第五話 揚鳥飛翔(あげとりひしょう)
霊夢は神社へ帰宅するため、夜空を飛んでいた。
すると、前方に女性がいることに気づいた。
まだ距離が遠く、見えづらい・・・。
だがスカートを履いているように見えるので、女性と判断できた。
一応、霊夢はスルーして通るつもりだった。
だが、近づくにつれ、それが誰であるかがわかってきたのだ。
「あれ?咲夜じゃない。どうしたの?」
前方の女性は紅魔館のメイド「十六夜咲夜」(いざよいさくや)だったのだ。
「霊夢。もしよければ今日晩ご飯おごるわ。」
霊夢はそれを聞いて「紅魔館の仕事は?」と咲夜に聞いた。
「お嬢様がご親切にも私に休暇を与えてくださったのよ。」
咲夜は嬉しそうに微笑んだ。
「そうだったんだ。それはよかったね。ところでお店はどこにするの?」
霊夢は咲夜に問いかけた。
「どこでもいいわ。」
咲夜がそう言うと霊夢は「神社の最寄りの居酒屋がいいわ。」と答えた。
ということで神社の最寄りの居酒屋である「バーバーキング」という居酒屋に行くことにした。
居酒屋「バーバーキング」(英語表記:bar bar king)は、バー(bar:酒屋)の王様(king:キング)ということらしい
霊夢は店内に入り席に着くと、またもや見覚えのある人物がいた。
アリス・マーガトロイドであった。
「あら、アリスじゃない。」
「おお、霊夢と咲夜!」
アリスは二人を見ると嬉しそうに言った。
霊夢はどんどん酒と酒の肴を頼んでいった。
アリスはその様子を見て、お財布の状況を気にかけてくれたのか「そんなに頼んで、大丈夫?」と霊夢に聞いてきた。
霊夢は「大丈夫だ。問題ない」と答え、飲んで食べてを繰り返した。
お金は咲夜が払ってくれるわけだから。
・・・飲みすぎた。
一時間半ぐらい飲食して、三人でいろいろ会話をした。
楽しかったが・・・気分が悪い。
咲夜は私におごってくれたが、一人ぼっちは可愛そうだ ということで、アリスのぶんまでおごってやろうとしていた。
ちなみに、アリスは断って ちゃんと自分で代金を支払っていたが・・・。
「うわあ。気分が悪い・・・。」霊夢の顔色が悪かった。
すると、その様子を見た咲夜が「せっかくだし、紅魔館に泊まらない?」と聞いてきた。
その辺りで記憶は途絶えていた。
翌日。
霊夢は目が覚めると、ベッドの質があきらかに違うことに気づいた。
高級そうなベッドだ・・・。
あれ?
布団から出てみると、ここは明らかに紅魔館だった。
ちょうどその時、咲夜が霊夢のいる部屋へ入ってきた。
「おはよう霊夢。」
「っていうか私、なんでここにいるんだっけ?」
「霊夢が、酔ってて体調が優れない って言ったてから。」
なるほど、咲夜は気を使ってわざわざ紅魔館に私を泊めてくれたのか。
「迷惑かけてごめんなさいね。そろそろ帰るわ。」
「よければ朝食も食べていかない?」
咲夜はわざわざ朝食のことまで言ってくれたが、まだちょっと気分が悪く、食欲が無かったのだ。
「まだ私 気分悪くて食欲ないから食べれないの。」
咲夜はそれを聞くと納得し「じゃあ気をつけて帰ってね。」と霊夢に言った。
星々と月の幻想的な夜空が、太陽の輝く暖かい朝になっていた。
霊夢は神社に戻ると、半分忘れていたが、小型の盗撮カメラと盗聴器を外そうとした。
・・・あれ?
盗撮カメラと盗聴器が無い・・・。
いかがでしたか?
大事な道具を紛失してしまった霊夢。
道で落としてしまったのでしょうか・・・?
それとも誰かに盗まれてしまったのでしょうか・・・?
着々と動く物語を、霊夢の思考が掴んでいくことでしょう。
おまけ:リア充裁判 ~The story of Alice in bar bar king
(会話のみ)(情景、心情などの描写無し)
霊夢、咲夜、アリスの三人でお酒を飲んでいた。
三人とも酔ってきている(特に霊夢は)
霊夢「そういえばなんでアリスは一人で居酒屋なんかに?」
アリス「なっ何?一人で居酒屋に来るのがダメなわけっ?」
霊夢「いやいやいやそういう訳じゃないからね。気にしないで。あなたは独りじゃないから。私たちがいるからね。」
アリス「どういう意味よ!周りはみんなリア充!私は独り!」
霊夢「本当に何があったの?」
アリス「あなたにはわからないでしょうね!!(号泣)」
咲夜「多分アリスは久しぶりに町へ出かけたら、リア充ばっかりで落ち込んじゃって、気分転換(?)にここへ来たんじゃないかしら。」
アリス「・・・。」
霊夢「図星じゃないの?」
咲夜「・・・。」
アリス「この世の中を・・・世の中を・・変えたい!(号泣)」
霊夢「落ち着きなさい。アリス。」
咲夜と霊夢はアリスを慰めた。
三人はまだもう少し飲み続けるようだ。
お酒はほどほどに。
END