東方堅軟録   作:こたつ@ミカン

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ポケモンG○が面白くて止まらないぃ!執筆出来ないぉ!と思ってたら先日熱が冷めました。何かポケモンがいるのにタップしたらバトルにならずポケモンが消えるという謎展開が起きたからです。詳細不明です。それにしてもズバットとポッポとドードーと……もうそれぞれ三、四回ずつくらいで進化させました、い過ぎですねはい。そう言えば今日、ハーメルンで物書きをしているとある方と会いました。一時間程話すだけというね不思議な不思議な出来事でしたが楽しかったです。連合軍の最終メンバーが集結する日も近い……っ!それでは本編の方へどうぞ


特別に感じても昔過ごした日常の時

「……それで、何か用かしら?」

 

「え、前に家に呼んでくれるって言ってたから……何時が空いてるか聞きに来たんだけれど」

 

「その為に貴方は訪問先の相手の予定を取る為に直接訪ねるの?」

 

「人里で話をつけるという受け身体制の見通しの甘い考えの奴が人里で待ってて何か話や計画は進んだのか?」

 

「…………そうね、私の考え方が甘かったわ。ごめんなさい」

 

アリス・マーガトロイドという女性がそう言って神楽という男に頭を下げている理由を語るにはちょうど春雪異変が起こっていた時に遡る。

 

その時二人は今後の予定を話し合い、この異変が終わってから遊ぶ……というには幼稚に聞こえるかもしれないが会って何かをしようという計画を立てていた。

 

そして時は進み、幻想郷が夏を迎える事となると彼の頭にふとアリスと交わした会話を思い出した。彼は彼女に会ったら今後の予定を明確に話そうと思い人里で待つ事にした。

 

しかし二人は会う事事態少ない上、連絡手段を持ち合わせていない。しかもアリスの方はすっかり忘れていて会っても立ち話程度にしかならず、彼は本来の目的を忘れてしまっていた。これはまずいと思った彼は丁度半年程経つと直接彼女の家を訪ねる事を心に決めて、今に至るという。

 

 

 

「それでどうする?何時アリスの家にお邪魔すればいい?流石に今日という訳にもいかないだろうし…」

 

「きょ、今日!?無理無理!貴方の言う通り無理よ!」

 

アリスは急に狼狽えたので彼は訝しげな視線を送るが彼女は取り敢えず深呼吸をして心を落ち着かせた。

 

「別に見せられない物があった訳じゃないわ!唯ちょっと心と部屋の整理が出来ていなかっただけなの!」

 

「そーなのかー」

 

「はっ倒すわよ………?」

 

「冗談だって」

 

落ち着かせた筈の彼女の心が先程とは違うベクトルで高ぶりそうになった時、彼は口元を緩め手を振った。彼女はそれを聞いて何となく徒労を覚え、大きな溜息を吐いた。

 

「……それで私の部屋に来る日だったかしら?確か神楽は明後日は卵屋を休みにしてたわよね」

 

「明後日……?あぁ、確かその曜日は休みだと思う」

 

「確かって……週に二回の休みじゃないの」

 

「まぁ、そうだけども。それはともかく明後日だな、了解した。昼食後ぐらいにここに行くから」

 

「え、えぇ。分かったわ。じゃあまた後日」

 

「それじゃ失礼」

 

彼は数秒程手を振ったあと直ぐ様飛び立ち、魔法の森から抜けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……これは早めに準備をし始めないといけないかしらね……」

 

私は扉を閉めると再び溜息をついて部屋に戻る。すると上海達が紅茶を淹れてくれていたみたい。私は彼女達の淹れてくれた紅茶を口にするけれども、今はイマイチ味や香りを楽しめない。後、何時もはこの様に人形に紅茶を淹れるのを任せているが彼が家に来た時はそうもいかないだろう。

 

「人形に任せてるなんて……堕落してると思われたくないし」

 

別に私自身紅茶を淹れる事に抵抗がある訳ではない。紅魔館のメイドと張り合える程の茶を淹れれるかどうかと言えばはっきり淹れる事が出来ると断言する事はない。しかし私にだってそれなりには教養があるし、お母さんの花嫁修業紛いの鍛錬だって昔から叩き込まれてきた。

 

 

 

 

 

ただ彼の前で平然を装っていられるほどの自身が私には無い

 

恥ずかしい話でもあるし、馬鹿げていると思うかもしれないけれどこれは紛れも無い事実だ。

 

 

彼にあった当初の私と、今の私。彼に対する気持ちは明確に変わってきている。それを十分に感じたのはお母さんが幻想郷に二回目に来た時が最初であったであろうか。

 

「さて……」

 

閑話休題、今は昔語りをしている場合ではない。やらなきゃいけない事が今はある。

 

 

 

 

そして昔と違って言わなくてはいけない事も……今はあるのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二日後、予定通り彼女の家へ彼は訪れた。

 

 

アリスは今か今かと胸を高鳴らせていると家中にコンコンコンという扉を叩く音が聞こえてきた。準備してたとはいえ心の準備は不完全であったらしくノックの音がした瞬間、ビクッと体が反応していた。

 

「(平常心……平常心よ)は、入っていいわ」

 

彼女は一息ついて立ち上がり、外にいるであろう彼に声をかけた。声調が妙に力んでないか声色は何時もとおかしくないか等を気にしていると彼が入って来ない事に違和感を感じた。

