トロン一家の出した飛行船はアストラルをエリファスのいる塔におろすと
「よかったのか?遊馬と共にいなくて。」
「はい、たとえ離れていても私たちは相棒ですから。」
すぐに飛行船は遠くまで飛んでいく。小さくなっていく飛行船にアストラルは微笑みかけていた。
「またいつでも相手になってやる。」
「望むところだ。」
カイトもニヤリとした。
「本当にありがとう。Ⅴ、君たちが僕たちにプロンの危機を伝えてくれなかったらどうなっていたのかわからないよ。」
遊戯はⅤに感謝の意を伝えるもⅤは首を振る。
「礼を言うのはこちらだ。私たちの時空を救ってくれて感謝する。」
「またいつか会おう!」
トロン一家は飛行船に乗り込みすぐに帰っていく。飛行船を見送ると十代は遊戯と海馬の目の前に出る。
「さぁ十代さん、海馬社長!いよいよ決勝だぜ!」
「? なんのこと?」
「遊戯…貴様忘れたのか?」
『WDMCのことだ、相棒。』
「あ!そっか、ペガサスに頼んで決勝伸ばしてもらってたんだった!」
「凡骨の体が動くようになり次第すぐに始めさせるぞ。」
そういうと海馬は一人海馬コーポレーションの飛行機に向かっていった。
「じゃ、そゆことで!楽しみにしてるぜ、遊戯さん!」
十代も万丈目グループの車に駆けていく。
「じゃあ僕たちも帰ろうか。もう一人の僕。」
『あぁ、あと本田君に会いに行こう。アメリカに行ってしまえばもう会えない。』
「もう会えないって?」
闇遊戯は遊戯に自分の意を伝える。
遊星と5D'sのメンバーはダイダロスブリッジに立っていた。
「もう行くのか?」
「えぇ、大学に何日も休んじゃったし。」
「私と龍亞のケータイにパパとママからいっぱい電話来てたから心配してると思うの。」
「なんだー?遊星寂しいのかぁ~?もう!」
龍亞のふざけに遊星も苦笑いをする。
「俺も今の仲間たちが待ってる。すぐに行かなくちゃな。」
「俺も
「みんな、未来へ進んでいるんだな。」
Dホイール Dボードに全員が乗る。再び旅に出る仲間たちと最後のランを遊星は楽しむのだった。
遊馬とナンバーズ・クラブのメンバーは病院に走っていった。病室に入ると遊馬は大きな声で凌牙を呼ぶ。
「シャーク!!」
「ここは病院だぞ、静かにしろ!」
「おいおい、俺もいるぜ?遊馬君よぉ。」
皮肉にも凌牙とベクターの病室は同じであった。
「大丈夫なのか?二人とも。」
「あいにく入院は慣れていてな。」
「良からぬことにしばらくはここにぶち込まれるみてえだ。あー暇だぜ~。」
ナンバーズ・クラブの他のメンバーも入院している七皇たちの元へ行っていた。遊馬やアストラルが望んだ皆が共存する世界がレクシブ時空の侵攻を共に乗り越えることで実現したのだった。
「皆サーン、大変お待たせして申し訳ありませんでしターー。しかし、この戦いで皆さんが楽しめるのは間違いありまセーン!」
ペガサスがWDMC決勝戦の挨拶をしているのが聞こえる。遊戯はデッキの準備をしていた。
「僕がデッキを作っていいって言ったけど君が作った方が強いデッキ出来るんじゃないかな?君が出るんだし。」
『いや俺は出ないぜ。』
「え?」
『アメリカに来て御伽やレベッカ、杏子に会えたしな。もうやり残したことはない。』
「どういうこと?」
闇遊戯は千年パズルを光らせるとそれに呼応したように闇遊戯の人格が遊戯から抜けていく。
「ちょっと!どういうこと?」
『アストラルに俺が千年パズルを通して合図をしたら千年アイテムを消すように頼んでおいたんだ。』
「そんな…どうして…。」
『死者の魂は現世に留まってはならない。そうだろ?』
「…そう…だね。」
『安心しろ、お前は俺より強い。さぁ…行って来い。』
「うん…ありがとう…。」
消えていく闇遊戯の意識を感じつつ遊戯は胸を張って決勝の場へ足を進める。そこには十代が立っていた。
「遊戯さん、準備はいいですか?」
「うん、精いっぱい戦おう、十代君!」
「「
アストラル世界。ハイクラスの移動要塞墜落後。遊那は自爆後であり部品が飛び散っていた。そこにアクトが立っている。
「遊那…自爆プログラムか…。」
ニヤリとすると呪文のようなものを唱え始める。すると残骸の中からレクシブ・ヌメロンコードが出現した。
「出てきたか…。」
掴むもヌメロンの力が感じられない。
「やはり”鍵”がかかっているか。用心深いアンドロイドだな。やはり”覚醒”した決闘者を集めるしかないか…ククク…。」
アクトはその後デュエルディスクの帰還機能を使いレクシブに帰還する。新たなる戦いが始まろうとしていた。
第一部 完