シリョウとの
「集まったな。では本日メインコートにてランサーズ採用試験を行う。と言っても諸君らにはすでに伝えたようにクオリファイという連中が襲撃してくる恐れや受験生の中に潜り込んでいるという可能性もある。十分注意をするように。」
「はは、赤馬零児!この沢渡シンゴ様がいればクオリティーだかマルファイだか知らねえがそんなやつらワンターンキルしてやるぜ!」
「頼もしいな。」
冷めた顔で零児は対応するも沢渡は満足そうな顔をしていた。
「また今回はあるアクションフィールドを使って試験を行う。それはまぁ決闘してからのお楽しみ…ということにさせてもらおう。」
「決闘する?どういうことだ?」
遊矢の質問に答える。
「一次試験通過者は全部で8人、私を除けばランサーズの人数と同じ数だ。よって君たちランサーズと試験としてそれぞれ一人ずつ決闘をしてもらう。」
「つまり俺たちが試験官のようなものか。この男権現坂、ランサーズの一人として職務を全うさせてもらう。」
こうして零児を含め9人はメインコートに移動した。すでに8人の受験生が待機している。その中に遊戯の姿もあった。
「遊戯さん!」
「あ、遊矢君!一生懸命頑張るよ!」
「はい、俺も頑張ります!」
ランサーズは一つの部屋に、受験生たちはそれぞれ控室が設けられ、受験者は外部との接触が禁止された。外にいるクオリファイと連絡などをして他の受験生の拉致などが起こらないようにするためである。それぞれの部屋には液晶が設置され、零児が指示を出していく。
「それではさっそく始めさせてもらう。一回戦はランサーズ 権現坂昇VS受験生 エクス。メインコートに来たまえ。」
権現坂とエクスがメインコートで対面する。
「試験官の一人として精いっぱいの決闘をしようと思う。よろしく頼むぞ。」
「へ、さっさと始めようぜ、赤馬零児さんよお!」
「それでは今回の試験はこのアクションフィールドで行ってもらう。アクションフィールドオン!コムニオン・ユニバース!」
辺りはリアルソリットヴィジョンによって変化していく。
「戦いの殿堂に集いし
「モンスターと共に地を蹴り宙を舞いフィールド内を駆け巡る!」
「見よ、これぞ決闘の最強進化系!アクション…」
「「決闘!」」
アクションマジックが辺り一面に散りばめられ決闘が始める。
「先行は譲ってやる。」
「じゃあ行かせてもらうぜ!俺はモンスターをセットしカードを1枚セット、ターンエンドだ!」
□□■□□
□ □ エクスLP4000 手札5
○○●○○ ■
■ ○○○○○
□ □ 権現坂LP4000 手札5
□□□□□
「俺のターン、ドロー!俺は超重武者ジシャ-Qを召喚!」
超重武者ジシャ-Q
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻 900/守1900
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下の「超重武者」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、このカードを守備表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他のモンスターを攻撃できない。
「効果発動!手札からもう一体のジシャ-Qを守備表示で特殊召喚!」
「これは…!」
「その通り。二体のジシャ-Qが並んだことでお前は攻撃が出来ない。さぁこれをどう切り抜ける?ターンエンドだ!」
□□■□□
□ □ エクスLP4000 手札5
○○●○○ ■
■ ○●●○○
□ □ 権現坂LP4000 手札4
□□□□□
「俺のターン、ドロー!お前、本当にあのLDSが選んだランサーズなのか?」
「どういうことだ?」
「これはアクションデュエル。アクションカードを利用して決闘を有利に進めていく決闘だぜ?」
そう言いながらエクスはアクションマジックを拾う。
「それなのにお前全く動こうとしないじゃねえか。アクションデュエルってわかってるか?」
「俺の決闘は不動の決闘。心配してもらう必要はない。」
「ハハハ。なるほどな。だからチンケな特殊召喚だけでリバースカードも伏せずにバトルもすることなくエンドさせたってわけか。」
「…。」
「どうせアドバンス召喚でヒィヒィ言って中型モンスターを出すような弱小塾の出身者なんだろ。俺の生命力デッキの恐ろしさ、とくと味わえ!俺はモンスターを反転召喚!生命力の獣!生命力の獣のリバース効果 発動!ライフを1000払うことで同名モンスターを表側守備表示で特殊召喚!出てこい。生命力の獣!」
エクスLP4000→3000
「さらにライフを1000払うことでチューナーモンスター 生命力の調律師を特殊召喚!」
エクスLP3000→2000
「チューナー…!」
「見せてやるぜ!レベル2の生命力の獣2体にレベル3の生命力の調律師をチューニング!シンクロ召喚!レベル7 ライフ・フォース・デビル!」
エクスの場に大型の悪魔族シンクロモンスターが姿を現した。