 

首を傾げながらも彼女は玄関に出向き、扉を開くと案の定青い髪の男はアリスの家の前を立っていた。

 

「……何よ、いるなら入ってくればいいのに」

 

「いやいや、入っていいとは言われてもレディの家に勝手に入るのは少し非常識なんじゃ?」

 

「その精神を魔理沙に見習わせたいわね……さ、入って入って」

 

「お邪魔します」

 

彼女は何時も通り礼儀を大切にする来客に呆れながらも別に悪い気も起きず、逆に笑顔を噛み殺している様なそんな顔だった。

 

 

 

 

 

部屋に案内された神楽が座る場所を指定されるまで座らず立っているという態度である為、アリスはこれまで会ってきた妖怪を頭の中に思い浮かべていた。彼が特別だとは言っても限度がある。八雲紫の式も相当なだったが彼の万人に敬意を払うという姿勢にはかなうとは言えない。

彼女は妙に彼を意識している事に気がつくと心を落ち着かせる様にゆっくりと座った。

 

「そう言えば最近はどう?研究の方は進んでる?」

 

それでいて彼女自身ともきちんと距離を詰めて話をしてくれる。本当に不思議な妖怪であった。

 

「研究……?あぁ、自律人形の事ね。残念ながらそっちには最近手をつけれていないの。神楽が前に教えてくれた意見を取り入れた魔法式が上手い具合に組み込めていなくて……何とか作り上げようと思ってパチュリーも魔法陣の生成に手を貸してはくれたんだけれど……それでも複雑過ぎて上手くいかなかったのよ」

 

彼女はそんな男の前で溜息をついた。

 

「んー…じゃあ他に何を研究してるんだ?」

 

「研究というよりお芝居の練習、人里で行う人形芝居の練習の事よ。最近はそればかりかしらね。少し研究に行き詰まってたからそちらに時間を多く割いてみたのだけれど思いの外面白かったの」

 

「成程……」

 

彼はくるりと部屋中に視線を向けた。彼女は上海人形や蓬莱人形のみしか扱っていないというイメージを長年彼女の家で過ごしていた彼は持っていたのだが今はそういう人形しか無い訳ではないと感じた。

 

「侍に江戸っ子に農民……だいぶ外界の影響を受けてるな」

 

「こういう人形の方が慧音や人里の大人達にも評判がいいだけよ」

 

まぁ……最初は可愛くないって思ってたけれど愛着が湧いて、どうやら彼女自身その部分を指摘されて否定の言葉を口にしないあたり満更でも無い様だ。

 

「人里ねぇ……あ、そうだ忘れる所だった」

 

彼は何を思ったか持ってきたバックから何やら桐箱を出し、かぽっという音を立てて開けた。すると中から様々な色彩を放つ一口サイズのお菓子が姿を現す。

 

「これは……落雁かしら?」

 

「そうそう、甘い物をアリスは好きだし紅茶と合いそうだと思ったからね」

 

「……私の家に行けば紅茶を飲めるって期待してたの?まぁいいわ、取り敢えず紅茶を用意するから待っていて」

 

彼女は彼に少し呆れた目をした後すぐに台所へと向かった。彼女は呆れた目をしていたが内心、彼が来たタイミングで紅茶を出せていない事を悔やんだ。

 

「……はぁ、何をしてるのやら」

 

彼には聞こえない様に弱音を溢すと共に自身に喝をいれて気合を入れなおした。ポットの用意が出来ると晴らしきれない心にモヤモヤを若干感じつつも紅茶を注ぎ、カップを彼へと渡した。

 

「はい」

 

「ありがとう」

 

彼は落雁を口に運び、紅茶でそのお菓子を溶かした。口の中をじゅわりと砂糖の上品な甘さが浸透していき、紅茶の匂いが鼻に抜けていく。彼は満足そうな顔で二種類の異なった味をそれぞれ記憶している。

 

「……お土産の品と紅茶が合わないなんて事が無くて良かった」

 

「相変わらず律儀な妖怪ね。そんな事言うけれど神楽が予想を外すなんて思えないわよ」

 

「んー……そうなんだけどさ、アリスが自分で紅茶を淹れるなんて思わなかったんだよね」

 

「えっ……?」

 

彼女は彼の言葉の意味を理解出来ずピタリと動きを止め、目を見開いた。

 

「アリスって何時も紅茶入れるの上海に一任してるだろう?アリスの淹れる紅茶って不覚ながら飲んだ記憶無くってさ……少し不安に思ったって事だよ」

 

「え……あ、あぁそういう事ね!」

 

ま、人が入れる方がやっぱり美味しいんだろうなぁ、と彼は一人しみじみと紅茶の風味に感嘆していると彼女は一つ溜息を吐き、落雁を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何時も通り………か、自分で勝手に空回りして馬鹿みたい………)

 

彼女は生まれて初めて昔の自分を恋しく思った。




そう言えばそろそろこの小説の前書き変えようかと思っています。一年半前に書いた前書きを見ているとその時のノリと気分で書いてた様な気がし、なんだか恥ずかしくなりました、なので変えます。因みにタグは増やしませんタブンネー。タイトル関してはいつかは変えようかなぁとも思っている次第です。これからも現時点では堅軟録をよろしくお願いします。それでは最後まで読んで下さってありがとうございました。質問、感想、批評……などなど常時お待ちしています。

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