遊戯王 DM to ARC-V   作:エクシ

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第四十三話「スターダスト・ドラゴン封じ」

炎のソリットヴィジョンとともにスカーレッド・ハート・ドラゴンが姿を現した。敵のモンスターをすべて瞬殺するかのような瞳は闇に支配されている龍亞を震え上がらせた。

 

「な…なんだこの気持ちは…!」

「圧倒的なパワーに向かい合ったとき人は震え上がる。それを今お前は体験しているのだ。」

「お…俺がびびるわけはねえ!…!」

 

スカーレッド・ハート・ドラゴンに気を取られていた龍亞がジャックを見るとジャックの下半身の石化が解かれていた。そればかりか左の胸には赤き竜の紋章が浮かび上がっている。その紋章は炎となって消えると次は右腕にドラゴン・ウィングの痣を浮かび上がらせた。

 

「赤き竜、久しぶりだな。またこのジャック・アトラスに力を貸してもらうぞ!」

『グォオオ!』

 

赤き竜は「待っていたぞ。」とばかりに吼える。

 

「なんで…なんでお前や遊星ばかり…!!」

「龍亞、お前を救ってやる!スカーレッド・ハート・ドラゴンで機械竜 パワー・ツールを攻撃!このモンスターが戦闘を行う時、相手はあらゆる効果を発動できない。そしてこのモンスターの攻撃対象となったモンスターの攻撃力と守備力はゼロとなる!」

「そんなバカな!?」

「龍亞!もしも闇のお前ではなく元々のお前自身の意識が少しでもあるならば俺の魂に応えろ!お前にも熱き心があるはずだ!ハート・バーニングフォース!」

 

スカーレッド・ハート・ドラゴンの掌底がパワー・ツールを襲った。攻撃力5000の攻撃に部屋の壁や屋根は耐え切れず一部が剥がれる。

 

龍亞LP3700→0

 

衝撃が落ち着くとソリットヴィジョンも消えた。

 

「な…なんだぁこの部屋は!」

 

ジャックが後ろを振り向くと先ほどまで石化していた城之内が正常になっている。だが龍亞と龍可は石化したままであった。

 

「龍亞…龍可…。」

「ジャック…。…おい!あれ!」

 

石化している二人の腕にドラゴン・クローとドラゴンズ・ハートの痣が赤く浮かび上がっている。

 

「まさか!」

 

その光が徐々に石化を解いていく。元の肉体に戻ると二人は闇の意識から解放されていた。

 

「ジャック…俺またシグナーになれた…。」

「よくやった…よくやったぞ、龍亞!」

 

四人は体を休めたのちに次の部屋に進むことにした。

 

 

 

 

 

遊星は遊星号を走らせて次の部屋に向かっていた。

 

「ハネクリボー、こっちにアキの力を感じるんだな?」

『クリクリ!クリクリ!』

 

ハネクリボーの言っていた通り、広い部屋に出るとそこには十六夜アキが立っていた。

 

「来たわね、遊星。」

「アキ…お前も闇に囚われてしまっているみたいだな。」

「あら、あなたと出会ったころの私に戻っただけよ。壊すことが楽しいのよ!」

「ならまたお前の痛みを受け止めるまでだ。俺と決闘(デュエル)しろ!」

「いいわ、あなたを倒して千年アイテムのありかを吐かせてやる!」

 

「「ライディングデュエルアクセラレーション!」」

 

アキとは思えぬスピードで遊星を追い抜く。

 

「私のターン、私は手札から夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)を召喚。」

 

 

 

夜薔薇の騎士

チューナー(効果モンスター)

星3/闇属性/戦士族/攻1000/守1000

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

相手は植物族モンスターを攻撃対象に選択する事はできない。

このカードが召喚に成功した時、

手札からレベル4以下の植物族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

 

 

「効果により返り咲く薔薇の大輪(リバイバル・ローズ)を特殊召喚!」

 

 

 

 

返り咲く薔薇の大輪

効果モンスター

星4/闇属性/植物族/攻1300/守1300

自分フィールド上に存在するレベル5以上の

植物族モンスターが破壊された場合、

墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 

 

「レベル4の返り咲く薔薇の大輪にレベル3の夜薔薇の騎士をチューニング!清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ 蒼き月の雫を得てここに開花せよ!シンクロ召喚!レベル7 月華竜 ブラック・ローズ!」

 

 

 

月華竜 ブラック・ローズ

シンクロ・効果モンスター

星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが特殊召喚に成功した時、

または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。

相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。

「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

 

