遊戯王 DM to ARC-V   作:エクシ

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第四十話「突入!ハイクラスのアジト」

城之内は窓から乗り出してアーククレイドルに似た建物を見ていた。

 

「うぉぉ!なんだありゃ!?城が空に浮いてやがる!あんなのさっきまであったか!?」

「僕も見えなかったよ、城之内君。」

「武藤遊戯、城之内克也…。まさか実際に会える時が来るとは、光栄だ。」

 

遊戯と城之内にハラルドが丁寧に挨拶する。その隣のベッドにいるドラガンが話を始めた。

 

「あれはどうやらアーククレイドルに似たものであってイリアステルのアーククレイドルとは違うようだ。内部の構造も違った。」

「内部!?あそこに行ったのか!?」

「遊星、ダイダロスブリッジからあの飛行建造物に伸びている橋が見えるか?」

「あれは虹の橋ビフレスト!」

「ネオ童実野シティにチーム5D'sがいないということを聞き、俺たちチームラグナロクは再びここを訪れた。そしてビフレストを架け、あの飛行建造物へ行ったのだ。だが…。」

 

俯くドラガンに代わりブレイブが話す。

 

「俺たちはあの中にいたハイクラスという組織の者に返り討ちにされてしまった。何もできなかったよ…。」

「あの三極神が何も…!敵は何人いたんだ!?」

「それが…。」

 

ハラルドは落ち着いた口調で遊星たち言う。

 

「雑魚は蹴散らすことは出来た。そして私たちは三つの分かれ道のところまで行ったんだ。しかし情けない話だが俺たちはトレードと名乗る者、一人に全滅させられてしまった。」

「何!?」

「そしてそいつはスターダスト・ドラゴンに非常に似たモンスターを使っていた。」

「スターダストを…!」

 

しばらく沈黙が続くがジャックが病室のドアを開ける。

 

「ジャック?」

「つまりあのアーククレイドルに似た建造物はハイクラスのアジトなのだろう。それさえ分かれば十分!十六夜たちがあそこにいるはずだ。行くぞ。」

「…そうだな、俺たちは行くしかない!ハラルド、ビフレストはまだ使えるのか?」

「あぁ、私たちはずっとここで体力を回復してきたからな。前回のように脆弱な作りにはなってないはずだ。」

「よっしゃ!遊星!ジャック!遊戯さん!行くぜ!」

「おい、クロウ!俺のこと無視すんじゃねえ!つか待て!」

 

城之内は遅れて病室を出ていった。牛尾は溜息をつく。しかしその目はチーム5D'sを信じ帰りを待つ男の目であった。

 

 

 

 

 

五台のD ホイールはダイダロスブリッジの上に着いた。遊戯は度々痛みをこらえている城之内を案ずる。

 

「ねぇ城之内君、大丈夫?本当はつらいんじゃ…」

「遊戯、言わないでくれ。WDMCじゃ役立たずだったんだ。せめてここで役に立たせてくれよ。」

「でも…。」

「頼む、遊戯。」

「…わかったよ。」

「遊戯さん、城之内さん。行きますよ。」

 

遊星の声で五人は同時に出発した。ビフレストをどんどん上がっていき、あっという間にアジトの中に入った。しかし入口には多くのレクシブ時空の決闘者(デュエリスト)たちが警備をしている。

 

「く、いきなりか!」

「みんな!デュエルモードに切り替えるんだ!」

 

全員はD ホイールをデュエルモードに切り替え、レクシブ時空の決闘者たちを相手にし始めた。

 

「く…こんなことでグズグズしてる場合じゃないのによ!」

「クロウ!とりあえず今はこいつらを倒さなくては!」

 

 

 

 

 

その頃、アジトの中ではツクナという女のハイクラスが同じくハイクラスの一人であるトレードに報告をしていた。

 

「トレード、またプロンの決闘者が来たわ。しかも今度は遊星とジャック、クロウよ。」

「あいつら本当に千年秤の洗脳が解けて…。クソ!遊那にどのようにするか聞かなくては…!」

「…。」

「なんだよ、その目は!遊那の指示は絶対。わかってるだろう?」

「えぇそれは分かってるわ。」

 

トレードは横にある青い大きな結晶のようなものに触れ操作をすると遊那と通信がつながった。

 

「こちら第二アジト、プロン侵攻軍第二班班長 トレード。遊那、聞こえますか?」

『えぇ聞こえるわ。どうしたの?』

「第二アジトに再びプロンの決闘者が侵入。どうすればいいですか?」

『構成員を教えて。』

「チーム5D'sの不動遊星、ジャック・アトラス、クロウ・ホーガン。それと決闘王(デュエルキング) 武藤遊戯。その仲間の城之内克也です。」

『現在はどういう対応をしているの?』

「私の第二班とツクナの第五班の班員で入口を足止めしています。」

『武藤遊戯は何としても入口で止めなさい。何人がかりでもいいわ。ほかの者は中で倒せばいい。でも前に来たやつらよりはやりそうね。あの三人を使って力を分散させて倒しなさい。』

「わかりました。あいつらのシグナーのカードはすでにあなたの力で決闘竜(デュエル・ドラゴン)に変えてある。ツクナの持つ千年タークで洗脳しておきます。」

『頼んだわ。それとアクトがそちらにまもなく到着する。彼にもその旨を伝えておいて。』

 

