真司「プレビューと押しミスとか……」
うっさいよ!それでは本編へどうぞ。
…………早くするが良い。そう長くはこの力は使えない、遊んでいる場合はないぞ。時間で約四分と言ったところだ。それでは幸運を祈る…………
と言って、声の主は気配を消した。なんだか知らないが力がみなぎってくる。四分か……長いくらいだな。いつの間にか左腕の痛みは消え、視界もはっきりしてきた。真司は青くなった髪を逆立ててこう吠えた。
「俺の名前は神楽真司!妖怪ども!その名を魂に刻め!」
真司の能力は水と相性が良い。修行の結果ダイヤモンド以上の硬度からマシュマロみたいにふわふわにできる。さらに伸縮も動きも自在に操れる。しかし、両方同時に行なうには物凄い集中力か膨大なチカラが必要になる。今の彼にはチカラがあるが、ロケットの発射場の近くには川や貯水タンクすらない。しかし、それに変わるある物が今日この場にはあった。それは…………
戦争で死んでいった者達が流した、血……であった。
真司は周りの血を操り、鞭の先端に刃がついた様な物を大量に作り上げ、ロケットに捕まっている妖怪達を襲った。
「……!!」
声を上げるよりも速く妖怪達の体はバラバラになった。その後、浮遊している妖怪達もそれらの血を使ってバラバラに切り刻んだ。それを見て脅威と感じたのか妖怪達が一斉に集まってきた。
「シネ、シネ、コロス。」
「ニンゲン、タベル。」
「シネェェェェェ!クソニンゲン!」
と誰かが叫ぶと真司を一斉に襲った。そんな姿を見て真司はこう思っていた。
何で僕は月に行けないんだ……
僕は一番頑張っているのに……
何で……
永琳と一緒にいれないんだ……
何で……
何で何で何で何で何で何でナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ………………
そうだ。全て
スベテヨウカイノセイダ……
すると、真司は違うことを思っていた。
シネ……
シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ
オレノジャマスルヤツハ
ミンナシケイダ
そう思い、真司は左腕に全霊力、妖力、を注ぎ込んだ。それにより、妖怪達の動きはピタリと止まり、地面や大気が揺れ動き出した。すると、真司の左腕から、赤い色をした細く長い糸が出てきた。その糸は一本約十センチ。それが真司の腕から十数本出てきて、そこから細分化して、真司の周りを蠢いていた。その数は幾億と行っても足りない。そして、
「シネェェェェェェェ! ヨウカイドモォォォォ!!」
と、真司が叫ぶと一斉にその糸は四方八方に散らばり出して、妖怪達を襲った。妖怪達は必死で抵抗したが、近くに寄っていた妖怪達は皆、真司に殺された。あるものは首をはねられ、あるものは八つ裂きになり、あるものは首を絞められたりと……そうこうしていると、約束の制限時間を超え、霊力などは底をつき、口から血を吐き、地面に膝をついた。
「やった……のか……僕は……ゲホッ」
周りの妖怪達はみんな逃げていく、助かったみたいだな。すると、五番目のロケットが飛び、六番目のロケットに乗る予定だった、部隊長が駆け寄って来た。
「無事ですか!真司さん!」
「あぁ、何とかな……ッ」
「腕から血が垂れてるじゃないですか!速く手当をしましょう。肩を貸してください。」
と、言って肩を担ごうとするが、真司は拒否した。
「真司さん?」
「悪いが、今はそれどころじゃないな、上を見ろ。」
「上ですか?」
と言って部隊長が上を見ると、顔を青くしていった。
「何……あれ……」
彼女の目には
一番目のロケットに搭載していた、燃料が入っているタンクが数百倍に膨れあがった物だった。
真司はあれを見て静かに答えた。
「あれは多分、健介が言ってた原子力で作られた爆弾だろうな……」
「爆弾?」
「あぁ、ここら辺一帯、情報によれば、爆心地百キロメートルの生物及び、生命体を絶滅させるらしい。」
多分これは集まってきた妖怪達を一網打尽にするつもりだったのだろう。勿論残りのロケットもろとも……
そう言うと彼女はさっきと打って変わって慌てだしてこういった。
「だったら、急ぎましょうよ!」
だが僕は
「悪いがいけない。ここからだと遠すぎる。第一足が動かない。」
と言った。しかし彼女は諦めなかった。正確には諦めたくなかった。ほかに好きな人がいたとしても変わらない、自分の思い人を置いて行きたくは無かった。
「だったら、私も残ります!」
「お前は部隊長だ。私情で動くんじゃない。」
と、真司は冷たく言い放った。そうすると、彼女は顔を赤くして何かを言おうとしたが、深呼吸をして、真司に抱き着いてこういった。
「私は貴方のことが好きです。それだけは別れる前に行っておきます。」
その後急に立ち上がり、気をつけをして、声を張り上げてこういった。
「真司副教官に敬礼!!」
その後、ロケットに向かって走り出した。
「さよなら、真司さん……」
彼女の涙は地面に落ちて、妖怪達の血と混じり赤く染まった。
「僕は愛されてんな……」
六番目のロケットが飛び立つとそう言って、治した左手と右手で魔法陣を貼り魔力を込めた。妖怪も妖怪なら、人間も人間だな、ともうすぐ落ちてくるであろう、原子爆弾と逃げ惑う住民を見ながら真司はこんな事を考えていた。
「正しいとか、本当とか、真実とか面倒くさいな、考えるのがだるいわ。と言うか僕の名前に(真)って入ってたのか……はぁ。」
そんな他愛ないことを考えていると、原子爆弾はもう目の前だった。
「神様も宛になんないな……」
爆破の瞬間の彼は
「腕輪、右手にしてて良かった。」
と思った。
そして、大気をつんざく音ともに
半神半妖である、「司」と言う生物が生まれた。
真司は大量にある霊力や妖力から、キズを回復させることができて、不老不死並の再生力を持っているため、左手は回復しました。魔力は使ってなかったため、魔法陣を貼れました。本編の説明はこんなところでしょうか。次回超近代都市編は終了よていです。最後まで見てくれた方々ありがとうございました。