遊戯王 DM to ARC-V   作:エクシ

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第二話「JDMC本戦開幕」

城之内は遊戯の家に向かって一直線に走っていた。そこに本田ヒロトが合流する。二人は同時に遊戯の祖父の店の扉を開けた。

 

「「遊戯ッ!?」」

 

また同時に遊戯の名を呼ぶ。するとそこに立っていた遊戯は彼らの方を向いた。

 

「久しぶりだな、城之内くん、本田くん。」

 

いつもの遊戯とは違う落着きと威厳を放っている彼はまさしく闘いの儀で冥界に帰ったアテム 闇遊戯であった。三人は喜び合いながらも本田はなぜ帰ってこられたのかを闇遊戯に尋ねるも彼自身もわからず、目を覚ますと遊戯の中にいたとだけ答えた。

 

「杏子に連絡しようと思ったんだけどよ、あいつアメリカでケータイ買ったら御伽ん家から電話番号教えるって言っててさ。でも御伽に連絡してもだーれも出ないんだよ。ったく何してんだ、あいつら。」

「何かあったのか?」

「単に留守だっただけだろ。それより遊戯!数年ぶりに飯行こうぜ!城之内の奢りでよ!」

「はぁ!?本田、てめぇ!」

 

別々の道を歩んだ城之内と本田ではあったが再び会えばまたかつてのような仲に戻る。それは闇遊戯も同じであった。

 

 

 

 

 

「ってわけでよ、城之内のやつ、静香ちゃんに大会成績、ついに抜かされちまってよ!」

「うっせーよ、本田!くっそ、ちょっと教えただけでなんであいつあんなに上手く…。」

「そうか、静香ちゃんとも決闘してみたいな。」

「おお!してやってくれよ!静香のやつ、喜ぶぜ!」

 

それを聞いた本田は思い出したように遊戯に話しはじめる。

 

「そうそう、城之内や静香ちゃん、それにあの海馬が出場するジャパンデュエルモンスターズカーニバルって大会に遊戯も出ることになってたんだよ!」

「相棒が?」

「ま、サウザントとかいうやつが棄権したから遊戯がいつ入ることになるかわかんなくなっちまったけどな。遊戯、お前が出ればいいんじゃねえか!?」

「しかし…」

『大丈夫だよ、もう一人の僕。君が出てよ。みんなもきっと喜ぶよ。』

 

遊戯が闇遊戯に語り掛ける。

 

『感謝するぜ、相棒。』

「わかった。俺が出よう。その本選はいつなんだ?」

「明日の10時っからだ。場所は遊戯に聞いてくれよ。」

「わかった。」

「あ、あとお前がいなくなってからデュエルモンスターズは大きく変わったんだぜ。俺もまた強くなったしよ。今なら遊戯にだって勝てるかもな!キシシシ。」

 

城之内はニヤニヤしながら闇遊戯に告げた。

 

 

 

 

 

次の日、遊戯はアルカディア・ムーブメント支部スタジアム行きのバスの中にいた。

 

『まずいよ、寝坊しちゃった!スタジアム入れるかな?』

『俺も久しぶりに出てきたからか起きられなかったぜ。』

 

バスから降りると本田が待っており、二人でスタジアムに駆け込んだ。スタジアムの観客席に入った頃にはペガサスの開幕の挨拶が始まっていた。

 

「皆サーン!ジャパンデュエルモンスターズカーニバル JDMC本選へようこそ!日本全国から選ばれた決闘者が自らのプライドをかけて決闘(デュエル)しマース!では出場者の紹介デース!エントリーナンバー1!相手の魂を奪うような恐ろしき決闘者 ゴースト骨塚!」

 

スタジアムの下の円形の穴から骨塚が現れる。拍手と喝采はいまいちだ。

 

「エントリーナンバー2!ギャンブルデッキ使い 運だけの男から進化した凡骨 城之内克也!」

 

城之内はペガサスに何か怒鳴っているがスタジアムが広すぎて何を言っているのか全く聞こえない。

 

「エントリーナンバー3!凡骨の妹とは思えぬ決闘を見せるデュエルエンジェル 川井静香!」

 

手を振りながら静香が現れる。男性の観客からの喝采が大きくなった。

 

「エントリーナンバー4!数々の大会で優勝し、あらゆるレアカードを操る魅惑の強者 武田コウ!」

 

お辞儀をしながら武田は現れた。

 

「エントリーナンバー5!童実野町に住んでいるにもかかわらず何とか勝てそうな大会会場を見つけてわざわざそこから本選に勝ち進んだ元全日本チャンプ インセクター羽蛾!」

 

会場はブーイングの嵐となり、羽蛾も何か文句を言っているようであったが城之内の時と同様、何も聞こえない。

 

「エントリーナンバー6!羽蛾ボーイと言いたいことはほぼ同じ、ダイナソー竜崎!」

 

竜崎の

 

「なんでやねん!」

 

は何故かはっきりと聞こえた。

 

「エントリーナンバー7!大きな大会の出場は初ながらここまで上がってきた猛者、本選通過者中最年少 山本コウセイ!」

 

緊張しながらも山本が姿を現す。竜崎の時まで起こっていたブーイングもここでなくなる。

 

「さぁ…そして最後はもちろん彼デース!エントリーナンバー8!海馬コーポレーション社長 強靭にして無敵な最強決闘者 海馬瀬人!」

 

拳を挙げながら海馬が現れる。観客はみな喝采を挙げ、遊戯はその声に少し驚いた。海馬が出てきた辺りに身長が伸びた海馬モクバが見える。遊戯は少し微笑むと再び視線を海馬に戻した。

