ナックスはレクシブ時空 融合次元で生を受けた。だが生まれた家庭は貧しく、家族からナックスはただ飯を多く食べる邪魔者に過ぎなかった。彼が5歳になった日、ナックスの両親は彼をある施設へと預けた。施設の名はアカデミア。
数年後、彼はオベリスクフォースに入隊するほどの実力者になっていた。同じくオベリスクフォースに入った者たちの多くはプロフェッサーと呼ばれた男に忠誠を誓っている者であったがナックスは違った。あくまで金が欲しくて努力し力を得た結果オベリスクフォースに入ったのであった。オベリスクフォースに入ってしばらくして上官に大柄な男が就任した。
「私が君たちの隊の隊長となったタオ・クオリファイである。優秀なオベリスクフォースの一員としてプロフェッサーのために懸命に働くように。」
タオの言葉にオベリスクフォースたちは気合の入った返事で応える。だがナックスは心の中で否定していた。「俺は誰かのために戦うのではない。自分が欲しいもののために戦うのだ。」と。任務を組織でこなしていくなかでナックスは他の者は自分とは違うものを求めていることに気が付く。オベリスクフォースたちはプロフェッサーに認められることを第一に考えていたように思えた。隊員の一人であったバレットは勲章を貰い喜んでいたがナックスはそんな彼を理解できなかった。
やがて隊長に就任出来るほどの実力になったナックスはアカデミアを去った。いつまでも組織の中にいても自分の力を金のある者にアピールすることは出来ないと感じたのだ。機密情報を知っているナックスはアカデミアに狙われる身となったがその実力で次々と刺客たちを倒しつつフリーの傭兵として多くの富豪たちに雇われ決闘でターゲットを倒していった。その中でアカデミアのタオ・クオリファイを倒せという任務が迷い込んできた。かつての知り合いとはいえ容赦はない。数年ぶりにナックスはアカデミアへ帰った。帰ったとはいえ姿を見せるわけにはいかない。そっとタオ・クオリファイの部屋へ侵入し、隙を見て倒すという作戦に出る。アカデミアの厳重な警備をかいくぐりいよいよタオの部屋へ入った…がそこにはすでにオベリスクフォースたちとタオが立ちはだかっていたのだ。
「!?」
「やぁ、久しぶりだな。ナックス。」
「なぜ…。」
「フフ、ここまで誰にも気がつかず来るとはさすがだな。」
「なぜだ、なぜ俺がここに来る時が付いた?」
「決闘の実力だけでなく頭もそれなりに良かったお前なら気が付くと思ったが?」
ナックスがこの仕事を受けたことは誰にも言っていない。ならば彼がここに来ることを知っているものはただ一人、その仕事を依頼した依頼人だ。仕事の特性上依頼人の素性を知らないことは珍しいことではない。
「お前が俺に依頼したのか。俺をはめるために!」
「んー正確には俺ではないが…まぁいい。」
「なぜ今更こんな真似を?機密情報なら漏らした覚えはないぞ。」
「あんな機密情報、とうの昔に変更されてる。」
「ならなぜ…!」
「フ…まぁいいじゃねえか。あぁ…あとそれと…。」
タオはモンスターを召喚し、そのモンスターがナックスを攻撃した。ナックスは部屋の壁に叩きつけられる。
「グ…!」
「俺は元上官だ。敬語使えや。」
ナックスも自らのデュエルディスクを起動させ、決闘を始めた。しかしさすがはアカデミアでかなりの上位にいるだけはある。ナックスは敗北を期し、傷だらけでアカデミアから逃げようとする。
「ハァ…ハァ…確かここに舟があったはず…!」
水路を辿りアカデミアから脱出するための小舟を探すもすべてが沈められている。
「な…!」
「君は冗談もいける陽気な奴だと聞いていたがその様子だと冗談は今はよした方がよさそうだ。」
水路の上から声がする。声のする方向を見ると黒髪に青のアッシュをした男が座り込んでいた。
「私はアクト。今回の仕事の依頼人さ。」
「なんだと…。ということはタオ・クオリファイ側の人間か。」
「まぁそうだ。今回は君の実力を知るためにこんなことをさせてもらった。すまないね。」
「実力を測る?」
「侵入することすら難しいアカデミアに入り上位階級者の部屋に誰にも気が付かれることなく入った。まぁタオ・クオリファイに敵うことはなかったがその場から逃げることが出来たとはすばらしい。私が小舟を沈めてていなければ今頃君はアカデミアを抜け出せていただろう。」
「どういう意味か説明してもらえるか?金にならないことは嫌いでね。」
「私の使える方がお前を傭兵として雇いたがっている。その実力を測りたくて今回は依頼させてもらった。どうだ?」
「どうだ…って…。そんな奴を俺が信用すると…」
アクトはナックスが見たこともないような金額が書かれた小切手を見せる。
「あ…。」
「月にこれだけ渡そう。次元転送装置もデュエルディスクに装備してやる。活動に支障がきたされない程度であれば他次元でも傭兵としての仕事は許可する。どうだ?」
「…お引き受けしよう。」
「ならまず私たちの組織 ハイクラスのアジトへ来てもらおうか。」
アクトは自分に触れるようにナックスへ指示する。すぐに次元転送は始まり、教会のような場所へ移動した。教会の壇上には女性が座っており、その近くに4人の男女が立っている。アクトは彼らに近づいていった。
「ハイクラスの諸君、そして遊那様。彼がナックス。融合次元の決闘戦士として名を轟かせてきた男です。」
「よく連れてきてくれたわ、アクト。そしてはじめましてナックス。私があなたを雇う依頼人よ。」
遊那が自分の自己紹介をしようとするもシリョウが口を挟む。
「へっ、結局こんな感じで使えそうなやつにいろいろ声かけてたってわけかい、アクトさんよぉ。」
「なんだ、不満か?」
「いやぁ…面白い奴が集まってくれるのはうれしい。全員倒してやりてえ!!」
「そんなことはどうでもいい。ネオンの居場所を探すのは手伝ってもらうぞ、遊那。」
キッドはそういうと背を向けて扉から出ていった。気に入らなそうなシリョウを無視してツクナが口を開く。