「ライフ・フォース・デビルの効果!シンクロ召喚に成功した時、自分の墓地の生命力モンスター×1100ポイントライフを回復する!墓地には生命力モンスターは3体。よって3300回復!」
エクスLP2000→5300
「ライフを回復して大型モンスターを出しただと…!」
「これが時代に乗ってるやつの決闘だ!さらにライフを1000払い生命力の剛剣士を守備表示で特殊召喚!」
エクスLP5300→4300
「効果発動!1ターンに一度、相手フィールド上のモンスターを1体破壊する!」
剛剣士の大きな剣で1体のジシャ-Qは破壊される。
「この効果を使用した生命力の剛剣士の攻撃力・守備力は0となる。これで攻撃ロックは崩したぜ!バトル!ライフ・フォース・デビルで残ったジシャ-Qを攻撃!」
ライフ・フォース・デビルの口から放たれた熱線によってジシャ-Qは破壊され、権現坂の場には何も残らない。
「さらにアクションマジック 二度目の晩餐を発動!ライフ・フォース・デビルをもう一度攻撃できるようにする!行け、ライフ・フォース・デビル、時代遅れの決闘者に鉄槌を!」
「ぐおお…!」
権現坂LP4000→1400
権現坂は攻撃の衝撃に膝をつく。
「ターンエンド!」
□□■□□
□ □ エクスLP4300 手札5
○●●○○ ■
■ ○○○○○
□ □ 権現坂LP1400 手札4
□□□□□
「さぁ大型モンスターを乗り切れるカードが出せるか?ククク。」
「俺がドローする前にお前に3つ言いたいことがある。」
「ん?」
権現坂は立ち上がり、エクスの顔をじっと見ながら言う。
「1つ、確かに権現坂道場はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚するような豪快な召喚方法は扱っていない。だがそのような物を取り入れずとも今まで続けてこられた。」
「フン…。」
「2つ、俺がアクションカードを取らないということだけで時代遅れの決闘者という烙印を押すには安易すぎる。それでは正しく決闘者を見極めることなど出来ん!」
「何がいいたい?」
「3つ、そんなお前はランサーズには迎えん!赤馬零児がどのような判断を下すかは知らんが俺はお前をランサーズの仲間だとは決して思わぬ!このターンで終わらせてやる!俺のターン、ドロー!」
権現坂のドローに辺りには突風が起こる。思わずエクスも手でその風を遮る。
「手札から超重武者カゲボウ-Cを召喚!」
超重武者カゲボウ-C
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 500/守1000
「超重武者カゲボウ-C」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
手札から「超重武者」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドの「超重武者」モンスターが効果の対象になった時、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「効果発動!リリースすることで手札から超重武者ビッグベン-Kを特殊召喚!」
超重武者ビッグベン-K
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻1000/守3500
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカードの表示形式を変更する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「超重武者」モンスターは、
表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、そのモンスターは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。
「アドバンス召喚をせず大型モンスターを呼び出せたのだけは褒めてやるぜ!」
「まだだ!手札からチューナーモンスター 超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!」
超重武者ホラガ-E
チューナー・効果モンスター
星2/地属性/機械族/攻 300/守 600
(1):自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚に成功したターン、
自分は「超重武者」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分の墓地に魔法・罠カードが存在せず、
このカードをリリースして「超重武者」モンスターの
アドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
「チューナーだと!?」