薔薇の花が開くかの如く妖艶にブラック・ローズがアキのフィールドに現れた。

 

「カードを一枚セット。これでターンエンドよ。」

 

 

  □□□□□

 □      □ 遊星LP4000 手札5

  ○○○○○ ■

 

■ ○○●○○

 □      □ アキLP4000 手札2

  □□■□□

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

遊星の手札にはジャンク・シンクロンとクイック・シンクロン、レベル・スティーラーが握られている。

 

 

 

ジャンク・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500

(1):このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

クイック・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星5/風属性/機械族/攻 700/守1400

このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてS素材にできる。

このカードをS素材とする場合、

「シンクロン」チューナーを素材とするSモンスターのS召喚にしか使用できない。

(1):このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、

手札から特殊召喚できる。

 

 

レベル・スティーラー

効果モンスター

星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0

(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、

アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。

(2):このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを1つ下げ、

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

 

「よし、クイック・シンクロンとレベル・スティーラーでジャンク・ウォリアーを呼び、そこからジャンク・シンクロンでスターダスト・ドラゴンを呼べる。攻撃力2500ならばアキのブラック・ローズを倒すことが出来る。」遊星の心の中の方程式はスターダスト・ドラゴンまで行き着いた。遊星はクイック・シンクロンの効果でレベル・スティーラーを墓地へ送り、その墓地へ送ったレベル・スティーラーの効果でフィールドのクイック・シンクロンのレベルを一つ下げて特殊召喚した。

 

「俺はレベル1のレベル・スティーラーにレベル4となったクイック・シンクロンヲチューニング!集いし星が新たな力を呼び起こす。光さす道となれ!シンクロ召喚!いでよ、レベル5 ジャンク・ウォリアー!」

「ふふ…レベル5…ね。遊星のことだしまだありそうね。」

 

ジャンク・ウォリアーが姿を現す。

 

「続いて俺はジャンク・シンクロンを召喚!ジャンク・シンクロンの効果によりレベル・スティーラーを特殊召喚。」

「やはり狙いはスターダスト・ドラゴンね!」

「そうだ!スターダストならお前の痛みを受けてやれる!レベル5のジャンク・ウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし願いが新たな輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、レベル8 スターダスト・ドラゴン!」

 

 

 

スターダスト・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):フィールドのカードを破壊する

魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、

このカードをリリースして発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

(2):このカードの(1)の効果を適用したターンの

エンドフェイズに発動できる。

その効果を発動するためにリリースした

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

 

スターダストが星屑と共に遊星のフィールドに召喚された。それに合わせアキはブラック・ローズの効果を発動する。

 

「月華竜 ブラック・ローズの効果発動!退華の叙事歌(ローズ・バラード)!」

 

ブラック・ローズの起こした風がスターダスト・ドラゴンを襲う。そしてスターダスト・ドラゴンは消滅した。

 

「なんだ!?」

「ブラック・ローズは相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を持ち主の手札に戻すことが出来るのよ。」

「なんだと!?それではスターダスト・ドラゴンは…」

「そう、例え出たとしてもすぐに下がってもらうわ。私の痛みを受け止める?そんなことすらさせない!」

「アキの闇の力が強くなっている…!カードを一枚セットしターンエンド!」

 

 

  □□■□□

 □      □ 遊星LP4000 手札2

  ○○●○○ ■

 

■ ○○●○○

 □      □ アキLP4000 手札2

  □□■□□

 

 

「私のターン、ドロー!バトルよ、ブラック・ローズでレベル・スティーラーを攻撃!散華の鎮魂歌(ローズ・レクイエム)!」

 

守備表示のレベル・スティーラーは破壊されるも遊星にダメージはない。

 

「ターンエンド!遊星、あなたがスターダスト・ドラゴンをどうにか出そうとしても無駄。遊那の作った私の決闘竜(デュエル・ドラゴン)は対遊星のためのもの。私があなたを倒すのよ!」

「アキ!正気を取り戻してくれ!お前は医者を目指して奮闘してるとお前の父さんや母さんから聞いていた!そんなお前が少し会わないだけで元に戻ってしまうわけがない!頼む!」

「はは…めでたい男になったわね、遊星。スターダスト・ドラゴンのないあなたなど恐れるに足らないわ。さぁカードをドローしなさい。」

 

 

  □□■□□

 □      □ 遊星LP4000 手札2

  ○○○○○ □

 

□ ○○●○○

 □      □ アキLP4000 手札2

  □□■□□

 

 