「これで貴方が指示していたメンバーはすべて揃ったはずよ、虹彩のアクト。」
「懐かしい通り名だな。まぁいい。私たちは遊那様の意思の元集ったレクシブ時空を代表する組織 ハイクラス。我々は他時空の資源、人材を求めてこのレクシブ時空を救うため動く。我々の時空のために他を殲滅するのだ。」
そのことのために戦おうとしている者はその場には遊那しかいなかった。皆それぞれ己の目的、理由、願望のためにハイクラスへ入った。そのような者たちが歴戦の
~「P・HERO」デッキ~
ペンデュラムモンスターで構成されたHEROデッキ。ペンデュラム召喚された時に発動する効果を持つモンスターが多数でありエクストラデッキにペンデュラムモンスターが存在しない場合にアドバンテージを稼ぎやすい。重い条件の融合モンスターが投入されており、強力なパワーをたたき出す。
<モンスター>
P・HERO ファンタズマ
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1100/守 500
【Pスケール:青3/赤3】
【モンスター効果】
P・HERO ファンタズマの(1)・(2)の効果はそれぞれ1ターンに一度しか使うことが出来ない。
(1):このモンスターがP召喚によって特殊召喚された時に発動できる。デッキから「P・HERO」との名の付いたモンスターを1枚手札に加える。
(2):自分のメインフェイズ時に発動できる。デッキから「P・HERO ファンタズマ」を2体特殊召喚する。この効果によって特殊召喚されたモンスターの効果は無効となり、攻撃力・守備力は0となる。
(3):(1)か(2)の効果を使用したこのモンスターの攻撃力と守備力は0となる。
P・HERO パラレルマスター
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1000
【Pスケール:青3/赤3】
(1):エクストラデッキに表側のカードが存在しない場合、自分はドローフェイズ時にドローする時二枚カードをドロー出来る。
【モンスター効果】
P・HERO パラレルマスターの(1)と(2)の効果はそれぞれ1ターンに一度しか使うことが出来ない。
(1):このモンスターがP召喚によって特殊召喚された時に発動できる。デッキから「ヒーロー」または「HEROと名の付いたカードを1枚手札に加える。
(2):自分のメインフェイズ時に発動できる。このモンスターの攻撃力分ライフを回復する。
(3):(1)か(2)の効果を使用したこのモンスターの攻撃力と守備力は0となる。
P・HERO ポイントマン
ペンデュラム・効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
(1):エクストラデッキに表側のカードが存在せずP召喚を行った自分のターンのメインフェイズ時に発動できる。もう一度P召喚を行う。
【モンスター効果】
P・HERO ポイントマンの(1)と(2)の効果はそれぞれ1ターンに一度しか使うことが出来ない。
(1):このモンスターがP召喚によって特殊召喚された時に発動できる。デッキから「融合」1枚を手札に加える。
(2):自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードの表示を変更しエクストラデッキに表側となっている「P・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):(1)か(2)の効果を使用したこのモンスターの攻撃力と守備力は0となる。
P・HERO ペリドット
ペンデュラム・効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2700/守1900
【Pスケール:青3/赤3】
【モンスター効果】
(1):このカードが自分の手札と墓地にそれぞれ存在する場合に手札の「P・HERO ペリドット」を相手に見せることで発動できる。このターン融合召喚を行う際にPゾーンに置かれたPカードを融合素材とすることが出来る。
P・HERO パトリオット
融合・効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻3300/守 600
「P・HERO」と名の付いたモンスター×5
(1):1ターンに1度、エクストラデッキに表側で存在する「P・HERO」と名のついたモンスターを1枚デッキに戻すことで発動できる。相手フィールドに存在するモンスターを選択し、選択したモンスターを破壊する。
(2):このカードが墓地に存在する自分または相手のエンドフェイズ時に発動できる。エクストラデッキに表側で存在する「P・HERO」と名のついたモンスターを1枚デッキに戻し、このカードを自分フィールドに特殊召喚する。
P・HERO プログラムマックス
融合・効果モンスター
星8/風属性/戦士族/攻3500/守2900
「P・HERO」融合モンスター×2
(1):このカードが墓地に存在する場合発動できる。エクストラデッキに表側となっている「P・HERO」カードをすべてデッキに戻し、このモンスターを特殊召喚する。
(2):(1)の効果で特殊召喚された場合、(1)の効果でエクストラデッキからデッキに戻した枚数×500ポイントこのモンスターの攻撃力が上がる。
<魔法>
ヘヴィー・フュージョン
速攻魔法
(1):自分の墓地からレベル8以上の「P・HERO」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):この効果で融合召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は二倍の数値となる。