 

「残念ながらミスターサウザントは棄権してしまいましター。よって大会は当初より予定を少し変更しマース。シカーシ、皆さんが楽しめることは間違いないデース!お楽しみくだサーイ!」

 

ペガサスは壇上から降りた。ここで解説員から大会のルールや仕組みが説明される。大会一戦目はスタジアム全体で同時に行われる。一戦目に勝った者たちで二戦目がスタジアムにおいて一戦ずつ行われるトーナメント方式だ。説明が終わると一戦目の組み合わせが発表された。

 

 

川井静香VS山本コウセイ

城之内克也VSダイナソー竜崎

海馬瀬人VSインセクター羽蛾

武田コウVSゴースト骨塚

 

 

八人はそれぞれの配置につく。城之内はドーマの一件ぶりに竜崎と対面した。

 

「久しぶりやな、城之内。」

「おう、今回はオレイカルコスの結界なんてカードなしで正々堂々とやろうぜ。」

「ええで…だがやっぱスリルを味わんとおもろないやろ?」

「何?」

「お互いのカードをかけようや。お前は真紅眼をかけーや。」

「お前は何をかけるんだ?」

「秘密や。でもお前の真紅眼と同価値なもんってことは言っといてやるわ!」

「おんもしれえ!俺の真紅眼デッキの力、見せてやるぜ!」

 

城之内はデュエルディスクを構えた。

 

 

 

 

 

羽蛾と海馬も自分の立ち位置に準備していた。

 

「海馬ァ、俺はお前なんか興味がないんだ!遊戯を倒す!だからすーぐやられてもらうぜ?ひゃひゃひゃひゃ。」

「ゴミ虫の飛ぶ音が五月蠅いな。さっさと殺虫剤を撒くとしよう。」

「なぁんだとぉ!?俺をなめるなよ!」

 

羽蛾が言い返そうとしたとき、ペガサスは壇上に再び立っていた。

 

「決闘者の皆サーン!準備はいいですか?では決闘スタートデース!」

 

「「「「「「「「決闘!」」」」」」」」

 

 

竜崎の先攻、竜崎は屍を貪る竜を召喚し、カードを二枚伏せてエンドを宣言した。

 

 

 

屍を貪る竜

通常モンスター

星4/地属性/恐竜族/攻1600/守1200

何でも噛み砕く口を持つ恐竜。その攻撃は強い。

 

 

 

 □□□□□

□     □ 城之内LP4000 手札5

 ○○○○○

 

 ○○●○○

□     □ 竜崎LP4000 手札2

 □■■□□ 

 

 

「俺のターン!ドロー!俺はアックス・レイダーを召喚!」

 

 

 

アックス・レイダー

通常モンスター

星4/地属性/戦士族/攻1700/守1150

オノを持つ戦士。片手でオノを振り回す攻撃はかなり強い。

 

 

 

バトルだ!アックス・レイダーで屍を貪る竜を攻撃!疾風斬り!」

「甘いで、城之内!罠発動!魔法の筒(マジック・シリンダー)!跳ね返しや!」

 

 

 

魔法の筒

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、

攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える

 

 

 

アックス・レイダーの攻撃の衝撃が城之内を襲う。

 

 

城之内LP4000→2300

 

 

城之内は立ち上がるとカードを一枚伏せてエンド宣言した。

 

 

 □□■□□

□     □ 城之内LP2300 手札4

 ○○●○○

 

 ○○●○○

□     □ 竜崎LP4000 手札2

 □□■□□ 

 

 

「ワイのターン、ドロー!おっしゃ、来たで…ワイの最強モンスターを呼び出す条件がな!」

「!?」

「ワイは俊足のギラザウルスを特殊召喚や!」

 

 

 

俊足のギラザウルス

効果モンスター

星3/地属性/恐竜族/攻1400/守 400

このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚に成功した時、

相手は相手の墓地に存在するモンスター1体を

選択して特殊召喚する事ができる。

 

 

 

「そして屍を貪る竜と俊足のギラザウルスをリリースし、タイラント・ドラゴンをアドバンス召喚や!」

 

 

 

タイラント・ドラゴン

効果モンスター

星8/炎属性/ドラゴン族/攻2900/守2500

相手フィールド上にモンスターが存在する場合、

このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。

このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、

そのプレイヤーは自分フィールド上に存在する

ドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。

 

 

 

二体のモンスターが消えるとともにタイラント・ドラゴンの雄たけびがフィールド中に響き渡る。

 

「最強モンスター…こいつのことか!」

「いいや、まだやで、城之内…。」

「なに!?」

「ワイは伏せていた魔法カード 二重召喚を発動!」

 

 

 

二重召喚

通常魔法

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

 

 

「その効果によって伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)を召喚や!」

 

 

 

伝説の黒石

効果モンスター

星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0

「伝説の黒石」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードをリリースして発動できる。

デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードが墓地に存在する場合、

自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。

 

 

 

「伝説の黒石…?」

「こいつの効果は自身をリリースすることでデッキに眠る真紅眼(レッドアイズ)を呼び覚ますんやで!さぁ、現れろ!ワイの真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)!」

 

 

 

真紅眼の黒竜

通常モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000

真紅の眼を持つ黒竜。

怒りの黒き炎はその眼に映る者全てを焼き尽くす。

 

 

 

城之内の前にタイラント・ドラゴンと真紅眼の黒竜が現れた。

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