そこで通信は切れた。

 

「さぁツクナ、第五班への指示は任せたよ。」

「えぇ…。」

 

 

 

 

 

五人は混戦していたが徐々に遊戯に敵の攻撃が集中していった。

 

「く…僕に攻撃が集中している!?」

『相棒!俺が行こう。』

「…うん!任せたよ!もう一人の僕!」

 

D ホイールを走行させたまま遊戯は闇遊戯へ人格を入れ替えた。

 

「みんな!先へ行ってくれ!こいつらは俺が引き受けたぜ!」

「遊戯!一人でいいのか!?」

「城之内君、あとで追いつく!はやく行くんだ!」

「すいません、遊戯さん!ありがとうございます!」

 

遊星号を先頭に四台のD ホイールは中へ入っていった。

 

「さぁ俺が相手になるぜ。行け!ブラック・マジシャン!」

『はい!マスター!』

 

ブラック・マジシャンが敵の群集に攻撃を仕掛ける。敵は一網打尽にされるも次々と新しい班員が現れるのだった。

 

 

 

 

 

遊星たちが入口からD ホイールを走らせて5分ほどたった地点に三つの分かれ道が現れた。そこで四人はD ホイールを止めてどの道へ進むか検討することにした。

 

「ここでチームラグナロクがやられちまったのか。でもこの鉄砲玉のクロウ様はそう簡単にやられはしないぜ!」

「ふん、この絶対王者(キング)であるこの俺が負けるはずがなかろう!」

「…城之内さん、大丈夫ですか?」

「ぅ…あぁ。大丈夫!全然問題ないぜ、遊星。さぁ早くいこうぜ!さーどれにしようかなぁ~!」

 

城之内はわざとらしくキョロキョロした素振りを見せる。あたりをペタペタ触っているとスイッチらしきものに触れてしまった。

 

「お?」

 

すると防火扉のようなシャッターが閉まり始める。勢いよく閉まるシャッターをよけることは出来たが四人は三つに分断されてしまった。遊星とクロウが一人ずつ。そしてジャックと城之内が同じ道だ。

 

「く…なんてことをしたのだ!」

「俺は知らねえよ!遊星!クロウ!」

「返事がない。音が通らないようになっているな。仕方がない。この道を進むしかないか。」

「お前とかよ、ジャック。」

「俺も貧弱なお前と一緒に行きたくはない。」

「んだとぉ!ほんと海馬並みに癪に障るやつだぜ!」

 

二人はD ホイールを走らせ進む。やがて先ほどの分かれ道のところと同じくらい広いところに出た。そこに小さな影が二つ見える。

 

「!あれは!」

「ん?知っているのか?」

 

二人はD ホイールを止めると降り、その二人の前に立った。

 

「龍亞、龍可!無事だったのか!」

「…ジャック。武藤遊戯たちに負けたんだって?はー、情けないね。な?龍可?」

「えぇ、ほんと。弱い男には興味ないわ。」

「なんだと!?貴様らを助けるために俺たちは来たのだぞ!その言い方はないだろう!」

「待て、ジャック、あいつらの額見てみろ!」

 

龍亞と龍可の額には千年アイテムに刻まれたマークが浮かび上がっていた。

 

「あれは俺たちにあったマーク…。ということは二人は操られているということか!」

「あぁ、決闘(デュエル)で勝って洗脳を解くしかねえ!」

「ならばまずは俺から行くぞ!さぁどちらが相手になる!?龍亞!龍可!」

「あーそういうのいいよ、一度にまとめてやっちゃおう。」

「なんだと?」

「タッグデュエルだよ。ライフは8000。基本的にはただのタッグデュエルさ。」

「タッグデュエルだぁ!?この俺がジャックと!?」

「馬鹿な!こんなやつとは組まん!」

 

ジャックと城之内はお互いに睨み合っている。すると龍可が新しい提案をした。

 

「ならはやくパートナーを蹴落とせばいいわ。」

「どういうことだ?」

「ライフが4000以下になるダメージを負ったプレイヤーは脱落になるっていうのはどうかしら。そうすれば後半は自分の好きな決闘が出来るわ。」

「あー、それいいね。そうしようダイレクトアタックの時はリアルダメージをどちらに与えるか宣言できるようにすれば問題ない。」

「リアルダメージ?」

「当然!これは闇のゲームだもん!!」

 

龍亞が叫んだ瞬間、四人の周りは闇に支配された。

 

「さぁもう逃げられないよ…。始めよう!」

「仕方あるまい…城之内!足手まといになるなよ。」

「それはてめえの方だ!ジャック!」

「ふふ、醜いわね…。」

 

「「「「決闘!」」」」




(今回はオリカは登場しませんでしたので別の話のオリカを載せさせていただきます。)





Pk-G(グ)レモリー
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2100/守1700
【Pスケール:青5/赤5】
もう片方のペンデュラムゾーンにペンデュラムカードが置かれていない場合、デッキからPk-Fルーレをもう片方のペンデュラムゾーンに置くことが出来る。Pk-Gレモリーのペンデュラム効果は1ターンに一度しか発動できない。
【モンスター効果】
このカードがエクストラデッキに存在する限り、自分は反転召喚を行うことは出来ない。
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