「俺のターン…ドロー!俺はあきらめない、必ずお前を助けて見せる!」

「やれるものならやってみなさい。スターダストは出させないわ。」

「俺にはスターダスト・ドラゴン以外にもブラック・ローズを倒すことのできるカードはある。それを見せてやる。相手フィールドにのみモンスターがいる時、レベル・ウォリアーをレベル4として特殊召喚できる!」

 

 

 

レベル・ウォリアー

効果モンスター

星3/光属性/戦士族/攻 300/守 600

お互いのフィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードはレベル2モンスターとして手札から召喚できる。

相手フィールド上にモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードはレベル4モンスターとして手札から特殊召喚できる。

 

 

 

「そして手札から魔法カード ワン・フォー・ワンを発動!」

 

 

 

ワン・フォー・ワン

通常魔法(制限カード)

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。

手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

「手札のチューニング・サポーターを墓地へ送りデッキからターボ・シンクロンを特殊召喚!」

 

 

 

チューニング・サポーター

効果モンスター

星1/光属性/機械族/攻 100/守 300

(1):フィールドのこのカードをS素材とする場合、

このカードはレベル2モンスターとして扱う事ができる。

(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

ターボ・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星1/風属性/機械族/攻 100/守 500

(1):このカードが攻撃表示モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。

攻撃対象モンスターを守備表示にする。

(2):このカードの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。

受けた戦闘ダメージの数値以下の攻撃力のモンスター1体を手札から特殊召喚する。

 

 

 

「永続罠発動!エンジェル・リフト!墓地に送ったチューニング・サポーターを特殊召喚!」

 

 

 

エンジェル・リフト

永続罠

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

 

「俺はレベル4となったレベル・ウォリアーとレベル1のチューニング・サポーターにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!集いし絆が更なる力を紡ぎだす。光さす道となれ!シンクロ召喚!レベル6!轟け、ターボ・ウォリアー!」

 

 

 

ターボ・ウォリアー

シンクロ・効果モンスター

星6/風属性/戦士族/攻2500/守1500

「ターボ・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

レベル6以上のシンクロモンスターを攻撃対象としたこのカードの攻撃宣言時、

攻撃対象モンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで半分にする。

フィールド上のこのカードはレベル6以下の効果モンスターの効果の対象にならない。

 

 

 

「ターボ・ウォリアー…レベル6以下のモンスター効果の対象にならないモンスター。でも月華竜 ブラック・ローズはレベル7!退華の叙事歌(ローズ・バラード)!」

 

アキの命令でブラック・ローズはターボ・ウォリアーを手札に戻す。

 

「…俺はチューニング・サポーターの効果を発動する。シンクロ素材として墓地へ送られたためカードを1枚ドローする。」

「手札が0枚のあなたには助かる効果ね。でもたった一枚じゃ私のブラック・ローズは倒せないでしょうけど。」

 

アキはニヤリとする。そんなアキをじっと見つめながら遊星は落ち着きながらカードをドローする。

 

「ドロー…!俺は手札から魔法カード ミラクル・チューニングを発動!自分のフィールド・墓地からチューナーモンスターとそのチューナーモンスターと同じ種族のモンスターをフィールド・墓地から除外しそれらのモンスターでシンクロ召喚をする!俺は戦士族であるジャンク・シンクロンとジャンク・ウォリアーを除外!」

「まさかそんなカードをここで!」

「再び飛翔せよ!レベル8 スターダスト・ドラゴン!」

 

スターダスト・ドラゴンがフィールドを飛び回る。

 

「月華竜 ブラック・ローズの効果は1ターンに一度。スターダストを再びエクストラには送れない!」

「くそ…こんな1回のドローで…!」

「ドローは可能性だ。お前もよく知っているはずだぞ。スターダスト・ドラゴンで月華竜 ブラック・ローズを攻撃!シューティング・ソニック!」

 

アキLP4000→3900

 

スターダスト・ドラゴンの攻撃によってブラック・ローズは撃破された。

 

「俺はスターダストでお前の痛みを受け止めてやる。さぁこい!」




スカーレッド・ハート・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星0/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守4100
炎属性チューナー2体+「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン」
ルール上、このカードのレベルは12として扱う。
このカードはS素材のレベルの合計を12以上になるよう墓地へ送ることでS召喚できる。
(1):このモンスターが戦闘を行う時、相手はモンスター・魔法・罠の効果を発動することが出来ない。
(2):このモンスターが戦闘を行う時に発動できる。攻撃指定したモンスターの攻撃力・守備力を0にする。
(3):このモンスターがフィールドを離れた場合、エクストラデッキまたは墓地からスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを召喚条件を無視して特殊召喚できる。
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