「レベル8のビッグベン-Kにレベル2のホラガ-Eをチューニング!荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に砂塵渦巻く戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル10!超重荒神スサノ-O!」
超重荒神スサノ-O
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻2400/守3800
機械族チューナー+チューナー以外の「超重武者」モンスター1体以上
このカードはルール上「超重武者」カードとしても扱う。
(1):このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、このカードは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。
(2):1ターンに1度、自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合、
相手の墓地の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「スサノ-Oの効果!お前の墓地の二度目の晩餐をいただく!これで2回攻撃をすればお前のライフはゼロだ!」
「残念だったな、二度目の晩餐は使用後、墓地へは行かずコストゾーンとやらに置かれるらしい。」
「コストゾーン?なんだそれは!」
「俺が知るか!さぁ新しいアクションマジックだ!」
そう言いながらエクスは二枚目のアクションマジックを発動させる。
「アクションマジック 聖なる晩餐!手札を3枚までコストゾーンに置くことが出来る…ってなんだこれ。いらねえな。はずれか?」
効果を発動させることなく埋葬の晩餐はコストゾーンに置かれる。そして新たなアクションマジックを見つけたエクスは走ってそのカードを拾った。
「アクションマジック 埋葬の晩餐!コストゾーンのカードを1枚墓地に送ることで相手フィールド上のモンスター1体を破壊する!聖なる晩餐を墓地へ送り、消えろスサノ-O!」
「させるか!手札から超重武者装留ファイヤー・アーマーの効果発動!」
超重武者装留ファイヤー・アーマー
効果モンスター
星2/炎属性/機械族/攻 800/守 800
(1):自分メインフェイズに自分フィールドの
「超重武者」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのモンスターを
装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
装備モンスターのレベルは5になる。
(2):このカードを手札から捨て、
自分フィールドの守備表示の「超重武者」モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、そのモンスターの守備力は800ダウンし、
戦闘・効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「手札から捨てることでスサノ-Oを守る!」
「だがこれで守備力は800ダウンし3000!ライフ・フォース・デビルが破壊されたとしても攻撃力2600だから400のダメージで済むぜ!シンクロには少し驚いたがこのターンで終わらすってのはほざきすぎたな!」
「く…。」
権現坂は考えていた。「この男権現坂、プライドと意地にかけてこの勝負、このターンで勝つ。ランサーズのみんな、俺をランサーズとして送り出してくれる親父殿、俺を後押ししてくれる遊勝塾の子供たち、塾長。そして遊矢!」心に固い決意を再確認した時、権現坂のエクストラデッキは光りだし、脳内に誰かの声が聞こえた。
「これは…!?」
「なんだ…何が起きている!?」
驚くのはエクスだけではない。画面越しで映像を見ている誰もが驚き、零児に関しては中島にデータを細かくとるように命令を出した。
「行くぞ、スサノ-Oの効果!お前の墓地にある聖なる晩餐を俺の場にセットし発動!」
「馬鹿な!そんな訳の分からんカードを使うだと!?」
「残り手札の超重武者テンB-Nとヌス-10をコストゾーンに置く!そして聖なる晩餐は俺のコストゾーンに置かれる!」
「何をする気だ!?」
「聖なる晩餐はベースカード、よってコムニオ召喚が可能!」
「な…!」
「聖なる晩餐をベースに超重武者テンB-Nとヌス-10のイエローラクリマ2個でリクリエイト!」
空中に聖なる晩餐を中心としてテンB-Nとヌス-10が出現する。2枚のモンスターカードからクリスタルのような黄色いエネルギー体が現れ、カードの絵柄が消えたのち、テンB-Nとヌス-10のカードは裏側になる。そして黄色いエネルギー体は聖なる晩餐に吸収されとてつもないエネルギーを溢れ出す。
「コムニオ召喚!クラス3
権現坂のコムニオ召喚が決まった。
聖なる晩餐
ベース・通常魔法
(1):自分の手札を3枚までコストゾーンに置くことが出来る。
(2):このカードが墓地へ送られる場合、墓地へは行かずこのカードを発動したプレイヤーのコストゾーンに置かれる。