…いつか将来、生まれてくるあんたの子供に愛情を注いでやれば
その言葉が横島を傷つけていた
確かに子供としてでも転生出来るのは嬉しい、そして希望だ
だが一体誰が産むというのだ
…恋人を産んでくれる女が
“魔神大戦”
…最上級神魔のアシュタロスと美神玲子 個人の戦争に俺たちは巻き込まれ、ただ悲劇を押し付けられ、心に疵を背負わさた。
横島忠夫
高校生(17歳)
美神除霊事務所所属
見習いGS(ゴーストスーイパー)
GS免許ランク“E”
能力
サイキックソーサー
(霊気の盾、投擲し武器としても使用可能)
栄光の手
(霊気を手に収束した武器、また剣の状態になり、その時は霊波刀とも呼ばれる)
文珠
(霊気を収束し物質化した珠、漢字一文字のキーワードで霊気を解放し込められたイメージを発現する)
※アシュタロス戦中修得
太極文珠
(太極図の形の文殊、漢字二文字が入り応用性、出力がアップしている)
能力面から見れば彼のランクは低すぎる。だが欠点もあった。
それは彼の霊能力が目覚めて、一年という知識と経験不足などもある。
たが、なによりも評価されない原因は美神令子のもとで勤めてしまったことだろう。
色香に惑わされ荷物持ちとして勤める事になったが、一般人をろくに指導もせず危険な現場に強制的に荷物持ちとして連れて行かせるだけで、個人の経験、実績を積ませようとはしない方針だったからだ。
美神令子にとって将来商売敵になる弟子は論外、除霊現場に事前調査は金が掛かるのでNG
荷物をまとめて持ってくれる荷物持ちが欲しかったのだ。
“煩悩魔人”と呼ばれるほどのセクハラ行為、ナンパ癖など人格面に問題が有った横島を
初めは都合のいい丁稚として採用。セクハラに対するお仕置きでストレス発散にもなっていた
やがて横島が成長しGS試験合格しても待遇は変わらず(自給250円)
見習いGSになっても令子は指導も教育もしなかった。それには自立して自分から離れてほしくないという面も有った。
美神令子は父親には物心つく前に距離を置かれ、母を亡くし、心のどこかで愛情を求めていた。
横島忠夫は優秀すぎる両親をもち自分に自信を持てず、誰かに愛されたい気持ちを心に秘めていた。
そんな歪ながらもお互いを求めあっていた中で、舞い込んできた魔性の者
かつて魔族メフィストが人間、高島を愛したように
その妹とも言える魔族ルシオラが高島の生まれ変わりの横島を愛するのは運命だったのかもしれない
愛されることを知り、愛することを知った横島は人間的に成長を始める。そんな横島を認められない
自分以外の存在が横に居るのを美神令子は認められなかった。
故に、ルシオラが亡くなった時、無意識に“ハッピーエンド”という言葉で終わらせたかったのだ
横島とすれば、その言葉は、口にして欲しくなかった。
貴女は何も失っていないどころか前世からの枷からも放解き放たれただけなのだから。
本当に世界観の説明で終わってしまった
次回はからは、横島の身の回りの状況を書きたいと思います。
宜しくお願いします。