遊戯王 DM to ARC-V   作:エクシ

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第三十九話「占拠されたネオ童実野シティ」

気が付くとキッドはアストラル世界改めアストラル次元にあるハイクラスのプロン第一アジトにいた。キッドは自分の体のあちこちを探し、懐に発信器のようなものをがあるのを見つけた。

 

「次元転送装置…。いったい誰が。」

「私だよ、キッド。」

 

そこには黒に銀のアッシュが入った髪をした青年が立っていた。

 

「アクト…どういうつもりだ?俺は不動遊星を倒し、千年アイテムのありかを聞けるところだったんだぞ。」

「遊那の意思だよ、キッド。」

「何?」

 

「そう、私がこの次元にキッドを転送するようアクトに命令したのよ。」

 

二人が立っている奥の方から声がし、しばらくすると奥から金髪の女性が二人の目の前に姿を現した。

 

「遊那、どういうことだ?」

「あなたに四枚のヌメロンコードの力を宿したカードを託した。獄炎の(ヌメロン)、濃霧の(ヌメロン)、暗雲の(ヌメロン)、そしてヌメロニアイズ・ピースキラー・ドラゴン。あなたは常人では一枚ですら扱えないこれらのカードを3枚まで扱うことが出来たわ。」

「あぁ、だからヌメロニアイズを呼ぼうと…」

「あのままヌメロニアイズを出していればあなたの意識は崩壊。ヌメロンコードの一部となって人とは呼べない”物”になるところだった。」

「…!」

「だって普通に考えてみてよ、ヌメロンコードの力を使い放題だったらもっとうまくいってるわ、レクシブ時空は。ヌメロンコードを使うには体力と精神力をかなり消費するのよ。まぁ私の場合、精神力に関しては問題はないけれどね。」

「遊那様、お口が過ぎますよ。」

 

アクトが遊那を注意すると遊那は何の表情も見せることなく奥にある玉座に再び掛けた。

 

「…まぁいい、それよりも不動遊星は赤き竜の力を再び手に入れた。次元を移動できるようになったぞ。」

「計算の範疇よ。プロン第二アジトにはツクナとトレードがいるわ。」

「そうか、それならいい。トレードは遊星をプロンの決闘者(デュエリスト)たちに送り込んだ張本人。遊星のデッキは知り尽くしているはずだな。」

「しかし私の計算では撃退率はギリギリ。アクト、第二アジトへ向かいなさい。」

「は、仰せのままに。」

 

そういうとアクトは部屋を出ていった。キッドはヌメロンコードの力を宿したカードを使ったせいか疲れがたまっている。第二アジトの一室で休むことにした。

 

 

 

 

 

「何!?赤き竜の痣が再び!?なぜ遊星に現れて俺には現れないのだ!」

 

ジャックは遊星のドラゴン・ヘッドの痣を見てからずっとそれを繰り返し言っている。遊星とクロウもいい加減聞き飽きていた。

 

「うるせえなぁ。ほら、じゃあ腕出してみろ。」

「ん?なんだ?」

 

ジャックは腕をまくりクロウに差し出す。するとクロウはマジックペンでドラゴン・ウィングの痣を書いた。

 

「うぉおお!何をする!…くぅ!落ちぬ!クロウ!油性を使ったな!?」

「へへ、静かにしてるんだな。」

 

「ごめん!お待たせ!」

 

二人の喧嘩の最中に遊戯が三人に合流した。

 

「D ホイールの修理が遅れちゃってて…ごめんね。」

「いや気にしないでください、遊戯さん。じゃあ揃ったな。行こうか。」

 

遊星たちはみなD ホイールに跨った。

 

「ちょーっと待ったぁ!」

 

後ろから声し、四人が振り返るとそこには大破したはずのD ホイールに乗った城之内がいた。

 

「城之内君!?どうして!それに怪我は!?」

「へへ、こっちのD ホイールもインダストリアル・イリュージョン社に直してもらうの時間かかっちまったぜ。あ、俺の怪我なら心配すんな、もうへちゃらだぜ。」

「そんなぁ!」

「おい、凡骨とやら。」

 

ジャックが城之内を呼んだ。

 

「んぁ!?お前今俺を何て呼んだ!?」

「凡骨と呼んだのだ、凡骨。闇の俺にすら敵わなかった貴様は足手まといになる。帰れ!」

「ふざけんな!話は(ブイ)ってやつから大体聞いたぜ。遊戯がいくなら俺も行く!」

「フン、死にに行きたいのか。なら勝手に死ぬがいい!」

「んだとぉ!?」

「城之内君。ジャック君は少し言い過ぎだけど本当に危険な戦いになるんだよ。休んでいた方が…」

「前の戦いじゃ全然役に立てなかったんだ。頼む遊戯、俺も一緒に行かせてくれ。」

 

