分くらい前の事だったかな?」
「………して、彼は一体何処へ?」
「いや詳しい事は分からないが唯、上へ上へと上へ上へと飛んでいったのだけは覚えている」
「上へ上へと……と?」
「あぁ、それから東西南北何処へ行ったかは知らない。まぁ異変も無事に解決したなら何も問題は無いのだろうな……あれ?八雲紫は何処へ………」
あの時直ぐに白玉楼に行こうなんて思っていなかったら……
感情に任せて行動なんてしていなければ………
何か一つ異なる事が起きていれば……………
こんな事が起きるなんて事は無かったのに
「あっ、これはこれは紫さん。こんばんは、異変は解決したみたいですね。お疲れ様です」
司……いえ神楽は何時も店で見せる様な笑顔で私へと笑い掛けた。何時も変わらない、そんな表情を見せるもきっと内心はドキドキとしているだろう。
「貴方は一体どうしてここにいるのかしら?」
「私ですか?えーっと私は以前に妖夢さんにお世話になった事があったのでこの際御礼を申し上げようと思ってここに来たのです」
「……そう。御礼ってどんな事をしたのかしら?」
「卵焼きを大量に幽々子さんに差し上げました。偶に妖夢さんが買っていって下さり、幽々子さんの口にも渡る機会があったのでそれで良いかと」
「そうなのかしら?」
「えぇそうよ。彼の卵焼きはとっても美味しかったわぁ」
私が彼女の方を見ると満足そうに頬を両手で抑えていた。演技にも見えなくないがお腹を空かしていないように見えるので事実なのだろうと思った。
妖怪の賢者であろうと決して彼を暴く事は容易では無い。しかもこの機会はまたとない機会だ。彼の正体を暴けるのは今しかない……しかしどうやって?
思考回路は働き続けるが、道に迷って一向に答えを導ける気がしない。
「一体…………どうすればどうしたらどうして…
どうして貴方はっ!!何時まで経っても答えてくれないのよ!!」
「何時も何時も言いたい事だけ言っておいて!!私が言いたい事は直接伝える事なんて許してくれない!貴方はどうして何時も……何時もそう私に冷たくするのよ!!そんな態度を取る癖に……
どうしてこの幻想郷に平然と暮らしているのよ!!!」
突然の事態で心を整理する事が出来ず脳回路がオーバーヒートをして感情が爆発してしまった。理屈では語れない、語りきれない程の思いが止め度ないほど流れていく。妖怪の賢者が形無しかと思われるかも知れないが許してほしい。周りが思っている程当人は完璧では無いのだから
私は表情を変えない彼には到底及びもしない…感情に流される半端者なのだから
「……もう許して本性を現してあげればいいじゃないの。司は本当に意地悪な奴ね」
そんな時に彼女の声が聞こえてきた。彼女は扇子で口元を隠しながら微笑み、そんな彼女の事を彼は不思議そうな顔で見ていた。
「一体どういうつもりですかね」
「どういうつもりって何の事かしら?私と貴方に交わした貴方の事は紫には秘密だ、なんてもう忘れたわぁ」
「あぁ、そうですか……それは残念ですよ」
彼女のニコニコとした顔を見ると彼はハァ…と溜息をついて肩を落とした。
「…………まぁ、強いて言うなら友達の泣き顔はもう飽きた。今大切にするのなら何年も前に交わしたつまらない約束なんかより、かけがえの無い一人の友人の笑顔の方ね」
「ゆ、幽々子………」
「貴女の取った行動の結果が必ずしも貴女の望む様な形になる訳では無いのですがね…………まぁいいか」
私は次々と溢れ出る涙を止め、彼の肩を更に強く掴んだ。すると彼は幽々子へと向けていた視線を動かし真っ直ぐ私と向き合った。
「それで……僕に何か用なのか?」
「……用が無いと会いに来てはいけないのかしら?」
「それは時間の浪費に繋がるからあまり楽しくは無いのだが……」
「あら、昔はあんなにもどうでもいい話を私としてくれたのに今はそんな暇無いと?」
「……昔と今とでは状況が変わったんだよ、それも丸っきりな…………それで世間話をするならもう帰るぞ、もう夜も明ける。僕は朝の準備をしなくちゃいけないんだから」
待って!!