『相棒、城之内君の気持ち、わかってるんだろ?』

「うん…。」

 

「わかった、一緒に行こう!」

「おっしゃ、そうと決まれば…どうやって遊星たちの次元に行くんだ?」

「任せてください、城之内さん。俺が赤き竜を呼んで次元の扉を開きます。そこへD ホイールで一気に突っ込むんです。」

「よっしゃ、単純でいいぜ!」

「よし、頼むぞ赤き竜!」

 

遊星のドラゴン・ヘッドの痣が赤く光る。それに合わせて赤き竜の出現し、咆哮をあげると遠くにワープゾーンが出現した。

 

「みんな!行くぞ!」

 

五台のD ホイールが同時に加速をはじめ、ワープゾーンに突っ込み、五台が中へ入り終わるとそれはゆっくり閉じていった。

 

 

 

 

 

出口はネオ童実野シティが展望できる丘に出現した。五人はD ホイールを止め、街を見下ろす。

 

「はー、童実野町もずいぶん変わるんだな…双六の爺さんの店はまだやってんのかな?後で見に行こうぜ、遊戯!」

「もう、城之内君!遊びに来たわけじゃないんだよ!」

「わ…わりぃわりぃ。」

「おかしいな…。」

「ジャック?悪いって言ってるじゃんか…そう怒るなって、冗談だよ、冗談。」

「そうではない。人の気配がまるでしない…。」

「確かに、旧サテライト地区はともかくシティまで人のいる感じがしないぜ。ってか遊星、どうした?」

 

遊星は上空を見ながら静止している。

 

「みんな…見えないのか?あれが…。」

 

上空を指さすも四人はまるで何があるのかわからない。

 

「何が見えているの?遊星君。」

『俺には見えるぜ、相棒…あれは…』

 

「お前たち!帰っていたのか!?」

 

後ろを振り返るとそこには牛尾哲が立っていた。

 

「う…牛尾くん!?」

「ゆ…遊戯!?」

「なんだ、二人とも知り合いだったのか?」

「そ…そうなんだ、遊星。俺と遊戯は旧友でな…ハハハ…ってか若くないか?」

「う…うん、まぁ。」

「それよりも牛尾、なぜネオ童実野シティに全然人がいないんだ?」

 

おちゃらけた雰囲気を出していた牛尾の顔が真面目な顔つきに戻る。

 

「お前らがいない間にレクシブ時空とかいう連中が来てな、この街を占拠しやがった。」

「なんだと!?」

「牛尾!貴様らセキュリティは戦わなかったのか!?」

「戦ったにきまってるだろ!イェーガー市長を中心にレクシブ時空のやつらと戦ったのさ。そいつらはまだ何とかなったものの、ハイクラスってやつらは桁違いでな…情けない話だがそいつらが出てきたら一気にこのざまだ…。そうだ、みんなついてきてくれ、会わせたい奴らがいる。」

 

 

 

 

 

六人は病院へ着いた。電気は全くついていなかったがドアのセキュリティは頑丈になっているようで指紋認証、声帯認識を済ませるとドアが開いた。中には数十人の患者がおりそのほとんどがセキュリティの人間だ。牛尾は奥の方へ行き、ある一室の扉を開け皆をその中へ入れた。

 

「お…お前たちはチームラグナロク!」

 

その中には怪我をしベッドに寝ているハラルド、ドラガン、ブレイブがいた。

 

「恥ずかしいところを見せてしまったな。チーム5D's。」

 

ハラルドは失笑しながら言った。

 

「何があった!?ハラルド!」

「それよりも遊星、君はあれが見えているんだろう。君からは赤き竜の力を感じる。」

「あぁ…。」

「何のことだ!遊星!いいかげん教えろ!」

 

ジャックが遊星に言うとドラガンがジャックに近くへ来るよう言った。ドラガンのルーンの瞳が光り、ジャックに触れるとジャックの目にも”それ”は見えるようになった。

 

「おい!おれにも!

「僕も!」

「俺もだ!」

 

クロウ、遊戯、城之内はブレイブに触れる。すると彼らの目にも空中に浮かぶ反転した城が見えた。

 

「あれは…アーククレイドル!?」




(今回はオリカは登場しませんでしたので別の話のオリカを載せさせていただきます。)





Pk-F(フ)ルーレ
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2100/守1700
【Pスケール:青2/赤2】
もう片方のペンデュラムゾーンにペンデュラムカードが置かれていない場合、デッキからPk-Gレモリーをもう片方のペンデュラムゾーンに置くことが出来る。Pk-Fルーレのペンデュラム効果は1ターンに一度しか発動できない。
【モンスター効果】
このカードがエクストラデッキに存在する限り、自分は通常召喚を行うことは出来ない。
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