彼は唐突にそう言ってくるりと回ろうとすると私はぎゅぅぅぅと彼の腕を掴んだ。決して振りほどかれない様にもう二度と逃げられない様に
「…………まだ何か?」
「……………………。」
彼は私の顔を見ようと顔をあげた。すると私は考えるよりも先に感情が出てしまっていた。
「………………………バカ
バカバカバカバカバカ
…バカ、バカ!バカァ!!貴方って本当にバカァ!!!直ぐ逃げて……直ぐ避けて……何百年と待ち望んでいたこの時間を数分で済ませようなんて………そんなバカな話は無いわ!!そんな薄情で大バカ者の貴方なんて嫌い!えぇそうよ大嫌いだわ!!でも好きよ!!何だかんだで手を差し伸べてくれる貴方はとんでもなく好きなのよ!!!そんな中途半端な事をして…………
どうしてこんなにも私を苦しめるのよ!!貴方は一体何が目的なのよ!!!!」
自分は一体何を言ってるいるのだろう。もっと言わなくてはいけない事があるというのに何て事をしているのだろうか。
西行妖についてのお礼、卵屋をやるまでの経緯、そして幻想郷への評価。聞きたい事は山程ある、知りたい事は今思いつくだけの事以外にもある。けれど……けれどもやはり感情が、長年溜まっていた彼への思慕がこれでもかというくらい流れていく……私は彼の事をこんなにも思っているなんて感じた事も無かったのに………
気がつけばポロポロと目から涙で地面は濡れていき、私は咄嗟に彼から顔を背けた。今更になって彼に泣き顔を見られたく無いなんて無駄な意地にも程があるけれどもどうしても譲れなかった。
「もう………もう、貴方なんて知らないんだから」
このまま逃げてしまっていいのだろうか?もしかしたらもう二度と話せる機会が無くなってしまうのでは無いだろうか?私はスキマを開いた時そんな事を思った。しかしこれ以上まともに話せる自信もなく、かと言ってここに居続けるのもそれはそれで嫌だったから話を一方的に切り上げてこの場から離れる事にした。
どうなっちゃうのかしら……私
暗いスキマの中、私はそんな思いに苛まれてしまった。
一方、言われたい放題、これまで積み上げられてきた思いを一気に畳み掛けられた神楽は目の前のスキマが消えると忌まわしそうな表情で髪をかきまわし行き場の無い衝動を覚えた。
「あらあら……随分とお怒りのようね」
「お怒り?……別に怒っているわけじゃない。ただ少し困っているだけだ」
「困っている?私には貴方が紫の一方的な言葉を迷惑そうに感じて、紫へ苛々している様に見えるわよ?」
「……確かにそう見えなくも無いかもな。けれどもこれは僕自身に覚えている衝動なんだよ」
「貴方自身への?」
…………まぁな
彼は幽々子を一瞥して手を軽く振り、会話の途中にも関わらず階段を降りていった。
別にこのままでも良いと思っていた
逆にこのままの方が良いと思っていた
昔の事を背負い続けるのはこれまで生きている者の使命だが、もう俺はそんな物を抱いて生きるのは止めようととっくの昔に誓ったのだから。
……しかしそれを思い出したのも記憶を取り戻してからの話。あんな事があったのに忘れるなんて馬鹿げている。
…………………………さて、どうした物か
もうこの時点で彼には分かっていた
彼にはまだ過去を精算しなくてはいけない人物がいるという事、
そしてその人物にとって彼自身が毒になるという事も……
もう少し言い回しを変えようかと思ったんですが……この日に出すって言っちゃったんですよね、約束は守るぜ。そしてこの後は永夜抄が最終話となりますね、終わったら誰を出そうかな……まぁ久し振りにあの方へ出番を…それでは最後まで読んで下さってありがとうございました!質問、感想、批評……等々常時お待ちしています。
神楽「忘れていましたが、読者様からカギカッコ内での文末に。をつけない方が良いのでは?というコメントを頂いたので実践してみました。これからも何か反映出来る部分があれば使っていこうかと思っています。他にも何かあれば是非ともよろしくお願いします」